freeeはオンラインバンキングやクレジットカードと同期することで利用明細を自動で取得できますが、同期できない場合や同期したくない場合は、用意した明細を手動でアップロードできます。
なお、明細を用意する方法については「 freeeに手動でアップロードする明細を用意する 」をご覧ください。
目次
明細のアップロードについて
明細アップロードの概要と連携方法
上記動画のリンク:「銀行やクレカのCSV明細をfreee会計に取り込む方法(明細アップロード)」
明細アップロードとは
オンラインバンキングやクレジットカードの多くは、閲覧可能期間内の明細をファイルとしてダウンロードできます(ダウンロードできる期間は銀行・カードごとに異なります)。
ダウンロードした明細をfreeeにアップロードすることで、会計データの証憑(取引の情報)として利用できるほか、明細をもとに自動で取引を登録できます( 自動で経理 )。
例えば、自宅や事務所で明細をアップロードしておき、スマートフォンを使ってスキマ時間に取引を登録することも可能です。
【明細のファイルをアップロードするメリット】
- データを手で打ち込む必要がなくなる
- アップロードした明細は1クリックで会計データとして記帳できる
- 勘定科目などを自動予測するため、初めての方も簡単に記帳可能
- 学習機能によって、自動予測の精度は使うたびに向上
【freeeにアップロードできる明細のファイル】
- 形式:CSV、OFX、API
※Excel(エクセル)ファイルの場合は、Excelファイル保存時に拡張子「.csv」を選択すれば、CSVファイルに変換でき、freeeにアップロードできます。 - サイズ:5MBまで
【同期して自動で作成された明細との違い】
手動でアップロードされた明細は、同期で作成された明細と異なり、削除や編集が可能です。手動でアップロードされた明細には、明細行の右側に「手」というアイコンが表示されます。
明細をアップロードする
- ホーム画面左側の口座一覧から、明細をアップロードしたい口座の[V]ボタン(展開つまみ)をクリックします。
- [明細のアップロード]ボタンをクリックします。
- アップロードするファイルを選択します。[ファイルを選択]ボタンをクリックして明細ファイルを選択します。
※明細ファイルの作成方法を確認する場合は、「1.アップロード方法を確認しましょう」の[ヘルプページを確認]ボタンをクリックします。
※freeeに登録済みの明細を確認する場合は、「2.freeeに登録済みの明細を確認しましょう」の[明細を確認]ボタンをクリックします。
- 次のフローチャートを参考に、用意した明細ファイルに合わせてファイルのタイプを選択します。
選択したファイルタイプによって、手順が異なります。
不明な場合は、[ご自身で作成したCSV (新規のフォーマット)]を選択してください。すでにfreee会計に同期済みのクレジットカード口座において、カードラベルが表示されている場合は、以下の操作を実施し、明細アップロードをご利用ください。
※参考:カードラベルを利用する - カードラベルとは- クレジットカード会社からダウンロードしたCSVファイルに、既存の明細に表示されているカードラベルと同じ文字列のカードラベル情報をご自身で加工して列として追加
- [ご自身で作成したCSV (新規のフォーマット)]あるいは[ご自身で作成したCSV (前回と同じフォーマット)]からアップロード
また以下のパターンにご注意ください。
【明細がアップロードできない操作】
-
ご自身で加工してCSVに追加したカードラベルの文字列と、既存の明細に表示されているカードラベルの文字列に差がある場合(例:半角、全角、スペースなど)
- 口座に存在しないカードラベルが指定されている明細ファイルは取り込むことができないため、アップロード後「◯件の明細の取り込みに失敗しました」として取り込まれません
-
[ご自身で作成したCSV (新規のフォーマット)]あるいは[ご自身で作成したCSV (前回と同じフォーマット)]以外を選択してアップロードした場合
- カードラベル情報の取り込みは[ご自身で作成したCSV]の方法のみ対応しています。
【同期によって取得済みの明細と、明細アップロードを利用して取り込まれた明細に差が生じてしまう操作】
-
クレジットカード会社からダウンロードしたCSVファイルをそのまま明細アップロードした場合
