目次
前提
Amazonなど一部のECサイトは、freeeと同期して購入履歴を取得したり、購入履歴を編集したデータを明細としてアップロードしたりして、freeeに取り込むことが可能です。
ECサイト上の購入代金は、一般的にクレジットカードや銀行からの引き落としで決済されます。こちらも、freeeに同期する等で明細を取り込めます。
本ページでは、ECサイトと決済手段となるクレジットカードや銀行口座について明細を取り込み、自動で経理で登録する際の操作を中心にご紹介します。
記帳の流れ
基本の流れ
ECサイトで購入したときの登録は、1. ECサイトで購入したとき、2. ECサイトでの購入代金の引き落としがあった(決済された)とき、の2ステップで行います。
- 1. ECサイトで購入したとき
購入履歴を示す明細が取り込まれるので、1件1件を取引として登録します。
取引を登録すると費用が計上され、ECサイト口座の残高はマイナスになります。
このマイナスは、会計上はまだ精算が済んでいない「未払金」の残高を表しています。
- 2. ECサイトでの購入代金を決済したとき
クレジットカードや銀行口座など決済に使用した口座からECサイト口座への口座振替として登録します。
口座振替を登録すると、ECサイト口座のマイナスが解消されます。
決済方法がクレジットカードの場合の注意点
ECサイト等が関係しない通常のクレジットカードでの支払いは、クレジットカードの明細で取引を登録します。
ただし、ECサイトを同期している場合には、ECサイトの明細で取引を登録して費用を計上するので、クレジットカードの明細でも取引を登録してしまうと、費用の二重計上が発生します。
クレジットカードの明細のうち「同期しているECサイトの決済をしたとき」の明細は、下図のように口座振替として登録しましょう。
通常、クレジットカードで支払ったときは、クレジットカードの明細で取引を登録します。
しかし、ECサイトを同期している場合には、ECサイトの明細で取引を登録して費用を計上するので、クレジットカードの明細でも取引を登録してしまうと、費用の二重計上が発生します。
クレジットカードの明細のうち、「同期しているECサイトの決済をしたとき」の明細は、口座振替として登録しましょう。
事前準備:口座を登録する
ECサイトの購入履歴を使って取引を登録するには、freeeに口座として登録する必要があります。
- [口座]メニュー →[口座の一覧・登録]画面で[決済サービス・電子マネー]のタブを開き、[決済サービス・電子マネーを登録する]ボタンをクリックします。
- 「ECサイトでの購入履歴」の中から利用しているものを選択し、登録します。
- すぐに連携設定を行う場合は、[口座を登録して連携設定に進む]をクリックして、画面の案内に沿って設定します。
[連携せず口座登録のみを行う]をクリックして、後で連携設定を行うこともできます。 - ホーム画面に戻ると、「決済サービス・電子マネー」のカテゴリに口座が追加されているのを確認できます。
なお、口座登録後に連携設定を行う場合は、口座の名称部分をクリックし、画面左上の[口座設定]ボタンから設定します。
ECサイトで購入したときの取引登録
ECサイトを同期しているかによって、登録方法が変わります。ここでは、同期している場合を中心にご案内します。
- 同期している場合
- 同期していない場合
同期しているECサイトで購入したときの取引登録(自動で経理)
- ホーム画面で、ECサイト名の右に表示されるオレンジ色の数字をクリックし、明細の処理を行う「自動で経理」の画面へ進みます。
- 明細の一覧が表示されたら、支払いの内容に合わせて「消耗品費」「仕入高」などの勘定科目やタグを入力し、[登録]ボタンをクリックします。
- 登録した取引の分だけECサイト口座の残高は減り、決済時の処理をしていない状態ではマイナスになります。
よく購入する商品などがある場合は、「手順②」で[詳細]でボタンをクリックし、「自動登録ルール」を作成してもよいでしょう。
自動登録ルールの設定については、下記ページをご参照ください。
同期していないECサイトで購入したときの取引登録(手動登録)
ECサイトをfreeeと同期していない場合は、ECサイトの明細ではなく、クレジットカードの明細から取引を登録します。
クレジットカードの明細では「AMAZON」などECサイト名はわかるものの、購入内容はECサイト上の履歴や領収書を確認しないとわからない、というデメリットがあります。
クレジットカードの明細で取引を登録する場合は、下記ページをご参照ください。
カード利用額の引き落とし明細の口座振替登録
ECサイトの決済に使用したクレジットカードや銀行口座を同期しているかによって、登録方法が変わります。
- 同期している場合
- 同期していない場合
同期している口座で決済したとき(自動で経理)
ECサイトの決済に使用したクレジットカードや銀行口座を同期している場合は、取得した明細をもとに口座振替を登録します。
ここでは、クレジットカードで決済した場合の操作を説明します。
- ホーム画面で、使用したクレジットカード名の右に表示されるオレンジ色の数字をクリックし、明細の処理を行う「自動で経理」の画面へ進みます。
- ECサイトの決済をした明細は、口座振替として登録しますので、[詳細]ボタンをクリックします。
取引を登録してしまうと、ECサイトの明細で登録した取引と費用の二重計上になるため、ご注意ください。 - 詳細ウィンドウが開いたら、[口座振替・カード引き落とし]タブをクリックし、「振替先口座」にECサイトの口座を選択して[登録]ボタンをクリックします。
- 口座振替で移動した分だけクレジットカード口座の残高は減り、ECサイト口座の残高は増えます。購入した分の決済がすべて済んでいる状態では、ECサイト口座の残高はゼロになります。
- 後日クレジットカードの利用料金が銀行から引き落とされたら、「銀行口座 → クレジットカード」の口座振替を登録します。
これによりクレジットカード口座のマイナスが解消されます。
※ すでに次月以降の利用がある場合、その分のマイナスは残ります。
「手順③」の詳細ウィンドウでの入力の際、[登録]ボタンの左の「自動登録ルール」のオプションにチェックを入れておくと、次回以降の処理を自動化できます。
自動登録ルールを設定する際は、処理内容に[振替を登録する]を選択すると、今後はECサイトの決済をした明細について自動的に口座振替が登録されます。自動登録ルールの設定については、下記ページをご参照ください。
同期していない口座で決済したとき(手動登録)
同期していない銀行口座などから支払いをした場合は、手入力で口座振替を登録します。
- [取引]メニュー →[口座振替]の画面を開きます。
- 次のように入力し、[振替]ボタンをクリックします。
- 振替日:ECサイトの決済をした日
- 振替元口座:決済に使用した口座
- 振替先口座:ECサイト口座
- 金額:決済した金額
参考:ECサイト口座の残高の決算書上の扱い
ECサイト口座の残高は、クレジットカード口座と同様、会計上はまだ精算が済んでいない「未払金」の残高を表します。
決算書上で別の勘定科目として集計・表示されるように変更したい場合は、[設定]メニュー →[勘定科目の設定]から該当の口座を探してクリックし、「表示名」を編集するとよいでしょう。
参考:関連ヘルプ
例として紹介したAmazonビジネスの他にも、ECサイトとの同期についてはサービスごとに詳しいヘルプページが用意されています。そちらも併せてご参照ください。
- Amazonビジネス - 購入履歴を取り込む
- 連携サービスの登録・同期 カテゴリー内の各記事