初期設定チェックリスト：チェック（後編 - 従業員③と給与明細） – freee ヘルプセンター

初期設定チェックリストをはじめてご利用の方は、チェックリストのまとめと使い方を確認してからのチェック開始をおすすめします。

この初期設定チェックリストでは、初期設定で間違いやすい設定を確認・修正できます。

確認範囲は、1回目の給与計算に必要な項目が中心です。

また従業員数が1〜10名程度の事業所で、労務に慣れない方向けの内容となります。

チェック前編では、「締め日支払い日」「給与規定」「勤務・賃金」を確認しました。
チェック後編では、「従業員」「給与明細」の間違いやすい項目を確認していきます。

なお、この従業員③ページでは従業員情報のStep8〜11と給与明細をご案内します。

従業員①ページでは入社状況と従業員情報のStep1〜3、従業員②ページでは従業員情報Step4〜7をご案内しています。

従業員 - 従業員情報で間違いやすい設定③
– 確認ステップ一覧
– 確認する画面の開き方
– Step8. 税の確認
– Step9. 社会保険の確認
– Step10. 労働保険の確認
– Step11. 従業員が複数名いる場合の対応
給与明細で間違いやすい設定

従業員 - 従業員情報で間違いやすい設定③

準備するもの

従業員情報を管理しているエクセル等の表計算シート（あれば）
労働条件通知書
健康保険・厚生年金保険被保険者標準報酬決定通知書（あれば）
住民税決定通知書または給与所得者異動届出書（あれば）

確認ステップ一覧

ご状況に応じて、Step1〜11の必要なステップで確認・修正します。
- Step2やStep5〜Step7は、事業所や従業員の状況によって確認が不要なものもあります。
おすすめは「スタンダードチェック」コースです（参考：チェックリストの使い方）

ステップ	間違いやすさ	必須確認を推奨	ミニマムチェック	スタンダードチェック	フルチェック
Step1. 本人情報の確認	★★★★ 4.0	◯	✔	✔	✔
Step2. 家族情報の確認	★★★ 3.0		-	✔	✔
Step3. 基本給と割増賃金の確認	★★★★ 4.0	◯	✔	✔	✔
Step4. 固定残業代の確認	★★ 2.0		-	-	✔
Step5. 通勤手当の確認	★★★ 3.0		-	✔	✔
Step6. 手当の確認	★★★ 3.0		-	-	✔
Step7. 控除の確認	★★ 2.0		-	-	✔
Step8. 税の確認	★★★★ 4.0	◯	✔	✔	✔
Step9. 社会保険の確認	★★★★★ 5.0	◯	✔	✔	✔
Step10. 労働保険の確認	★★★★ 4.0	◯	✔	✔	✔
Step11. 従業員が複数名いる場合の対応	★★★★ 4.0		✔	✔	✔

このページにあるステップは、Step8. 税の確認〜 Step11. 従業員が複数名いる場合の対応です。

確認する画面の開き方

下記の手順で、freeeで給与計算を始める年月の従業員詳細画面を開きます。

［従業員］メニューを開きます。
「従業員一覧」画面上部の年月ナビゲーション（年月ナビ）で、
freeeで給与計算を始める年月を選択します。
- 例：2024/2/10支払い分からfreeeで給与計算 →「2024年2月」を選択
年月ナビゲーションで選択している月は、給与の支払い月です。

freee人事労務では月ごとに従業員データを持ち、給与計算します。そのためデータの参照・修正の際には、年月ナビで正しく年月を切り替えましょう。

詳しくは「年月ナビゲーションの見方と従業員情報のデータ構造について」を併せてご参照ください。
年月が正しいことを確認して、設定を確認したい従業員をクリックします。
「従業員詳細」画面の左メニューで確認したいセクションをクリックします。
- 例：「固定残業代」
セクションが表示されたら、各ステップを確認していきましょう。
- このページにあるステップ（いずれもミニマム・スタンダード・フルチェックの対象）

Step8. 税の確認

「税」ステップで確認する項目：計5項目

所得税納税者区分
所得の見積額
扶養親族等の数
20XX年の住民税納付先の市区町村コード
20XX年◯月分（各月の住民税額）

「確認する画面の開き方」で確認したい年月の「従業員詳細」画面が表示されたら、
「税」の［編集］をクリックします。
編集画面が表示されたら、「税」の間違いやすい項目を確認していきます。
所得税納税者区分の設定を確認します。