- カードラベル情報がない明細が取り込まれるため、同じ口座内に「カードラベルがある明細」と「カードラベルがない明細」が発生してしまいます。
- そのため、自動登録ルールにカードラベルを利用している場合は、正しく動きません。
-
【「ご自身で作成したCSV (新規のフォーマット)」を選択した場合】
アップロードするファイルの ①日付の形式 ②金額の入っている列 ③並び順 を選択します。
【上図の場合の例】
-
日付の形式:
「2022-01-01」のようになっているため、 [年月日が1つの列に入っている(2012/10/1 など)] を選択します。
※「年月日の列を分けている かつ 和暦で表記している場合」はエラーになりますので、元ファイルを修正してからアップロードします。
-
金額が入っている列:
入金額・出金額の列が分かれているため、 [別の列に入っている] を選択します。
-
明細の並び順:
上の方が古い日付で、下に行くほど新しい日付になっているため [一番古い日付が上にきている(昇順)] を選択します。
-
日付の形式:
-
【「ご自身で作成したCSV (新規のフォーマット)」を選択した場合】
明細のプレビューを参照しながら、アップロードするファイルの見出し(日付や金額など)を指定します。
指定後、[明細を取り込む]ボタンをクリックします。
特に「出金額・決済額」と「入金額・受取額」を逆に指定しないようご注意ください。(誤ってしまった場合の対処方法は「参考:誤って入金と出金を逆にアップロードした場合の一括削除」をご覧ください。)
-
アップロード結果を確認します。
画面上部に結果の概要、下部の明細一覧に各明細の詳細が表示されます。
※ 期待した行数の取込みが成功しなかった場合、前の項目で選択した列項目を確認します。
- 次回以降のアップロードでは、今回のアップロードで設定したものと同じ形式を利用できます。
明細アップロードから同期に切り替える場合
同期停止中に明細をアップロード・登録しており、同期再開後、同期に切り替える場合は登録済の明細と同期明細が重複登録しないよう、注意が必要です。
登録内容が正しいか確認するために、銀行通帳や、利用明細などをご用意ください。
明細アップロード済の明細が、金融機関のWebサービスから直接取得したものか、Excelなどで作成したものかによって、同期再開後の対処が異なります。
アップロード済明細の種類 | 詳細 | 操作 |
---|---|---|
金融機関のWebサービスからダウンロードしたもの | 明細アップロード済の明細と同期明細に対し、重複チェックがかかる |
同期再開後、明細一覧で取り込まれた明細を確認 |
Excelなどを使い、入出金の情報「明細の作成」してアップしたもの | 利用している口座のログイン方法が電子証明書以外で、手動同期の場合 |
照会期間の設定 |
明細の無視 or 削除 |
||
利用している口座のログイン方法が電子証明書の場合 |
【操作(a)】
手動同期の設定の口座は、同期の再開連絡後、ホーム画面で同期ボタンをクリックします(自動同期の設定であれば同期ボタンのクリックは不要です)。
同期停止中にアップロードした明細が金融機関のWebサービスからダウンロードしたものであれば、同期再開後に重複チェックが入り、全く同じ内容の明細は取得されません。
重複チェックで「重複」と判定される(freeeに明細が取得されない)要件は、次のすべての項目が一致した場合です。
- 取引日
- 金額
- 取引内容
- 取引後残高
- カードラベル(※カードラベルが表示されているクレジットカード口座のみ)
ただし、明細アップロード後に取引内容に変更がある場合、最新の金融機関の情報とアップロード済みの明細とに相違が生まれるため、重複チェックで弾かれずfreeeに自動取得されます。
[明細の一覧]で詳細を確認し不要な明細を[無視]または[削除]してください(詳細は、 操作(c) をご覧ください)。
【操作(b)】
利用している口座のログイン方法が電子証明書以外で、手動同期の設定であれば、同期明細の自動取得の範囲を設定し、明細の重複を防ぐことができます。
- ホーム画面から、停止していた口座の下部にある[V](展開つまみ)ボタンをクリックし、[同期設定]ボタンをクリックします。
- 明細の照会期間を、 アップロード済の明細の最終取引日の翌日から の設定とします。
※ 下図の例であれば、 5月21日~ という設定にします。
