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その他 | freee支出管理 経費精算Plus | freee支出管理 Full |
経路設定において「経路の自動選択ルール」を設定することで、役職を基準とした自動的な経路分岐を設定することができます。
これにより、役職をもとに手動で申請経路を切り替える必要がなく、スムーズで正確に申請業務を行うことができます。
※ 本機能は 金額分岐 との組み合わせが可能です。詳細については「 申請経路の自動選択で分岐条件を組み合わせる 」のヘルプページをご覧ください。
目次
申請経路の役職分岐についての概要
経費申請等においては、役職によって異なる申請経路を使用したいシーンがあります。
2022年1月までは申請者の役職をもとに手動で申請経路を選択する必要がありましたが、2022年2月以降は本機能を利用することで、役職から申請経路の自動選択ができるようになります。
これにより、スムーズで正確な申請業務を行うことができます。
申請経路の役職分岐を利用できる方と対象
申請経路の役職分岐を利用できる方
本機能は、freee会計のアドバンスプラン(旧プロフェッショナルプラン)、エンタープライズプランの事業所にて利用することができます。
申請経路の役職分岐を利用できる対象
本機能は、次の申請フォームにおいて利用することができます。
- 経費精算
- 支払依頼
- 各種申請
事前準備
本機能を利用するにあたっては、下表の事前準備が必要となります。
※ それぞれの事前準備は、各操作対象プロダクトで「管理者」権限を有するアカウントで操作ください。
順番 | 事前準備 | 操作対象 プロダクト |
詳細 |
---|---|---|---|
1 | 従業員を同一メールアドレスで会計・人事労務双方に招待する | 会計 人事労務 |
本機能の利用にあたっては、① どの従業員が ② どの役職に就いているか を識別できる必要があります。 ここでは「 ① どの従業員が 」を識別するために、従業員を同一メールアドレスで両プロダクトに招待します。 |
2 | 従業員に所属情報(部門・役職)を割り当てる | 人事労務 |
本機能の利用にあたっては、① どの従業員が ② どの役職に就いているか を識別できる必要があります。 ここでは「 ② どの役職に就いているか 」を識別するために、従業員に所属情報(部門・役職)を割り当てます。 |
3 | 申請経路パターンを作成する | 会計 | 役職に応じて申請経路パターンを整理し、それぞれの申請経路を作成します。 |
1. 従業員を同一メールアドレスで会計・人事労務双方に招待する
本機能を利用する従業員は、 会計・人事労務の双方に同一のメールアドレスで招待されている 必要があります。次の手順にて 同一従業員が同一メールアドレスで招待されているかどうかを確認 します。
- freee会計にログインします。
- [設定]メニュー → [メンバー招待・権限管理]をクリックし、[メンバー]タブの一覧に表示された従業員のメールアドレスを確認します。
- freee人事労務にログインします。
- [従業員]メニューをクリックして「従業員一覧」画面を開き、メールアドレスの同一性を確認したい従業員をクリックします。
従業員詳細画面の「従業員アカウント情報」カードに記載された「ログインメールアドレス」が、手順2で確認したメールアドレスと同一であるかどうか確認します。
本機能を利用する従業員のうち、 同一メールアドレスで招待されていない方がいる場合 は、次のヘルプページを参考に、 同一メールアドレスで招待 を行います。
-
-
freee会計の招待手順:
freee会計のメンバー招待・権限 - メンバーの招待方法 -
freee人事労務の招待手順:
従業員を登録する - メールで従業員を招待する
-
freee会計の招待手順:
次は「 2. 従業員に所属情報(部門・役職)を割り当てる 」に進みましょう。
freee人事労務での作業となります。
2. 従業員に所属情報(部門・役職)を割り当てる
本機能を利用する従業員は、 所属情報(部門・役職)が割り当てられている 必要があります。ここでは、「 1. 必要な部門・役職の登録 」と「 2. 従業員へ所属情報を割り当てる 」の2つの操作が必要です。
