対象プラン
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法人プラン | ミニマム | ベーシック | ✓プロフェッショナル | ✓エンタープライズ |
個人プラン | スターター | スタンダード | ✓プレミアム |
複数名でfreeeを管理している場合、メンバーが登録した取引・口座振替・振替伝票について、担当者(仕訳承認者)のチェックを経てから会計帳簿に反映させることができます。
また、担当者を複数名設定しておくこともできます。
ここでは、そのように帳簿への仕訳の反映を承認制にする方法(仕訳承認フロー)についてご紹介します。
※この機能は会計freeeの個人ではプレミアムプラン、法人ではプロフェッショナルプラン・エンタープライズプランでご利用いただけます。
※2018年2月以前の「アドバイザー確認」機能は無くなり、こちらの仕訳承認に統合されました。
目次
- 仕訳承認フローについて
- 仕訳承認フローとは
- 仕訳の承認ステータスによる挙動
- 仕訳が作成された時点の承認ステータス - 機能を有効にする
- 仕訳承認用経路の編集 - 機能を設定する
- 承認仕訳の編集削除機能を使用する・使用しないを設定する
- エンタープライズプランで行える設定 - 仕訳の承認手順
- 参考:システムが自動で作成する仕訳の承認について
仕訳承認フローについて
仕訳承認フローとは
「仕訳承認フロー」機能は、申請経路の承認者(※)に含まれない人が登録した仕訳(取引・口座振替・振替伝票)を、一時的に帳簿に反映させないようにできる機能です。
申請経路の承認者(※)がその仕訳を承認することで、初めて帳簿に反映されます。
仕訳の種類は、承認前の仕訳「未承認」、承認を受けた仕訳「承認済み」の2種類になります。
※申請経路の承認者とは
- 仕訳承認用の申請経路にて承認者に指定されたメンバーをいいます。権限(管理者・一般・閲覧)に関わらず、申請経路の承認者に指定されたメンバーに承認権限が発生します。また、社外・社内メンバーの区別もありません。
- 管理者及び管理者をコピーして作成されたカスタム権限者のみ、申請経路に入っていなくても仕訳の代理承認ができます。
仕訳承認用の申請経路の設定について詳しくはこちら
仕訳の承認ステータスによる挙動
承認ステータスごとの挙動の違いは以下のとおりです。
ステータスを変更する手順については、こちらをご参照ください。
分類 | 項目 | 承認ステータス名 | |
---|---|---|---|
表示名 | 社外メンバー(アドバイザー)のログイン時 | 未承認 | 承認済み |
社内メンバーのログイン時 | |||
反映先 | 取引の一覧・口座振替の一覧 | ○ | ○ |
各レポート (収益/費用/損益/入金管理/支払管理/現預金/資金繰り/集計表) |
○ | ○ | |
会計帳簿 (月次推移/試算表/総勘定元帳) |
× / ○ |
○ | |
会計帳簿 (日次残高推移/決算書類) |
× |
○ | |
会計帳簿 (仕訳帳) |
○ |
○ | |
編集・削除 | 申請経路の承認者に登録されていないメンバー | ○ | × |
申請経路の承認者に登録されているメンバー | ○ | ○ | |
「管理者」権限メンバーで |
○ |
○ |
なお、編集・削除ができないメンバーが仕訳を編集・削除しようとすると、「登録済み(または確認済み)の取引を更新することはできません。」というエラーが表示され、編集・削除が拒否されます。
※1 月次推移/試算表/総勘定元帳は未承認の仕訳を含みませんが、「未承認仕訳」という絞り込み項目を「未承認仕訳を含む」へ変更すると未承認の仕訳を含めて表示します。
※2 仕訳帳は未承認の仕訳を含めたすべての仕訳を表示します。
仕訳が作成された時点の承認ステータス
仕訳承認フロー機能が有効になっている場合、作成者や作成方法によって、仕訳の作成時点でのステータスが変わります。
作成者
- 作成者が申請経路の承認者である場合、仕訳作成時のステータスは「承認済み」となります。
作成者の権限や内部・外部メンバーであるかに関わらず、承認者として指定されているか否か が判断の基準となります。
※エンタープライズプランでは自己承認機能を使用する・使用しないを設定することができます。詳しくはこちらのヘルプページをご覧ください。
作成方法
- 取引が直接作成される連携サービスによる仕訳作成時の承認ステータスは、APIの連携方法および、連携サービスの利用許可をした人が申請経路の承認者であるか否かによります。
- 手動及び自動登録ルールによる作成の場合は、作成者が申請経路の承認者であるか否かによります。
- システムが自動で作成する仕訳のうち、固定資産の減価償却・除却、在庫棚卸の仕訳については作成時は「未承認」となり、会計帳簿への反映に際して承認の操作が必要となります。
上述の関係を表した表が以下となります。
作成方法 | 作成される仕訳の承認ステータス |
---|---|
申請経路の承認者に登録されていないメンバーが作成(※1) | 未承認 |
申請経路の承認者に登録されているメンバーが作成 | 承認済み(※2) |
自動登録ルールによって作成(「自動で経理」の自動登録) | 未承認 |
取引が直接作成される連携サービスのうち、freeeのAPIを連携して作成(Airレジ、AI Travel、外貨建取引管理アプリ、前受/前払入力アプリ、Board、Zaicoなど)(※3) かつ、申請経路の承認者に登録されているメンバーが連携サービスの利用許可 |