正しい状態
- 甲欄/乙欄/丙欄を正しく選択できている
よくある間違い
- 本来は乙または丙の従業員で、初期値の甲から変更していない
- 区分を変更する年月が誤っている
ポイント：甲・乙・丙の選択目安
- 甲
  - その従業員に給与を支払っている事業者が1箇所の場合
  - その従業員に給与を支払っている事業者が2箇所以上の場合、一般的には勤務時間がより長い、または給与がより大きい場合
    - 上記のような場合は「給与所得者の扶養控除等申告書（マル扶）」を従業員に提出してもらい、甲欄を適用します。甲欄の従業員は、年末調整の対象です。
- 乙
  - その従業員に給与を支払っている事業者が2箇所以上の場合、一般的には勤務時間がより短い、または給与額がより小さい場合
    - マル扶の提出のない場合は、乙欄を適用します。乙欄の従業員は、年末調整の対象外となります。
- 丙
  - 日雇いの場合
所得の見積額の設定を確認します。

正しい状態
- 正しく入力されている
よくある間違い
- 初期値の0円から変更していない
ポイント
- 従業員の所得の見積額が900万円を超える場合で、かつ配偶者を扶養する場合、所得税額に影響があります。
  - 上記を満たす場合、配偶者にかかる扶養親族を0人と数えます。扶養親族の人数が変わるため、毎月の給与計算の所得税額が変わります。
扶養親族等の数の設定を確認します。

正しい状態
- 家族情報や本人情報の設定にもとづいて正しい値が表示されている
よくある間違い
- 家族情報に扶養親族等の情報が入力されておらず、自動計算で0人になっている
ポイント
- 扶養親族等の数に応じて、所得税額が異なります。
- 本人情報のうち「寡婦/ひとり親」「障がい区分」の設定が扶養親族等の人数に影響します。
- 「扶養親族等の数」の隣にある項目「扶養親族等の数を自動計算」は、基本的に「する」に✔を入れておくことをおすすめします。
  - たとえば子供がいた場合、16歳以上であれば扶養親族として自動でカウントします。
20XX年の住民税納付先の市区町村コードの設定を確認します。

正しい状態
- 【特別徴収の場合】
  - その年度の納付先の市区町村コードが入力されている
- 【普通徴収の場合】
  - 空欄のままで問題ありません
よくある間違い
- 【特別徴収の場合】
  - 空欄のままとなっている
  - 転居等で住民票住所と住民税納付先の市区町村が異なり、正しい市区町村コードでない
  - 設定した年月が誤っている
ポイント
- 住民税の年度は、毎年6月から翌年5月です。
- 住民票住所から市区町村コードへの自動反映は、次のように行われます。
  - 前年度1月の本人情報の住民票住所から、本年度の市区町村コードへ自動反映します。
  - 前年度1月の情報がない場合、本年度6月〜12月に情報があれば本年度の市区町村コードへ自動反映します。
- 市区町村コードは、住民税振込依頼ファイルや年末調整の給与支払報告書に反映されます。
  - 出力した住民税振込依頼ファイルは、お使いのインターネットバンキングのサイトで取り込むと、住民税を一括で振込できます。
20XX年◯月分（各月の住民税額）の設定を確認します。

正しい状態
- 【特別徴収の場合】
  - 特別徴収の開始月から各月の金額が入力されている
  - 正しい年月に各月の金額が入力されている
- 【普通徴収の場合】
  - 空欄のままで問題ありません
よくある間違い
- 特別徴収するが、金額が入力されていない
ポイント
- 住民税決定通知書の納付額の◯月分とfreee人事労務の項目の◯月が一致するよう入力します。
  - ◯月分の住民税は、◯月に支払う給与から控除します。
  - freee人事労務の項目「20XX年◯月分」は給与支払い月ベースのため、月が一致するように入力します。
入力例
- 正しい入力例
  - 給与の支払い日が翌月の場合（例：末日締め翌10日払い）
    - 6月分の住民税は、6/10に支払う給与（5/1〜5/31分給与）で控除します。
    - 6月分の住民税額を、20XX年6月欄（給与支払い月の欄）に入力します。
- 誤った入力例
  - 給与の支払い日が翌月の場合（例：末日締め翌10日払い）
    - 7月分の住民税額を、8/10に支払う給与（7/1〜7/31分給与）で控除しようとして、誤って20XX年8月欄に入力してしまった
「税」の間違いやすい項目を確認できました。
「税」ステップで確認した項目
- 所得税納税者区分
- 所得の見積額
- 扶養親族等の数
- 20XX年の住民税納付先の市区町村コード
- 20XX年◯月分（各月の住民税額）
「税」で間違いがあれば、修正します。
修正方法
- 初期設定チェックリスト：修正（後編）- 税の修正を参照して修正します。
「税」の確認が完了しました。
次は、Step9. 社会保険の確認へ進みます。
- Step9は、ミニマム・スタンダード・フルチェックの対象です。

