freee会計の固定資産台帳で「売却処理」を行うと、自動で「固定資産売却損益」の仕訳を生成することができます。社会福祉法人会計基準では、「固定資産売却損益」ではなく「車輌運搬具売却益」「車輌運搬具売却損・処分損」等の勘定科目を用いることから、必要に応じて勘定科目の変更を行う必要があります。
手動で固定資産の売却の仕訳を計上される場合は、「車輌運搬具売却益」「車輌運搬具売却損・処分損」等の勘定科目を用いて仕訳の入力をしてください。
目次
固定資産売却損益の勘定科目名を変更する
- [決算申告]メニューの[振替伝票]をクリックします。
- 自動で仕訳化された「固定資産売却損益」の勘定科目を修正する場合、振替伝票を用いて、「固定資産売却損益」を取消し、「車輌運搬具売却損益」「車輌運搬具売却損・処分損」等の勘定科目で計上する仕訳を入力します。
例:
売却益が出た場合
(借方)「車輌運搬具売却益」○○/(貸方)「固定資産売却損益」○○
※ 必ず「部門」の登録も忘れず付すようにします。
売却損が出た場合
(借方)「車輌運搬具売却益」○○/(貸方)「固定資産売却損益」○○
(借方)「車輌運搬具売却損・処分損」○○
※ 必ず「部門」の登録も忘れず付すようにします。
例1. 一資産ごと固定資産売却損益名を変更する
売却益の場合
例:
固定資産(車輌運搬具)を売却し、売却の仕訳は自動仕訳処理を行いました。
なお、売却益は30,000円です。
- 資産の売却を登録します。
固定資産の売却の方法は「STEP1. 固定資産の「売却」処理をする」を参考にしてください。
STEP2の入金時の処理は、下記で変更後の科目「車輌運搬具売却益」を使用して入金処理を行ってください。
【売却処理後に作成される仕訳イメージ】 - 振替伝票で売却資産の仕訳を作成します。
[決算申告]メニューの[振替伝票]を開き、売却資産の勘定科目を登録します。
(借方)「車輌運搬具売却益」/(貸方)「固定資産売却損益」 - 部門・金額を入力します。
部門・売却額をそれぞれ設定し、登録してください。
売却損の場合
例:
固定資産(車輌運搬具)を売却し、売却の仕訳は自動仕訳処理を行いました。
なお、売却金額は20,000円、売却損が10,000円です。
- 資産の売却を登録します。
固定資産の売却の方法は「STEP1. 固定資産の「売却」処理をする」を参考にしてください。
また、STEP2の入金時の処理は「車輌運搬具売却益」を使用して入金処理を行ってください。
【売却処理後に作成される仕訳イメージ】 - 振替伝票で売却資産の仕訳を作成します。
[決算申告]メニューの[振替伝票]を開き、売却資産の勘定科目を登録します。
(借方)「車輌運搬具売却益」/(貸方)「固定資産売却損益」
(借方)「車輌運搬具売却損・処分損」 - 部門・金額を入力します。
部門・売却額をそれぞれ設定し、登録してください。
例2. 複数資産の売却を一括で変更する
売却益の場合
例:
固定資産(車輌運搬具)を2台売却し、売却の仕訳は自動仕訳処理を行いました。
なお、売却益総額は50,000円です。
- 資産の売却を登録します。
固定資産の売却の方法は「STEP1. 固定資産の「売却」処理をする」を参考にしてください。
また、STEP2の入金時の処理は「車輌運搬具売却益」を使用して入金処理を行ってください。 - 総勘定元帳で該当資産を検索します。
[レポート]→[総勘定元帳]を開き、「決算書表示名」と「部門」を選択します。 - 絞り込み集計を行います。
[絞り込む]ボタンをクリックすると、該当の科目名が集計されます。 - 売却資産の内容を確認します。
「固定資産売却損益」をクリックし、売却資産の内容を表示します。
相手勘定科目と金額の確認をします。 - 振替伝票で売却資産の仕訳を作成します。
[決算申告]メニューの[振替伝票]を開き、売却資産の勘定科目を登録します。
(借方)「車輌運搬具売却益」/(貸方)「固定資産売却損益」 - 部門・金額を入力します。
部門・売却額をそれぞれ設定し、登録してください。
売却金額には④で確認した総額を入力ください。
売却損の場合
例:
固定資産(車輌運搬具)を2台売却し、売却の仕訳は自動仕訳処理を行いました。
なお、売却金額は30,000円、売却損が20,000円です。
- 資産の売却を登録します。
固定資産の売却の方法は「STEP1. 固定資産の「売却」処理をする」を参考にしてください。
また、STEP2の入金時の処理は「車輌運搬具売却益」を使用して入金処理を行ってください。 - 総勘定元帳で該当資産を検索します。
[レポート]→[総勘定元帳]を開き、「決算書表示名」と「部門」を選択します。 - 絞り込み集計を行います。
[絞り込む]ボタンをクリックすると、該当の科目名が集計されます。 - 売却資産の内容を確認します。
「固定資産売却損益」をクリックし、売却資産の内容を表示します。
相手勘定科目と金額の確認をします。 - 振替伝票で売却資産の仕訳を作成します。
[決算申告]メニューの[振替伝票]を開き、売却資産の勘定科目を登録します。
(借方)「車輌運搬具売却益」/(貸方)「固定資産売却損益」
(借方)「車輌運搬具売却損・処分損」 - 部門・金額を入力します。
部門・売却額をそれぞれ設定し、登録してください。
売却金額には④で確認した総額を入力ください。
福祉freeeとAPI連携を行う際の注意点
福祉freeeとAPI連携を行う際に、勘定科目コードが一致していないと連携時にエラーがかかってしまいます。「固定資産売却損益」のショートカット2のご確認をお願いいたします。
- 勘定科目名を検索します。
[設定]メニューの[勘定科目の設定]より、固定資産売却損益を検索します。 - ショートカット2を確認・追加します。
固定資産売却損益を選択し、ショートカット2(勘定科目コード)を確認してください。
ショートカット2に「5423」が入力されていない場合は、新たに入力し保存してください。