承認済み(※2) |
取引が直接作成される連携サービスのうち、freeeのAPIを連携して作成(Airレジ、AI Travel、外貨建取引管理アプリ、前受/前払入力アプリ、Board、Zaicoなど)(※3) かつ、申請経路の承認者に登録されていないメンバーが連携サービスの利用許可 |
未承認 |
取引が直接作成される連携サービスのうち、他社API等から連携して作成(Square、スマレジ、Amazonなど) | 未承認 |
システムが自動で作成する、固定資産の減価償却費と除却の仕訳・在庫棚卸の仕訳 |
|
※1 「管理者」権限であっても申請経路に入っていない場合、作成した仕訳のステータスは「未承認」になります。
※2 エンタープライズプランをご利用で、自己承認機能を「使用しない」設定にしている場合は、こちらの作成方法であっても仕訳の承認ステータスは「未承認」となります。
※3 freeeのAPIを連携しているアプリは、freeeアプリストアの「マイアプリ」画面に表示されます。「マイアプリ」画面の表示はログインが必要です。
機能を有効にする
[設定]→[事業所の設定]の[詳細設定]タブを開き、「仕訳承認フロー」欄の[使用する]にチェクを入れ、[保存]ボタンをクリックします。
仕訳承認フローを[使用する]ことにより、[設定]→[申請経路の設定]画面に、申請経路名「仕訳承認用経路」が表示されます。
有効にした当初(デフォルト)では、仕訳承認フローを有効にした管理者のみが承認者に指定されています(※)。
仕訳承認経路における承認者を設定する場合は、[編集]から承認者の追加を行います。
※2018年2月以前に仕訳承認フロー(旧機能)・アドバイザー確認機能を利用していた場合、「一度でも仕訳承認を行ったことがあるユーザー」が自動で申請経路の承認者に追加されています。
仕訳承認用経路の編集
[設定]→[詳細設定]にて仕訳承認フローを有効にしている場合、[設定]→[申請経路の設定]画面に「仕訳承認用経路」が表示されます。こちらで、承認者の編集を行うことができます。
1.[設定]→[申請経路の設定]画面にて「仕訳承認用経路」の[編集]をクリックします。
2. 承認者の編集を行います。承認者の追加と削除が行えます。
各項目の詳細は下表のとおりです。
項目名 |
説明 |
入力方法 |
---|---|---|
申請経路名 |
「仕訳承認用経路」とデフォルト表示されます。変更はできません。 |
- |
この経路を使用する申請種別 |
「仕訳承認」にチェックが入った状態で、変更はできません。仕訳承認フローを有効にしている場合は、必ず利用するためです。 |
- |
申請経路 |
承認用申請経路の説明が表示されています。変更はできません。 |
- |
承認者の指定 |
・承認者を追加する場合 ・指定されている承認者を削除する場合 ※承認者は最大10名まで追加することができます。 |
選択 |
機能を設定する
承認仕訳の編集削除機能を使用する・使用しないを設定する
管理者や承認者が、承認済みの仕訳の編集・削除を行えるかを設定できます。
※「仕訳承認フロー」が[使用しない]の場合は、「承認仕訳の編集・削除機能」の使用する・使用しないを選択できません。
項目名 |
説明 |
---|---|
使用する |
管理者や承認者は、承認仕訳の編集・削除が可能 |
使用しない |
管理者や承認者は、承認仕訳の編集・削除が不可 |
- 本機能は仕訳作成時の設定ではなく、現在の設定が適用されます。
- 固定資産の減価償却・除却等の自動作成される仕訳については、承認済みであっても、固定資産の変更により編集・削除が行われます。
エンタープライズプランで行える設定
エンタープライズプランでは、より高度な統制に対応することができます。
詳しくはこちらのヘルプページをご覧ください。
仕訳の承認手順
1. 申請経路の承認者に含まれないメンバーに、通常通り取引・口座振替を登録してもらいます。
※ 通常通り、取引・口座振替の一覧に追加されますが、この時点では帳簿に反映されていません(仕訳が未登録の状態)。
※ 申請経路の承認者に含まれないメンバーの画面上は、仕訳が未登録かどうかは確認できません。
2. 仕訳承認の権限を持つメンバーがfreeeにログインし、[レポート]→[仕訳帳]を開きます。
3. 画面上部の絞り込み条件欄で、「仕訳承認」を「未承認」にして[絞り込む]ボタンをクリックします。
4. 最左列にある[承認]ボタンをクリックすると、仕訳が登録済みの状態になります。
または、[一括で登録をする]ボタンをクリックすると、絞り込んで表示しているすべての未承認仕訳を「承認済み」に変更できます。
5. 登録した仕訳が帳簿に反映されていることを確認します。
※ 一度承認した仕訳を未承認に戻すことはできません。誤って承認してしまった場合などは、基本的には別途修正仕訳をご登録いただく方法となります。
参考:システムが自動で作成する仕訳の承認について
仕訳承認フローを有効にしている場合、固定資産の減価償却・除却、在庫棚卸等の仕訳については作成時「未承認」状態となり、会計帳簿への反映に際して承認の操作が必要となります。
※ こちらの機能がリリースされた2020年1月以前から仕訳承認フローをご利用の方は、仕訳承認が必要・不要な仕訳が混在する場合がありますのでご注意ください。