【1. 必要な部門・役職の登録】
本機能を利用するにあたって、従業員に割り当てる部門や役職が未登録の場合は、必要な部門・役職の登録が必要です。部門・役職の登録方法は、次のヘルプページをご参考ください。
-
部門の登録手順:
部門・役職設定を行う - 部門を設定・編集する -
役職の登録手順:
部門・役職設定を行う - 役職を設定・編集する
【2. 従業員へ所属情報を割り当てる】
本機能を利用する従業員に所属情報(登録した部門や役職)を割り当てます。従業員への所属情報の割り当て操作は、「 部門・役職設定を行う - 従業員に所属(部門・役職)を設定する 」のヘルプページをご参考ください。
各従業員の詳細情報画面にて、「所属」カードに「部門」「役職」が表示されていれば、正しく所属情報の割り当てがされています。
最後は「 3. 申請経路パターンを作成する 」に進みましょう。
freee会計での作業となります。
3. 申請経路パターンを作成する
本機能を利用するにあたって、実際に使用する申請経路を作成する必要があります。まずは、必要となる申請経路を次の例を参考に整理します。
【モデルケース】役職に応じて3段階の申請経路を用意する場合
[前提条件]
- 役職として「(役職なし)」「係長」「課長」「部長」が存在する
- 申請は基本的に「係長 → 課長 → 部長」の3段階で承認が必要である
ただし、部長自身は異なる申請経路を使用する - 申請者の役職に応じて、申請経路の一部を省略できる
(例)課長が申請する場合:申請経路での承認は「部長」のみで良い
[役職ごとに整理した申請経路]
パターン | 申請者の役職条件 | 申請経路と段階 |
---|---|---|
A |
申請者の役職が 課長 の場合 |
部長 の1段階 |
B |
申請者の役職が 係長 の場合 |
課長 → 部長 の2段階 |
C |
申請者の役職が それ以外 の場合 |
係長 → 課長 → 部長 の3段階 |
本例ではパターンA〜Cの3つ分、申請経路を作成します。
申請経路が整理できたら、「 経費などの申請経路を設定する - 申請経路を作成する 」のヘルプページを参考にそれぞれの申請経路を作成します。
上図のスクリーンショットは、パターンAの申請経路(申請経路が「部長」の1段階)登録例です。本例のパターンBおよびパターンCのように申請経路が複数段階にわたる場合には、[+承認ステップを追加する]ボタンで承認の段階を追加します。
おつかれさまでした、事前準備はこれで完了です!
【管理者】申請経路の役職分岐を設定する
※ 申請経路の役職分岐を設定するには、「管理者」権限を有している必要があります。
申請経路の役職分岐を設定する手順は次のとおりです。
- [設定]メニュー → [申請フォームの設定]をクリックします。
- 申請経路の役職分岐を設定したい申請フォームをクリックします。
※ 以降の手順説明・スクリーンショットでは、「経費精算」での設定例をご説明しております。
- 申請フォームの詳細画面で[編集]ボタンをクリックします。
- 画面下部の「経路の自動選択ルール」項目にて、[+ルールを追加]ボタンをクリックします。
- 申請者の役職が、特定のものに当てはまる場合の申請経路を設定します( モデルケース におけるパターンAおよびパターンB)。
「条件」項目から[申請者の役職]をクリックし、該当の「役職」項目、「申請経路」項目をそれぞれ選択します。本項目で設定するルールは、次の操作が可能です。-
1つのルールに複数のAND条件を指定する:
[+条件を追加]ボタンをクリックし各条件を指定します。 合計金額による条件分岐 を組み合わせることができます。 -
ルールを追加する:
[+ルールを追加する]ボタンをクリックします。 -
AND条件 または ルールを削除する:
それぞれの条件 または ルールの右側に表示されたゴミ箱アイコンをクリックします。
-
1つのルールに複数のAND条件を指定する:
- 申請者の役職が、特定のものに当てはまらない場合の申請経路を設定します(モデルケース におけるパターンC)。
「基本経路」項目にて、モデルケース の パターンC に相当する申請経路を選択します。
