勤怠管理や給与計算に不可欠な「働き方」に関する設定を進めていきましょう。
このページでは、勤務・賃金の割増賃金や端数処理、打刻関連などを設定します。
目次
1つ前の [Part1] 2-B-2. 勤務・賃金を設定する - 役員以外の場合② から進んできた場合、
下記のステップにそのまま移動するとスムーズです。
事前準備:おさらい
以下の内容に関しては、2つ前の [Part1] 2-B-1. 勤務・賃金を設定する - 役員以外の場合① をご参照ください。
- 設定の目的
- 事前準備1:設定に必要な書類を用意する
- 事前準備2:勤務・賃金設定に必要な対応を行う
事前準備:設定の流れを知る
この「2-B. 勤務・賃金を設定する」では、以下のステップにわけて勤務・賃金の作成を進めます。
1つの勤務・賃金作成の所要時間(目安)は20〜30分程度です。
ページ |
ステップ | 設定対象 (◎:必須、◯:該当する場合に必須) |
---|---|---|
2-B-1 |
◎ | |
Step1. 基本情報を設定する | ◎ | |
Step2. 休日・休暇を設定する |
◯ |
|
2-B-2 |
Step3. 出退勤時刻と労働時間を設定する |
◎ |
Step4. 記録と計算方法を設定する |
◎ | |
2-B-3 (本ページ) |
◎ | |
◎ | ||
Step7. 総労働時間を設定する | ◯ 該当する場合のみ |
|
Step8.従業員の働き方が複数ある場合(複数の勤務・賃金設定が必要な場合) | ◯ 該当する場合のみ |
|
Step9. 打刻関連(打刻設定・打刻まるめ設定)を設定する | ◯ 「freeeで勤怠管理する」場合かつ freeeで打刻する場合 |
Step0. 勤務・賃金画面を開く
勤務・賃金の新規作成、または一度作成した勤務・賃金の更新か等で操作が異なります。
勤務・賃金の新規作成時
- 「freee人事労務へようこそ!まずは3つの設定をしましょう」の「2. 働き方設定」画面で、[働き方の設定]ボタンをクリックします。
※新規作成時で画面が表示されない場合はこちら - 「勤務・賃金設定の作成」画面を開けました。
- 勤務・賃金の編集画面が表示されたら、セクション別の設定に移ります。
次のステップ
-
Step5. 割増賃金を設定する
- すべての勤務・賃金
-
Step6. 端数処理を設定する
- 該当する場合のみ
-
Step7. 総労働時間を設定する(フレックスタイム制のみ)
- フレックスタイム制の場合のみ
-
Step8. 従業員の働き方が複数ある場合(複数の勤務・賃金設定が必要な場合)
- 該当する場合のみ
-
Step9. 打刻設定・打刻まるめ設定を設定する
- 「freeeで勤怠管理する」場合かつ freeeで打刻する場合のみ
-
Step5. 割増賃金を設定する
新規作成時で該当の画面が表示されない時
- [設定]メニュー→「就業規則」内の[勤務・賃金]をクリックします。
- 「勤務・賃金設定」画面が表示されたら、[新規作成]をクリックします。
- 「勤務・賃金設定の作成」画面を開けました。
-
次は、セクション別の設定に移ります。
次のステップ
-
Step5. 割増賃金を設定する
- すべての勤務・賃金
-
Step6. 端数処理を設定する
- 該当する場合のみ
-
Step7. 総労働時間を設定する(フレックスタイム制のみ)
- フレックスタイム制の場合のみ
-
Step8. 従業員の働き方が複数ある場合(複数の勤務・賃金設定が必要な場合)
- 該当する場合のみ
-
Step9. 打刻設定・打刻まるめ設定を設定する
- 「freeeで勤怠管理する」場合かつ freeeで打刻する場合のみ
