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株主(社員)資本等変動計算書(Statements of Shareholders' Equity)は、貸借対照表の純資産勘定の変動を表す決算書です。StatementsのSとShareholder’sのSの頭文字をとって、S/S(エスエス)と一般的に呼びます。 株主(社員)資本等変動計算書は確定申告の際に必要な決算書の1つとなります。
ここでは、株主(社員)資本等変動計算書の見方、freeeでの株主(社員)資本等変動計算書の出力方法についてご案内します。
目次
株主(社員)資本等変動計算書について
株主(社員)資本等変動計算書とは、純資産に分類される勘定科目(剰余金や資本金等) の一定期間の増減を表す決算書です。例えば3月決算企業であれば、4月1日から3月31日までの期間で、純資産勘定がどういった理由でいくら変動したのかを表示します。
純資産に分類される勘定は、資本金、繰越利益剰余金(前期までに発生した利益や損失の合計金額)、評価・換算差額等といった株主に関係するものになります。株主(社員)資本等変動計算書は、株主に関係する勘定科目がどのように動き、結果的に株主に帰属する資本がどのように変動したのかを表示する、重要な決算書の1つです。
貸借対照表や損益計算書との違いについて
貸借対照表はある一定時点(例:3月31日)での残高を表す決算書となり、損益計算書はある一定期間(例:4月1日〜3月31日)の利益を表す決算書です。
一方で、株主(社員)資本等変動計算書は、ある一定期間(例:4月1日〜3月31日)の純資産の動きとその理由を表したものです。
損益計算書は、収益から費用を差し引き利益を表す決算書ですが、株主(社員)資本等変動計算書は、純資産勘定のみに着目し集計しています。変動事由別に残高の変化を説明する点も特徴です。
株主(社員)資本等変動計算書の見方
株主(社員)資本等変動計算書は、様々な項目から構成されていますが、代表的なポイントは次の9つです。
番号 | 項目名 | 説明 |
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1 | 資本金 | 資本金とは、株主から集めたお金のことです。 会社の登記簿謄本に金額が記載されています。 |
2 | 純資産合計 | 純資産合計は、貸借対照表の貸方(右側)に記載されている純資産の金額と一致します。 一番右の「純資産合計」の欄で、貸借対照表に記載されている純資産の増減を表します。 |
3 | 当期首残高 | 期首時点(この例では2014年4月1日)での残高が記載されます。 |
4 | 当期末残高 | 期末時点(この例では2015年3月31日)での残高が記載されます。 |
5 | 「資本金」の「新株の発行」金額 | 当期中に増資(株主から追加で出資があること)があった場合は、新株の発行欄に金額を手入力します。 |
6 | 繰越利益剰余金 |
繰越利益剰余金とは、当期末までに発生した利益(損失)の合計金額となります。
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7 | 「繰越利益剰余金」の「当期純利益」金額 | 当期に最終的に発生した利益の金額です。 損益計算書の一番最後に記載されている、「当期純利益」の金額と一致します。 |
8 | 「繰越利益剰余金」の「当期末残高」金額 | 前期までに発生した利益(損失)の累計額と、当期に計上された利益(損失)の合計額が記載されます。 |
9 | 「純資産合計」の「当期末残高」金額 | 当期末(この例では2015年3月31日)の純資産の残高が記載されます。 貸借対照表の純資産の金額と一致します。 |
株主(社員)資本等変動計算書をfreee会計で作成する
- [決算申告]メニュー → [決算書の作成]を開き、「決算書の出力設定」項目内にある「会社の形態」から[株式会社]または[合同会社]のいずれかを選択します。
※ 「株式会社」の場合は「株主(社員)資本等変動計算書」が、「合同会社」の場合は「社員資本等変動計算書」が作成されます。 - 「株主(社員)資本等変動計算書」項目から[株主(社員)資本等変動計算書の編集]をクリックします。
- 「株主(社員)資本等変動計算書の編集」画面が表示されます。
[B/S残高取得]ボタンから貸借対照表に入力された数字を自動転記し[保存]ボタンをクリックします。
貸借対照表から自動転記されるのは次の2項目となるため、それ以外の変化値については別途手入力で編集します(例:評価・換算差額に変動があった場合、増資を行った場合 など)。- 期首と期末の残高
- 当期純利益の金額
- 「株主(社員)資本等変動計算書」の項目から「 freee形式(横) 」または「 freee形式(縦) 」を選択し、画面下部の[決算書の出力設定を保存する]ボタンをクリックします。
- [この年度の決算書を作成]ボタンをクリックすると、株主(社員)資本等変動計算書が決算書に含まれた状態で作成され、画面上で確認できます。
- 必要に応じて[PDFで出力]ボタンをクリックし、PDFファイルとして保存します。
レイアウトサンプル
【「freee形式(横)」を選択した場合のレイアウト】
【「freee形式(縦)」を選択した場合のレイアウト】
参考:決算サポートアプリについて
決算サポートアプリはfreeeが無料で提供する決算前の確認・修正業務をサポートするアプリです。
決算サポートアプリを使うと、会計freeeに登録されているデータから、自動で必要な項目をチェックされ、修正箇所をサジェストします。
詳しくは決算サポートアプリの連携ページをご覧ください。