事業の経費について、プライベートの現金や銀行口座から決済することがあります。
特に個人事業主の場合、現金支出をプライベートの現金で払うケースが非常に多くあります。
このページでは、そのような場合の記帳方法をご紹介します。
本記事は【個人】プラン向けのヘルプページです。【法人】の場合については「 【法人】社員が法人の支出を立て替えた場合の記帳方法 」をご覧ください。
目次
取引を登録する場合
例:事業で使うコピー用紙を購入したが、事業用の資金を手元に持っていなかったため、プライベートの財布から現金で支払った。
- [取引]→[取引を登録]をクリックします。
- 口座を「プライベート資金」にして取引を登録します。こうすることで、プライベートの資金で支払った取引ということが記録されます。
未決済取引を決済する場合
例:前月末に受けた請求(未決済で登録した取引)の支払期日が来たが、事業用の資金を用意できていなかったため、急きょプライベートの銀行口座から支払った。
- [取引]→[取引の一覧]を開き、未決済で登録した当該取引をクリックします。
- 取引の詳細画面で[決済を登録]ボタンをクリックします。
- 決済口座を「プライベート資金」として、決済した日付と金額を入力して保存します。
「プライベート資金」口座(事業主勘定)はどのように会計処理すればいいですか?
「プライベート資金」口座を使用すると、「ビジネス上の自分からプライベート上の自分へ」または「プライベート上の自分からビジネス上の自分」への貸し借りを記帳できます。
期中においてこれらの貸し借りは、それぞれ「事業主貸」「事業主借」勘定に振り分けて記録されていきます。
これらの事業主勘定は、実質的な貸し借りの主体は自分自身であるため返済の必要はありません。確定申告書類の作成時には「元入金」勘定へ自動的に加減されるため、特段の会計処理は必要ありません 。
参考:freeeにプライベート用の口座を登録する必要はありません
事業所得や不動産所得を記帳するfreeeには、事業に関するお金の動きを記帳します。このため、プライベート用の口座は原則として登録する必要がありません。
プライベートの資金を事業の支払いに使うことはあくまで例外的なケースとして、その都度こちらのページの手順で記帳しましょう。
参考:旧来の方法でプライベート資金を処理していた方は
freee会計では2015年7月より「プライベート資金」を決済口座として選択できるようになりましたが、それまでご紹介していた方法で処理していた方も、そのまま「プライベート資金」で決済する方法に切り替えてしまって問題ありません。
ただし「事業主借口座」を用いて処理していた方は、下記の「確定申告時の処理」を先に済ませてから処理方法を切り替えてください。
参考:「事業主借口座」を用いて処理する方法
※こちらは 「プライベート資金」決済機能がリリースされる以前にご紹介していた方法です。今もこの方法で運用中の方向けに掲載していますので、該当しない方は無視してください。
プライベート資金による取引専用の口座(事業主借口座)をfreeeに追加すれば、その口座から支出取引を登録することでプライベート資金の出入りを管理できます。
ここでの口座追加は、実際に銀行口座を作るわけではなく、「個人用のお財布で支払っている取引です」というラベルを作るようなものです。
この方法では、仕訳上は「事業主借」勘定で登録されていないので、その勘定で登録し直すための作業が確定申告時に発生します。
【1. 事前準備】
[口座]メニュー → [口座の一覧・登録]を開き[現金・その他]タブをクリックし、好きな名前で口座を作成します。ここでは、わかりやすく「事業主借口座」とします。
【2. 普段の処理】
プライベート資金で決済した場合は、口座を1で作成した口座(事業主借口座)にして、取引を登録します。
【3. 確定申告時の処理】
- [レポート]→[試算表:貸借対照表]を確認し、年度末時点での「事業主借口座」の金額を確認しメモします。
- 「手順1でメモした事業主口座の金額は事業主個人から受け取った(事業主借)」という取引を期末日付で登録します。