Amazon出品(出店)サービス(Amazonセラーセントラル)を利用してAmazonに出店・出品している方は、その売上・手数料データをfreeeに取り込むことができます。
2022年1月より、データの連携方法が変更となりました。
このページでは、これまでAmazonセラーセントラルの同期機能を利用していた方向けに、新たなデータ連携方法や作成されるデータの違いについてご紹介します。
※初めてAmazonセラーセントラルとデータ連携する方は、「Amazon出品(出店)サービス(Amazon セラーセントラル) - 売上データの連携方法の概要」をご覧ください。
目次
- これまでの同期機能とファイルアップロードの違い
- ファイルアップロード手順の概要
- 「決済レポートV2」をAmazonセラーセントラルからレポートをダウンロードする
- ダウンロードした決済レポートV2をfreeeにアップロードする
- Amazonセラーセントラル各項目のfreeeへの取り込み設定をする
- アップロード後にエラーが発生したときの対応方法
- アップロードしたデータについて重複がないかを確認する
- freeeに作成される取引の詳細を確認する(連携における留意事項)
-
よくある質問
- 参考1:Amazonからの売上データを未決済として取り込む場合
- 参考2:異なる税区分で取引が作成された場合
- 参考3:収入と支出の合計金額が0円になる場合(振替伝票の自動登録) - 参考:参考となるヘルプページ
これまでの同期機能とファイルアップロードの違い
Amazonセラーセントラルからダウンロードした「決済レポートV2」というファイルをfreeeにアップロードすることで、データを連携できます。
このデータ連携方法を「ファイルアップロード」と呼びます。
ファイルアップロードにより作成される取引は、備考欄の記載事項が変更となりますが、それ以外は、これまでの同期機能で作成される取引と同じです。
ただし、ファイルアップロード時の設定によっては、これまでの同期で作成された取引と勘定科目や税率が変わります。「Amazonセラーセントラル各項目のfreeeへの取り込み設定をする」の手順4をご確認ください。
freeeに作成される取引データの変更点
- ファイルアップロードによって作成される取引データは、これまでの同期で作成される取引データから、備考欄の記載事項が変更となります。商品名に代わり、SKUという商品の管理番号が記載されます。
- これまで:商品名、注文番号
- 変更後:SKU(SKU: stock keeping unit 商品の管理番号)、注文番号
- 備考欄に記載される項目のルールは、以下のとおりです。
-
SKUがある商品等の明細の場合
-
SKUを表示(お客様がAmazonセラーセントラルで日本語を設定している場合は当該日本語、設定されていない場合は初期設定の数字)
-
-
SKUがない商品等の明細の場合
- 「決済レポートV2」でamount-description という列に記載されている英語名をそのまま表示(主な項目はfreeeにて日本語に変換)
-
SKUがある商品等の明細の場合
- 連携対象外のデータも変更となります。
- これまで:1日に600件以上の取引がある場合は同期対象外でした。
- 変更後:Amazonセラーセントラルからダウンロードしたレポートで、1ファイルに20,000行以上存在するファイルは、ファイルアップロードの連携ができません。
※Amazonセラーセントラルの連携メリットや作成される取引データの特徴は、「連携により作成されるデータ」をご覧ください。
ファイルアップロード手順の概要
ファイルアップロードの大まかな流れ
1. 口座選択
ホーム画面左側の「Amazon(セラーセントラル)」をクリックし、Amazon(セラーセントラル)口座画面を開きます。
※Amazonセラーセントラルの口座登録方法は、「Amazon出品(出店)サービス(Amazon セラーセントラル) - 売上データの連携方法の概要」をご覧ください。
2. ファイルアップロード画面へ
Amazon(セラーセントラル)口座画面から左上方の [ファイルアップロード]ボタンをクリックします。
3. ファイルのアップロード
ファイルアップロード画面の案内に従って、「決済レポートV2」をAmazonセラーセントラルからダウンロードし、freeeにアップロードします。
※ダウンロード方法の詳細は「「決済レポートV2」をAmazonセラーセントラルからダウンロードする」でご覧ください。
4. アップロードしたファイルの確認
ファイルをアップロードすると、アップロードしたファイルの概要が表示されます。意図しないファイルをアップロードした場合は、「ファイルを選択」から再度ファイルをアップロードします。
【表示されるファイル概要】
項目 | 説明 |
---|---|
ファイル名 |
