決算は事業所ごとに設定された会計年度ごとに行います。
決算を行った会計年度のデータは、決算後に再編集をしないようにする必要があります。また、年度末に残高のあった売掛金や固定資産等のデータは、翌年度にデータを繰り越す必要があります。
freeeでは、この一連の処理を行う操作のことを「年度締め」と呼んでいます。
なお、 長期間freeeを利用しておらず、単に帳簿付けをする年度を変更したいという場合は、年度締めではなく、会計期間の変更を行います。詳しくは「 会計期間(会計年度)を変更する 」のヘルプページをご覧ください。
年度締めとは
【法人の場合】
会計期間の決算が終了後に、決算が終了した会計年度を完了させる必要があります。「年度締め」の操作によって会計年度を完了させることで、事業所の会計年度が進み、決算時の繰越処理が行われます。
年度締めを行うことにより、次の処理が実行されます。
- 当年度のデータは確定状態となり、編集ができなくなります。
- 前年度末に残高のあった売掛金や固定資産等のデータを翌年度に繰り越す処理も行います。
以上のことから、 年度締めは決算書の作成後に行っていただくことにご留意ください。
※ 決算書作成前 に年度締めを行うと、決算整理で行った調整等が正しく反映されないまま、残高が次期に繰り越されてしまうことがあり、残高ズレの原因となる場合があります。
なお、 年度締めを行う前に次年度の帳簿付けを開始しても問題ありません。
【個人の場合】
確定申告が終わると今年度の入力データを完了させて、次年度に会計期間を変更する処理が必要となります。
年度締めを行うことにより、次の処理が実行されます。
- 当年度のデータは確定状態となり、編集ができなくなります。
- 前年度末に残高のあった売掛金や固定資産等のデータを翌年度に繰り越す処理も行います。
- 個人事業主の場合、下表のような繰越仕訳が作成されます。
項目 | 繰越処理 |
---|---|
事業主借 (受取利息など事業主借扱いの他の勘定も含む) |
翌年期首の元入金に加算 |
事業主貸 (資産譲渡損など事業主貸扱いの他の勘定も含む) |
翌年期首の元入金から控除 |
損益 | 翌年期首の元入金に加算 (損失の場合は控除) |
以上のことから、年度締めは確定申告書の作成後に行っていただくことにご注意ください。
※確定申告書作成前に年度締めを行うと、決算整理で行った調整等が正しく反映されないまま、残高が次期に繰り越されてしまうことがあり、残高ズレの原因となる場合があります。
なお、年度締めを行う前に次年度の帳簿付けを開始しても問題ありません。
年度締めの手順
法人の場合は、決算書の作成が完了し、freeeでの決算年度の記帳が全て終了した場合に「年度締め」を行います。
個人の場合は、確定申告が無事終わったら、「年度締め」を行います。
現在の会計年度が、年度締めを行いたい会計年度であるかをご確認ください。
現在の会計期間は、[設定]→[年度締め]に表示されています。
[年度締め]をタップすると、年度締め画面に遷移します。年度締めを行いたい会計年度であることが確認できた後、[年度締めをする]ボタンをタップします。
年度締めを解除する(年度の巻き戻し)
年度締めを行い、編集が行えなくなった年度のデータの修正や編集が必要になった場合には、年度締めを取り消す「年度巻き戻し」の操作を行います。
※ 決算済みの会計情報の修正・編集にあたっては、予め税理士等に修正・編集を行って問題がないかをご確認ください。
[XXXX年XX月期に巻き戻す]ボタンをタップすることで、前年度の編集に戻ることができます。
この操作によって、確定した直前年度へ巻き戻すことができます。
※ 前年度から今年度への繰越の処理が一旦解除され、当期に登録された今年度分の決算書の入力内容は削除されます。「年度巻き戻し」による影響に関しまして、詳細は「 年度締め/巻き戻しを行う際、会計データにはどんな影響がありますか? 」のヘルプページをご参照ください。
参考:年度締めができない場合
【未確定勘定がある場合】
「未確定勘定」が出ている場合は、年度締めを行うことができません。
エラーがでた場合は開始残高等を確認し、未確定勘定を解消するようにしましょう。 未確定勘定の解消方法については、「 開始残高の未確定勘定を解消する 」のヘルプページをご参照ください。
【固定資産の繰越処理が失敗した場合】
年度締めの実行により次の会計期間に正常に移動できた場合、引き続き 固定資産台帳情報をもとに最新年度の減価償却費を登録する繰越処理が実施されます。
万が一、この固定資産繰越処理が失敗した場合、年度締めの画面では「固定資産 償却仕訳の作成」項目に「失敗」と表示されます。その場合はお手数ですが、サポートデスクへお問い合わせください。