【個人】開始残高を設定する

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会計freeeを初めて利用する年度では、その開始時点における資産や負債の残高を設定します。(開始残高の設定)

現金・銀行口座・固定資産・クレジットカードをお持ちの方や、借金や開業前にかかった費用がある方は、それらの残高を設定しましょう。

※ 法人の方の設定方法は、こちらをご覧ください。

 

目次

  1. 会計期間を確認する
  2. 口座を登録する
  3. 開始残高を設定する
    貸借対照表を持っていない場合
    貸借対照表を持っている場合

  

開始残高の設定が必要なもの

開始日(freeeを利用し始める年度の期首日)時点で下表に該当する資産・負債を所有していた場合は、その残高を記入します。

前年度の貸借対照表がない場合は、まずは資産の残高を記入し、その後に負債、最後に資本の残高を記入するとスムーズです。

登録順

分類

貸借

1

資産

借方
(左側)

  • 事業用の現預金
     - 現金
     - その他預金(普通預金・当座預金など)
  • 債権
     - 入金予定(売掛金など)
     - 貸したお金(貸付金・立替金など)
     - 預けたお金(預け金など)
  • 有価証券
  • 在庫
     - 商品・原材料など
  • 固定資産
     - 単価10万円以上の建物や機械など
  • 開業前にかかった費用
     - 開業費(開業日よりも前にかかった費用の総額)
     - 創立費(法人の設立のためにかかった費用の総額)

2

負債

貸方
(右側)

  • 債務
     - 支払予定(買掛金・未払金など)
     - 借りたお金(借入金など)
     - 預かったお金(預り金など)

3

資本

貸方
(右側)

  • 個人事業主の場合は、基本的に資産と負債の差額を「元入金」として登録すればOKです。

 

1.会計期間を確認する

まずは、会計freeeの画面右上に表示されている会計期間が今回帳簿付けをしたい期間になっているかを確認しましょう。

会計期間が古い年度になっている場合は、以下の手順で会計期間を変更します。
SS_2017-03-02_18_41_52.png

1.[設定]メニューの[開始残高の設定]を開きます。

2.左側の[開始残高を設定]ボタンをクリックします。
SS_2017-02-28_18_32_09-1.png

3.[事業年度開始日の変更]ボタンをクリックします。
SS_2017-02-28_18_32_44.png

4.会計期間を、今回帳簿付けしたい期間(確定申告の対象年度)に変更します。
SS_2017-02-28_18_33_42.png

5.画面の右上を見て、会計期間が正しく変更されていることを確認します。

なお、個人事業主の会計期間は1月1日〜12月31日と定められているため、会計期間の月日は変更できません。年の途中に開業した場合は、以下のいずれかの要領で帳簿付けを行います。

  • 開業日時点の残高を開始残高に設定し、開業日以降の取引・口座振替を登録する
    from0101.png

  • 1月1日時点の残高を開始残高に設定し、1月1日以降の取引・口座振替を登録する
    fromkaigyo.png

 

2.口座を登録する

期首日(1月1日または開業日)時点で以下のサービスを事業に利用している場合は、freeeに「口座」として登録します。(詳細

  • 銀行口座
  • クレジットカード
  • レジ・決済サービス
  • ネットショップ
  • 電子マネー など

なお、口座を登録する際は、以下の点にご注意ください。 

  • 年の途中で開業した場合、同期の設定をする際は開業日以降の明細を取得するように設定します。
  • 当座預金・定期預金を登録する場合は、口座を登録したあとに、口座の勘定科目の「決算書表示名」を「当座預金」「定期預金」に変更します。(詳細

 

3.開始残高を設定する

前期の貸借対照表(青色申告決算書)を持っているかどうかで、設定の仕方が異なります。

ご自身の該当する方の設定方法を、以下のリンクからご参照ください。 

弥生会計その他の会計ソフトから貸借対照表のデータを取り込んで設定することも可能です。

貸借対照表を持っていない場合

1.[設定]メニューの[開始残高の設定]を開きます。

2.中央の[前期末の決算書を準備して開始残高を設定]ボタンをクリックします。(決算書をお持ちでない場合も、こちらをクリックします)
SS_2017-02-28_18_32_09-2.png

3.借方の各科目について、下表の要領で残高を入力します。

科目

場合分け

入力する金額

備考

現金

現金を事業用とプライベート用で分けており、かつ期首日時点での事業用現金の残高がわかる場合

期首日の事業用現金の残高を入力します。

 