-
Step5. 割増賃金を設定する
一度保存した勤務・賃金の更新時
勤務・賃金は、項目によって
①勤務・賃金を一度保存すると変更できないもの
②勤務・賃金を従業員に紐づけていると変更できないもの
などがあります。
下図のように項目に鍵マークの表示があり編集できない場合、既存の勤務・賃金の複製時の手順を参照してください。
- [設定]メニュー→「就業規則」内の[勤務・賃金]をクリックします。
- 「勤務・賃金設定」画面が表示されたら、編集したい勤務・賃金をクリックします。
- 「勤務・賃金設定詳細」画面が表示されたら、[編集する]をクリックします。
- 次は、セクション別の設定に移ります。
次のステップ
-
Step5. 割増賃金を設定する
- すべての勤務・賃金
-
Step6. 端数処理を設定する
- 該当する場合のみ
-
Step7. 総労働時間を設定する(フレックスタイム制のみ)
- フレックスタイム制の場合のみ
-
Step8. 従業員の働き方が複数ある場合(複数の勤務・賃金設定が必要な場合)
- 該当する場合のみ
-
Step9. 打刻設定・打刻まるめ設定を設定する
- 「freeeで勤怠管理する」場合かつ freeeで打刻する場合のみ
-
Step5. 割増賃金を設定する
既存の勤務・賃金の複製(コピーを作成)時
- [設定]メニュー→「就業規則」内の[勤務・賃金]をクリックします。
- 「勤務・賃金設定」画面が表示されたら、複製したい勤務・賃金をクリックします。
- 「勤務・賃金設定詳細」画面が表示されたら、[コピーを作成]をクリックします。
- 勤務・賃金の新規作成画面が表示されたら、セクション別の設定に移ります。
次のステップ
-
Step5. 割増賃金を設定する
- すべての勤務・賃金
-
Step6. 端数処理を設定する
- 該当する場合のみ
-
Step7. 総労働時間を設定する(フレックスタイム制のみ)
- フレックスタイム制の場合のみ
-
Step8. 従業員の働き方が複数ある場合(複数の勤務・賃金設定が必要な場合)
- 該当する場合のみ
-
Step9. 打刻設定・打刻まるめ設定を設定する
- 「freeeで勤怠管理する」場合かつ freeeで打刻する場合のみ
-
Step5. 割増賃金を設定する
Step5. 割増賃金を設定する
設定対象
- すべての勤務・賃金
「割増賃金」セクションで設定する項目:計1〜5項目
- ※労働時間制度は、勤務・賃金の基本情報セクションで選択したものが基準です。
項目名 | 設定対象:すべての勤務・賃金 (◎:必須、◯:該当する場合に必要、-:不要) |
|
---|---|---|
固定時間制、 シフト制、裁量労働制、 フレックスタイム制 変形労働制 |
管理監督者 | |
法定内残業の割増率 |
◎ | - |
時間外労働の割増率 (裁量労働制の場合、所定休日内の同項目) |
◎ | - |
休日労働の割増率 | ◎ | - |
深夜労働の割増率 | ◎ | ◎ |
60時間超の時間外労働に加算される割増率 (裁量労働制の場合、所定休日内の同項目) |
◎ | - |
Step5. 割増賃金を設定するでは、労働時間制度に応じたステップで設定を進めます。
ステップ
Step5. 割増賃金を設定する - 裁量労働制の場合
-
勤務・賃金の画面が表示されたら、少しスクロールして、
「割増賃金」セクションへ移動します。 -
深夜労働の割増率を設定します。
25.00%以上とする必要があります。深夜労働とは、22時〜翌日5時の労働を指します。
-
平日(所定労働日)は法定内残業や時間外労働の割増率が
0.00%で自動設定されています(変更不可)。freee上でどうなる?
