追加した従業員に関して、給与計算等に必要な雇用保険の加入状況等を設定します。
また給与を一括振込する場合に必要な、振込先口座などの情報も設定します。
このページでは、freee人事労務の画面上から1従業員ずつ基本給と割増賃金を更新する場合の手順をご案内します。
CSVファイルを用いて雇用保険や振込先口座を一括更新する場合は、下記ページをご参照ください。
- ヘルプページ:「従業員の給与等を一括で更新する - 雇用保険の一括更新」
- ヘルプページ:「従業員の給与等を一括で更新する - 振込口座の一括更新」
目次
設定の目的
従業員情報は、給与計算や各種手続き書類へ反映されます。
中でも雇用保険の情報は、給与から雇用保険料を徴収するために必要です。
また複数の従業員の給与を一括で振り込む(=総合振込する)場合、
「総合・給与振込依頼ファイル」の作成のために振込口座情報や振込方法の設定が必要です。
事前準備1:設定の対象者を知る
雇用保険・振込口座情報の設定の対象者は以下の通りです。
- 雇用保険
- すべての役員・従業員
※役員の場合でも、非加入に変更する設定が必要です。
- すべての役員・従業員
- 振込口座情報・振込方法
- 複数の従業員の給与を一括で振り込む(=総合振込する)場合のみ
総合振込の利用条件
総合振込の利用には、下記条件を満たす必要があります。
- お使いの銀行口座の条件
- 給与の振込で、オンラインバンキングを利用している
- オンラインバンキングの利用プランが、総合(給与)振込依頼ファイルの取り込みに対応している
- freee人事労務の条件
- ミニマム・スターター・スタンダード・アドバンスプランを利用している
- 総合・給与振込依頼ファイルは、上記プランで作成可能です。
- ミニマム・スターター・スタンダード・アドバンスプランを利用している
総合振込利用に関する注意点
- 上記の総合振込の利用条件 をあらかじめ確認の上、設定の要否を判断します。
- 作成した振込依頼ファイルをfreee人事労務・freee会計上でインターネットバンキングに直接送信して振り込むことはできません。
- 作成した振込依頼ファイルをお使いの銀行のインターネットバンキングに取り込むことで一括振込を行えます。
事前準備2:設定に必要な書類を用意する
従業員に関する下記のような書類を準備しておくと、設定がスムーズです。
用意するもの | 発行時期 | 必要度 |
---|---|---|
従業員情報を管理しているエクセル等の表計算シート |
- |
必須 …雇用保険や振込口座情報の入力に使用します |
雇用保険被保険者証 または 雇用保険被保険者資格取得届等確認通知書 |
被保険者資格取得届の提出後 |
必須 …雇用保険の資格取得日や被保険者番号の入力に使用します。 |
事前準備3:設定の流れを知る
以下のステップにわけて、雇用保険・振込口座情報の設定を進めます。
所要時間は5〜10分程度です。
ステップ一覧と設定対象
ステップ |
設定対象 |
---|---|
Step0. 従業員詳細画面を開く | ◎ |
Step1. 雇用保険を設定する | ◎ |
Step2. 振込先口座情報を設定する |
◯ |
Step3. 給与振込方法・賞与振込方法を設定する |
◯ |
さっそく Step0. 従業員詳細画面(情報を更新する年月)を開く へ進みましょう。
Step0. 従業員詳細画面を開く
以下の手順は、「事前準備3:従業員情報更新に必要な設定を行う」 を完了した前提の手順となります。
- [従業員]メニューを開きます。
- 「従業員一覧」画面で、情報を更新したい従業員を選択します。
- 「従業員詳細」画面上部の年月ナビゲーション(年月ナビ)で、
情報を更新したい年月を選択します。
年月ナビゲーションで選択している月は、給与の支払い月です。
freee人事労務では月ごとに従業員データを持ち、給与計算します。データの参照・更新の際には、年月ナビで正しく年月を切り替えましょう。
詳細は「[Part3] 1. 年月ナビゲーション(年月ナビ)を理解する」をご参照ください。
- 年月が正しく切り替わったことを確認してから、
左メニューの[労働保険]をクリックします。
- 労働保険セクションが表示されたら、[編集]をクリックします。
- 編集画面が表示されたら、Step1. 雇用保険を更新する へ進みます。
Step1. 雇用保険を設定する
設定対象
- すべての役員・従業員
設定項目:計1〜4項目
項目 |
設定対象 |
給与計算 |
書類作成 |
反映される主な書類 | |
---|---|---|---|---|---|
加入している 場合 |
加入していない 場合 |
||||
雇用保険 | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ |
|
被保険者整理番号 |
◯ (書類作成する場合) |
- | - | ◯ |
|
資格取得日 |
◯ (同項目上で |
◯ (同項目上で |
- | - |
(※資格取得届の資格取得日は入社日、 |
資格喪失日 | - | - |
- 「Step0. 従業員詳細画面を開く」で情報を更新したい年月の「労働保険」の編集画面を開いたら、雇用保険の各項目を設定していきます。
-
雇用保険を設定します。
雇用保険に加入している場合は「加入」を選択します。
加入していない場合は「非加入」を選択します。※役員は、原則として「非加入」に変更する必要があります。
参考:雇用保険の加入条件とは?