現金を分けていない場合か、期首日の残高がわからない場合

0円とします。

取引を登録する際の決済口座は、「現金」ではなく「プライベート資金」を選択します。(詳細

すでに「現金」決済で取引を登録していた場合は、こちらの方法で振り替えます。

その他預金

期首日時点で残高がある場合

通帳かオンラインバンキングを参照して、期首日時点の残高を入力します。

 

売上データを取り込む口座
(レジ・ネットショップなど)

期首日時点で、当該サービスにおける売掛金(金額が確定しているが未入金の売上)がある場合

期首日時点の、該当サービスにおける売掛金の金額を入力します。

期首日以前に受注して期首日より後に入金された場合は、その金額が売掛金になります。

今期の消し込みを登録する方法はこちらをご参照ください。

売掛金

期首日時点で売掛金(金額が確定しているが未入金の売上)がある場合

期首日時点の売掛金の金額を入力します。

建物

機械装置

車両運搬具

工具器具備品

土地

該当の固定資産(単価10万円以上のもの)があり、その期首日時点の残高(取得価額から減価償却費の累計額を引いた金額)がわかる場合

期首日時点の固定資産の残高(取得価額から減価償却費の累計額を引いた金額)を入力します。

取得時の単価が10万円以上のものが該当します。10万円未満のものはここには含まれません。

ここに入力した固定資産は、固定資産台帳にも登録する必要があります。(詳細

該当の固定資産があるが、その期首日時点の残高がわからない場合

お近くの税務署へ相談し、そこで指示された残高を入力します。

「固定資産の期首残高がわからない場合はどのように残高を算出すればいいか」とご相談ください。

開業費

期首日より前に支払った費用(単価10万円未満の支出)がある場合

期首日より前に支払った費用の合計額を入力します。(詳細

開業費は、固定資産台帳にも登録する必要があります。(詳細

事業主貸

-

0円のままにします。

 

棚卸資産

期首日時点で以下の在庫がある場合

  • 商品
  • 製品
  • 半製品
  • 仕掛品
  • 原材料
  • 貯蔵品
  • 副産物作業くず

[借方科目を追加]をクリックして該当の科目を追加してから、科目ごとの残高を入力します。

 

上記以外

科目が画面に表示されている場合

期首日時点の残高を入力します。

 

科目が画面に表示されていない場合

下部の[借方科目を追加]をクリックして科目を追加してから、期首日時点の残高を入力します。

 

科目

場合分け

入力する金額

備考

 

4.貸方の各科目について、下表の要領で残高を入力します。

科目

場合分け

入力する金額

備考

購入履歴を取り込む口座
(ネットショップなど)

期首日時点で、当該サービスにおける売掛金(金額が確定しているが未入金の売上)がある場合

期首日時点の、該当サービスにおける売掛金の金額を入力します。

期首日以前に売り上げて期首日より後に入金された場合は、その金額が売掛金になります。

クレジットカード

前年度末にクレジットカードを利用している場合

こちらの方法でクレジットカードの期首残高を算出し入力します。

 

買掛金

期首日時点で買掛金(金額が確定しているが未払いの仕入高)がある場合

期首日時点の買掛金の金額を入力します。

期首日以前の日付の請求書を受け取っており、期首日より後に支払った場合は、その金額が買掛金になります。

今期の消し込みを登録する方法はこちらをご参照ください。

未払金

期首日時点で買掛金(金額が確定しているが未払いの、仕入高以外の費用)がある場合

期首日時点の未払金の金額を入力します。

長期借入金

返済期限が来期以降の借入金がある場合

下部の[貸方科目を追加]をクリックして科目を追加してから、期首日時点の借入金の残高を入力します。

 

短期借入金

返済期限が今期中の借入金がある場合

 

元入金

借方合計と貸方合計に差額がある場合

借方合計と貸方合計の差額を入力します。

例えば、借方合計が100万円で、貸方合計が20万円なら、元入金は80万円とします。

事業主借

-

0円のままにします。

 

上記以外

科目が画面に表示されている場合

期首日時点の残高を入力します。

 

科目が画面に表示されていない場合

下部の[貸方科目を追加]をクリックして科目を追加してから、期首日時点の残高を入力します。

 