平日の法定内残業や時間外労働に対して、割増賃金は自動計算されません。
1日のみなし労働時間内に法定内残業や時間外労働があり割増賃金を支給する場合、後のステップで「手当」で付与します。
(みなし労働時間は、実労働時間に関わらず働いたとみなす時間のことで、勤務・賃金においてはStep3. 出退勤時刻と労働時間 で設定しています。)ポイント
- 平日の法定内残業
- みなし労働時間が法定労働時間(1日8時間、週40時間以下)の場合、みなし労働時間以上かつ法定労働時間以下の労働のこと。
- 例:みなし7時間、実働8時間の場合、差分1時間の労働が法定内残業。
- 平日の時間外労働
- みなし労働時間が法定労働時間(1日8時間、週40時間以下)の場合に、みなし労働時間が法定労働時間を超えた分の労働のこと。
- 例:みなし9時間、法定8時間の場合、差分1時間の労働が時間外労働。
- 平日の法定内残業
-
所定休日の各割増率を設定します。
所定休日とは?
法定休日以外に、会社で任意で定める休日を「所定休日」といいます。
(法定休日は週1日または4週に4日付与する必要のある休日です。)法定内残業の割増率
0.00%のままでも問題ありません。法定内残業に対して割増賃金を支払うかは、事業所に委ねられており、就業規則などで定めた割増率を設定します。
ただし、割増のない所定内労働と同じ単価の賃金は支払う必要があります。時間外労働の割増率
60時間超の時間外労働に加算される割増率
25.00%以上とする必要があります。
時間外労働分の賃金は【125% = 100%(通常) + 25%(時間外)】と計算されます。
freee人事労務の設定では【時間外労働の割増率+ 60時間超の時間外労働に加算される割増率】の2項目の合計が50%以上となるように設定します。
例:
時間外労働の割増率の初期値:25%
60時間超の時間外労働に加算される割増率の初期値:25%
(→合計で50%となります)- みなし時間を踏まえて、法定内残業と時間外労働の割増賃金が自動で計算されます。
- 法定労働時間までの労働は法定内残業、法定労働時間を超えた労働は時間外労働として計算します。
- 所定休日の法定内残業
- 所定休日の労働 + 週のみなし労働時間が、40時間以下となる場合の労働のこと。
- 所定休日の労働 + 週のみなし労働時間が、40時間を超える場合の、(40時間 - 週のみなし労働時間)の分の労働のこと
- 所定休日の時間外労働
- 所定休日の労働で、(所定休日 + 週のみなし時間) が40時間を超える場合の、(40時間 - 週のみなし労働時間)の分の労働のこと。
- 所定休日の法定内残業や時間外の給与計算の詳細は、下記のページをご参照ください。
-
休日労働(法定休日の労働)の割増率を設定します。
35.00%以上とする必要があります。
休日労働とは?
法定休日(週1日または4週に4日の休日)における労働を指します。 -
入力した内容が間違っていないかを確認します。
深夜労働の割増率・法定内残業の割増率・時間外労働の割増率・休日労働の割増率は、
勤務・賃金を一度保存しても変更できますが、その後勤務・賃金を従業員へ紐づけると変更できません。
(誤った状態で紐づけた場合は、勤務・賃金の複製または再作成が必要になります。)次の操作に移る前に、画面上の内容と実際の働き方が合っているか確認しましょう。
- Step5. 割増賃金を設定する - 裁量労働制の場合 の入力が終わりました!
- 次は Step6. 端数処理を設定する へ進みます。
Step5. 割増賃金を設定する - 管理監督者の場合
-
勤務・賃金の画面が表示されたら、少しスクロールして、
「割増賃金」セクションへ移動します。 -
深夜労働の割増率を設定します。
25.00%以上とする必要があります。深夜労働とは、22時〜翌日5時の労働を指します。
-
深夜労働以外の割増率は、一律0.00%で自動設定されています(変更不可)。
ポイント
管理監督者は法定労働時間(1日8時間・週40時間)の遵守が不要で、休憩・週1日の休日も与える必要がありません。
ただし深夜労働の割増賃金は与える必要があるため、上記の設定状況となります。 -
入力した内容が間違っていないかを確認します。
深夜労働の割増率は、勤務・賃金を一度保存しても変更できますが、
その後勤務・賃金を従業員へ紐づけると変更できません。
(誤った状態で紐づけた場合は、勤務・賃金の複製または再作成が必要になります。)次の操作に移る前に、画面上の内容と実際の働き方が合っているか確認しましょう。
- Step5. 割増賃金を設定する - 管理監督者の場合 の入力が終わりました!
