都道府県・市区町村・認定NPO法人などに寄附をした場合、その金額に応じて、所得税や住民税の一部を免除してもらうことができます。これを寄附金控除といいます。
ここでは、寄附金控除の概要とfreeeでの入力方法をご紹介します。
記入の対象となる方
地方自治体や特定の公益法人などに寄附をした方は、その金額に応じて税金の一部が免除されます。
具体的には、下表の寄附が対象です。
寄附の種類・寄附先 |
特別控除 |
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国 |
- |
都道府県 |
- |
政党 |
国税庁「政党等寄附金特別控除」 |
住所地にある日本赤十字社の支部 |
- |
公益社団法人 |
国税庁「公益社団法人等寄附金特別控除」 |
認定NPO法人 |
国税庁「認定NPO法人等寄附金特別控除」 |
震災関連の寄附金 |
- |
上表で「特別控除」欄に記載のある寄附については、寄附金控除ではなく寄附金特別控除(税額控除)を適用することもできます。
特別控除の詳しい要件や記入方法については、上表の各リンク先をご覧ください。
freeeでの記入手順
freeeでは、質問に回答することで自動的に申告書に正しい内容が記入されます。
以下に、freeeでの具体的な記入手順をご紹介します。
記入時に用意する書類
控除の対象となる寄附先へ寄附したこと(とその金額)を証明する書類を手元に用意しておきましょう。この書類は、申告書への添付が必要な書類でもあり、正確な寄付金額を確認できる書類でもあります。
基本的に、「寄附金控除を受けるために必要な書類を受け取りたい」旨を寄附先に連絡すれば、必要な書類は入手できます。
申告書へ反映する内容を登録する
「所得・控除」を開き、「寄附金の支出をしましたか?」に回答します。
・ふるさと納税の寄付金を入力する場合
「ふるさと納税と条例指定の寄付金を支出した方」に分類「ふるさと納税」で寄付内容の情報入力をします。
【寄附金控除に関する証明書から内容を取り込む方法】
ふるさと納税の特定事業者のポータルサイトにてダウンロードした寄附金控除に関する証明書の電子データをお持ちの場合は、インポートすることでまとめて寄附金の内容を取り込むことが可能です。
寄附金控除に関する証明書については「ふるさと納税に係る寄附金控除に関する証明書等について」(国税庁)をご覧ください。
※ 本機能は寄附金控除に関する証明書をインポートし、freee上に反映させるものです。自治体より受領した控除証明書の提出・保管は必要となりますのでご注意ください。
- 寄附金控除に関する証明書の電子データ(XML形式)を用意します。
※ 寄附金控除に関する証明書のダウンロード方法については、ご利用の特定事業者のポータルサイトをご覧ください。 - [寄附金控除に関する証明書を取り込む]ボタンをクリックします。
- 取り込むファイルを選択すると、インポートが始まります。インポート成功後に[保存]ボタンをクリックします。
※ 都道府県への寄附や役場が隣接自治体である市区町村への寄附など、寄附先の自治体によっては、所在地の追記・修正が必要な場合がございます。所在地への反映内容をご確認の上、必要に応じて入力をお願いいたします。
ここで入力した内容は、第二表の住民税・事業税に関する事項及び第三者作成書類「寄付金の受領証の記載事項」にも転記がされます。
・条例指定分の寄付金を入力する場合
「ふるさと納税と条例指定の寄付金を支出した方」に分類「条例指定分 都道府県」または「条例指定分 市区町村」もしくは「条例指定分 都道府県・市区町村」で寄付内容の情報入力をします。
税額控除の適用を適用しないとした場合には、ここで入力した内容は、第二表の住民税・事業税に関する事項及び第三者作成書類「寄付金の受領証の記載事項」にも転記がされます。
税額控除の適用を適用するとした場合には、上記転記がありませんので下記の税額控除と同様の対応が必要となります。
・寄付金特別控除(税額控除)のある寄付金を入力する場合
「ふるさと納税と条例指定の寄付金以外を支出した方」に分類「政党等」などとともに税額控除を受けるのか受けないのかの区分で情報入力します。税額控除を指定した場合には、計算明細書「政党等寄付金特別控除額の計算明細書」の帳票が追加がされますが寄付金額等は入力する必要があります。
また、ここで入力した情報は第二表の住民税・事業税に関する事項及び第三者作成書類「寄付金の受領証の記載事項」にも転記がされませんので、手入力する必要があります。
・その他の寄付金を入力する場合
「ふるさと納税と条例指定の寄付金以外を支出した方」に分類「その他」で情報入力します。
住民税の特例控除の対象外となった都道府県などへの寄付はこちらに入力します。
また、ここで入力された内容は、第二表の住民税・事業税に関する事項及び第三者作成書類「寄付金の受領証の記載事項」には転記がされませんので、手入力する必要があります。
申告書上の反映先
freeeで各項目を入力すると、確定申告書 第一表・第二表の「寄附金控除」欄に反映されます。
第二表の住民税・事業税に関する事項及び第三者作成書類「寄付金の受領証の記載事項」には「ふるさと納税と条例指定の寄付金を支出した方」に入力したものは連携されます。
※第三者作成書類「寄付金の受領証の記載事項」に連携されたものについては同帳票上部のボタンにおいて「特定寄付金の内訳を手動入力する」を選択し手入力に変更することができます。
一方で、「ふるさと納税と条例指定の寄付金以外を支出した方」で入力された寄付金については、第二表の住民税の欄と第三者作成書類への連携がされないため、第二表の住民税・事業税に関する事項及び第三者作成書類「寄付金の受領証の記載事項」での入力が必要となります。
【確定申告書 第一表/第二表】
【寄付金の受領証の記載事項】
【計算明細書の例】