-
被保険者番号を入力します。
対象:雇用保険に加入している場合、任意。
※非加入の場合は④へ進みます。被保険者番号は、「4桁-6桁-1桁」の計11桁の番号です。
雇用保険被保険者証に記載されています。従業員が以前雇用保険に加入していた場合は、「雇用保険被保険者証」に記載された番号を確認して入力します。
従業員が雇用保険に初めて加入する場合は、加入手続き後に
確認通知書(被保険者通知用)と被保険者証のイメージ
「雇用保険被保険者資格取得届等確認通知書」を参照して入力します。
項目の反映先
被保険者資格取得届・喪失届、被保険者転勤届の作成時に反映されます。 -
資格取得日・資格喪失日を入力します。
対象:同項目上で管理しておきたい場合のみ、任意。
(給与計算や書類作成での反映先はありません)資格取得日
入社時に雇用保険の加入対象である従業員は、入社日を入力します。
(資格取得日は、原則として「雇用契約開始日」となります)。すでに加入済みの場合は、加入手続き後に
「雇用保険被保険者資格取得届等確認通知書(事業主通知用)」を参照して入力します。資格喪失日
入社時は、空欄のままにします。
在職中で資格喪失した従業員や、退職している従業員の場合は、喪失日を入力します。
※喪失日は、【喪失する事実があった日(死亡等)の次の日(+1日)】を入力します。各項目の反映先
被保険者資格取得届・喪失届、被保険者転勤届の作成時に、書類に反映されます。 -
[保存]を忘れずにクリックします。
これで雇用保険の設定は完了しました!
-
次は、状況に合わせたステップへ進みます。
次のステップ
- 給与を一括振込(総合振込)する場合
- 次は、Step2. 振込先口座情報を設定する へ進みます。
- 給与を一括振込(総合振込)しない場合
→ 次は、状況に合わせたステップへ進みます。
- 他に従業員情報を設定していない役員・従業員がいる場合
→ Step4. 役員・従業員が複数人いる場合の対応 へ進みます。 - すべての役員・従業員の設定が完了した場合
→ Step5. 次のステップへ進む へ進みます。
- 他に従業員情報を設定していない役員・従業員がいる場合
- 給与を一括振込(総合振込)する場合
Step2. 振込先口座情報を設定する
設定対象外
- 給与を一括振込(総合振込)しない従業員
- 設定不要です。Step5. 次のステップへ進む へ進みます。
設定対象
- 給与を一括振込(総合振込)する従業員
※作成した振込依頼ファイルをfreee人事労務・freee会計上でインターネットバンキングに
直接送信して振り込むことはできません。
※作成した振込依頼ファイルをお使いの銀行のインターネットバンキングに取り込むことで
一括振込を行えます。
- Step1後のそのままの画面で、画面を少し下にスクロールし、
振込先口座セクションまで移動します。
- 振込先口座セクションの[編集]をクリックします。
-
口座1をクリックし、表示された必要情報を入力します。
※口座1・口座2・口座3は順番を入れ替えできません。入力時はご注意ください。
※設定に漏れがあると、総合振込依頼ファイルの出力対象外となります。
必要項目は、漏れなく正しく入力します。必要情報
項目 入力例 備考 金融機関名 UI銀行 選択リストは、総合振込に対応している銀行のリストです。 金融機関名(カタカナ) ユーアイ 金融機関名を選択すると、自動で入力されます。 金融機関コード 1234 金融機関名を選択すると、自動で入力されます。
金融機関ごとに割り当てられる4桁の番号です。
支店名 五反田支店 支店名を検索して選択します。 支店名(カタカナ) ゴタンダシテン 支店名を選択すると、自動で入力されます。 支店コード 567 金融機関名を選択すると、自動で入力されます。
金融機関の本支店ごとに割り当てられる3桁の番号です。
預金種類 普通預金 普通預金/当座預金/貯蓄預金から選択します。 口座番号 1234567 - 口座名義(カタカナ) ツバメ タロウ - ※ 選択肢や自動入力で表示される金融機関データは、月に一度更新(第一月曜日時点のデータで、その週内に更新)されます。
※ 一度従業員の振込口座を設定した後、金融機関データが更新されても、
従業員情報の振込先口座の内容は自動更新されません。
適宜、ご自身で従業員情報の更新を行ってください。※ お急ぎの場合は、支店名を「空欄」にし、「支店名(カタカナ)」「支店コード」を手入力してご対応ください。
-
必要情報を入力したら、[保存]を忘れずクリックします。
※設定に漏れがあると総合振込依頼ファイルの出力対象外となります。
漏れなく正しく設定されているか、確認をおすすめします。 -
振込先口座1を設定できました。
振込先口座が複数ある場合、②〜④の操作を繰り返します。
-
必要な口座を設定できたら、振込先口座の設定は完了です!
