本ページでは、後日払いの売上・費用の発生した際の取引の登録についてご紹介します。
目次
まだ支払っていない支出の「未決済取引」を登録する
ここでは請求書払いの仕入高を計上するパターンについてご紹介します。
- [取引]メニュー →[取引の一覧・登録]の画面を開きます。
- 枠で囲われた入力フォーム部分で、次のように入力し[支出を登録]ボタンをクリックします。
- 収支:支出
- 決済:未決済
- 発生日:費用が発生した日(この日付で費用を計上します)
- 取引先:支払う相手の社名や個人名(支払管理のため、なるべく入力しておくことをおすすめします)
- 期日:支払期限の日(支払管理のため、入力しておくことをおすすめします)
- 勘定科目:仕入高、消耗品費、外注費など
- 金額:支払う予定の金額
- その他の各項目:任意で入力
未決済の取引を登録しても、どの口座の残高も減りません。
代わりに、入力された勘定科目の「仕入高」や「消耗品費」にあわせて、自動的に「買掛金」や「未払金」が計上されます。
実際に支払いをしたら、この未決済取引に対して「消込(決済の登録)」を行います。消込を行なうと「買掛金」や「未払金」が解消されて、出金元の口座の残高が減ることになります。※ 仕入高の未払分を「買掛金」、それ以外の未払分を「未払金」または「未払費用」と呼びます。
まだ受け取っていない収入の「未決済取引」を登録する
ここでは請求書払いの売上高を計上するパターンについてご紹介します。
- [取引]メニュー →[取引の一覧・登録]の画面を開きます。
- 枠で囲われた入力フォーム部分で、次のように入力し[収入を登録]ボタンをクリックします。
- 収支:収入
- 決済:未決済
- 発生日:売上が確定した日(この日付で売上を計上します)
- 取引先:請求相手の社名や個人名(入金管理のため、なるべく入力しておくことをおすすめします)
- 期日:入金期限の日(入金管理のため、入力しておくことをおすすめします)
- 勘定科目:売上高など
- 金額:請求した金額
- その他の各項目:任意で入力
未決済の取引を登録しても、口座の残高は増えません。代わりに、入力された勘定科目の「売上高」にあわせて、自動的に「売掛金」が計上されます。
実際にお金を受け取ったら、この未決済取引に対して「消込(決済の登録)」を行います。消込を行うと「売掛金」が解消されて、入金先の口座の残高が増えることになります。※ 売上高の未収分を「売掛金」、それ以外の未収分を「未収入金」または「未収収益」と呼びます。
未決済取引のその他の登録方法
freeeでは、手動で取引を登録するほか、次のような操作でも未決済取引が作成される仕組みになっています。
いずれも今後受け取る予定、または支払う予定の未決済取引が作成されますので、実際にお金が動いたらその取引に対して「消込(決済の登録)」を行うことになります。
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請求書機能
- 請求書を発行すると、収入の未決済取引が作られます。
- 請求した代金を受け取ったときに、未決済取引の消込をします。
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開始残高の設定
- 「売掛金」「未払金」など一部の勘定科目について取引先別の内訳を入力すると、収入・支出の未決済取引が作成されます。
- その分のお金を受け取ったり支払ったりしたときに、未決済取引の消込をします。
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経費精算機能
- 経費申請を承認した後に[取引を登録]ボタンをクリックすると、支出の未決済取引が作成されます。
- 申請者に対して精算したときに、未決済取引の消込をします。
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freee人事労務
- 給与明細を確定する際に「freee会計に取引情報を送信する」にチェックを入れると、支出の未決済取引が作成されます。
- 給与を支払ったとき、社会保険料を納付したときに消込をします。
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借入金管理アプリ
- 返済予定表から[取引登録]ボタンをクリックすると、支出の未決済取引が作成されます。
- 月ごとの返済をしたときに、未決済取引の消込をします。
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エクセルインポート機能
- 他社の販売管理ソフトから出力した売掛金や買掛金のデータなどを取り込むと、未決済取引がまとめて作成されます。
- その分のお金を受け取ったり支払ったりしたときに、未決済取引の消込をします。
年度をまたぐ収入や支出
以下3つのパターンをご紹介します。
freeeを使い始めてから生じた売掛金・未払金など
期末に発生した売上や費用について、入金や支払いは翌期となることがあります。
まだ実際にお金が動いていなくても、期中の売上や費用は正しく計上し、期末時点での売掛金や未払金の残高を把握する必要があります。
入金や支払いが年度をまたぐ場合でも、発生したときに未決済取引を登録し、お金が動いたときに消込をするという流れは通常と変わらず、年度をまたぐからといって特別難しい処理もありません。
また、翌期にお金が動いたときの消込は、年度締めをした後でも行えます。
freeeを使う前の年度の売掛金・未払金など
法人設立から2期目以降の方がfreeeを使い始めるときには、前期の貸借対照表をもとに「開始残高の設定」を行います。
開始残高の設定の際、「内訳を登録」をクリックして取引先別の内訳を入力すると、売掛金・未収入金・買掛金・未払金など一部の勘定科目について未決済取引が作成されます。
内訳を登録すると、「取引の一覧・登録」画面上で、前期末日を発生日とする勘定科目「前年度繰越収益」「前年度繰越費用」の未決済取引が表示されますので、その分のお金を受け取ったり支払ったりしたときに消込を行います。
詳しくは、「年度をまたいで売掛金や買掛金を消し込むには?」をご覧ください。
参考
「未払法人税等」などのように、内訳を登録しても消込用の未決済取引が作成されない勘定科目もあります。
このような勘定科目については、実際にお金が動いたときにその勘定科目の収入や支出の取引を登録することで、仕訳上の消込をします。
例えば「未払法人税等」であれば、前期の決算を終えて法人税を納めた日付で「勘定科目:未払法人税等」の支出取引を登録すると、その分だけ残高が減ります。
翌期に計上する売上や費用の前払いがあった
先にお金を受け取ったり支払ったりして、売上や費用の計上タイミングが翌期となるケースに関しては、未決済取引と消込ではなく別の方法で記録します。
具体的には、「前受金」「前払費用」などの勘定科目で取引を登録し、後日、振替伝票や[+更新]を用いて、売上や費用に振り替えます。
詳しい手順は「4.5 前金の売上や費用を登録する」または「手付金(前払金・前受金など)がある取引を登録する」をご覧ください。