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申請経路の自動選択では、金額分岐や役職分岐を組み合わせて利用することができます。これにより、社内の実運用に合わせた、より柔軟なワークフロー構築が実現できます。
各分岐条件の概要
2022年2月現在、「経路の自動選択ルール」における分岐条件で利用可能なものは次のとおりです。
-
金額分岐:
申請フォームの金額(「合計金額が○○円以上」)によって条件を指定できます。
-
役職分岐:
申請者の役職(「申請者の役職が××」)によって条件を指定できます。
※ ただし、「申請者の役職が"ない"場合」の条件は指定できません。
これらの条件を組み合わせることによって、「申請者の役職が××であり、かつ、申請フォームの合計金額が○○円以上」などのような複雑な条件によって、申請経路を自動的に選択することができます。
モデルケース
本ページでは、次のモデルケースをもとに実際の設定例をご紹介します。
【例】経費申請において役職ごとに設定された金額ごとに申請経路を自動選択する
- つばめ太郎さんは「フリー事業部」の「主任」です。
- フリー事業部には、次の役職が存在します。
- Aさん:係長
- Bさん:課長
- Cさん:部長
フリー事業部では、申請金額によって申請経路と段階が異なります。役職が「主任」であるつばめ太郎さんの場合は、下表のとおりです。
申請金額の範囲 | 申請経路と段階 |
---|---|
100万円以上 (1,000,000円〜) |
係長 → 課長 → 部長 の3段階 |
10万円以上100万円未満 (100,000円〜999,999円) |
係長 → 課長 の2段階 |
10万円未満 (1円〜99,999円) |
係長 の1段階 |
事前準備
事前準備の流れ
分岐条件の利用にあたっては、次の事前準備が必要となります。
※ それぞれの事前準備は、各操作対象プロダクトで「管理者」権限を有するアカウントで操作ください。
順番 | 事前準備 | 操作対象 プロダクト |
詳細 |
---|---|---|---|
1 |
従業員を同一メールアドレスで会計・人事労務双方に招待する |
会計 人事労務 |
申請経路に関係する従業員を会計・人事労務の双方へ、同一のメールアドレスで招待します。 |
2 | 従業員に所属情報(部門・役職)を割り当てる | 人事労務 | 申請経路に関係する従業員に所属情報(部門・役職)を割り当てます。 |
3 | 申請経路パターンを作成する | 会計 | 申請経路パターンを整理し、それぞれの申請経路を作成します。 |
事前準備のチェックリスト
この事前準備で必要となる操作は次のとおりです。
【従業員を同一メールアドレスで会計・人事労務双方に招待する】
「 申請経路の役職分岐を利用する - 従業員を同一メールアドレスで会計・人事労務双方に招待する 」のヘルプページを参考に、次の従業員を会計・人事労務双方へ同一メールアドレスで招待します。
【従業員に所属情報(部門・役職)を割り当てる】
「 申請経路の役職分岐を利用する - 従業員に所属情報(部門・役職)を割り当てる 」のヘルプページを参考に、各従業員に所属情報を割り当てます。
【申請経路パターンを作成する】
「 申請経路の役職分岐を利用する - 申請経路パターンを作成する 」のヘルプページを参考に、各段階ごとの申請経路を作成します。
【管理者】条件分岐の設定例
条件分岐の整理
まずは条件と自動選択される経路について整理します。
パターン | 条件 | 自動選択する経路 |
---|---|---|
A |
合計金額が「1,000,000円以上」 |
「 係長 → 課長 → 部長 」の3段階 申請経路 |
B |
合計金額が「100,000円以上」 |
「 係長 → 課長 」の2段階 申請経路 |
C |
合計金額が「1円以上」 |
「 係長 」の1段階 申請経路 |
※ 分岐条件の設定は、「合計金額」が大きい順(パターンA → パターンB → パターンCの順)に行います。
条件分岐の設定手順
※ 申請経路の条件分岐を設定するには、「管理者」権限を有している必要があります。
設定手順は次のとおりです。
- freee会計にログインし、[設定]メニュー → [申請フォームの設定]を開きます。
- 「経費精算・支払依頼・請求書等」タブから[経費精算]をクリックします。
- 申請フォームの詳細画面で[編集]ボタンをクリックします。
- 画面下部の「経路の自動選択ルール」項目にて、[+ルールを追加]ボタンをクリックします。
- [+ルールを追加]ボタンを2回クリックし、ルールの入力欄を合計3つ用意します。
- それぞれのルール入力欄に表示された[+条件を追加]ボタンをクリックし、3つのルールそれぞれにAND条件を指定できるようにします。
- それぞれのルール入力欄に、下表のとおりパターンA〜パターンCの条件を指定します。
条件番号 条件:合計金額 条件:申請者の役職 申請経路 条件1 「1,000,000」と入力 「主任」を選択 「係長 → 課長 → 部長」の3段階 申請経路を選択
条件2 「100,000」と入力 「主任」を選択 「係長 → 課長」の2段階 申請経路を選択 条件3 「1」と入力 「主任」を選択 「係長」の1段階 申請経路を選択 - 各設定条件に問題なければ、画面下部の[保存]ボタンをクリックします。
【利用者】条件分岐の利用例
申請経路の金額分岐・役職分岐の設定条件は、条件を満たした場合に自動的に適用されます。次の例は、つばめ太郎さん(主任)が異なる申請金額を入力した場合に自動選択された経路です。
「 【管理者】条件分岐の設定例 」で設定した条件に合わせて、自動的に申請経路が選択されています。
【例1】つばめ太郎さん(主任)が、合計金額99,999円の申請を行う場合
「[申請者の役職 が 主任][合計金額 が 1円以上] のため、 1段階申請経路(係長)の経路が選択されました」のメッセージとともに、1段階申請経路が自動的に適用されます。
なお、この申請経路の金額範囲は、 1円以上99,999円以下 です。
【例2】つばめ太郎さん(主任)が、合計金額999,999円の申請を行う場合
「[申請者の役職 が 主任][合計金額 が 100,000円以上] のため、 2段階申請経路(係長 → 課長)の経路が選択されました」のメッセージとともに、2段階申請経路が自動的に適用されます。
なお、この申請経路の金額範囲は、 100,000円以上999,999円以下 です。
【例3】つばめ太郎さん(主任)が、合計金額1,000,000円の申請を行う場合
「[申請者の役職 が 主任][合計金額 が 1,000,000円以上] のため、 3段階申請経路(係長 → 課長 → 部長)の経路が選択されました」のメッセージとともに、 3段階申請経路が自動的に適用されます。
なお、この申請経路の金額範囲は、 1,000,000円以上 です。
関連ヘルプページ
本ページで紹介している各分岐条件の詳細については、次の各ヘルプページをご参考ください。
- 金額分岐: 申請経路の金額分岐を利用する
- 役職分岐: 申請経路の役職分岐を利用する