Step9. 社会保険の確認

「社会保険」ステップで確認する項目：計4項目

健康保険
健康保険の標準報酬月額
厚生年金保険
厚生年金保険の標準報酬月額

「確認する画面の開き方」で確認したい年月の「従業員詳細」画面が表示されたら、
「社会保険」の［編集］をクリックします。
編集画面が表示されたら、「社会保険」の間違いやすい項目を確認していきます。
健康保険の設定を確認します。

正しい状態
- 加入している/加入予定の場合
  - 正しい年月で「加入」となっている
- 加入していない/加入予定がない場合
  - 正しい年月で「非加入」となっている
- ※正しい年月とは、資格取得日等ではなく年月ナビで選択した年月を指します。
よくある間違い
- 加入していないが、「加入」となっている
- 設定する年月が誤っている
ポイント
- 健康保険の初期値は「加入」のため、加入していない場合は「非加入」に変更します。
- 社会保険は、加入月の翌月以降に支払われる給与から控除されます（当月徴収の場合を除く）。
締め日支払い日別の「加入状況」の設定例
- 給与の支払い日が翌月の場合（例：末日締め翌10日払い）
  - 2024/02/01に加入した場合、年月ナビ「2024年3月」に「加入」と設定します。
  - → 3/10に支払われる2月分給与から、2月分の保険料を控除します。
- 給与支払い日が当月の場合（例：15日締め当月25日払い）
  - 2024/02/01に加入した場合、年月ナビ「2024年2月」に「加入」と設定します。
  - → 3/25に支払われる3月分給与から、2月分の保険料を控除します。
健康保険の標準報酬月額の設定を確認します。
確認する対象：健康保険に加入している場合のみ。

正しい状態
- 標準報酬月額決定通知書に記載された内容に沿って、標準報酬月額を設定している
  - 決定通知書に記載された適用年月と一致する給与支払月
  - 決定通知書に記載された標準報酬月額と一致する等級
よくある間違い
- 等級が誤っている（通知書と異なる等）
- 設定する年月が誤っている
ポイント
- 標準報酬月額は、原則自動更新されません。被保険者資格取得届を元に手動で更新します。
  - 従業員の新規追加時のみ、基本給にもとづいて等級が自動計算されます。
    - このタイミングでは、基本給以外の賃金の情報がなく等級に反映されていないため、正しい等級でないケースがあります。
  - 標準報酬月額決定通知書が届いたら、相違がないか最終確認します。
    - 通知書は、年金事務所や保険組合から送付されます。
厚生年金保険の設定を確認します。

正しい状態
- 加入している/加入予定の場合
  - 正しい年月で「加入」となっている
- 加入していない/加入予定がない場合
  - 正しい年月で「非加入」となっている
- ※正しい年月とは、資格取得日等ではなく年月ナビで選択した年月を指します。
よくある間違い
- 加入していないが、「加入」となっている
- 設定する年月が誤っている
ポイント
- 厚生年金保険の初期値は「加入」のため、加入していない場合は「非加入」に変更します。
- 健康保険と厚生年金保険の加入対象は同じです。
- 【健康保険は「非加入」に変更したが、厚生年金保険が「加入」のまま変更が漏れている】といったケースがよくあります。加入状態が揃うようご注意ください。
厚生年金保険の標準報酬月額の設定を確認します。
確認する対象：厚生年金保険に加入している場合のみ。

正しい状態
- 標準報酬月額決定通知書に記載された内容に沿って、標準報酬月額を設定している
  - 決定通知書に記載された適用年月と一致する給与支払月
  - 決定通知書に記載された標準報酬月額と一致する等級
よくある間違い
- 等級が誤っている（通知書と異なる等）
- 設定する年月が誤っている
ポイント
- 健康保険と厚生年金保険では、標準報酬月額の等級が異なります。
  - 【健康保険は変更したが厚生年金保険は変更していない】といったケースがよくあります。セットで確認しましょう。
- 標準報酬月額は、原則自動更新されません。被保険者資格取得届を元に手動で更新します。
  - 従業員の新規追加時のみ、基本給にもとづいて等級が自動計算されます。
    - このタイミングでは、基本給以外の賃金の情報がなく等級に反映されていないため、正しい等級でないケースがあります。
  - 標準報酬月額決定通知書が届いたら、相違がないか最終確認します。
    - 通知書は、年金事務所や保険組合から送付されます。
「社会保険」の間違いやすい項目を確認できました。
「社会保険」ステップで確認した項目
- 健康保険
- 健康保険の標準報酬月額
- 厚生年金保険
- 厚生年金保険の標準報酬月額
「社会保険」で間違いがあれば、修正します。
修正方法
- 初期設定チェックリスト：修正（後編）- 社会保険の修正を参照して修正します。
「社会保険」の確認が完了しました。
次は、Step10. 労働保険の確認へ進みます。
- Step10は、ミニマム・スタンダード・フルチェックの対象です。