Amazonセラーセントラルからダウンロードした「決済レポートV2」のテキストファイルのファイル名 ※ファイル名は変更せずにfreeeにアップロードしてください。詳しくは「ダウンロードした決済レポートV2をfreeeにアップロードする」をご覧ください。 |
決済期間 |
Amazonセラーセントラルが設定した決済期間 ※過去にアップロードしたことがある場合は、前回の決済期間の続きの決済期間からアップロードしてください。期間が重複していると、作成される取引も重複します。詳しくは「アップロードしたデータについて重複がないかを確認する」をご覧ください。 |
支払金額 |
Amazonセラーセントラルからダウンロードした「決済レポートV2」に記載のある金額 ※ ここではアップロード対象ファイルの確認をするため、レポート中の金額をそのまま表示しています。実際にfreee会計に取り込まれる金額は、重複等を避けるため、この「支払金額」とは一致しません。詳しくは「freeeに取り込まれないAmazonセラーセントラルの項目」をご覧ください |
5. 勘定科目・税区分の設定
[設定を確認する] をクリックすると、「インポートに必要な設定」画面がでます。ここで、Amazonセラーセントラルで使われている各項目について、freeeに取り込む際に何の勘定科目・税率で取り込むか設定をします。
※設定の詳細は「Amazonセラーセントラル各項目のfreeeへの取り込み設定をする」をご覧ください。
※2021年までAmazonセラーセントラルの同期機能をご利用のお客様へのご注意事項:
この設定において、これまでの同期機能利用時と異なる勘定科目・税率を設定した場合には、ファイルアップロードにより作成される取引の勘定科目や税率が、これまで同期機能で作成されていたものから変更されますので、ご注意ください。
6. 作成する取引データのプレビュー
[設定を保存し、プレビューする] をクリックします。Amazonの売上高・手数料・引当金(預け金)などが取引としてプレビューできますので、取り込み内容を確認します。
取り込むデータに問題があれば、手順3のファイルアップロードからやり直します。
[インポートを実行する] をクリックすると、取引が作成されます。
※「ファイル内に年度締めされた会計期間の取引が含まれています。年度締めされた会計期間の取引は取り込まれません。」と警告メッセージが表示された場合、ファイルに会計期間の開始日(期首日)以前のデータが含まれているためです。そのままインポートは可能ですが、開始日(期首日)以前のデータはファイルアップロードされません。
※プレビューでは、取引の100件までを表示しております。100件以上の取引がある場合は全てが表示されるわけではありません。
取り込んだファイルの履歴は、ホーム画面のメッセージ、または、ファイルアップロード画面(手順3)右上の [インポート履歴を確認] ボタンから確認ができます。
7. 取引データの確認
作成された取引は、Amazonセラーセントラルの口座画面の [取引] タブから確認ができます。
あるいは、[取引]メニューの[取引の一覧・登録]からも確認できます。「検索条件」の「条件を設定」から「決済口座」項目で「Amazon(セラーセントラル)」を選択し、取り込んだ取引を表示します。
作成する取引データの例
※ 2,400円(税込)のTシャツが売れた場合
図1:Amazonセラーセントラル側の表記
Tシャツ売上 | ¥2,400 | |
商品代金 | ¥2,182 | |
商品税 | ¥218 | (「その他」に計上) |
Amazonポイントの費用 | -¥24 | (「その他」に計上) |
Amazon手数料 | -¥392 |
したがって、Amazonセラーセントラルからの入金額は1,984円となります。
図2:freeeに作成される取引データ(1,984円)の明細
図3:税込経理の場合の仕訳例
借方 | 貸方 | ||||
---|---|---|---|---|---|
勘定科目 | 金額 | 税区分 | 勘定科目 | 金額 | 税区分 |
売上高 |
24 |
課税売上10% |
売上高 | 2,182 | 課税売上10% |
支払手数料 | 392 | 課税仕入10% | 売上高 | 218 | 課税売上10% |
Amazon(セラーセントラル) | 1,984 | 対象外 |
※「税込経理」の設定方法については「消費税・税区分の設定を行う」をご覧ください。「税抜経理」の設定をしている場合には、図2の各明細にさらに10%の消費税が加算された金額が入力される(商品税218円分と重複する)ため、以下の手順8の方法で修正が必要となります。
8. 取引データの修正
Amazonセラーセントラルの会計処理方法は「データ連携をした場合の会計処理」をご覧ください。必要に応じて、登録された取引を修正します。代表的なケースは以下のとおりです。