手順5〜手順6の各設定が正しく行われると、設定内容と経路の自動選択は次のとおりとなります。【ルール設定例】
[基本経路]
- モデルケース の パターンC に相当する申請経路 を選択。
[経路の自動選択ルール]
※ このケースでは、 いずれの自動選択ルールにも当てはまらなかった場合(申請者の役職が「課長」でも「係長」でもない場合)に「基本経路」が選択 されます。
上記のとおり設定することで、申請経路が次の判定順に自動選択されます。
- 各設定条件に問題なければ、画面下部の[保存]ボタンをクリックして、役職分岐の設定を保存します。
【利用者】申請経路の役職分岐を利用する
申請経路の役職分岐は、申請者の役職によって自動的に適用されます。申請フォームの利用者は、申請経路を手動で切り替える手間なく申請を行うことができます。
申請者の所属情報参照のタイミングと経路選択について
申請者の所属情報は、 申請フォーム画面を開くたびに参照 されます。
そのため、申請者の所属情報が変更・削除されると、自動選択された申請経路上でエラーが発生したり、意図しない申請経路が選択される場合がありますのでご注意ください。
新規に申請を行う場合
- freee会計にログインし、[申請]メニューから役職分岐が設定された申請フォームをクリックします。
- [+申請を作成]ボタンをクリックし、申請フォームの新規作成画面を開きます。
画面下部の「申請経路」項目にて、「 【管理者】申請経路の役職分岐を設定する 」で設定した条件により、申請者の役職から申請経路が自動選択されます。 - 申請フォームの必要項目を入力し申請を行います。
既存の申請内容をコピーする場合
申請内容をコピーして新たな申請を作成 した場合、コピー元の申請者情報も転記されます。したがって、申請者情報に紐づいた最新の所属情報(部門・役職)をもとに申請経路が自動選択されます。
【管理者】申請経路の役職分岐の設定に関するよくある質問
1つのルールの条件として、複数の役職を設定することはできますか?
はい、できます。たとえば「申請者の役職」として「係長」および「課長」を選択し、両役職に共通の申請経路を設定することができます。
「申請者の役職が"ない"場合」という条件を指定できますか?
いいえ、「申請者の役職」条件には1つ以上の役職を指定する必要があります。
役職以外の項目を条件として利用できますか?
はい、できます。2021年3月にリリースされた 金額分岐 (申請フォームの合計金額が○○円以上)との組み合わせが可能です。
複合条件(かつ / または)や、条件分岐を設定することはできますか?
はい、2022年2月現在 役職分岐と金額分岐をAND条件で設定することができます。これにより「申請者の役職が○○であり、かつ、合計金額が××円以上」という条件を利用することができます。なお、OR条件を指定することはできません。
設定したルールの並び替えはできますか?
はい、できます。各ルールの左端に表示された[=]ハンドルをドラッグ&ドロップして並び替えを行います。 金額分岐 も合わせて設定している場合は、 金額が大きいもの から順にご設定ください。
設定できる条件の上限数はいくつですか?
最大30個までの条件を設定可能です。
【利用者】申請経路の役職分岐の利用に関するよくある質問
「管理者が設定した経路の自動選択ルールから外れています」と表示されます。
管理者が「経路の自動選択ルール」または「基本経路」で設定した経路以外を、手動で選択した場合等に表示されます。
申請内容を確認の上、設定された経路の候補から選択するか、管理者にご確認ください。
下書き保存 / 差戻し時点で金額分岐による経路が自動選択されていましたが、改めて申請を行おうとしたところ、「管理者が設定した経路から外れています」というエラーが表示されました。
下書き保存 / 差戻し時点の役職分岐パターンが、管理者により変更された可能性があります。管理者にご確認ください。
下書きの作成や申請のコピー時、あるいは 申請が差し戻された場合に選択されていた経路はどのようになりますか?
基本的に当初の申請経路を引き継ぎますが、申請者の最新の所属情報が変更となった場合は「経路の自動選択ルール」や「基本経路」が設定された分岐条件によって切り替わる場合があります。