Step10. 労働保険の確認

「労働保険」ステップで確認する項目：計1項目

雇用保険

「確認する画面の開き方」で確認したい年月の「従業員詳細」画面が表示されたら、
「労働保険」の［編集］をクリックします。
編集画面が表示されたら、雇用保険の設定を確認します。

正しい状態
- 加入している/加入予定の場合
  - 正しい年月で「加入」となっている
- 加入していない/加入予定がない場合
  - 正しい年月で「非加入」となっている
- ※正しい年月とは、資格取得日等ではなく年月ナビで選択した年月を指します。
よくある間違い
- 加入していないが、「加入」となっている
  - 例：役員で「加入」となっている
- 加入状況は合っているが、設定する年月が誤っている
ポイント
- 雇用保険の初期値は「加入」のため、加入していない場合は「非加入」に変更します。
- 雇用保険は給与を支払う都度、給与から控除します。
雇用保険の加入対象
- 31日間以上の雇用契約、週20時間以上の労働時間、学生でないことの3点を満たす従業員は、雇用保険の加入対象となります。
- 役員は原則として雇用保険に加入できません。
  - ただし使用人兼務役員は、条件を満たす場合に限り、雇用保険に加入できます。
    詳細は、厚生労働省「雇用保険制度Q&A」をご参照ください。
- 執行役員は、役員ではなく従業員であるため、雇用保険に加入できます。
締め日支払い日別の「加入状況」の設定例
- 給与の支払い日が翌月の場合（例：末日締め翌10日払い）
  - 2024/02/01に加入した場合、年月ナビ「2024年3月」で「加入」と設定
  - → 3/10に支払われる2月分給与から、2月分の保険料を控除します。
- 給与支払い日が当月の場合（例：15日締め当月25日払い）
  - 2024/02/01に加入した場合、年月ナビ「2024年2月」で「加入」と設定
  - → 2/25に支払われる2月分給与から、2月分の保険料を控除します。
「雇用保険」で間違いのあった場合は修正します。
修正方法
- 初期設定チェックリスト：修正（後編）- 労働保険の修正を参照して修正します。
「労働保険」の確認が完了しました。状況に応じて、次のステップに進みます。
次のステップ
- 従業員が1名のみの場合、またはすべての従業員の設定確認が完了した場合
  - 給与明細で間違いやすい設定へ進みます。
- 従業員が複数名おり、設定確認が未完了の従業員がいる場合
  - Step11. 従業員が複数名いる場合の対応へ進みます。

Step11. 従業員が複数名いる場合の対応

Step1〜Step10を通して、従業員1人に対する従業員情報の確認・修正が完了しました。
従業員が複数名いる場合、以下を行います。

Step1〜Step10を従業員数分繰り返し、確認・修正を行います。
- 従業員情報で間違いやすい設定①（Step1〜3）
- 従業員情報で間違いやすい設定②（Step4〜7）
- 従業員情報で間違いやすい設定③（Step8〜10）- 本ページ
従業員の追加漏れがないかを確認します。
②で追加漏れがあれば、修正します。
修正方法
- 下記ページを参考に従業員の追加と従業員情報の更新を行います。
  - 従業員を1人ずつ追加する
  - 従業員の情報を編集する
  - 初期設定チェックリスト - 従業員情報で間違いやすい設定
すべての従業員の設定確認が完了しました。
次は、給与明細で間違いやすい設定の確認へ進みます。

給与明細で間違いやすい設定

準備するもの

従業員情報を管理しているエクセル等の表計算シート（あれば）
労働条件通知書
健康保険・厚生年金保険被保険者標準報酬決定通知書（あれば）
住民税決定通知書または給与所得者異動届出書（あれば）

