オンラインバンキングと同期すると、freeeは自動、または手動で明細を取り込みます。取り込まれた明細は、「自動で経理」画面からカンタンな操作で会計データとして登録できます。
ここでは、Android版 freee会計での「自動で経理」の操作手順についてご説明します。
目次
自動で経理について
freeeでは銀行口座やクレジットカード口座の明細を取り込むことで、「自動で経理」機能でカンタンに帳簿付けをすることができます。
この「自動で経理」機能を使用することで、次の3種類の取引を登録することができます。
- 取引登録:決済済みの収入取引 または 支出取引を登録できます
- 口座振替:口座同士の資金移動を登録できます
- 未決済取引の消込:未決済状態の取引に決済情報を登録できます
明細を取引として登録する
- ホーム画面の「今日やること」項目内にある[未処理の明細処理]をタップします。
- 登録したい明細をスワイプで選択し、[勘定科目を選択]から勘定科目を選択します。
- 勘定科目の他、必要な項目(取引先、品目、部門・備考など)を選択・入力し、[登録]ボタンをタップします。
プライベート資金(個人事業主の場合)
事業の経費を、事業主のプライベートの資金(現金や銀行口座)から支払い決済することがあります。この場合、お金の出処が事業主のため、会社の帳簿とは分けて登録する必要があります。
- ホーム画面の「今日やること」項目内にある[未処理の明細処理]をタップします。
- 該当の明細をスワイプで選択し[プライベート]ボタンをタップします。
- 表示されたメッセージ内容を確認し、問題がなければ[登録する]をタップします(このメッセージは初回のみ表示され、次回以降は表示されません)
明細を無視する
取り込まれた入出金明細の中には、取引登録が不要な明細が含まれていることがあります。不要な明細は「無視」をすることで、「自動で経理」の表示から除外することができます。
- ホーム画面の「今日やること」項目内にある[未処理の明細処理]をタップします。
- 該当の明細をスワイプで選択し明細右上の[×]をタップします。
- 表示されたメッセージ内容を確認し、問題がなければ[無視する]をタップします。
以下の明細は取引などの登録が不要ですので、「無視」の対象となります。
- freeeで記帳する会計期間より前の日付の明細
- freeeに同期している銀行同士で資金移動した際の明細(振替先のみ)
※なお、プライベートの収支明細は「無視」の対象にはなりません(プライベートの収支明細を無視すると、口座残高にズレが生じる要因となりますので、前述の[プライベート資金]として登録します。
複数行取引を登録する場合
例:
4月1日の売上金額 5万円が、同日付で同額が振り込まれてきた。入金の内訳は売上高 4万5000円と実費立替金 5000円である(1つの明細に対して、複数の勘定科目による登録が必要な取引)。
このような複数行取引は、アプリ版 freee会計からの登録ができかねます。
取引を登録する際は、Web版 freee会計※から行うことができます。
※ アプリ画面 左側のメニューから[ブラウザ版のfreeeを開く]をタップすることで、Web版 freee会計にアクセスできます。
詳しい取引登録方法はこちらのヘルプページをご参考ください。
口座振替
ここでは、口座振替(資金移動)の登録方法をご紹介します。
「口座振替」として登録して記帳するものの例は以下となります。
登録銀行口座間の資金移動
下記の例では、A銀行からB銀行への資金移動(送金)を行っています。
A銀行の口座、B銀行口座の両方をfreeeで同期している場合は、[A銀行からB銀行への支出の明細]と[B銀行がA銀行から受けた収入の明細]の両方が取得されます。
この2つの明細を登録してしまうと同じ取引内容が重複してしまうため、片方を登録し、片方を無視します。
【A銀行の支出明細を登録する】
- ホーム画面の「今日やること」項目内にある[未処理の明細処理]をタップします。
- 振替元(A銀行:出金側)の該当する明細をスワイプで選択し、明細の左上を[口座振替]に切り替えます。
- 振替先(B銀行:入金側)の口座を選択し[登録]ボタンをタップします。
【B銀行の入金明細を無視する】
- ホーム画面の「今日やること」項目内にある[未処理の明細処理]をタップします。
- 振替先(B銀行:入金側)の該当する明細をスワイプで選択し、明細の右上の[×]をタップします。
- 明細の無視に関する確認メッセージを確認し、問題がなければ[無視する]をタップします。
現金の引き出し・預け入れ
登録銀行の口座から現金を引き出した、または現金を登録銀行に預け入れた場合、銀行の[口座]と現金という[口座]間で資金移動の登録を行います。
※現金口座の振替にあたっては重複して取得される口座はないため、[無視]の操作は不要です。
【現金の引き出し】
- ホーム画面の「今日やること」項目内にある[未処理の明細処理]をタップします。
- 銀行の出金明細を[振替先口座:現金]として登録します。
【現金の預け入れ】
- ホーム画面の「今日やること」項目内にある[未処理の明細処理]をタップします。