- 次は Step6. 端数処理を設定する へ進みます。
Step5. 割増賃金を設定する - 上記(裁量労働制・管理監督者)以外の労働時間制度の場合
-
勤務・賃金の画面が表示されたら、少しスクロールして、
「割増賃金」セクションへ移動します。 -
法定内残業の割増率を設定します。
0.00%のままでも問題ありません。
法定内残業分の賃金は【100% = 100%(通常) + 0%(法定内)】と計算されます。法定内残業に対して割増賃金を支払うかは、事業所に委ねられており、就業規則などで定めた割増率を設定します。
ただし、割増のない所定内労働と同じ単価の賃金は支払う必要があります。法定内残業とは?
- 所定労働時間が法定労働時間に満たない場合に、法定労働時間の範囲内で行う残業を指します。詳細は、以下のとおりです。
- 固定時間制・シフト制の場合
- 所定労働時間を超えたが、法定労働時間(1日8時間・週40時間※)に収まる労働(※ 特例措置対象事業場は週44時間)
- フレックスタイム制の場合
- 清算期間に設定した総労働時間が法定労働時間を下回る場合に、総労働時間を超えて法定労働時間までの労働。
- 変形労働時間制の場合
- 次の補足をご参照ください。
-
時間外労働の割増率を設定します。
25.00%以上とする必要があります。
時間外労働分の賃金は【125% = 100%(通常) + 25%(時間外)】と計算されます。時間外労働とは?
- 時間外労働とは、法定労働時間を超えた労働を指します。詳細は、以下のとおりです。
- 固定時間制の場合
- 1日8時間・週40時間(※ 特例措置対象事業場は週44時間)を超える労働
- フレックスタイム制の場合
- 清算期間の法定労働時間の総枠を超える労働
- 変形労働時間制の場合
- 次の補足をご参照ください。
-
休日労働の割増率を設定します。
35.00%以上とする必要があります。
休日労働分の賃金は【135% = 100%(通常) + 35%(休日) 】と計算されます。
休日労働とは?
法定休日(週1日または4週に4日の休日)における労働を指します。
所定休日の労働は、休日労働に含まれません。 -
深夜労働の割増率を設定します。
25.00%以上とする必要があります。
深夜労働分の賃金は【25% = 0%(通常) + 25%(深夜)】と計算されます。
※法定内残業や時間外労働の賃金とは別途で計算します。深夜労働とは、22時〜翌日5時の労働を指します。
-
60時間超の時間外労働に加算される割増率を設定します。
③で設定した時間外労働の割増率との2項目の合計を50%以上とする必要があります。
時間外労働の割増率が25%の場合、
60時間超の時間外労働に加算される割増率は、25%以上にする(→計50%以上となる)必要があります。例:60時間超の時間外労働の賃金の計算(36協定締結前提)
- 時間外労働の割増率:25% で設定し、
- 60時間超の時間外労働に加算される割増率:25% で設定した状態で、
- 固定時間制(定時を固定した働き方)で残業63時間が発生した場合、残業63時間分の賃金は次のように計算されます。
- 60時間分:125% = 100%(通常) + 25%(時間外)
- 3時間分:150% = 100%(通常) + 25%(時間外) + 25%(60時間超)
-
入力した内容が間違っていないかを確認します。
法定内残業・時間外労働・休日労働・深夜労働の割増率は、勤務・賃金を一度保存しても変更できますが、
その後勤務・賃金を従業員へ紐づけると変更できません。
(誤った状態で紐づけた場合は、勤務・賃金の複製または再作成が必要になります。)次の操作に移る前に、画面上の内容と実際の働き方が合っているか確認しましょう。
- Step5. 割増賃金を設定する - (裁量労働制・管理監督者)以外の労働時間制度の場合 の入力が終わりました!