仮勘定
freee側で何の取引か判別できなかった場合は、手順4で設定した仮勘定用の勘定科目が付与されています。これは暫定的な勘定科目ですので、決算の前に、実際の取引内容に合わせて勘定科目を修正します。
勘定科目や税区分を複数設定
上記手順4では、勘定科目はそれぞれの項目に対して1つ、売上の税区分は1つだけ設定できます。勘定科目を部署別に分ける、または売上の税区分を商品ごとに分ける必要がある場合には、登録された取引の勘定科目や税区分を個別に修正します。
詳細は「参考2:異なる税区分で取引が作成された場合」をご覧ください。
取引の修正方法
「登録した取引を修正・削除する」をご覧ください。
「決済レポートV2」をAmazonセラーセントラルからダウンロードする
Amazonセラーセントラルからダウンロードした「決済レポートV2」をfreeeにアップロードすると、会計に利用できる取引データが作成されます。ここでは元データとなるレポートのダウンロード方法を説明します。
決済レポートV2のダウンロードの方法
- Amazon出品(出店)サービス(Amazonセラーセントラル)にログインします。
-
[メニュー] → [支払い] → [ペイメント] を開きます。
- ペイメントダッシュボードの [過去の決済情報] タブ を開きます。
- [決済レポートV2をダウンロード] ボタンをクリックし、テキストファイルをダウンロードします。
※ V2ではない[決済レポートをダウンロード]ボタンのファイルはfreeeにアップロードできません。V2ファイルが提供されていない取引の場合には、「決済済みの取引を登録する」を確認します。
※ 決済レポートV2テキストファイルのサンプル
- お客様がご利用のコンピュータに、ダウンロードされたテキストファイル(拡張子がtxtファイル)が保存されます。そのファイルを「ダウンロードした決済レポートV2をfreeeにアップロードする」の方法でfreee会計にアップロードしてください。
※ ダウンロードした内容やファイル名の編集は不要です(そのままアップロードします)
ダウンロードした決済レポートV2をfreeeにアップロードする
- ホーム画面左側のAmazonセラーセントラル口座を開き、画面左上の [ファイルアップロード] ボタンからアップロード画面を開きます。
- 今回アップロードする対象のファイルを準備します。freeeに取り込み済のファイルは、[インポート履歴] から確認ができます。
- Amazonセラーセントラルからダウンロードした「決済レポートV2」テキストファイルを、 [ファイルアップロード] 画面でアップロードします。アップロードの際は、レポートの内容やファイル名は変更せず、ダウンロードしたレポートをそのままアップロードします。
※Amazonセラーセントラルからダウンロードしたレポートで、1ファイルに20,000行以上存在するファイルは、連携対応しておりません。
※Amazonセラーセントラル上で「決済レポートV2」をダウンロードできる取引がファイルアップロードの対象です。(V2ファイルが提供されていない取引の場合には、「決済済みの取引を登録する」を確認します)
Amazonセラーセントラル各項目のfreeeへの取り込み設定をする
Amazonセラーセントラルで使われている売上・手数料などのデータ項目について、freeeに何の勘定科目・税率で取り込むかの設定を行います。
設定画面
この設定は、ファイルアップロードをする際に、 決済ファイルアップロード画面で設定します。
または、[口座] 画面から [口座設定] をクリックし、 [タグのマッチングを編集] 画面でも修正ができます。
設定方法
- Amazonセラーセントラルで利用している取引区分や税区分について、freeeに取り込む際の勘定科目と税区分を設定します。(税区分は複数設定できないため、ここで1つ代表的な税区分を設定し、取り込まれた取引で修正します。「勘定科目や税区分を複数設定」を参照ください。)
- Amazonセラーセントラル口座の仮勘定用の勘定科目を作成します。これは、売上データを取り込む際に勘定科目を特定できなかった取引に対して、仮で付与される勘定科目です。あくまで仮の勘定科目であるため、決算前にこの勘定科目の取引の内容を確認し、正しい勘定科目に修正する必要があります。
各項目の説明
項目
説明
取り込み先口座の設定
初期状態のまま(「未決済として取り込む」にチェックは入れないまま)にします。
※未決済として取り込みたい場合には、「参考1:Amazonからの売上データを未決済として取り込む場合」をご覧ください。
勘定科目の設定
「Amazon(セラーセントラル)の取引区分」について、freeeにどの勘定科目で取り込むかマッチングを行います。
「freeeの勘定科目欄」のプルダウンより、適切な勘定科目を選択します。
