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本ページでは、年度締めをすることなく翌年度のレポート(損益計算書・貸借対照表など)を確認するための方法をご説明します。
目次
本機能の概要と想定される利用シーン
通常、翌年度のレポート(損益計算書・貸借対照表など)を確認するには、「年度締め」によって今年度の残高情報などを確定させ繰越処理をする必要があります。しかし、決算後の2か月間においては、「税務担当者や会計事務所」と「月次決算担当者」との間で、「年度締め」をめぐったニーズの衝突が発生することがあります。
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税務担当者や会計事務所:
決算申告作業のために、 前年度のまま年度締めをしたくない -
月次決算担当者:
既に進行している今年度の月次決算を進めるために、 早めに前年度の年度締めをしたい
2022年6月以降では、このような場合であっても年度締めを行うことなく、(当年度の会計データから計算した)翌年度のレポートが確認できるようになりました。
本機能が利用できるケース
本機能は次のいずれかの条件を満たす場合にご利用いただけます。
- 法人のアドバンスプラン(または旧プロフェッショナルプラン)以上をご利用である場合
- ログインユーザーがアドバイザーであり、ログイン先の法人(顧問先)でいずれかの有料プラン(ひとり法人プラン以上)(または旧ミニマムプラン以上)が契約されている場合
本機能の対象となるレポート
本機能は次のレポート画面にてご利用いただけます。
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試算表:
- 「損益計算書」タブ
- 「貸借対照表」タブ
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月次推移:
- 「貸借対照表」タブ
- カスタムレポート:
プランを問わず翌年度のデータを閲覧できるレポート類
次に挙げるレポートは、法人向けのアドバンスプラン以上(または旧プロフェッショナルプラン以上)でなくとも、翌年度のデータを閲覧することができます。
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月次推移(※):
- 「損益計算書」タブ
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総勘定元帳:
- 勘定科目の一覧画面
- 勘定科目ごとの詳細画面
※ 個人事業主向けのスタータープランでは「月次推移」機能に対応しておりません。
翌期のレポートを確認する
年度締めをすることなく、翌期のレポートを確認する手順は次のとおりです。
試算表、月次推移、総勘定元帳の場合
- [レポート]メニューから確認したいレポート([試算表][月次推移][総勘定元帳]のいずれか)をクリックします。
- 確認したい内容に合わせて、それぞれのレポートで次の操作を行います。
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試算表・月次推移の場合: 確認したい内容にあわせて、タブ画面を切り替えます。
- 損益計算書を確認する場合: [損益計算書]タブをクリックします。
- 貸借対照表を確認する場合: [貸借対照表]タブをクリックします。
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総勘定元帳の場合: 確認したい内容にあわせて、画面を切り替えます。
- 勘定科目全体を確認する場合: 一覧画面(手順1直後に表示されるそのままの画面)
- 個別の勘定科目を確認する場合: 確認対象の勘定科目をクリックします。
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試算表・月次推移の場合: 確認したい内容にあわせて、タブ画面を切り替えます。
- 「検索条件」項目内の「表示年度」から[XXXX年度(翌年度)](例:当年度が2022年の場合「2023年度(翌年度)」)を選択し、[絞り込む]ボタンをクリックします。
- 翌年度のレポートが表示されます(ただし、一部の項目については 未反映 状態となっている点にご注意ください)。未反映 箇所の詳細については、「ご注意事項」の各項目をご覧ください。
続けて「繰越利益剰余金」勘定の反映を行う場合は、「「繰越利益剰余金」を手動で反映させる」に進みます。
カスタムレポートの場合
カスタムレポートでの集計方法は、「集計内容を設定する」をご覧ください。
「繰越利益剰余金」を手動で反映させる
「繰越利益剰余金を反映」ボタンはカスタムレポートでは表示されません。
そのためカスタムレポートで繰越利益剰余金を確認されたい場合は、試算表、月次推移、総勘定元帳にて反映後、ご確認ください。
初期状態では翌期レポート内の「繰越利益剰余金」勘定は 未反映 状態となっていますが、「繰越利益剰余金」勘定の金額計算・反映は任意のタイミングで行うことができます。
操作手順は次のとおりです。
- 「翌期のレポートを確認する」に記載の手順にて、翌年度のレポートを表示させます。
- 「検索条件」項目下部にある[繰越利益剰余金を反映]ボタンをクリックします。
- 「繰越利益剰余金の反映処理を行っています」というメッセージ画面が表示されます。繰越利益剰余金の計算・反映が完了するとメールでお知らせが届きますので、その後に表示しているレポート画面を更新します。
翌期のレポートをエクスポートする
翌期レポートの内容は、CSVファイル または PDFファイルとしてエクスポートすることができます。エクスポートの手順はそれぞれ次のヘルプページをご覧ください。
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試算表をエクスポートする場合:
試算表(損益計算書・貸借対照表)を確認する - 試算表を出力・印刷する -
月次推移をエクスポートする場合:
月次推移(損益計算書・貸借対照表)を確認する - 月次推移を出力・印刷する -
総勘定元帳をエクスポートする場合:
総勘定元帳を確認する - 総勘定元帳を出力・印刷する -
カスタムレポートをエクスポートする場合:
カスタムレポートで会計データを分析する-カスタムレポートをエクスポートする
なお、この時エクスポートされた内容は、あくまで 当年度の会計データから計算された翌年度のレポート内容 であり、一部に 未反映の情報 を含む場合があります(詳しくは「 ご注意事項 」の各項目をご覧ください)。
そのため、エクスポートされたデータをもとに資料等を作成する場合はご注意ください。
ご注意事項
「繰越利益剰余金」勘定の反映について
翌年度のレポートを表示した初期状態の画面では、「繰越利益剰余金」勘定が 未反映 の状態となります。当該金額を反映させるためには「「繰越利益剰余金」を手動で反映させる」に記載の操作を手動で行う必要があります。
翌年度レポートにある[繰越利益剰余金反映]ボタンで反映される金額は、当年度の当期純利益の金額のうち「仕訳承認済」のみ反映されます。
固定資産における償却仕訳の反映について
通常、固定資産における償却仕訳にまつわる処理は、年度締め処理と同時並行で行われます。そのため、翌期レポート内に償却仕訳の影響箇所が含まれていた場合、当該金額は年度締め(にともなう償却仕訳にまつわる処理)が行われるまで 未反映 の状態となります。
償却仕訳の金額を翌期レポート内に正しく反映するためには、当該期間の年度締めを行う必要がありますのでご注意ください。
なお、年度締め後に年度巻き戻しを行った場合、年度締め時点における償却仕訳の情報が翌年度に保持されます。そのため、年度締めを実施することで翌年度に償却仕訳を反映させることもできますが、当年度の固定資産情報を変更した場合には、再度 年度締めを実施するまで翌年度の償却仕訳は反映されないことにご注意ください。
年度締めや会計期間変更の操作を行った場合
「繰越利益剰余金」勘定の反映を行った後に次のいずれかの操作を行うと、「繰越利益剰余金」勘定の金額が翌年度に反映されていない状態に戻りますのでご注意ください。
- 年度締め
- 年度巻き戻し
- 会計期間の変更
【例】3月決算会社の場合
- 2022年3月度: 「繰越利益剰余金」勘定の反映操作を実施(翌年度の貸借対照表に「繰越利益剰余金」が反映されている)
- 2022年3月度:「年度締め」を実施(①で実施した反映が取り消される)
- 2023年3月度:「年度巻き戻し」を実施
- 2022年3月度:①で実施した「繰越利益剰余金」勘定は翌年度の貸借対照表に反映されていない状態になっている