- [口座を保存する]をクリックし、同期の再開を行います。
こうすることで、アップロード済の明細と同期明細の重複を防ぐことが可能です。
【操作(c)】
明細の重複チェックや照会期間の絞り込みができないため、アップロード済明細と自動取得された明細を一覧で見比べ、登録の不要なものを[無視]または[削除]します。
- 同期再開後、[口座]メニュー →[明細の一覧]を開き、対象の口座を選択します。
- [取得履歴]をクリックし、同期停止中に[明細アップロードを行った日時]を選択します。
- ブラウザの機能で「タブの複製」を行います。
- 複製された明細の一覧画面では 手順2 と同様に取得履歴をクリックし、今度は[同期再開をした日時]を選択します。
- 明細の一覧を別のタブで並べ、重複している明細のうち不要なものを判断し、不要であれば[無視]または[削除]します。詳しい操作方法については、次のヘルプページも併せてご覧ください。
同期停止期間中などに明細アップロードを利用する場合の注意点
明細アップロード機能では、freee会計にアップロードしたCSVファイルの内容が、明細としてfreeeの口座に作成されます。
そのため、例えば、クレジットカード会社側でダウンロードしたクレカ利用明細のCSVファイルに、freee会計に同期によって取得される明細と異なる取引内容(摘要欄の記載等)の明細が含まれる場合は、同期により取得される明細と、明細アップロードにより作成される明細が異なるケースが稀にあります。
例えば、あるクレカの利用明細について、同期と明細アップロードで摘要欄の記載の異なる場合には、明細が重複して作成され、二重計上となる可能性があります。
その場合には、重複した明細のいずれかを無視処理してください。
例:
- 同期で取得される明細:
- リボ払い手数料 100円
- 明細アップロードで作成される明細:
- ペイフレックス手数料80円、利息10円、調整費10円
- 同じ利用明細なのに、別の明細として取り込まれる原因は?
- クレカ会社側でダウンロードしたCSVに、「リボ払い手数料」の内訳としての手数料の明細が記載されている場合、そのままfreeeにアップロードすると、その内訳がそれぞれ独立した明細としてfreeeに作成されます。
- この場合、その前後で同期した「リボ払い手数料」と異なる明細と判定され、重複して取り込まれる場合があります。
- 対処方法
同期を普段利用している場合には、同期明細を取引登録し、それに相当する明細アップロード明細を無視処理をしてください。
参考:アップロードする明細の必須項目
「利用内容・摘要」は、「自動で経理」を行う際の概要となるため、取引登録時にもっとも内容を把握しやすい列を選択すると便利です。
取得したCSVファイルの列が足りない場合は、CSVファイルに必要な情報を付け加えて再度アップロードを行います。
参考:明細の重複チェック
過去に取り込んだ明細との重複があった場合でも、以下の条件を満たす場合にはfreee側で重複とみなし、全く同じ内容の明細が二重に取り込まれることはありません。
【「重複」と判定される要件】
次のすべての項目が一致した場合には重複と判定しfreeeに明細が取り込まれません。
- 取引日
- 金額
- 取引内容
- 取引後残高
- カードラベル(※カードラベルが表示されているクレジットカード口座のみ)
ただし、一部の連携先ではCSV形式の関係で明細が重複して登録される場合があります。
また、明細アップロード後に取引内容に変更がある場合、最新の金融機関の情報とアップロード済みの明細に相違が生まれるため、重複チェックで弾かれずfreeeに登録されます。
登録された場合は、[明細の一覧]で詳細を確認し不要な明細を[無視]または[削除]してください。詳しい操作方法については、「明細を無視する」、「無視した明細を元に戻す・削除する」をご覧ください。
参考:誤って入金と出金を逆にアップロードした場合の一括削除
CSVファイルの入金(プラス)と出金(マイナス)を逆にfreeeにアップロードしてしまった場合は、誤っている明細を削除します。
- 取り込んだデータの行の [ 明細一覧] をクリックします。
- [明細の一覧] ページで下のほうへスクロールして、今回手動で取り込んだ明細を表示させます。
- 削除したい明細にチェックを入れて、一括操作から「手動追加した明細を削除」を選択し押すことで、明細を削除できます。