確認の流れ

Step1. 計算完了の確認
Step2. 給与明細の内容の確認

Step1. 計算完了の確認

下記の手順で、freeeで給与計算を始める年月の給与明細一覧画面を開きます。
1. ［給与明細］メニューを開き、
  「給与明細一覧」画面上部の年月ナビで、freeeで給与計算を始める年月を選択します。
  - 例：2024/2/25支払い分からfreeeで給与計算 →「2024年2月」を選択例
  年月ナビゲーションで選択している月は、給与の支払い月となります。
  詳しくは「年月ナビゲーションの見方と従業員情報のデータ構造について」を併せてご参照ください。
2. （締め日支払い日が複数ある場合）確認したい締め日支払い日をクリックします。
給与明細一覧画面で、給与計算の開始の設定を確認します。
- 手動または自動のどちらで設定されているかを確認します。
- 給与計算の開始は「◯月X日支払い分の給与明細」の右方に表示されています。
少し画面をスクロールして、
従業員の最終計算日時と計算ステータスを確認します。

正しい状態
- 最終計算日時が「最後に各種設定を変更したより後の日時」となっている
- 計算ステータスが「計算完了」となっている
よくある間違い
- 最終計算日時が、最後に各種設定を変更したより前の日時となっている
  - 給与計算の開始が「手動」の場合、項目の修正後に［再計算］ボタンをクリックしていないケースがよく見られます。
- 給与明細を直接編集した場合、それ以降の給与規定や勤務・賃金、勤怠、従業員情報の変更を反映した給与計算結果になっていない
ポイント
- 正しい給与計算結果を確認するには、給与計算結果に影響する項目（※）の修正後、給与明細の再計算が完了している必要があります。
  - ※締め日支払い日や勤務・賃金、従業員などのメニューで、主に初期設定チェックリスト前編・後編に記載のある項目を指します。
ポイント：再計算はいつ行われる？
- 再計算は「給与計算の開始」の設定に応じて行われます。
  - 手動の場合
    - 従業員情報や勤怠などの情報を変更しても、未確定の明細は自動で再計算されません。再計算のための操作が必要です。
  - 自動の場合
    - 従業員情報や勤怠などの情報を変更したり、給与明細を未確定に戻したりすると、未確定の明細は自動で再計算されます。
- ただし給与明細を直接編集した場合、給与計算の開始が自動・手動どちらであっても、従業員情報や勤怠などの情報の変更は自動反映されません。
③の状況に応じて、再計算や「給与計算の開始」の変更を行います。
修正方法
- 初期設定チェックリスト：修正（後編）- 未確定の給与明細の再計算を参照して修正します。
  - 給与計算開始の手動/自動の切替も、上記のリンク先でご案内しています。
「計算完了」の確認が完了しました。
続いて、Step2. 給与明細の内容の確認へ進みます。

Step2. 給与明細の内容の確認

下記の手順で、freeeで給与計算を始める年月の従業員別の給与明細画面を開きます。
1. ［給与明細］メニューを開き、
  「給与明細一覧」画面上部の年月ナビで、freeeで給与計算を始める年月を選択します。
  - 例：2024/2/25支払い分からfreeeで給与計算 →「2024年2月」を選択例
  年月ナビゲーションで選択している月は、給与の支払い月となります。
  詳しくは「年月ナビゲーションの見方と従業員情報のデータ構造について」を併せてご参照ください。
2. （締め日支払い日が複数ある場合）明細を確認したい従業員の締め日支払い日をクリックします。
3. 年月が正しいことを確認して、明細を確認したい従業員をクリックします。
従業員別の給与明細画面で、給与明細の内容を確認します。

正しい状態
- 給与明細の内容が、勤怠データや労働条件通知書、従業員の状況と照らしあわせて正しい内容となっている
よくある間違い
- 初期設定チェックリストにあるような項目の修正が必要だが、完了していない場合
- freeeで勤怠管理している場合で、
  - 勤怠データの入力漏れ・ミスがある場合
  - （シフト制のみ）シフト表の入力漏れやミスがある場合
  - （変形労働時間制のみ）勤務予定表の入力漏れやミスがある場合
ポイント
- freee導入前に士業への委託や他システムで給与計算していた場合、「移行差額チェック」でfreeeへの移行前の計算結果とのズレをスムーズに確認できます。
  - 参考：移行差額チェック画面に表示される項目のまとめ
給与明細の内容で間違いがあれば、修正します。
修正方法
- 初期設定チェックリスト：修正（後編）- 給与明細の内容の修正
１従業員の給与明細の内容を確認できました。
従業員が複数名いる場合は、①〜③の手順を繰り返しましょう。
給与明細で間違いやすい設定の確認が完了しました。

初期設定チェックリストの内容は、以上となります。
初期設定チェックリストの確認・修正後もなお解決しない点があれば、サポートまでお問い合わせください。

目次