freee販売では各種明細を作成する際、源泉徴収税を自動計算し、帳票を発行したりfreee会計に取引登録したりすることができます。ここでは源泉徴収税を自動計算するための設定について説明します。
目次
概要
freee販売では、個人事業主である事業所の販売業務、または仕入先の事業所設定が個人に設定されている取引先への調達業務において、源泉徴収税の計算対象となる明細の作成と源泉徴収税が記載された帳票を発行することができます。
事前設定
源泉徴収機能の表示/非表示を選択する
- [設定]メニュー → [全般]をクリックします。
-
「販売時」「調達時」それぞれの項目で「源泉徴収機能」の[表示]を選択し、[保存]をクリックします。
※事業所区分が法人の場合、「調達時」のみが表示されます。
freee会計に連携する際の源泉徴収税の預り金の品目タグを選択する
会計取引連携時の品目タグのプルダウンから選択し、[保存]をクリックします。
※事業所区分が法人の場合、「調達時」のみが表示されます。
源泉徴収税の計算対象となる明細の作成
freee販売の見積、受注、売上、発注、仕入で明細を作成する際、以下の手順で源泉徴収税の計算対象となる明細を作成すると、源泉徴収税が自動で計算されます。
- 明細作成時、源泉徴収税の対象となる明細項目の[源泉徴収税対象行]にチェックを入れます。
※チェックが入っている明細項目の金額が源泉徴収税計算の対象となります。 - [税率別の金額]をクリックすると源泉徴収税の金額を確認することができます。
源泉徴収税が記載された帳票の発行
見積、売上、発注の明細で源泉徴収税が入力されていた場合、見積書、請求書、発注書に源泉徴収税が記載された見積書、請求書、発注書を発行することができます。源泉徴収税が記載された帳票を発行するためには、源泉徴収税に対応した帳票テンプレートを選択する必要があります。
ここでは発注書の発行を例に源泉徴収税が記載された帳票の発行手順を説明します。
-
発注登録画面の帳票テンプレートで源泉徴収税に対応したテンプレートを選択します。
※帳票テンプレートは事前に設定しておく必要があります。(帳票テンプレートの設定は「帳票テンプレートを設定する」をご覧ください)
- 源泉徴収税が算出された発注明細を作成し、登録します。
- 発注詳細画面から、源泉徴収税が記載された発注書を発行することができます。
源泉徴収税の会計取引連携時の仕訳について
仕入登録時
源泉徴収税が算出された仕入明細の登録時、freee会計では源泉徴収税は勘定科目「預かり金」で取引登録されます。
例:仕入(外注費)計上日2022.10.24、外注費100万円、源泉徴収税額102,100円の場合
発生日 |
借方 |
貸方 |
||||
---|---|---|---|---|---|---|
勘定科目 |
金額 |
税区分 |
勘定科目 |
金額 |
税区分 |
|
2022-10-24 |
外注費 |
1,100,000 |
課対仕入10% |
預り金 |
102,100 |
対象外 |
未払金 |
997,900 |
対象外 |
売上登録時
源泉徴収税が算出された売上明細の登録時、freee会計では源泉徴収税は勘定科目「事業主貸」で取引登録されます。
例:売上計上日2022.10.24、売上高100万円、源泉徴収税額102,100円の場合
発生日 |
借方 |
貸方 |
||||
---|---|---|---|---|---|---|
勘定科目 |
金額 |
税区分 |
勘定科目 |
金額 |
税区分 |
|
2022-10-24 |
事業主貸 |
102,100 |
対象外 |
売上高 |
1,100,000 |
課税売上10% |
売掛金 |
997,900 |
対象外 |
今月支払う源泉徴収税の確認方法
発注一覧の表示項目設定より[発注金額(源泉徴収税)]が追加できます。
設定する事で、発注単位での源泉徴収税金額の確認が可能です。
表示項目設定の方法は「表示項目設定から表示内容をカスタマイズする」をご参照ください。
また[発注金額(源泉徴収税)]項目を追加することにより、仕入先名称を含む源泉徴収税の金額をCSVエクスポートすることが出来ます。
エクスポートの方法は「エクスポート(ダウンロード)の手順」をご参照ください。
事前設定で、預り金の品目タグを選択している場合、仕入登録時にfreee会計の仕訳にも指定された品目が連携されます。
freee会計に連携された品目タグを利用して、カスタムレポートで集計することも可能です。
注意事項
- 源泉徴収税は源泉徴収税対象となっている明細項目の税抜金額から計算されます。