freeeでの記帳を開始する際には、開始残高を設定します。開始残高とは、開業日や今期の期首日時点での資産・負債・純資産の残高のことです。
前期に弥生会計をご利用いただいている場合は、その情報を取り込むとスムーズに設定できます。ここではその設定方法をご案内します。
目次
弥生会計から乗換可能なデータ
以下のデータを移行することができます。
取り込む開始残高データを準備する
弥生会計の今期の残高試算表データを出力します。
- 弥生会計の[集計]メニューから、[残高試算表(月次・期間)]を選択します。
- 左上の期間の欄にある[全期間]ボタンをクリックして、すべての期間を選択します。
- [ファイル]メニュー →[エクスポート]を選択します。
- 書式は「汎用系式」、区切り文字は「カンマ(CSV)形式」、出力対象は「貸借対照表」を選択して、[OK]ボタンをクリックします。
この際、CSVファイルがテンプレートと同じ形式になっているか確認します。
開始残高データをfreeeへ取り込む
取り込む開始残高データを準備する から出力した「弥生残高試算表」をインポートします。
弥生残高試算表から更に細かく内訳を登録したい場合は、「補助残高一覧表」のインポートが必要となります。それぞれの操作手順は以下のとおりです。
※ freee会計では、「弥生残高試算表」をインポートした後に「補助残高一覧表」の順でインポートを行います。
freee会計に事業で利用する口座の登録をする
まずは、freee会計に事業で利用する口座を登録しておく必要があります。freee会計では、現金・銀行口座・クレジットカード・決済サービス等を「口座」として登録します(口座についての詳細はこちらの「 「口座」について 」をご参照ください。)。
口座登録の詳しい操作手順はこちらの「 銀行やクレジットカードを登録する(口座を登録)」をご参照ください。
「弥生残高試算表」をインポートする
- メニュー[設定]→[開始残高の設定]を開きます。
画面右上の[開始残高インポート・エクスポート]ボタン→[インポート - 他社ソフト形式]ボタンをクリックします。または、初めて開始残高を設定する場合は[CSVで開始残高を設定]ボタンからもインポートできます。 - 「①乗り換え元の会計ソフトを選んでください。」から[弥生会計]を選択します。
- 「③各種データをアップロード」から[弥生残高試算表]を選択し、弥生会計から用意した「弥生残高試算表データ(CSVファイル)」をアップロードします。
- freeeに登録されていない勘定科目がある場合は、「④新規データの設定」に表示されます。
- 現預金の勘定科目は、freeeでは使わない勘定科目になるため、そのままにしておきます。
- freeeでも使用する勘定については、内容に応じて設定を行います。
- 「⑤登録」の[登録する]ボタンをクリックして、インポートを開始します。
※ エラーが表示された場合は、ファイルを修正してから再アップロードします。 - 約1〜2分でインポートが完了し、画面上部に「インポート済み」と表示されます。
[こちらのリンクから確認できます]をクリックし、インポート内容を確認します。
「補助残高」を登録する
続いて、インポートした弥生会計試算表データから、更に細かく内訳を登録したい場合は、「補助残高」を登録します。
「補助残高」は手入力で登録する方法と、一括インポートする方法があります。それぞれの操作手順は以下のとおりです。
【手入力で補助残高を登録する】
- メニュー[設定]→[開始残高の設定]を開きます。
- [開始残高を編集]ボタンをクリックします。
- 補助残高を登録したい科目の[内訳を登録]ボタンをクリックします。
- 該当の科目に対して、取引先・品目・金額を入力します。入力が完了したら[適用]ボタンをクリックします。
行を削除したい場合は、行の右側にある[✕]ボタンで削除することができます。
行を追加したい場合は、追加したい行の数字を入力し[行追加]ボタンをクリックすることで追加することができます。
freeeに登録した口座に修正したい場合は、以下の手順で変更します。
※弥生会計では、「普通預金」「当座預金」など、預金の種類ごとに科目と残高が登録されています。一方freeeでは、「三菱UFJ(普通)」「三井住友(当座)」など、口座ごとに科目と残高を登録します。
- [+借方科目を追加]ボタンから行を追加します。
- freeeに登録した口座名を選択します。
- 預金の種類ごとに登録されていた残高を口座ごとの残高に登録し直します。
-
「当座預金」「普通預金」「定期預金」はfreeeでは使用しない勘定科目のため、[✕]ボタンで行を削除します。
預金口座等の登録例
弥生会計 → freee 当座預金 150,000 → ▲▲銀行(当座) 150,000 普通預金 117,000 → ◯◯銀行(普通) 100,000 → ■ ■銀行(普通) 17,000 定期預金 111,111 → ✕✕銀行(定期) 111,111 - 最後に[保存]ボタンを押して、開始残高の登録は完了です。
【一括インポートで補助残高を登録する】
-
メニュー[設定]→[開始残高の設定]を開きます。
画面右上の[開始残高インポート・エクスポート]ボタン →[インポート - 他社ソフト形式]ボタンをクリックします。 - 「①乗り換え元の会計ソフトを選んでください。」から[弥生会計]を選択します。
- 「③各種データをアップロード」から[補助残高一覧表]を選択し、弥生会計から用意した「補助残高一覧表データ(CSVファイル)」をアップロードします。
- 読み込まれた補助科目が、freee上で登録する口座・取引先・品目に自動判別されます。登録内容に修正が必要な場合は、各項目の修正をします。
-
「⑤登録」の[登録する]ボタンをクリックして、インポートを開始します。
※ エラーが表示された場合は、ファイルを修正してから再アップロードします。 - 約1〜2分でインポートが完了し、画面上部に「インポート済み」と表示されます。
[こちらのリンクから確認できます]をクリックし、インポート内容を確認します。
弥生会計 残高試算表データ テンプレート
弥生会計から出力するデータが正しい形式になっているかを確認する際に、以下のファイルを参照します。(ご利用の表計算ソフトの名前が入ったファイルをご参照ください)