一括編集機能での修正が便利なケース
これまで登録した取引のなかに修正したいものがたくさん見つかったとき、一つ一つ手作業で直していくのは大変です。
ここでは「絞り込み」と「一括編集」の機能を使って、多数の取引をまとめて修正する方法をご案内します。
取引の一括編集は、次のようなケースで便利です。
- いままで使っていた勘定科目を別のものに変更したい
- 特定の取引について取引先や品目などのタグをまとめて付けたい
- 口座の選択を誤ったまま、たくさん取引を登録してしまった
(決済口座を「A銀行」→「B銀行」に変更したい) - 実際は役員が個人のお金で立て替えていたのに、ずっと現金の支出取引として登録していた
(決済口座を「現金」→「役員資金」に変更したい) - 銀行口座から現金を引き出しただけなど口座振替として登録すべきお金の動きをすべて取引として登録してしまっていた
- 未決済取引をまとめて決済済みにしたい
一括編集や一括削除を誤って実行してしまった場合、「元の状態に戻す」機能はありません。
以降の操作は、よく確認しながら慎重に行ってください。
バックアップとして、あらかじめ取引や仕訳帳をエクスポートしておくことをおすすめします。
取引を一括編集する
[取引]メニュー →[取引の一覧・登録]画面を開くと、一覧部分の左上に[条件を設定]ボタンがあり、その下に[一括編集]と[一括削除]のボタンがあります。
取引がたくさんある状態では対象を見つけにくいので、先に[条件を設定]で絞り込んでから[一括編集]を行います。
ここでは例として、家賃を支払ったときの取引すべてに取引先タグを付けてみます。
- [条件を設定]ボタンをクリックし、「収支:支出」「勘定科目:地代家賃」と入力して[絞り込む]ボタンをクリックします。
- 設定した条件に合致する取引が表示されます。各行の左端に対象を選択するためのチェックボックスがあり、一番上にチェックを入れると全件を選択できます。
内容によって判断が必要な場合や、複数行の取引の中で特定の行だけを対象にしたい場合などは、個別に確認して選択・解除をします。取引単位で表示されており関係のない行まで一括編集しないようご注意ください。
※ 一度に選択できるのは、1ページに表示される分のみです。少ない操作で処理を終わらせたい場合には、あらかじめ一覧右上の「表示件数」を変更して、対象の取引すべてが表示される件数にしておくとよいでしょう。
(例えば勘定科目「預り金」に品目「源泉所得税」をまとめて付けたい場合、「勘定科目:預り金」で検索すると「法定福利費+預り金」や「役員報酬-預り金」等の複数行取引も表示対象に含まれます。一括で全件を選択する場合は、「法定福利費」や「役員報酬」等の行は目視確認して選択を外します。) - 対象を選択したら[一括編集]ボタンをクリックし、行いたい操作を選択します。今回は「取引内容を編集する」を選択しています。 この操作では、勘定科目や税区分を一括で変更したり、タグを付けたり削除したりすることができます。今回は取引先タグのみ入力して[保存する]ボタンをクリックします。
※ 行う操作によって必要な入力項目やボタン名は異なります。 - 内容を確認して、再度[保存する]ボタンをクリックすると、一括編集が実行されます。
実行すると、選択した取引は画面から非表示となります。結果を確認するには、再度一覧画面を開き直すか、条件を設定して絞り込みます。
取引の一括編集について、より詳しくは「登録した取引を修正・削除する」のヘルプページをご覧ください。
取引以外を一括編集する
取引の一括編集のほか、振替伝票や総勘定元帳の画面でも、これまでに登録した内容の一括編集が可能です。
場合によっては、取引よりも総勘定元帳での一括編集の方がおすすめなケースもあります。
具体的には、次のようなケースです。
- いままで「口座A」の入出金として登録してきた内容をすべて新しく作成した「口座B」に付け替えたい
(取引だけでなく口座振替や振替伝票の登録もある) - 売上高のうち税区分が「課税売上8%」となっているものを正しい税区分「課税売上8%(軽)」に修正したい
(複数行の取引が多くあり、取引の一覧から対象の行だけを個別に選択するのは困難)
総勘定元帳では、条件で絞り込んだ際、取引のように対象以外の行まで表示されることがありません。
また、取引だけでなく口座振替や振替伝票として登録された仕訳も対象にすることが可能です。
ここでは例として、「freee銀行(旧)」の入出金をすべて「freee銀行(新)」に付け替えてみます。
- [レポート]メニュー →[総勘定元帳]を開いたら、一覧から該当の勘定科目(口座名を含む)をクリックします。
- 編集したい対象を選択します。
必要に応じて、画面上部で条件を追加入力し絞り込んだ上で選択します。
各行の左端に対象を選択するためのチェックボックスがあり、一番上にチェックを入れると全件を選択可能です。
- 対象を選択したら[一括編集]ボタンをクリックし、変更対象を選択します。勘定科目・税区分・タグを選択可能です。
今回は口座を付け替えたいので、「勘定科目」を選択し、[口座]タブで「freee銀行(新)」を選択しています。
- 一括編集を実行すると、選択した対象は画面から非表示となります。1回の操作ですべてを処理できなかった場合は、選択と一括編集の操作を繰り返しましょう。
結果を確認するには、操作完了後に総勘定元帳の一覧画面から確認するか、条件を設定して絞り込みます。総勘定元帳での一括編集について、より詳しくは「総勘定元帳を確認する - 複数行を一括編集する」のヘルプページをご覧ください。
一括編集や一括削除に関しては、細心の注意とともにご自身で操作していただく必要があります。
そのため、サポートデスクではミスの起きやすい状況となるチャットや電話でのご案内を避け、
メールで手順をご案内しています。あらかじめご了承ください。