-
次は、Step3. 給与振込方法・賞与振込方法を設定する へ進みます。
Step3. 給与振込方法・賞与振込方法を設定する
設定対象
- 給与を一括振込(総合振込)する従業員
-
Step2後のそのままの画面で、画面を少し下にスクロールし、
給与振込方法セクション(または賞与振込方法セクション)まで移動します。このStep3では、「給与振込方法」の場合の設定をご案内します。
- 振込方法の初期値は、Step2. 振込先口座情報を設定する で設定した
「振込先口座1」に「全額」を振り込む設定になっています。-
問題ない場合
- 追加で必要な設定はありません。
次は、Step4. 役員・従業員が複数人いる場合の対応 へ進みます。
- 追加で必要な設定はありません。
-
別の口座に変更する場合、または複数口座にわけて振り込む場合
- 設定するため、次は③へ進みます。
-
問題ない場合
- 何らかの変更が必要な場合、給与振込方法セクションの[編集]をクリックします。
- 編集画面が表示されたら、設定を変更します。
全額振込は変えず、振込先口座だけ変更する場合
振込先口座の選択を変更します。複数口座にわけて振り込む場合
「金額」項目で「固定額」を選択すると、給与振込方法2・3が入力可能になるので、
固定額の金額や振込先口座を適宜設定します。- 給与振込方法の金額は、次のように選択できます。
固定額の場合は必ず金額を設定します。
- 給与振込方法1:[全額]・[固定額]・未選択状態
- 給与振込方法2:[残額]・[固定額]・未選択状態
- 給与振込方法3:[残額]・未選択状態
- 給与振込方法自体は並び替えできないため、金額や振込先口座の指定で調整します。
設定例)フリー銀行に20万円、つばめ銀行に残額を振り込む場合
給与振込方法1 金額:固定額200,000円、振込先口座:フリー銀行
給与振込方法2 金額:残額、振込先口座:つばめ銀行 - 給与振込方法の金額は、次のように選択できます。
-
設定できたら[保存]を忘れずにクリックします。
-
給与振込方法を設定できました!
必要であれば、賞与振込方法も同様に設定します。 -
次は、状況に合わせたステップへ進みます。
次のステップ
- 他に従業員情報を設定していない役員・従業員がいる場合
- Step4. 役員・従業員が複数人いる場合の対応 へ進みます。
- すべての役員・従業員の設定が完了した場合
- Step5. 次のステップへ進む へ進みます。
- 他に従業員情報を設定していない役員・従業員がいる場合
Step4. 役員・従業員が複数人いる場合の対応
ここまでで、[Part3] 11. 雇用保険・振込関連を設定する が完了しました。
そして、1人分の従業員情報を設定できました!
役員・従業員が複数人いる場合は、[Part3] 従業員情報の設定 を人数分繰り返します。
次のステップ
- 役員・従業員が複数人いる場合
-
[Part3] 2. 本人情報・所属を設定する(従業員情報) へ戻り、
従業員ごとに [Part3] 2〜11までの必要な設定を行います。
-
[Part3] 2. 本人情報・所属を設定する(従業員情報) へ戻り、
- すべての役員・従業員の設定が完了した場合
- 次は、Step5. 次のステップへ進む へ進みます。
Step5. 次のステップへ進む
「Part3. 従業員情報の設定」のすべての設定が完了しました!
次の「Part4. 運用開始前の確認」では、Part1〜3での設定内容をもとに、
「給与計算検証」を行い、正しく給与計算を行える状態になっているかを確認します。
さっそく [Part4] 1. 過去の勤怠データを取り込む(給与計算検証) へ進みましょう。