- 次は Step6. 端数処理を設定する へ進みます。
Step6. 端数処理を設定する
割増賃金の単価や、遅刻欠勤・勤怠控除の単価の端数処理をどのように行うかを設定します。
設定対象
- これまでに給与計算を行っていて端数処理の決まりがあり、設定の初期値と一致しない勤務・賃金がある場合のみ。
- ※はじめて従業員を雇用し給与計算する場合、とくに設定を変更せずStep6. 端数処理 をスキップしても問題ありません。
-
勤務・賃金の画面を少しスクロールして、「端数処理」セクションへ移動します。
-
割増賃金の単価計算の端数処理を設定します。
計算式を確認したい場合は、[計算式を確認]をクリックすると確認できます。 -
勤怠控除の単価計算の端数処理を設定します。
計算式を確認したい場合は、[計算式を確認]をクリックすると確認できます。 - Step6. 端数処理の入力が終わりました!
- 次の手順は、労働時間制度に応じて異なります。
- フレックスタイム制の場合
- フレックスタイム制以外の場合
- ⑥ へ進みます。
- フレックスタイム制の場合
-
(フレックスタイム制以外の場合)
画面左下の[保存]ボタンをクリックして保存します。 -
ここまでの設定で、打刻関連を除く1つの勤務・賃金の設定・作成が完了しました!
※打刻関連(打刻設定・打刻まるめ設定)は、後ほど設定します。 -
次は、事業所の状況に合わせたステップへ進みます。
次のステップ
- すでに作成した勤務・賃金以外に働き方のパターンがある場合
- 作成した勤務・賃金以外に働き方のパターンがない場合
- [Part1] 3. 従業員を登録する へ進みます。
Step7. 総労働時間を設定する(フレックスタイム制のみ)
設定対象
- 労働時間制度がフレックスタイム制の勤務・賃金すべて
-
勤務・賃金の画面を少しスクロールして、[総労働時間の設定へ]をクリックします。
-
「総労働時間設定」画面が表示されたら、設定を進めていきます。
- 表示されたページの年と総労働時間を変更したい年が異なる場合、
期間を変更します。 -
ここから、総労働時間を設定していきます。
総労働時間とは?
清算期間内において労働すべき時間として定められている時間のことです。
いわゆる月の所定労働時間を指します。 - (項目が表示されている かつ 該当する場合のみ)
完全週休二日制の特例を適用する を設定します。
項目の表示対象と✔を入れる対象
✔を入れる = 特例を適用するには、あらかじめ労使協定の締結が必要です。
この項目は、勤務・賃金の休日セクションの項目「休日とする曜日」で2日間を選択している場合のみ表示されます。- 詳しくは、厚生労働省「フレックスタイム制のわかりやすい解説&導入の手引き - 完全週休2日制の事業場におけるフレックスタイム制」のページをご覧ください。
✔を入れるとfreee上でどうなる?
✔を入れると、法定労働時間の総枠を「清算期間内の所定労働日数 × 8時間」に設定できます。 -
自動計算・自動更新する を設定します。
総労働時間をfreeeに自動計算させたい場合、✔を入れて⑧へ進みます。
自動計算させたくない場合、✔は入れずに⑦へ進みます。✔を入れるとfreee上でどうなる?