※ 配送料手数料・配送料等についても、「決済手数料」と同じ勘定科目が適用されます。
税区分の設定
「Amazon(セラーセントラル)の税区分」について、freeeにどの税区分で取り込むかマッチングを行います。
「freee税区分」のプルダウンより、適切な税区分を選択します。
複数の税区分を設定することはできません。複数の税区分の売上が混在するなどで、設定したい税区分と異なる取引が作成された場合は、手動で正しい税区分に修正する必要があります。
※修正方法は、本ページの「参考2:異なる税区分で取引が作成された場合」の項目をご覧ください。
※プロモーション割引額は、売上税区分で設定された税区分が設定されます。変更する場合は、売上の税区分を変更いただく、または手動でプロモーション割引の行の税区分を変更いただく必要があります。
- 設定が完了するとプレビュー画面に遷移します。問題がなければ[インポートを実行する]ボタンをクリックします。
アップロード後にエラーが発生したときの対応方法
エラー文言 | 月締めがされています。2022-01-01以降の日付を入力してください。 |
対応方法 | 当該の日付まで月締めを解除します。 |
エラー文言 | 既にインポートされていると思われる取引のため、登録をスキップしました。必要であれば手動登録してください。 |
対応方法 | 既にインポートされている取引と同じか確認するため、登録できなかった明細の注文番号を取引の備考の検索条件として指定します。見つかった取引と明細の内容が異なる場合は手動で登録します。 |
エラー文言 | 決済期日が発生日より前の日付になっているため登録できません。期日は発生日より後の日付を入力して下さい。 |
対応方法 | 決済期間の終了日よりも未来の日付の明細だったため、登録できなかった明細です。取引を手動登録します。 |
アップロードしたデータについて重複がないかを確認する
決済期間の重複がないかを確認する
「決済レポートV2」の取り込みによりfreeeに作成された「取引」について、重複チェックをする場合には、取引重複チェック機能をご利用ください。
二重で取り込まれていた場合は、取引重複チェック機能画面上で、重複取引を「削除」という処理をします。「取引が重複していないかチェックする(重複チェック)」を参照ください。
一度取り込みをした「決済レポートV2」について、再度アップロードし直したい場合には、削除したい決済期間に該当する取引を一括削除し、再度インポートし直します。
ただし、一度削除をすると元に戻すことはできません。一括削除も、上記取引重複チェック機能画面上で行うことができますので、重複チェックを行った上で、削除対象を確認することをおすすめします。
1. インポート履歴からの削除方法
インポートしたファイルごとに、作成された取引の一括削除ができます。
2. 重複チェック機能からの削除方法
作成された取引を選択し、一括削除ができます。
一括で操作をしたい取引の左端にあるチェックボックスにチェックを入れます。チェックを入れると、[一括操作]ボタンが選択できるのでクリックします。クリックすると、操作の一覧が表示されるので行いたい操作を選択します。
freeeに作成される取引の詳細を確認する(連携における留意事項)
freeeでは、Amazonセラーセントラルで使われている売上・手数料などのデータ項目について、お客様が設定した勘定科目・税率以外は機械的に勘定科目・税率を付与して「取引」を作成します。
ここでは、Amazonセラーセントラルのファイルアップロードによってfreeeに作られる「取引」の留意点について説明します。勘定科目・税率を必要に応じて修正してください。
1. freeeに取り込まれないAmazonセラーセントラルの項目
重複防止等のために、決済レポートV2中の最終的なAmazonからの入金額に影響のない項目は取り込まれません。必要に応じて修正してください。
決済レポートV2のうちfreeeに取り込まない主な項目
決済レポート中の項目名 | 備考 | ||
---|---|---|---|
transaction-type | amount-type | amount-description | |
other-transaction | other-transaction | Payable to Amazon |
「Amazonに支払う額 | 出品者からの返済額」のこと。 「支払手数料」など別の項目として取り込まれる内容に含まれると考えられるため、取り込みません。 |
other-transaction | other-transaction | Successful charge |
決済期間をまたぐ場合の調整額のこと。 ある決済期間でマイナス残高となった場合、次の決済期間の初めにそのマイナス分が支払われる(お客様がAmazonに登録したクレジットカードから引き落とされる等)と考えられるため、取り込みません。クレジットカードの引き落とし明細などの支払側で会計処理をしてください。 |