- 銀行の入金明細を[振替元口座:現金]として登録します。
クレジットカード利用分の引き落とし
カードの利用分の明細を登録すると、クレジットカード口座には利用分の金額が累積していきます。
カード利用分が銀行口座から引き落とされたら、銀行口座からカード口座への口座振替を登録します。
このように登録することで、「銀行口座に入っていた資金をカードの利用に充てた」ものとして登録されます。
- ホーム画面の「今日やること」項目内にある[未処理の明細処理]をタップします。
- 引き落とし先 出金明細の左上をタップし[口座振替]に切り替えます。
- [振替先口座]にクレジットカード口座を選択し、[登録]ボタンをタップします。
購入履歴を同期しているサービスに対する支払い
購入履歴を同期しているサービスに対する支払いを登録する場合は、次の3つの登録を行う必要があります。
- ECサイト等から取得した明細をもとに、支出明細の取引登録を行う
- ECサイト等の利用分のうち、クレジットカード決済分を口座振替する
- クレジットカード引き落とし分を口座振替する
ここでは上記②および③の口座振替の手順についてご説明します。
【② ECサイト等の利用分のうち、クレジットカード決済分を口座振替する】
- ホーム画面の「今日やること」項目から[未処理の明細処理]をタップします。
- クレジットカードの支出明細の左上をタップし[口座振替]に切り替えます。
- [振替先口座]に購入履歴を同期しているサービス口座を選択し、[登録]ボタンをタップします。
【③ クレジットカード引き落とし分を口座振替する】
「 クレジットカード利用分の引き落とし 」に記載のとおり、「 銀行口座 → クレジットカード口座 」への口座振替を登録します。
売上データを同期しているサービスから銀行口座への入金
POSレジ等分の明細を登録すると、売上データを同期しているサービス口座には利用分の金額が累積していきます。
※ 「タグのマッチング」をしている場合は、自動的に売上が収入取引として登録されます。
売上データを同期しているサービスから銀行口座へ入金があった場合、売上データを同期しているサービスから銀行口座への口座振替を登録します。
- ホーム画面の「今日やること」項目内にある[未処理の明細処理]をタップします。
- 売上入金先金融機関の 入金明細の左上をタップし[口座振替]に切り替えます。
- [振替元口座]に売上データを同期しているサービス口座を選択し、[登録]ボタンをタップします。
差額が発生する資金移動
例:
A銀行からB銀行へ 5万円を資金移動したが、その際に手数料 500円が差し引かれて、B銀行には4万9500円振り替えられた。
このように差額が発生した口座振替は、アプリ版 freee会計からの登録ができかねます。
口座振替を登録する際は、Web版 freee会計※から行うことができます。
※ アプリ画面 左側のメニューから[ブラウザ版のfreeeを開く]をタップすることで、Web版 freee会計にアクセスできます。
詳しい口座振替の登録方法はこちらのヘルプページをご参考ください。
未決済取引の消込
登録された経費・売上などの「取引」のうち、まだ「決済」が済んでいないものは「未決済の取引」です。決済分の明細が取得されたら「自動で経理」画面から決済を登録します。
- ホーム画面の「今日やること」項目内にある[未処理の明細処理]をタップします。
- 該当の明細をスワイプで選択し、明細の左上が[未決済取引の消込]となっていることを確認します。
- 明細の内容や過去の登録状況から、登録内容が推測される場合があります。推測内容に問題がなければ[登録]ボタンから未決済取引の消し込みを登録します。
推測されない または 推測結果が意図しない場合
freeeによる推測がされない場合 または 推測結果が意図したものではない場合は、次の操作手順で未決済取引の消し込みを登録します。
- 該当の明細をスワイプで選択し、明細の左上を[未決済取引の消込]に切り替えます。
- 表示された「未決済取引の選択」画面の中から、今回消し込みを行う未決済取引を選択します。
- 内容が正しいことを確認し、[登録]ボタンから未決済取引の消し込みを登録します。
[消し込み金額が一致していない場合]
例1:
4月1日に売上金額10万円を未決済取引として登録し、翌月15日 実際に5万円が入金されたケース(残額5万円はさらに翌月に入金予定)
例2:
4月1日に売上金額10万円を未決済取引として登録し、翌月15日 実際に9万9500円が入金されたケース(差額500円は振込手数料であった)
消込金額が一致していない場合は、アプリ版 freee会計からの消し込み登録ができかねます。
消し込む登録を行う場合は、Web版 freee会計※から消し込み登録を行ってください。
※ アプリ画面 左側のメニューから[ブラウザ版のfreeeを開く]をタップすることで、Web版 freee会計にアクセスできます。
詳しい消し込み方法は次のとおりです。
- 未決済取引の金額 > 入出金明細の金額: 部分決済を登録する場合
- 未決済取引の金額 < 入出金明細の金額: 単一の明細から複数の取引を消し込む