2024年3月現在、freee販売の各種情報から、仕入先に対する前払金(前渡金)・前払費用(以降前払金と表記)の登録・紐づけをすることはできません。
このページでは、freee会計側での操作を含めた対応方法を解説します。
顧客に対して前払金を請求する場合は「前受金を登録する」のヘルプページをご確認ください。
目次
概要
freee販売から連携して、freee会計に前払金は登録できません。
freee販売からfreee会計へ連携される際の勘定科目は、明細取引タイプの設定に基づいて行われますが、前払金の勘定科目を明細取引タイプに設定することができません。
明細取引タイプの登録については、「明細取引タイプマスタを登録する」のヘルプページをご覧ください。
前払金の発生がある際はfreee会計にて操作をする必要があります。
前払金があった際の登録方法
下記の例示に沿って登録方法をご案内します。
例:A社から330,000円(税込)の制作物を仕入れる。仕入前に前払金100,000円を支払い、仕入後に残額の230,000円の支払いをする。
- 3月1日に前払金として100,000円を、りそな銀行口座から振り込んだ
- 7月1日に制作物の受領・検収が完了し、freee販売の「仕入」から330,000円(税込)の仕入を登録した
- 8月1日に残りの230,000円を、りそな銀行口座から振り込みをした
- 前払金のお支払後、「自動で経理」に上がってくる、3月1日の出金の明細を選択します。「前払金」勘定に設定して登録します。
※ freee会計のデフォルトの科目では「前払費用」「長期前払費用」が設定されています。前払金用に別の適切な勘定科目を設定する必要がある場合は、法人向けfreee会計 基本の使い方ガイドの「1.4 勘定科目の設定」をご覧ください。
【仕訳】
発生日 借方 貸方 勘定科目 金額 税区分 勘定科目 金額 税区分 2024-03-01 前払金 100,000 対象外 りそな(法人)(API) 100,000 対象外 自動で経理の登録方法の詳細は、「自動で経理の使い方(明細を元にした帳簿付け)」のヘルプページをご覧ください。
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7月1日に制作物の受領が完了し、freee販売にて仕入日を7月1日として300,000円(税抜)の仕入データを登録します。
仕入データの登録方法は「仕入を登録する」のヘルプページをご覧ください。
仕入登録後、画面右上の[会計の取引]をクリックします。 -
決済の[+更新]をクリックして、「更新する行を選択」画面の[+更新]をクリックします。
更新内容にて、次の情報をそれぞれ入力し[保存]をクリックします。
- 更新日:2024-07-01
- 勘定科目:前払金
- 金額:100,000
【仕訳】
発生日 借方 貸方 勘定科目 金額 税区分 勘定科目 金額 税区分 2024-07-01 仕入高 306,000 課対仕入(控80)10% 買掛金 330,000 対象外 仮払消費税 24,000 課対仕入(控80)10% 2024-07-01 買掛金 100,000 対象外 前払金 100,000 対象外 - 8月1日にりそな銀行に残りの230,000円を振り込み後、freee会計の「自動で経理」画面にて、8月1日の支払明細について消込が推測されます。問題ないか確認の上[登録]をクリックします。
【仕訳】
発生日 借方 貸方 勘定科目 金額 税区分 勘定科目 金額 税区分 2024-08-01 買掛金 230,000 対象外 りそな(法人)(API) 230,000 対象外 freee会計における未決済取引に関する操作の詳細については、「未決済取引を消込する(売掛金の入金・買掛金の支払いなど)」のヘルプページをご覧ください。
【全体の仕訳】
手順 発生日 借方 貸方 勘定科目 金額 税区分 勘定科目 金額 税区分 ① 2024-03-01 前払金 100,000 対象外 りそな(法人)(API) 100,000 対象外 ② 2024-07-01 仕入高 306,000 課対仕入(控80)10% 買掛金 330,000 対象外 仮払消費税 24,000 課対仕入(控80)10% 2024-07-01 買掛金 100,000 対象外 前払金 100,000 対象外 ③ 2024-08-01 買掛金 230,000 対象外 りそな(法人)(API) 230,000 対象外