「同期」と「自動で経理」とは
freee会計では、インターネットバンキングやWeb明細サービスと連携して、銀行口座の入出金履歴やクレジットカードの利用履歴などのデータを取り込むことができます。
金融機関にあるデータとfreeeにあるデータを実質的に同じ状態にする意味から、口座に明細を取り込む操作を「同期」、取り込んだデータを「明細」と呼びます。
この明細を利用して、日々の入力作業を効率的に行う機能を「自動で経理」と呼びます。
自動で経理では、明細に含まれる「日付・金額・利用内容(摘要)」といった情報をもとにして、入力の手間を大幅に削減しながら会計処理を進めることができます。
入力ミスや抜け漏れも起こりにくくなるため、経理初心者の方にもおすすめです。
口座同期を設定する
- ホーム画面の左側で、同期したい口座の名称部分をクリックします。
- 口座の詳細画面が開いたら、左上の[口座設定]ボタンをクリックします。
- 「②明細を取り込む方法を選びましょう」で、「オンラインサービスと同期する」を選択します。
- 次のログイン情報を入力するステップは、大きく2パターンに分かれます。
【A】 API連携の認証を行うパターン
銀行口座のほとんどについて、freeeと銀行のシステムを直接つなげてデータをやりとりできる「API連携」という方式で連携します。
IDやパスワードなどの情報をfreee上で入力するのではなく、銀行側のWebサイトへ移動してシステムの利用認証をする流れです。[◯◯の認証ページへ]ボタンをクリックすると、金融機関のサイトが開きます。画面の説明をよく読んで、freeeと金融機関との連携を許可する設定を行ってください。
この連携操作は、対象の金融機関のWebサイトにログインできるパソコンやブラウザで行う必要があります。また、金融機関によっては事前にAPI機能を使うための申込みや権限設定が必要な場合があります。
【B】 ID・パスワードを入力するパターン
クレジットカードやその他の外部サービスの多くについては、この口座設定の画面で認証情報を入力するフォームが表示されます。
入力する内容はサービスによって異なりますが、Web明細サービスのログインIDとパスワードなど、利用履歴を見られるWebサイトへログインする際の認証情報を入力します。 - 「明細を取得する期間」は、基本的におすすめのままで問題ありません。
ただし、明細情報をどれだけ過去に遡って参照できるかは金融機関側で決められているため、期間を指定してもすべての明細を取得することはできない場合もあります。 - 最後に[口座を保存する]ボタンをクリックして、設定は完了です。API連携の場合は、連携操作の後に自動的にホーム画面へ戻ります。
同期設定をした口座を確認する
同期設定を行った後は、ホーム画面でその口座を確認してみましょう。
通常、初回の同期が自動的に開始されてうまく同期が完了すると、口座名の右横に、オレンジ色の枠と数字が表示されます。
この数字は、インターネットバンキングなどから取得した明細の件数を示しています。
初めて同期する際には、口座番号の選択など追加の操作が必要になる場合があります。また、明細の件数によっては、数時間から最大で24時間程度、情報の取得に時間がかかるケースもあります。
同期中にエラーが発生したときや、追加の操作が必要なときには、ホーム画面の上部にメッセージが表示されます。その内容を確認して、同期設定を正しく完了させましょう。
詳しくは、「口座が同期できない時の対処方法」のヘルプページをご覧ください。
参考:口座を同期せず明細を手動で取り込む
金融機関などと同期できない場合や同期したくない場合は、用意した明細を手動でアップロードすることも可能です。アップロードした明細は、同期で取得した明細と同じように「自動で経理」を使って処理できます。
明細データの用意は、金融機関などからダウンロードするほか、エクセルなどの表計算ソフトで作成することでも対応可能です。
また、明細を手動で取り込む口座は、銀行やクレジットカードに限りません。
たとえば「小口現金」口座を作成し、小口現金の入出金を明細データとしてアップロードする、といった運用も考えられます。
データの形式や詳しい手順については、「銀行やカードの明細を手動で取り込む(明細アップロード)」のヘルプページをご覧ください。