freeeとAmazonを同期すると、日々の消耗品購入等の経理処理をスムーズに行うことができます。
※ 履歴の取り込みは日本版Amazon(Amazon.co.jp)のみ対応しております。
※ Amazonでの販売履歴(セラーセントラル)の取り込みについては「 Amazon出品(出店)サービス(Amazon セラーセントラル) - 売上データを取り込む 」をご覧ください。
目次
Amazon(アマゾン)の購入履歴の同期について
「自動で経理」にてクレジットカードの利用明細を処理する時、取引内容に「AMAZON」とだけ入っていて処理に困った経験はありませんか?
Amazonの利用回数が少ない場合は日付や金額から何を購入したのか思い出せるかもしれませんが、そうでなければ納品書や利用履歴から何を購入したのか確認する手間が発生します。このような場合、Amazon口座を登録・同期し、クレジットカードの補助口座と考えて処理を行うのがオススメです。
Amazon口座の利用にあたって
- 履歴の取り込みは日本版Amazon(Amazon.co.jp)のみ対応しております。
- Amazon側サイトの「注文履歴画面に表示されない購入履歴」(例:デジタルコンテンツの明細)は同期取り込みの対象外となります。
- 法人・個人事業主向けのAmazonビジネスをご利用の場合は、「Amazonビジネス - 購入履歴を取り込む」をご覧ください。
- Amazonでの販売履歴(セラーセントラル)の取り込みについては「 Amazon出品(出店)サービス(Amazon セラーセントラル) - 売上データを取り込む 」のヘルプページをご覧ください。
同期設定方法
- [口座]メニュー → [口座の一覧・登録]を開きます。
- [決済サービス・電子マネー]タブに切り替え、[決済サービス・電子マネーを登録する]ボタンをクリックします。
- 検索窓から「Amazon」等のキーワードで検索し、「ECサイトでの購入履歴」欄に表示された[Amazon]をクリックして口座登録します。
- 「Amazonをfreeeに登録します」画面が表示されます。
注意事項を確認した上で、連携設定(同期して明細を取得)するかによって、次のいずれかのボタンをクリックします。-
[口座を登録して連携設定に進む]ボタン:
口座を登録し、続けて同期して明細の取得を行うための設定を行う場合に選択します。 -
[連携せず口座登録のみを行う]ボタン:
一旦、口座の登録のみを行う場合に選択します(手順6へ)。連携設定は後から行うこともできます。
-
[口座を登録して連携設定に進む]ボタン:
-
「Amazonとの連携設定」画面が表示されます。
まずは[Amazonログインページ]のリンクをクリックし、お手持ちのログイン情報にて通常どおりログインができることを確認します。
その後、その「Eメールアドレス」および「パスワード」を入力し、あわせて「入出金記録の取得期間」を設定します。
- [Amazonとの連携設定を行う]ボタンをクリックします。
ボタンをクリックすると、ホーム画面へ戻り自動的に同期が開始されます。同期中に追加認証などを求められた場合は、「 同期の認証を行う 」に記載の手順で認証操作を行います。
同期の認証を行う
Amazon口座の同期中に追加認証などが必要な場合、ホーム画面左側の「Amazon」口座では下図のように必要な操作を促すメッセージが表示されることがあります。
表示されたメッセージの内容に合わせて、下表のように追加認証や設定変更を行います。
操作 番号 |
メッセージ内容 | 追加認証・設定変更の手順 |
---|---|---|
操作① | 「設定の変更が必要です」 |
|
操作② | 「画像認証のタイムアウト」 |
|
操作③ | 「画像認証してください」 |
|
操作④ | 「追加認証の入力が必要」 |
|
同期における注意事項
正しいログイン情報を入力しているのに失敗した場合
- ホーム画面 左側に表示された「Amazon」口座にて、[確認]ボタンをクリックします。
- トラブルシューティング画面が表示されます。
[Amazonログインページ]のリンクをクリックし、直接ログインできることを確認します。ブラウザが前回のログイン情報を記憶している場合がありますが、そのままログインをせず、いったんメモ帳などのテキストエディタにEメールアドレス・パスワードを書き出し、それをコピー&ペーストしてログインをお試しください。
- 手順2で正常にログインできたことを確認し、トラブルシューティング画面へ戻ります。
あらためてトラブルシューティング画面側に表示された入力欄へ、正しいログイン情報をテキストエディタからコピー&ペーストし、[同期を再開する]ボタンをクリックします。 - 手順3で入力されたログイン情報をもとに同期が開始されます。
自動的にホーム画面へ移動するため、Amazon口座の[確認]ボタンから追加認証を行います。
同期した明細における留意事項
同期のための追加認証
同期の都度、Amazon側から求められる追加認証として、パスワードや画像に表示された文字列の入力が必要となることがあります。
同期対象の利用明細
