本ページでは、借入とその返済の取引登録についてご案内します。
借入をしたときの取引登録
金融機関などから借入をしたときは、「短期借入金」または「長期借入金」の収入取引として登録します。
「短期」か「長期」かは、一般的に返済期日が1年以内に到来するかどうかで判断します。
この収入取引により借入金の残高が増え、返済時には同じ勘定科目で支出取引を登録することで残高が減っていきます。
返済残高を正しく管理できるように、借入時にも返済時にも同じ取引先タグを付けるようにしましょう。
同じ相手から複数口の借入がある場合には「◯◯信金1000万」「◯◯信金300万」のように取引先名を分けてもよいでしょう。
取引の登録例
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借入の行
- 勘定科目:長期借入金 または 短期借入金
- 金額:借入をした額
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差し引かれた振込手数料の行(マイナス行)
- 勘定科目:支払手数料
- 金額:借入額(元本)から差し引かれた額
上図では、入金時に振込手数料が差し引かれていた例を示しています。
この場合、そのままの金額を「短期借入金」や「長期借入金」としてしまうと、初めから借入金の残高がズレることになります。
マイナス行を使って「本来の借入額-手数料=実際の入金額」となるように取引を登録しましょう。
返済をしたときの取引登録
参考: 元本と利息は別の勘定科目で登録しましょう
一般に、借入金の返済時には利息がかかります。
そのため、利息分もまとめて「長期借入金」など一つの勘定科目で取引を登録してしまうと、借入金の残高がズレてしまいます。
元本と利息を合わせて支払っていても、それぞれ別の勘定科目として入力しましょう。
返済時は借入時と反対に、「短期借入金」または「長期借入金」の支出取引を登録します。
金額に利息が含まれている場合には「支払利息」の勘定科目を使い、「元本分+利息分=実際の支払い額」となるように2行の支出取引を登録します。
取引の登録例
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元本の行
- 勘定科目:長期借入金 または 短期借入金
- 金額:元本のうち返済する額
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利息の行(プラスの行を追加)
- 勘定科目:支払利息
- 金額:利息額
元本の金額が固定で利息が毎月変わる場合や、元本も利息も毎月変わる場合がありますので、内訳は返済予定表で確認しましょう。
なお、利息だけ支払っているときは「支払利息」の勘定科目だけで取引を登録します。借入時の収入取引によって増えた借入金の残高は、支出取引の登録によって減っていきます。
上図のように借入時と同じ取引先タグを付けることで、今期にどれだけ返済して、期末でどれだけ残額があるのか、試算表で一目で確認できます。
返済時は取引テンプレートを活用すると便利です
返済時には毎回ほぼ同額の取引を登録することになるので、借入先ごとに取引テンプレートを作成しておくと便利です。
初回返済時に登録した取引を開き、[取引テンプレートとして登録]ボタンから「借入金-◯◯信金」などのテンプレート名をつけて保存すれば、次回からはテンプレートを使用して簡単に取引を登録できます。
なお、元本と利息の金額が固定でない場合は、金額欄を「0」にしておき、都度入力するとよいでしょう。
参考:借入金管理アプリ
「 借入金管理アプリ 」を使うと、複数の借入金を一元管理できるとともに、返済時の取引を先々まで登録しておくことが可能です。
返済時の取引は未決済取引として作成されるので、実際に返済した際には新たに取引を登録せず消込をします。