このページでは、freee人事労務の初期設定後、労務の各業務でfreeeを使ってどのように業務が変わるか、といった業務イメージやメリットをご紹介します。
以下は、1〜10名程度の従業員を雇用している事業所向けの内容となります。
(役員のみの事業所の業務イメージはこちら)
1. 業務イメージを紹介する理由
「はじめての従業員雇用で、freee以前に何をすればよいかわかっていなくて…」
「労務を効率化したいが、まずは業務がどう変わるかイメージを掴みたいです」
慣れない労務業務やソフト導入の中で、
自分の事業所にfreeeは本当に合っているのか、業務がfreeeでどのように行えるか、
心配になるときもあるかと思います。
そんな際に拠り所にできるよう、
「freeeを使った業務イメージ」を持っておくことをおすすめしています。
このページでは初期設定を始める前に、
「どんな業務があって、何のために行うのか」「どのようにミスがなくなり楽になるか」
といった業務イメージやメリットを、一緒に確認していきましょう。
2. freeeでできること
freee人事労務は、役員や従業員に給与を支払う事業所で発生する、
勤怠管理から給与計算、手続き書類の作成など、
人事労務の幅広い業務を「まとめて」「効率的に」対応できます。
ツールが1つなので、ツールに慣れる手間も、
毎月の入力の手間やミスも削減できます。
3. freeeでの業務イメージ - 従業員1〜10名の事業所
ご紹介する業務
初期設定後の業務の流れに沿って、
どのようにfreee人事労務でミスがなくなり楽になるかをご紹介します。
従業員を雇用している小規模法人の場合の業務イメージ
3-1. 勤怠管理
手元のデバイスからかんたんに勤怠登録
従業員を雇用したら、労働基準法に沿った労働となるよう勤怠管理を行う必要があります。
freeeなら、スマホのアプリやPCから出退勤や休憩を入力可能。
またスマホのアプリや打刻用のタブレット等で、ボタン1つで出退勤や休憩の打刻を行えます(※)。
※打刻は、freee人事労務スタンダードプラン以上で利用できます。
日報形式の勤怠入力は、freee人事労務ミニマムプラン(freee会計付帯の給与1ID利用を含む)から利用可能です。
勤務時間の集計を自動化
勤怠データから、出勤・欠勤、遅刻早退、時間外などの労働時間をリアルタイムに自動集計します。
3-2. 給与計算
残業代の計算間違いを防止
勤怠データ(※)をもとに、残業や深夜労働、休日労働に対して自動で割増賃金を計算するので、法律に準拠した給与計算をスムーズに行えます。
遅刻・早退や欠勤を控除する場合も自動計算が可能です。
※freeeで勤怠管理しない場合、他サービスで集計した勤怠データを取り込んで給与計算を行えます。
社会保険料率や所得税の計算も自動で
法人は、社会保険への加入が義務付けられています。
フルタイムで働く正社員や、一定の条件を満たすパート・アルバイトも、社会保険に加入する必要があります。
社会保険料率は毎年改定があり、給与計算で考慮しないと間違った保険料額を納めることに。
freeeでは、料率改定を自動で給与計算に反映します。
また一定額以上の給与に発生する所得税を自動計算するので、税額表の確認も不要に。
所得税計算に必要な扶養親族等のカウントも自動で行います。
雇用保険加入者の雇用保険料も、もちろん自動で計算されるので安心です。
3-3. 給与明細の作成
計算ロジック表示でミスの原因を見つけやすく
給与計算の項目別に計算根拠を確認できるので、ミスの原因がすぐにわかります。
給与明細もペーパーレスに発行・保管
給与明細は全従業員に電子で自動発行され、印刷・封入・配布の手間がなくなります。
従業員は、自分のPCやモバイルアプリでいつでも確認できます。必要であれば紙での配布も可能です。
3-4. 年末調整などの手続き書類の作成
年末調整の情報収集から書類作成まで
年末調整では、「毎月の給与などから源泉徴収した所得税」と「年末調整時点で再計算した1年間の所得税額」との過不足を精算します。
freeeでは、年末調整に必要な情報はアンケート形式でスムーズに入力可能(※)。
毎月の給与計算結果と収集した情報から、1年間の所得税に対する還付・徴収金額を自動計算します。
源泉徴収票を含む各種書類もかんたんに作成可能です。
※従業員によるアンケート形式での入力はスタータープラン以上で利用できます。
管理者による入力はミニマムプラン(freee会計付帯の給与1ID利用を含む)から利用可能です。
3-5. 法令対応
法定三帳簿を自動で作成
「労働者名簿」「賃金台帳」「出勤簿」の書類は、法定三帳簿と呼ばれ、
従業員を雇用する事業主は作成・保管が義務付けられています。
freeeでは毎月の勤怠・従業員・給与の情報から法定三帳簿が自動で作成されるので、
労働基準監督署の監査があっても焦らず対応できます。補助金の申請時にも活用可能です。
(上図の賃金台帳の拡大版はこちら)
算定基礎届や労働保険の年度更新にも対応
社会保険に加入している場合、毎年7/10までに「算定基礎届」の提出が必要です。
freeeでは、毎月の給与計算の内容をもとに各申請の必要内容を作成できます。
また毎年6月〜7月に行う必要のある労働保険の年度更新(保険料の申告)にも対応しています。
(上図の算定基礎届の拡大版はこちら)
3-6. 入退社手続き
入退社で必要な書類作成をスムーズに
従業員の入退社時に必要となる、社会保険や雇用保険の手続き書類をまとめて作成できます。
従業員情報の収集もfreee上で行えるので、遠方の方とのやりとりもスムーズです。
※社会保険・雇用保険の加入書類の出力は、freee人事労務スタータープラン以上で利用できます。
3-7. 会計連携
明細確定時に自動で仕訳連携してミスを予防
freee会計を利用していれば、給与明細を確定すると自動的に給与仕訳が作成されます。
給与や社会保険料、雇用保険料、所得税、住民税などの転記の手間やミスを防ぎます。
freee会計から経費精算額を連携
freee会計とfreee人事労務を併用している場合は、freee会計で経費精算した内容を給与明細に反映できるので、転記や確認の手間が省けます。
お使いの銀行がオンラインバンキングの総合振込に対応している場合、給与と経費精算額をまとめた振込依頼ファイルの作成も可能です。
※freee会計からの経費の連携は、freee人事労務スタータープラン・freee会計スタータープラン(旧ベーシックプラン以上)で利用できます。
4. 設定を始めてみましょう!
業務イメージをつかめたら、実現するための初期設定を進めてみましょう。
初期設定の大まかな流れ
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STEP1. 給与規定の登録
- 給与の締め日・支払い日や、加入中の社会保険の種類などを設定します
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STEP2. 働き方の設定
- 出退勤時刻や労働時間、休日などを設定します
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STEP3. 従業員の登録・更新
- 基本給や手当、扶養家族の情報、社会保険の加入状況などを設定します
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STEP4. 勤怠の入力
- 出勤・退勤や休憩、欠勤などを登録します
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STEP5. 給与明細の確定
- 給与明細の内容を確認して確定します
初期設定を始めてみる
初期設定の大まかな流れを確認できたら、さっそく設定を始めてみましょう。
基本の進め方
- freee人事労務 あんしん初期設定ガイド に沿って、設定を進めてみましょう。
その他のお助けコンテンツ
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必要な手続きや年間スケジュール、日々の業務やfreeeで行える操作など、労務の基本をセミナー形式で確認できます。 -
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