- freeeへの同期対象は、「注文履歴レポート」に掲載されている購入履歴です。
- 詳しくはよくある質問の「Q. 同期対象のものを確認する手順」をご覧ください。
- Amazon側サイトの「注文履歴レポート」に表示されない購入履歴(例:デジタルコンテンツの明細)は同期取り込みの対象外となります。
同期されるタイミング
- Amazonの購入明細は、予約注文時点ではなく、商品発送後数日以内にfreeeに同期されます。
- Amazon側で、ステータスが「未発送」「予約注文済」「到着予定」の時点では、freeeに同期はされません。
Amazon明細を処理する
freeeへ取り込まれた明細(購入履歴)は、「自動で経理」画面から処理を行います。
購入履歴にポイント利用分が含まれる場合
Amazonでポイントを用いて購入した場合、ポイント分が現状の仕様では反映されませんのでご注意ください。 取得した明細は「 無視 」したのち、ポイント反映後の金額で 明細を作成 して対応します。
Amazon口座にて支出取引を登録していくことで、本来クレジットカード口座が負担すべき経費を代わりに負担してくれている状態となり、残高が「ー(マイナス)」になります。
クレジットカード明細を処理する
Amazon口座で支出登録したお金はクレジットカード口座から支払うものであるため、クレジットカード側でのAmazon利用明細は、 クレジットカード口座からAmazon口座への「口座振替」 として処理します。
※ 「口座振替」処理を行う背景は、「 仕訳で説明 」をご覧ください。
振替処理は「自動で経理」から1件ずつ登録できますが、あらかじめ「自動登録ルールの設定」からAmazonの明細の振替に関するルールを作成しておくことで、クレジットカードの明細取得時に自動で振替処理がされるように設定を行うこともできます。
クレジットカード口座からAmazon口座への口座振替を自動化するために、自動登録ルールで設定すべき各項目内容は次のとおりです。
- 収支区分:「支出」を選択します。
- 取引口座:決済が行われるクレジットカード口座を選択します。
- 取引内容:マッチ条件として「部分一致」を選択し、Amazon利用時にクレジットカードに印字される名称(「AMAZON.CO.JP」など)を入力します。
-
上記の条件に一致したとき行う処理:「振替を推測する」または「振替を登録する」を選択します。
-
振替を推測する:
設定した「振替先口座」による口座振替を推測表示します。推測内容が正しければ[登録]ボタンから口座振替の登録が可能です。 -
振替を登録する:
設定した「振替先口座」による口座振替を自動的に登録します。該当の明細がfreeeに取り込まれた時点で登録処理が完了するため、登録作業の手間を軽減できます。
-
振替を推測する:
- 振替先口座:「Amazon」口座を選択します。
クレジットカード利用分の引落し時の処理
預金側でクレジットカードを処理する方法には変更はありません。
仕訳で説明
クレジットカード明細を振替処理する理由を仕訳を用いて説明します。
※ 説明で用いられている勘定科目は、一般的なケースにおける使用例です。
例:
- 8月10日:Amazonで100円の鉛筆(消耗品費)をクレジットカードで購入した。
- 9月20日:上記のクレジットカード利用分が銀行から引き落とされた。
8月10日にAmazonの明細を支出として処理します。
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
勘定科目 | 金額 | 勘定科目 | 金額 |
消耗品費 | 100 | Amazon口座(未払金) | 100 |
クレジットカードの明細が確定したタイミングで、Amazon口座の未払金をクレジットカード口座へ移します。
これは、クレジットカード口座からAmazon口座への口座振替として登録します。
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
勘定科目 | 金額 | 勘定科目 | 金額 |
Amazon口座(未払金) | 100 | クレジットカード口座(未払金) | 100 |
9月20日に銀行口座にてクレジットカードの引き落としがあった場合、銀行口座からクレジットカード口座への口座振替を登録します。
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
勘定科目 | 金額 | 勘定科目 | 金額 |
クレジットカード口座(未払金) | 100 | 銀行口座 | 100 |
参考:ポイント、ギフトカードを用いた場合
Amazonの連携機能では、注文の合計金額を取得します。このため、会計処理によっては一度明細を 無視 したのち、次のいずれかの操作で取引登録する必要があります。
- 明細を手動で作成し「自動で経理」画面から取引を登録する
- 「取引の一覧・取引」画面から手動で取引を登録する
【ポイントを用いた場合】
基本的にポイント適用後の金額が取得されますが、Kindle書籍購入の明細についてはポイント適用前の金額が取得されます。
その場合は、明細を無視してポイント適用後の金額にて手動で取引登録を行います。
