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銀行やクレジットカードなどの明細をfreeeに取り込む同期機能は非常に便利ですが、利用する上で注意したい点を2つご紹介します。
同期元のサービスも確認する
freeeに取り込まれたデータだけを見て、同期元である金融機関のオンラインサービスを見なくなってしまうのは、要注意な状態となります。
同期には、freee側と金融機関側のシステムの状況、それぞれでご利用中のアカウントの状況、インターネット回線の状況など、さまざまな要素が関係します。不測のエラーや、明細の取得漏れ、重複取得などが発生した場合に、freeeに取り込まれたデータだけを見ていると気づけない可能性があります。
freeeは同期機能の開発と保守について最善を尽くし、常に性能と品質の向上を目指していますが、同期によって取得したデータの完全性についてはお客様自身で確認することが必要です。
取り込まれているデータが完全であるかどうか、月に1回程度は同期元のサービスと照らし合わせて確認して、会計の効率化を助ける便利な機能としてうまく活用していきましょう。
遅れて反映される明細を踏まえて記帳を進める
同期で明細を取得できるようになるタイミングは、金融機関や明細内容などによって異なります。
とくにクレジットカード口座の同期について、実際のカード利用日から明細の取得までに2ヶ月前後かかる場合があることに留意が必要です。
クレジットカード口座の明細が遅れて反映される具体的なケースは、次のとおりです。
ケース1. 明細の確定を待ってからまとめて取り込む口座である
クレジットカードは利用してから毎月の締め日が到来し、1ヶ月分の利用金額が銀行口座から引き落とされます。
freeeでは、最終的な金額が確定するまでの間のカード利用履歴を「未確定の明細」として捉えます。オンラインサービス上で利用履歴を確認できても、その月の利用金額が確定するまでは未確定の明細の扱いです。
金融機関によって、「確定を待ってからまとめて明細を取り込む」口座と「未確定でも明細データを取得できる」口座に分かれます。
「未確定でも明細データを取得できる」口座では、金融機関側で利用内容や金額に変化が生じることがあり、取得済みの明細の情報もそれに合わせて更新されることがある点に注意しましょう。
ケース2. 同月の利用でも明細内容によって遅れて取り込まれている
特定のクレジットカードでは、同じ月に利用しても、ショッピングとETCなどの内容によって翌月に引き落とされるものと翌々月に引き落とされるものがあります。
その場合、同じ月の明細でも一部の明細の取り込みが1ヶ月遅れとなることがあります。
また、キャンセル分などで反映に遅れが生じ、その明細だけ遅れて取り込まれる場合もあります。
クレジットカード明細を正しく記帳するためのポイント
まず、クレジットカードの明細は遅れて反映されることを前提にして、記帳作業を進めましょう。
特に期末に一年の会計を締める際には、金融機関側のサービスとfreeeの両方を見て、「まだ取得されていない明細がないか」「そのために計上できていない費用や、記帳できていないお金の動きがないか」を必ずご確認ください。
また、年度締めをして年度を切り替えると、前の年度の明細は取り込まれなくなる点にもご注意ください。
なお、明細を取得できるタイミングまで待つのが難しい場合には、明細データのCSVファイルを用意して、手動でアップロードすることも可能です。
明細のアップロードの詳細は、「 銀行やカードの明細を手動で取り込む(明細アップロード) 」のヘルプページをご覧ください。