2023年9月30日以前の内容は「【法人】消費税の還付申告に関する明細書を作成する」を参照ください。
開業当初で設備投資が先行する場合・輸出を行っている場合など、還付金が発生する場合は還付申告をすることができます。還付申告では、「消費税の還付申告に関する明細書」を申告書に添付して提出します。
中間納付があり、且つ消費税確定申告書の[⑧控除不足還付税額]が0の場合は「消費税の還付申告に関する明細書」の提出は不要です。また、2割特例を適用する場合も同様に提出は不要です。
目次
還付申告の明細書の入力画面を開く
還付明細が必要な場合(申告書第一表の項目⑧に金額がある場合)には、自動的に還付申告明細書が画面左の帳票一覧に追加されます。
帳票一覧の還付申告明細書をクリックし、帳票プレビューの上に表示されている[明細書の編集]ボタンをクリックします。
還付申告明細書の作成画面へ遷移します。
会計処理の設定を確認する
消費税経理処理方法は、freee会計の[設定]メニュー →[事業所の設定]→ [詳細設定]タブの「消費税の経理処理」で設定したものが初期表示されます。こちらの設定に合わせて「消費税区分別表からの再連携」が行われ、帳票のタイトルにある「決算額(税込・税抜)」の対象の経理処理に◯が表示されます。
還付申告となった主な理由を記載する
還付申告となった理由をチェックボックスから選択します。「その他」を選択した場合は、「その他の場合の理由」が入力できるようになります。
課税売上等に係る事項を入力する
主な課税資産の譲渡等、主な輸出取引先等の明細とも入力方法は同様です。
入力したい項目に直接入力します。
すでに「取引先の設定」をされている場合、取引先名称・取引先住所を連携することができます。「取引先情報を連携」をクリックしてリストから連携する取引先を選択してください。
[+取引を追加]ボタンをクリックすると行が追加されます。
すべての項目が未入力の行は保存されません。
金額は取引金額を元に自動的に並び替えが行われます。
輸出取引等に利用する主な金融機関を入力する
輸出取引等に利用する主な金融機関は「還付を受ける金融機関の口座情報を転記する」ボタンで、転記ができます(ただし、「郵便局窓口受取」が選択されている場合は、転記はできません)。
ゆうちょ銀行振込を選択すると、口座情報だけの入力画面になります。申告書画面では銀行名に「ゆうちょ銀行」が表示されます。
課税仕入れにかかる事項を入力する
仕入金額等の明細を入力する(法人)
対象の項目の金額を千円単位(千円未満切り捨て)で入力します。項目⑩は、付表2-1または、付表2-3から連動されるため入力は不要です。
freee会計の消費税区分別表から金額を連動することも可能です。
※修正申告書には連動機能はありません。
消費税区分別表からの自動連携は以下の規則で集計しています。以下の規則に該当しない勘定科目や税区分で登録されている取引があれば、手動で修正していただく必要があります。
※手動での入力・修正後に消費税区分別表から連携をすると上書きされますのでご注意ください。
区分 | freeeで自動集計する勘定科目の分類/合計の規則 | ||
---|---|---|---|
損益科目 | 商品仕入高等 | ① | 商品仕入高、当期原材料仕入高、労務費、製造経費、[製]仕入値引高、[製]仕入戻し高、[製]仕入割戻し高 |
販売費・一般管理費 | ② | 販売管理費 | |
営業外費用 | ③ | 営業外費用 | |
その他 | ④ | 特別損失 | |
小計 | ⑤ |
①+②+③+④ 自動連携数値は円単位で合計後、千円未満切り捨てで表示します。 手動で修正入力した部分は千円未満切り捨てで合計します。 |
|
資産科目 | 固定資産 | ⑥ |
有形固定資産、無形固定資産で借方に登録されたもの ただし、勘定科目名に「累計額」が含まれているものを除きます。 ※貸方に登録したものは集計されません。 |
繰延資産 | ⑦ |
繰延資産で借方に登録されたもの ※貸方に登録したものは集計されません。 |
|
その他 | ⑧ |
投資その他の資産、他流動資産で借方に登録されたもの ※貸方に登録したものは集計されません。 |
|
小計 | ⑨ |
⑥+⑦+⑧ 自動連携数値は円単位で合計後、千円未満切り捨てで表示します。 手動で修正入力した部分は千円未満切り捨てで合計します。 |
|
課税仕入れ等の税額の合計額 | ⑩ | 付表2-1、付表2-3の⑰を自動転記します。 |
freee自動集計の規則 | |
---|---|
イ 決算額 |