科目

場合分け

入力する金額

備考 

5.以上を入力して「未確定勘定」が表示されていなければ、画面下部の[保存]ボタンをクリックします。(未確定勘定が表示されている場合はこちら

6.保存の際は、基本的に「今期開業または会計期間の始めからfreeeを使い始める方」を選択して保存します。
(他社ソフトから今期の仕訳データをインポートする場合は、「会計期間の途中からfreeeを使い始める方」を選択して保存します)
SS_2017-03-02_17_37_49.png

 

貸借対照表を持っている場合

1.前年度の青色申告決算書を手元に用意し、4枚目の貸借対照表を開きます。

2.[設定]メニューの[開始残高の設定]を開きます。

3.中央の[前期末の決算書を準備して開始残高を設定]ボタンをクリックします。
SS_2017-02-28_18_32_09-2.png

4.貸借対照表の借方科目について、下表の要領で転記します。

転記する科目

場合分け

転記方法

備考

現金

事業用の現金を特に分けていない場合

そのまま転記します。

 

レジや小口の現金がある場合

それぞれの残高に振り分けて転記します。

あらかじめ、[口座]→[口座を登録]からレジや小口現金を口座として登録します。

当座預金
定期預金
その他預金

 

銀行口座ごとの残高に振り分けて転記します。

例えば「その他預金」が2つの銀行口座の合計額ならば、銀行口座2つをfreeeに登録してから「その他預金」として登録した口座にそれぞれの残高を入力します。

受取手形

 

そのまま転記します。

 

売掛金

レジやネットショップの売上データをfreeeの口座として登録している場合

レジやネットショップの売掛金はそれらの残高に、それ以外の売掛金は「売掛金」科目の残高に振り分けて転記します。

今期の消し込みを登録する方法はこちらをご参照ください。

レジやネットショップの売上データをfreeeの口座として登録していない場合

そのまま転記します。

有価証券

 

そのまま転記します。

 

棚卸資産

 

下部の[借方科目を追加]をクリックして以下の科目を追加してから、科目ごとの残高を入力します。

  • 商品
  • 製品
  • 半製品
  • 仕掛品
  • 原材料
  • 貯蔵品
  • 副産物作業くず
 

前払金

 

そのまま転記します。

 

貸付金

返済期限が来期以降の貸付金がある場合

下部の[借方科目を追加]をクリックして科目を追加してから、期首日時点の貸付金の残高を入力します。

科目は「長期貸付金」を追加します。

返済期限が今期中の貸付金がある場合

科目は「短期貸付金」を追加します。

建物

建物附属設備

機械装置

車両運搬具

工具器具備品

土地

 

そのまま転記します。

ここに入力した固定資産は、固定資産台帳にも登録する必要があります。(詳細

事業主貸

 

0円のままにします。

 

上記以外

科目が画面に表示されている場合

そのまま転記します。

開業費は、固定資産台帳にも登録する必要があります。(詳細

科目が画面に表示されていない場合

下部の[借方科目を追加]をクリックして科目を追加してから、貸借対照表の残高を転記します。

 

転記する科目

場合分け

転記方法

備考

 

5.貸借対照表の貸方科目について、下表の要領で転記します。

転記する科目

場合分け

転記方法

備考

支払手形

 

そのまま転記します。

 

買掛金

クレジットカードやネットショップの購入履歴をfreeeの口座として登録している場合

クレジットカード・ネットショップの買掛金は口座の残高に、それ以外の買掛金は「買掛金」科目の残高に振り分けて転記します。

クレジットカードの期首残高の算出方法は、こちらをご参照ください。

 

クレジットカードやネットショップの購入履歴をfreeeの口座として登録していない場合

そのまま転記します。

今期の消し込みを登録する方法はこちらをご参照ください。

借入金

返済期限が来期以降の借入金がある場合

下部の[貸方科目を追加]をクリックして科目を追加してから、貸借対照表の残高を転記します。

科目は「長期借入金」を追加します。

返済期限が今期中の借入金がある場合

科目は「短期借入金」を追加します。

未払金

クレジットカードやネットショップの購入履歴をfreeeの口座として登録している場合

クレジットカード・ネットショップの未払金はそれらの科目の残高に、それ以外の未払金は「未払金」科目の残高に振り分けて転記します。

クレジットカードの期首残高の算出方法は、こちらをご参照ください。

 

クレジットカードやネットショップの購入履歴をfreeeの口座として登録していない場合

そのまま転記します。

今期の消し込みを登録する方法はこちらをご参照ください。

前受金

 

そのまま転記します。

 

預り金

 

そのまま転記します。

 

貸倒引当金

 

そのまま転記します。

 

