対象プラン(法人)
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新プラン | ひとり法人 | スターター | スタンダード | アドバンス | エンタープライズ |
旧プラン | ミニマム | ベーシック | プロフェッショナル | エンタープライズ |
損益計算書は、一定期間の経営成績を表す計算書類です。P/L(ピーエル)とも呼ばれ(Profit and Loss statementの略)、確定申告の際に必要な決算書の一つとなります。
ここでは、損益計算書の見方と、freeeでの損益計算書の出力方法についてご案内します。
本記事は【法人】プラン向けのヘルプページです。
目次
本ページでご説明する会計処理は、freeeが提供する公式アプリ「決算サポートアプリ」を利用することで、よりカンタン・便利に行うことができます。まずはfreee公式アプリをぜひご利用ください。
損益計算書とは
損益計算書とは、会社のある一定期間(期末日が3月31日なら4月1日から3月31日まで)の経営成績を表す決算書です。4月1日から3月31日までの1年間でどれくらいの儲け(=利益)を出したのかを確認することができます。
損益計算書が1年間の成績表に相当するものであるのに対し、貸借対照表は一時点(3月31日時点)でどのような状態であるかといった残高を表しています。
損益計算書の見方
損益計算書は、上から順番に以下の項目で構成されています。
特に経営指標をして用いられるのは、売上、売上総利益、営業利益、税引前当期純利益、当期純利益などの各利益項目となります。
表示名 | 金額(例) | 内容 |
---|---|---|
売上 |
50,000円 |
本業で発生した収益です。通常、顧客への販売対価の金額となります。 |
売上原価 |
10,000円 |
売上に直接的に対応する費用です。仕入原価や製造原価をいいます。 |
売上総利益 |
40,000円 |
売上から売上原価を差し引いた利益額です。 |
販売管理費 (販売費及び一般管理費) |
10,000円 |
販売や一般的な管理にかかる費用です。 販管費(はんかんひ)と略して呼ばれます。 |
営業利益 |
30,000円 |
売上総利益 - 販売費及び一般管理費を差し引いたものです。本業から発生した利益を表す指標として用いられます。 |
営業外収益 |
5,000円 |
本業以外から発生した収益です。利息の受取や海外通貨のレート差による収益等が該当します。 |
営業外費用 |
3,000円 |
本業以外から発生した費用です。利息の支払いや海外通貨のレート差による費用等が該当します。 |
経常利益 |
32,000円 |
営業利益に本業以外の損益を調整した利益です。 |
特別利益 |
3,000円 |
臨時的に発生した利益のことです。固定資産の売却益等が該当します。 |
特別損失 |
5,000円 |
臨時的に発生した費用のことです。固定資産の売却損等が該当します。 |
税引前当期純利益 |
30,000円 |
経常利益に臨時的に発生した特別損益を調整した利益です。 |
法人税等 |
9,000円 |
法人税・住民税・事業税等のことです。 |
当期純利益 |
21,000円 |
税金の金額も差し引いた最終的な会社のもうけとなります。今年度の最終利益はこちらを参照します。 |
損益計算書を作成する
- [決算申告]メニュー → [決算書の作成]を選択します。
- 「決算書の出力設定」項目から出力形式を選択します。
-
赤字の場合の表示方法
期首日が2017年06月01日以降の年度だった場合、損益決算書で赤字の場合の表記方法につき「当期純利益のマイナス」「当期純損失」のいずれかを選択できます。 -
売上原価等の表示方法
「勘定科目の設定」における「小分類」「決算書表示名」「小分類+決算書表示名」のいずれを表示させるかを選択できます。
出力オプションの詳細については、下表のとおりです。
なお、設定が完了したら[決算書の出力設定を保存する]ボタンをクリックします。
出力オプションの項目名
説明
期間表示形式
期間の表示形式を次の中から選択します。
- 年:年度表示 日付:西暦表示
- 年:年度表示 日付:和暦表示
- 年:期表示 日付:西暦表示
- 年:期表示 日付:和暦表示
改ページ
区分がページをまたぐ場合、次ページに表示させることができます。
※ 貸借対照表の出力形式が「報告式(今期のみ)」を選択している場合に設定することが可能です。
ページ版番号
決算書にページ版番号の割り振りをすることができます。
※ 貸借対照表の出力形式が「報告式(今期のみ)」または「勘定式」を選択している場合に設定することが可能です。
-
赤字の場合の表示方法
- 続いて「決算書の作成」項目で[PDFを出力]ボタンをクリックし、PDFファイルとして保存します。
また、「決算書の作成」項目の[プレビュー・調整]ボタン →[PDFで出力]ボタンをクリックすることでもPDFファイルを保存することができます。
freee形式 損益計算書サンプルレイアウト
【貸借対照表で勘定式を選択した場合】
【貸借対照表で報告式を選択した場合】
参考:前期の損益計算書と比較する
例えば、前期の売上と今期の売上を比較したり、前期の営業利益と今期の営業利益を比較して、今後のビジネスの参考にすることができます。
確認方法
[決算]メニュー →[決算書の作成]を開き、「決算書の出力設定」から出力形式を「freee形式(前期比較)」に設定し、[決算書の出力設定を保存する]ボタンをクリックして保存します。
【損益計算書の出力形式で「freee形式(前期比較)」を選択した場合】
参考:販売費および一般管理費の内訳を確認する
決算書上は「販売管理費」として合計金額が表示されますが、実際は「通信費」や「広告宣伝費」等の合計金額となります。
確認方法
[決算]メニュー →[決算書の作成]を開き、「決算書の出力設定」から「販売費および一般管理費明細書」の出力形式を「freee形式」に設定し、[決算書の出力設定を保存する]ボタンをクリックして保存します。
決算書作成画面の[プレビュー・調整]ボタンをクリックすると、明細書を確認することが可能です。
参考:決算書上の勘定科目を並び替える
[設定]メニュー → [勘定科目の設定]を開き、[決算書表示名の編集]ボタンから、決算書上の勘定科目を並び替えることができます。
行の右列に表示されたボタンをクリックしたのち、表示順を変更して保存します。
参考:決算サポートアプリについて
決算サポートアプリはfreeeが無料で提供する決算前の確認・修正業務をサポートするアプリです。
決算サポートアプリを使うと、会計freeeに登録されているデータから、自動で必要な項目をチェックされ、修正箇所をサジェストします。
詳しくは決算サポートアプリの連携ページをご覧ください。