other-transaction | other-transaction |
Transfer of funds unsuccessful: (未払いの理由) |
「未払金」のこと。 購入者による未払い等の債権の支払いは、「売上高」など別の項目として取り込まれる内容に含まれると考えられるため、取り込みません。 |
2. 販売先が国外である場合は、必要に応じて修正してください。
freeeは、Amazonセラーセントラルの「売上」(販売先)が国内で発生していることを想定した仕組みとなっています。
現時点では、Amazonセラーセントラルの販売先によって「売上」を国内と国外で区別することができません。
そのため、商品が海外に販売・発送された場合には、必要に応じて、Amazonセラーセントラル側の画面と見比べながら、freeeに作成された「取引」の消費税等を修正してください。
3. 商品紛失時に作成される取引
FBA在庫が紛失/破損されたときは、Amazonによる補償分の金額が「雑収入」勘定で取り込まれます。適用している会計処理に合わせ、必要に応じて取引を修正してください。
4. 取引の発生日
取引の発生日は、アップロードされた決済レポートV2のposted-date-timeの列のデータを日本時間に直した日付となります。適用している会計処理に合わせ、必要に応じて修正してください。
なお、決済レポートの各列の意味についてはAmazonセラーセントラルのヘルプページ「ペイメントレポートのダウンロード」の「日本語版」または「英語版」を参照してください。
5. Amazon側でダウンロードしたファイルの確認
Amazonセラーセントラル側の画面よりダウンロードしたV2レポートについて、稀に、ファイルの内容がV1レポートの場合があります。その場合は、Amazon側にお問い合わせください。
また、V2レポートの中に外国語の文字列やローマ数字が含まれていると、freeeにおける処理がエラーになることがあります。ファイル中に見慣れない文字がある場合には、手動で日本語や数字に修正してください。
よくある質問
参考1:Amazonからの売上データを未決済として取り込む場合
「Amazonセラーセントラル各項目のfreeeへの取り込み設定をする」の手順1で「未決済として取り込む」にチェックを入れた場合、Amazonの売上データは未決済取引として登録されます。その場合は、銀行への入金後、以下の手順で決済します。
- Amazonから銀行口座に入金があったら、[取引]メニュー→[自動で経理]を開き、該当する明細の[未決済取引の消込]タブをクリックします。
- 「未決済取引を探す」項目から消し込む対象となる取引にチェックを入れると、「選択した未決済取引」項目に選択した取引が移動されます。対象の未決済取引が表示されない場合は、「条件を追加する」のプルダウンから、発生日や決済口座などの絞り込み検索ができます。
- 選択した未決済取引の合計額と明細の金額に差分が無いことを確認ができたら、[登録]ボタンをクリックします。(必要に応じて「差額の調整」を行います)
- [取引]メニューの[取引の一覧・登録]から、未決済だった当該取引の期日にチェックが入り、決済済みとなっていることが確認できます。
参考2:異なる税区分で取引が作成された場合
Amazonセラーセントラルとfreeeの連携設定画面の「税区分の設定」項目では、取り込まれる税区分を1つ設定できます。
※ 詳しくは、「Amazonセラーセントラル各項目のfreeeへの取り込み設定をする」の手順1をご覧ください。
複数の税区分を設定することはできないため、複数の税区分の売上が混在するなどで、設定したい税区分と異なる税区分の取引が作成された場合は、以下の手順で手動で正しい税区分に修正する必要があります。
① 税区分の設定を行う
事前準備として、修正したい税区分・消費税率がfreee会計で使用可能となっているか確認します。
メニュー[設定]→[税区分の設定]を開き、使用したい税区分・消費税率が以下の状態となっているか確認します。
- 消費税率:「使用する」となっている
- 税区分:「使用」欄にチェックが入っている
上記、使用可能の状態となっていない場合は、使用できるよう設定します。
※ 詳しくは、「消費税・税区分の設定を行う - 税区分・消費税率を設定する」をご覧ください。
② 取引を修正する
- メニュー[取引]→[取引の一覧・登録]を開き、「絞り込み条件を追加」から「決済口座」の項目を追加し、「Amazon(セラーセントラル)」を選択します。Amazon出品(出店)サービスから取り込まれた取引が確認できます。
- 勘定科目が「売上高」になっている取引行のうち、税区分を変更したい行すべてにチェックを入れます。