【税込・税抜】 [事業所の設定]→[詳細設定]→[消費税の経理処理]から自動連携します。 【損益科目】 上記①~④の区分ごとに、消費税区分別表の全税区分の数値を自動集計します。 【資産科目】 上記⑥~⑧の区分ごとに、消費税区分別表の借方に登録された全税区分の数値を自動集計します。 |
ロ イのうち、課税仕入れにならないもの | 上記イと下記イーロの差額を自動集計します。 |
イーロ 課税仕入高 |
【損益科目】 上記①~④の区分ごとに、消費税区分別表の以下の税区分の数値を自動集計します。 「課対仕入」「共対仕入」「非対仕入」 「課対仕返」「共対仕返」「非対仕返」 【資産科目】 上記⑥~⑧の区分ごとに、消費税区分別表の借方に登録された以下の税区分の数値を自動集計します。 「課対仕入」「共対仕入」「非対仕入」 「課対仕返」「共対仕返」「非対仕返」 |
仕入金額等の明細を入力する(個人)
対象の項目の金額を円単位で入力します。項目⑬は、付表2-1または、付表2-3から連動されるため入力は不要です。
freee会計の消費税区分別表から金額を連動することも可能です。
※修正申告書には連動機能はありません。
連動対象は①②③⑤です。消費税区分別表からの自動連携は以下の規則で集計しています。以下の規則に該当しない勘定科目や税区分で登録されている取引があれば、手動で修正していただく必要があります。 また、連動対象外の項目に入力が必要な場合は同様に手動で修正してください。
※手動での入力・修正後に消費税区分別表から連携をすると上書きされますのでご注意ください。
区分 | freeeで自動集計する勘定科目の分類/合計の規則 | ||
---|---|---|---|
事業所得 | 仕入金額(製品製造原価) | ① | 売上原価、製品売上原価、[製造業用]材料費 |
必要経費 | ② | 経費 | |
固定資産等の取得価額 | ③ | 有形固定資産、無形固定資産 | |
小計 | ④ | ①+②+③を表示します | |
不動産所得 | 必要経費 | ⑤ | 「不動産所得用」必要経費 |
固定資産等の取得価額 | ⑥ | 連動されません。手動で入力してください。 | |
小計 | ⑦ | ⑥+⑦を表示します | |
その他の所得 | 仕入金額 | ⑧ | 連動されません。手動で入力してください。 |
必要経費 | ⑨ | 連動されません。手動で入力してください。 | |
固定資産等の取得価額 | ⑩ | 連動されません。手動で入力してください。 | |
小計 | ⑪ | ⑧+⑨+⑩を表示します。 | |
課税仕入高の合計額 | ⑫ | ④+⑦+⑪が表示されます | |
課税仕入れ等の税額の合計額 | ⑬ | 付表2-1、付表2-3の⑰を自動転記します。 |
freee自動集計の規則 | |
---|---|
イ 決算額 |
【税込・税抜】 [事業所の設定]→[詳細設定]→[消費税の経理処理]から自動連携します。 【損益科目】 上記①、②、⑤の区分ごとに、消費税区分別表の全税区分の数値を自動集計します。 【資産科目】 上記③の区分ごとに、消費税区分別表の借方に登録された全税区分の数値を自動集計します。 |
ロ イのうち、課税仕入れにならないもの | 上記イと下記イーロの差額を自動集計します。 |
イーロ 課税仕入高 |
【損益科目】 上記①、②、⑤の区分ごとに、消費税区分別表の以下の税区分の数値を自動集計します。 「課対仕入」「共対仕入」「非対仕入」 「課対仕返」「共対仕返」「非対仕返」 【資産科目】 上記③の区分ごとに、消費税区分別表の借方に登録された以下の税区分の数値を自動集計します。 「課対仕入」「共対仕入」「非対仕入」 「課対仕返」「共対仕返」「非対仕返」 |
主な棚卸資産・原材料等の取得、主な固定資産等の取得を入力する
主な棚卸資産・原材料等の取得、主な固定資産等の取得とも入力方法は同様です。
入力したい項目に直接入力します。
すでに「取引先の設定」をされている場合、取引先名称・取引先住所・適格請求書発行事業者登録番号を連携することができます。「取引先情報を連携」をクリックしてリストから連携する取引先を選択してください。
[+取引を追加]ボタンをクリックすると行が追加されます。
すべての項目が未入力の行は保存されません。
金額は取引金額を元に自動的に並び替えが行われます。
当課税期間中の特殊事情を入力する
特殊事情がある場合は直接入力してください。
すべての入力が終わりましたら、画面を一番下までスクロールし「保存して申告書プレビューに戻る」ボタンを押してください。