事業主借

 

0円のままにします。

 

元入金

 

前年度末の
「元入金」
+「事業主借」
+「青色申告特別控除前の所得金額」
-「事業主貸」
を計算した金額を入力します。

元入金:100万円

事業主借:10万円

所得金額:300万円

事業主貸:200万円

という期末残高だった場合は、
100+10+300-200
=210万円と入力します。

青色申告特別控除前の所得金額

 

転記しません。

 

上記以外

科目が画面に表示されている場合

そのまま転記します。

 

科目が画面に表示されていない場合

下部の[貸方科目を追加]をクリックして科目を追加してから、貸借対照表の残高を転記します。

 

転記する科目

場合分け

転記方法

備考

6.以上を入力して「未確定勘定」が表示されていなければ、画面下部の[保存]ボタンをクリックします。(未確定勘定が表示されている場合はこちら

7.保存の際は、基本的に「今期開業または会計期間の始めからfreeeを使い始める方」を選択して保存します。
(他社ソフトから今期の仕訳データをインポートする場合は、「会計期間の途中からfreeeを使い始める方」を選択して保存します)
SS_2017-03-02_17_37_49.png

 

うまく設定できない場合の対処方法

事象

場合分け

対象方法

「開始残高の設定」画面が表示されない

前期はfreeeを利用していない場合

  1. 前期に不要な取引などを登録している場合は、[設定]→[リセット]から該当のデータを削除します。(詳細
  2. [確定申告]→[年度締め]を開きます。
  3. 前年度の編集に戻ります。
  4. 開始残高の設定画面より事業年度開始日を変更します。

前期からfreeeを利用している場合

2年目以降は開始残高を設定できませんので、代わりに今期の期首日で振替伝票を作成して、期首残高を調整します。

入力したい勘定科目が表示されない

該当の口座を登録していない場合

「口座の登録」をクリックして口座を登録します。

上記以外のケースで勘定科目が表示されない場合

「借方科目を追加」または「貸方科目を追加」をクリックして科目を追加します。

未確定勘定」という金額が表示される

貸方に表示される場合

  1. 「元入金」の金額に「未確定勘定」の金額を加算します
  2. 「未確定勘定」の「×」をクリックして削除します。

借方に表示される場合

  1. 「元入金」の金額から「未確定勘定」の金額を差し引きます
  2. 「未確定勘定」の「×」をクリックして削除します。

 


参考:期首日時点のクレジットカードの残高を算出する方法

期首日のクレジットカード残高を、クレジットカードの請求明細に記載されている情報だけで計算する場合、以下のように登録します。

A. その年度の最初に引き落とされる金額

B.「最初の引き落とし額(A)が決まった締め日」から「期首日」までの利用額合計 ※

C. 最初の引き落とし後の分割・リボの残高

※ 「最初の引き落とし額が決まった締め日」が「期首日」よりも後の場合は、Bを足す代わりに、期首日から期首日までの利用額合計を差し引きます。

例えば、クレジットカードが以下のような締め日・支払い日の場合、記載のような計算方法になります。

締め日・支払い日の例

開始残高の計算方法

「月末締め・翌27日払い」
かつ「一括払いのみ利用」

「1月27日の引き落とし額」

「27日締め・翌27日払い」
かつ「一括払いのみ利用」

「1月27日の引き落とし額」
+「12月28〜31日の利用額合計」

「5日締め・当月27日払い」
かつ「一括払いのみ利用」

「1月27日の引き落とし額」
−「1月1〜4日の利用額合計」

「月末締め・翌々月5日払い」
かつ「一括払いのみ利用」

「1月5日の引き落とし額」
+「12月1〜31日の利用額合計」

「月末締め・翌27日払い」
かつ「分割・リボを利用」

「1月27日の引き落とし額」
+「1月27日の引き落とし後の分割・リボの残高」

「27日締め・翌27日払い」
かつ「分割・リボを利用」

「1月27日の引き落とし額」
+「12月28〜31日の利用額合計」
+「1月27日の引き落とし後の分割・リボの残高」

「5日締め・当月27日払い」
かつ「分割・リボを利用」

「1月27日の引き落とし額」
−「1月1〜4日の利用額合計」
+「1月27日の引き落とし後の分割・リボの残高」

「月末締め・翌々月5日払い」
かつ「分割・リボを利用」

「1月5日の引き落とし額」
+「12月1〜31日の利用額合計」
+「1月5日の引き落とし後の分割・リボの残高」