売上を受け取るタイミング
収入の受け取り方はタイミングによって次の3通りに分けられ、それぞれ会計上の処理が異なります。
受取タイミング |
取引の例 |
売上が |
実際に |
---|---|---|---|
①当日に受け取る |
|
8/31 |
8/31 |
②後日受け取る |
|
8/31 |
9/30 |
③前金で受け取る |
|
8/31 |
7/20 |
会計の基本的なルールとして、売上や費用は発生したときに計上します。
さらに売上については、受注しただけでまだ納品していない未確定の段階ではなく、実現して確定した段階、つまり、商品やサービスを提供したときに計上することとされています(実現主義)。
表の①では、売上の確定とお金の動きが同じ日に起こるため、その日付で1件の取引を登録するだけで済みます。
②と③では、売上の確定とお金の動きが別の日に起こるため、それぞれの日付で記録する必要があります。
本ページでは、①に該当する当日に受け取った売上について、次の3つの場合に分けて説明します。
現金で受け取ったとき
現金とは、基本的には硬貨や紙幣などを指します。
現金で売上を受け取った場合、通常は明細が存在しませんので、手入力で取引を登録します。
- [取引]メニュー →[取引の一覧・登録]の画面を開きます。
- 枠で囲われた入力フォーム部分で、次のように入力し[収入を登録]ボタンをクリックします。
項目
入力内容
備考
収支
収入
決済
完了
当日に受け取っているため
口座
現金
発生日
受け取った日
勘定科目
売上高、その他の収益科目
金額
受け取った金額
税込で入力します
その他の各項目
任意で入力します
同期していない銀行口座で受け取ったとき
銀行口座を同期していない場合、または、そのときの明細を取得できない場合は、通帳を見ながら手入力で取引を登録します。
手順は「現金で受け取ったとき」と同じで、[口座]は入金のあった銀行口座を選択します。
- [取引]メニュー →[取引の一覧・登録]の画面を開きます。
- 枠で囲われた入力フォーム部分で、次のように入力し[収入を登録]ボタンをクリックします。
項目
入力内容
備考
収支
収入
決済
完了
当日に受け取っているため
口座
入金のあった銀行口座
発生日
受け取った日
勘定科目
売上高、その他の収益科目
金額
受け取った金額
税込で入力します
その他の各項目
任意で入力します
同期している銀行口座で受け取ったとき
銀行口座を同期している、または、明細をアップロードして取り込んでいる場合は、「自動で経理」を使って入金時の明細をもとに取引を登録します。
自動で経理ページを開く
ホーム画面で、銀行口座名の右に表示されるオレンジ色の数字をクリックし、「自動で経理」の画面へ進みます。
以降の手順は、登録内容の推測結果に応じて3パターンにわけてご紹介します。
- A. 推測が正しい場合
- B. 推測が正しくない場合
- C. 推測が正しくなく、より詳細な入力が必要な場合
A. 推測が正しい場合
- 登録したい入金明細について、登録内容の推測に問題がなければそのまま[登録]ボタンをクリックします。
- 登録すると、明細が処理待ちの一覧から非表示になります。
B. 推測が正しくない場合
- 正しい勘定科目が推測されていない等で修正が必要な場合は、勘定科目を変更したり、必要に応じて取引先・品目・部門などのタグを入力したりしてから[登録]ボタンをクリックします。
※ どの勘定科目を選択すべきかわからない場合には、「 取引入力ナビ 」を参考に入力してみましょう。
- 登録すると、明細が処理待ちの一覧から非表示になります。
C. 推測が正しくなく、より詳細な入力が必要な場合
- 登録したい出金明細について、口座振替など別の処理が推測されている場合や、内訳として複数の勘定科目を入力したい場合などは、[詳細]ボタンをクリックして詳細ウィンドウを開きます。
- [取引登録]タブで必要な項目を入力し、右下の登録ボタンをクリックします。
なお、この例では本来の「売上高」から「販売手数料」が差し引かれて入金されたため、[+控除・マイナス行を追加]ボタンを使って2行に分けて入力しています。
- 登録すると、明細が処理待ちの一覧から非表示になります。
決まった取引先からの入金等は、自動登録ルールを活用すると作業を効率化できます。
詳しくは、「 3.3 登録方法:明細をもとに取引等を登録(自動で経理) 」をご覧ください。