例:
電子書籍を1,500円分購入した。その際、以前amazonから取得したポイントを300円分利用した。ポイントは、受領時に処理せず、購入時の値引きとみなして会計処理している。
- 注文の合計:1,500円
- 商品小計:1,500円
- Amazon ポイント:▲300円
例の場合は次の手順で支出取引を登録します。
- [自動で経理]画面で、取得した1,500円の明細の[×]をクリックして 無視 します。
- [取引をの一覧・登録]画面で、1,200円の支出取引を手動登録します(下図参照)。
- 収支:「支出」を選択します。
- 決済:「完了」を選択します。
-
口座:「Amazon」口座を選択します。
- 発生日:無視した明細と同日を入力します。
- 勘定科目:購入した内容に適切な勘定科目(本例では「新聞図書費」など)を選択します。
- 金額:ポイント適用後の金額 を入力します。
【ギフトカードを用いた場合】
ギフトカード分が適用された後の金額が取得されます。
全額ギフト券で購入した場合は、貯蔵品口座からの支出によって記帳し、Amazonの明細は「無視」します。
例:
以前、取引先から受領したギフト券5,000円を「Amazonギフト券口座」(決算書の表示名は「貯蔵品」)の独自口座に登録していた。
※ 「Amazonギフト券口座」のような独自口座の設定方法については「独自の口座を登録する(小口現金など)」のヘルプページをご覧ください。
今回、書籍を資料用として7,700円分購入した。その際、前述のギフト券5,000円分を利用した。
- 注文の合計:2,700円
- 商品小計:7,700円
- Amazonギフト券・Amazonショッピングカードの金額:▲5,000円
この場合、取得した2,700円の明細を 無視 したのち、手動で7,700円の明細を作成します。
- [口座]メニュー → [明細の一覧]を開きます。
- 画面左上の[新規作成]ボタンをクリックします。
- 明細の各項目を次のとおり入力し[登録]ボタンをクリックします。
追加した明細7,700円を「新聞図書費」勘定の支出取引として処理し、「Amazonギフト券口座」から「Amazon口座」への口座振替を5,000円分登録します。
これにより、下表に示す仕訳が登録されます。
[仕訳]
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
勘定科目 | 金額 | 勘定科目 | 金額 |
新聞図書費 | 7,700 | Amazon口座(未払金) | 2,700 |
Amazonギフト券口座(貯蔵品) | 5,000 |
参考:購入明細の取得のタイミング
Amazonの購入明細は、予約注文時点ではなく 商品発送後数日以内にAmazonからfreeeへ同期されます。
予約注文時点と商品発送時点で金額が変動することがあり、発送後数日程度経過後のタイミングで金額が確定するためこのタイミングでの明細の取得となっています。
ステータスが「未発送」「予約注文済」「到着予定」の場合、この時点では取引明細は取得しません。
よくある質問
Q. freeeで既に登録している「Amazon」口座を、「Amazonビジネス」口座に変更したい
Amazonビジネス口座を、freeeに新しく登録して利用してください。
Amazonビジネス口座は、Amazon口座と異なり、注文単位ではなく商品単位で明細が同期されます。勘定科目等を付けやすいというメリットがあります。
詳しくは「Amazonビジネス口座ヘルプページ」をご覧ください。
Q. 同期対象のものを確認する手順を知りたい。
A. デジタルコンテンツはAmazonの購入明細の同期対象外となります。
同期対象は、下記手順に沿って「注文履歴レポート」で確認できます。
- Amazonのトップページに移動する
- アカウントにマウスカーソルを合わせる
- メニューが表示され「購買データ」をクリックする
- その後、「レポート」タブをクリックする
- 「注文履歴レポート」が表示される
その注文履歴レポートに存在しないものは同期しても取り込むことはできません。
freeeへの入力方法としては、同期できない購入明細は、手動での入力が必要となります。
参考:「freeeに手動でアップロードする明細を用意する」
なお、デジタルコンテンツ以外の購入明細についても、「購買データ」の「注文履歴レポート」の注文状況のステータスが「終了」になっていない場合(例えば「配送中」「保留中」など)には、明細の取り込みは行われません。ステータスが「終了」となってから同期してください。
Q. 明細を再取得したい
A. お客様で(再取得したい年月日までの)明細を削除し、再度同期を行なった場合でも、(同期前日分以前の)明細を再取得することはできません。
再取得したい場合は、freeeサポートデスクへお問い合わせください。
Q.「 ログイン情報が正しくありません。もう一度試してください。」というログインエラーは同期のたびに出ますか?
A. 「ログイン情報が正しくありません。もう一度試してください。」というエラーについてはログインIDとパスワードが正しい場合は同期のたびに発生することはありません。