- 画面上部の[一括編集]ボタンをクリックし、「税区分」欄に変更したい正しい税区分を選択して[保存する]ボタンをクリックします。
- チェックを入れた取引の税区分が一括変更されます。
参考3 : 収入と支出の合計金額が0円になる場合(振替伝票の自動登録)
freee会計では、収入と支出の合計金額が0円になる取引(以下「合計金額が0円になる取引」といいます。)は作成できません。
合計金額が0円になる取引があり、freee会計に連携したい場合には振替伝票で入力(仕訳形式で記帳)する必要があります。
Amazon セラーセントラル連携では、合計金額が0円になる取引がある場合には、自動で振替伝票を登録します。
登録された振替伝票は、以下のメニューから確認してください。
[決算申告](または[確定申告])メニューの[振替伝票]
※[レポート]→[仕訳帳]からも仕訳形式で確認できます。
自動登録された振替伝票を修正したい場合には、「振替伝票を修正・コピー・削除・コメントする」をご覧ください。
Amazonセラーセントラル連携の振替伝票の自動登録は、2022年3月5日以降にfreeeに連携(ファイルアップロード)された取引から適用されます。
それ以前に連携した取引の中に、合計金額が0円になるケースがある場合には、freee会計には連携されていないため、「振替伝票を作成する(仕訳形式で記帳する)」を参考に、振替伝票を入力してください。合計金額が0円になる取引の仕訳例1
【決済レポートV2の内容】
決済レポート中の項目名 | ||||
---|---|---|---|---|
order-id |
transaction-type |
amount-type |
amount-description |
amount |
3-7-7桁の数字 |
Order |
ItemPrice |
Principal |
500 |
上と同じ数字 |
Order |
ItemPrice |
Tax |
50 |
上と同じ数字 |
Order |
ItemFees |
FBAPerUnitFulfillmentFee |
-300 |
上と同じ数字 |
Order |
ItemFees |
Commission |
-100 |
上と同じ数字 |
Order |
ItemFees |
VariableClosingFee |
-150 |
【振替伝票による仕訳の例】
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
支払手数料(課対仕入10%) |
300 |
売上高(課税売上10%) |
500 |
支払手数料(課対仕入10%) |
100 |
売上高(課税売上10%) |
50 |
支払手数料(課対仕入10%) |
150 |
合計金額が0円になる取引の仕訳例2
【決済レポートV2の内容】
決済レポート中の項目名 | ||||
---|---|---|---|---|
order-id |
transaction-type |
amount-type |
amount-description |
amount |
3-7-7桁の数字 |
Refund |
ItemPrice |
ShippingTax |
-10 |
上と同じ数字 |
Refund |
ItemPrice |
Shipping |
-100 |
上と同じ数字 |
Refund |
ItemFees |
ShippingChargeback |
110 |
【振替伝票による仕訳の例】
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
支払手数料(課対仕入10%) |
100 |
支払手数料(課対仕入10%) |
110 |
支払手数料(課対仕入10%) |
10 |
合計金額が0円になる取引の仕訳例3
【決済レポートV2の内容】
決済レポート中の項目名 | ||||
---|---|---|---|---|
order-id |
transaction-type |
amount-type |
amount-description |
amount |
3-7-7桁の数字 |
Refund |
ItemPrice |
Goodwill |
-1,000 |
上と同じ数字 |
other-transaction |
FBA Inventory Reimbursement |
REVERSAL_REIMBURSEMENT |
1,000 |
【振替伝票による仕訳の例】
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
支払手数料(対象外) |
1,000 |
雑収入(課税売上10%) |
1,000 |
※勘定科目および税区分の設定は、一般的な内容を基にfreeeでマッピングしているものを記載していますが、詳細につきましては税理士や税務署への確認をお願いいたします。