目次
チャット申請アシストとは
チャット申請アシストは、Slackの会話(スレッド)の内容を元に、freee上の購買申請を作成する機能です。
例えば、出張に行く際に上長や決済者に対して、次のような会話をすることが想定されます。
「来週からA社訪問のために大阪出張に行ってもよいですか?交通費と宿泊費合わせて5万円程度かかる予定です。」
「分かりました、承認します。」
このようなチャットの会話を、本機能のSlack Appをメンションして連携すればその会話内容を元にfreee上の購買申請を自動的に作成することができます。
本機能のメリット
- 承認の証跡を、購買申請としてfreee上に残すことができます。
- 作成した購買申請と経費精算や支払依頼と関連付けて管理したり、購買申請の消化率を確認することができます。
- 詳しくは「購買申請の消化率について」をご覧ください。
- 会計帳簿→仕訳→申請というように、稟議情報まで遡ってシステム上で確認できるようになります。
本機能の利用可能プラン
購買申請の機能を利用できるすべてのプランで利用可能です。
詳しくは「決済を伴う稟議の申請・承認を行う(購買申請)」をご覧ください。
初期設定
ご利用の前に「チャット申請アシストの設定」を行います。設定手順は下記の通りです。
- [設定]メニュー →[申請フォームの設定]をクリックします。
- 申請フォームの設定画面で[購買申請]タブをクリックします。
- [チャット申請アシストの設定]ボタンをクリックします。
- チャット申請アシストの設定画面の利用規約を一読し、[上記の規約内容に同意]にチェックを入れて[Slackと連携]ボタンをクリックします。
この際、事前に申請経路の設定で「承認者を指定」の経路を購買申請で「使用する」にした上で本機能をご利用ください。
詳細は、「経費などの申請経路を設定する - 申請経路について」のヘルプページをご覧ください。 - Slackの画面に移動したら、連携するSlackのワークスペースを選択し、[許可する]ボタンをクリックします。
- 連携が完了すると「Slackとの連携が完了しました!」のメッセージが表示されます。
連携できるSlackのワークスペースについて
連携できるSlackのワークスペースは1つのみです。
また、連携が完了した時点で「freeeチャット申請アシスト」という名称のSlack Appが、ワークスペース内に作成されます。
本機能を利用するためにfreeeに招待されているユーザーのメールアドレスと、Slackのワークスペースに招待されているユーザーのメールアドレスが同一である必要がありますのでご注意ください。
Slackのスレッドから購買申請をつくる
Slackでの連携が完了したら、Slackのスレッドから購買申請を作ります。
連携したSlackワークスペースのパプリックチャンネルのスレッドであれば、チャット申請アシスト機能を利用することができます。
例として、次のようなやり取りが成されたとします。
「来週からA社訪問のために大阪出張に行ってもよいですか?交通費と宿泊費合わせて5万円程度かかる予定です。」
「分かりました、承認します。」
上記のやり取りの流れから、Slack上で次の購買申請を作成するとします。
東京から大阪までの出張費用5万円(交通費、宿泊費込み)の購買申請
購買申請作成までの流れは以下の通りです。
- Slackのスレッド上で「@freee チャット申請アシスト」をメンションします。
- 「スレッドの内容で申請内容を考えて良いですか?」のメッセージが表示されるので、[はい]をクリックします。
- 「購買申請を作成する」を押すと、数秒〜十数秒程度で申請データの案が作成されますので、[確認]ボタンをクリックします。
- 提案された内容を確認・修正し、freee上に購買申請を作成します。
- 作成された内容を確認の上、内容に問題なければ[作成]ボタンをクリックします。
- [作成]ボタンをクリックするとfreee上に購買申請が作成されます。
[作成した購買申請]をクリックすると該当の申請に遷移します。
なお、作成される購買申請の詳細については本ページの「作成した購買申請を確認する」をご確認ください。
推測の精度を上げるコツ
- 申請者・承認者が正しく入らない場合
- 本機能では、承認者は1名のみしか設定できません。承認者が複数名いる場合にはその中の誰か一人が推測されることが多くなっています。
- 承認する人を減らすか、申請作成時に確認・修正することをおすすめします。
- 日付や金額が正しく入らない場合
- 複数の日付がある場合や、複数の金額の合計の場合、正しくデータがつくられないことがあります。
- 合計金額を明記することや、日付がどのような意味合いを持つかを明記することをおすすめします。
作成した購買申請を確認する
Slackから作成された購買申請は、[申請]メニュー →[購買申請]→[申請・承認一覧]タブから確認できます。
購買申請は、チャット申請アシスト専用フォームで作成されます。
チャット申請アシスト専用フォームは以下の項目があります。
項目 | 内容 |
---|---|
申請タイトル | 推測結果を元に確定した内容 |
申請日 | freee上に購買申請を作成した日付 |
内容 | 推測結果を元に確定した内容 |
支払金額 | 推測結果を元に確定した内容 |
支払予定日 | 推測結果を元に確定した内容 |
支払方法 | 推測結果を元に確定した内容 |
備考 | SlackのスレッドのURL |
また申請経路や申請ステータスについては、次のように作成されます。
項目 | 内容 |
---|---|
申請経路 | 承認者を指定 |
申請者 | 推測結果を元に確定した内容 |
承認者 | 推測結果を元に確定した内容 |
ステータス | 承認済 |
参考:チャット申請アシスト専用フォームについて
チャット申請アシスト機能を利用して、はじめて申請を作成する際にチャット申請アシスト専用フォームが作成されます。
チャット申請アシスト専用フォームは通常の購買申請フォームと異なり、フォームの編集やコピーなどができない仕様になっています。
また、申請経路の設定で「承認者を指定」の経路を購買申請に対して有効にしていない場合、本機能を利用することができません。
「承認者を指定」の経路を購買申請を「使用する」にした上で、本機能をご利用ください。
詳しくは「経費などの申請経路を設定する - 申請経路について」をご覧ください。
参考:利用上の注意
チャット申請アシスト機能は、機能の仕様上、freee上に購買申請を作成するタイミングで承認者や申請内容を自由に変更できるようになっています。
そのため、freee上に購買申請では「承認者」となっている方が実際には承認行為をしていない、または、承認者が確認をしていない内容が「承認済」としてデータ上は作成されている可能性があります。
申請内には元スレッドのURLが自動的に記載される仕様となっているので、実際の承認の内容については元スレッドをご参照ください。
またiOS版のSlackアプリでは、申請内容を確認したときに「申請者」と「承認者」が「オプションを選択する」と表示され、誰も指定されていないことがあります。
このような場合は「申請者」と「承認者」を指定したうえで購買申請を作成してください。
参考:本機能に関するご要望
本機能は2024年6月にリリースした機能です。
今後もチャットを活用して、経理業務を効率化していくための開発を行っていく予定です。
本機能に関するご要望がありましたら、「チャット申請アシスト」に関する要望フォームからご意見をお送りください。