✔を入れると、総労働時間を次の式で自動計算し反映します。- 総労働時間 = 清算期間における所定労働日数 × 1日の標準となる労働時間
なお自動計算した総労働時間が法定労働時間を超える場合、法定労働時間を総労働時間として設定します。
-
(⑥で✔を自動計算に入れなかった場合のみ)
自動計算せず独自の時間を適用したい場合は、
清算期間ごとに、次のような計算式で算出し、総労働時間の欄に入力します。式: 総労働時間 ≦ 清算期間の暦日数 ÷ 7 × 週の法定労働時間
-
画面左下の[保存]をクリックします。
- 画面上部に青い「総労働時間を保存しました」メッセージが表示されれば設定完了です。
-
(総労働時間超〜法定労働時間以内の労働に対して割増している場合のみ)
総労働時間超〜法定労働時間以内の法定内残業に対して割増しているケースでは、
「Step5. 割増賃金を設定する」の法定内残業の割増率を0%から変更する必要があります。例:総労働時間超〜法定労働時間以内の労働に、125%の賃金を支払う場合
→ 法定内残業の割増率を「25%」と設定する上記ケースに該当するが法定内残業の割増率を0%のままにしていた場合は、
設定を修正します。(→ Step5. 割増賃金を設定する へ戻る) - 次は、状況に合わせたステップへ進みます。
次のステップ
- すでに作成した勤務・賃金以外に働き方のパターンがある場合
- 作成した勤務・賃金以外に働き方のパターンがない場合
- [Part1] 3. 従業員を登録する へ進みます。
Step8. 従業員の働き方が複数ある場合(複数の勤務・賃金設定が必要な場合)
設定対象
- 事業所内の働き方のバリエーションが複数ある場合のみ
- 事前準備3の勤務・賃金の作成 - 勤務・賃金は働き方のバリエーションに合わせて作成 を踏まえて作成します
- 該当しない場合は、[Part1] 3. 従業員を登録する へ進みましょう。
事業所内の働き方のバリエーションが複数ある場合、
バリエーションの数だけ Step1. 本人情報〜Step6. 端数処理までの工程を繰り返し、
必要な勤務・賃金をすべて作成します。(→ Step1. 基本情報を設定する へ戻る)
必要な勤務・賃金をすべて作成したら、次は [Part1] 3. 従業員を登録する へ進みましょう。
Step9. 打刻関連(打刻設定・打刻まるめ設定)を設定する
設定対象
- 勤怠管理の方法が「freeeで勤怠管理する」かつfreeeで打刻を行う場合のみ
- 打刻では、PCやスマホ、タブレット端末などから、出退勤や休憩時などに打刻ボタンを押して時刻を記録します。
- 打刻はfreee人事労務スタンダード・アドバンス・勤怠管理プランで利用可能です。
- (打刻を利用しない場合は、勤怠カレンダーに日報形式で出退勤時刻や休憩、欠勤などを登録します。)
対応順序
- このStep9の設定は、以下の設定後に行うことを推奨しています。
設定が済んでいない場合は、先に以下の設定を行ってください。
Step9. 打刻関連(打刻設定・打刻まるめ設定) では、ステップをさらに2分割して設定を進めます。
-
Step9-1. 打刻設定(タイムレコーダー機能)を設定する
- 対象:勤怠管理の方法が「freeeで勤怠管理する」かつ打刻を利用する場合
-
Step9-2. 打刻まるめ設定を設定する
- 対象:勤怠管理の方法が「freeeで勤怠管理する」かつ打刻を利用する、かつ打刻まるめを利用する場合
- 打刻まるめの意味の確認や該当するかの判断に関しては、Step9-2冒頭の「設定対象」をご確認ください。
- 対象:勤怠管理の方法が「freeeで勤怠管理する」かつ打刻を利用する、かつ打刻まるめを利用する場合
Step9-1. 打刻設定(タイムレコーダー機能)を設定する
設定対象
- 勤怠管理の方法が「freeeで勤怠管理する」かつfreeeで打刻を行う場合のみ
- 打刻はfreee人事労務スタンダード・アドバンス・勤怠管理プランで利用可能です。
-
設定したい勤務・賃金の編集ページを開きます。
ページの開き方は、一度保存した勤務・賃金の更新時の開き方をご参照ください。 -
ページを開いたら勤務・賃金の画面を少しスクロールして、
「打刻設定(タイムレコーダー機能)」セクションへ移動します。 -
打刻方法と自動登録 を設定します。
基本的には「勤怠基本設定を使用する」を選択したままにします。
(「[Part2] 1. 勤怠基本設定を行う」で行う事業所全体の設定がこの勤務・賃金に適用されます)。勤務・賃金に事業所全体の設定を使用せず、個別設定したい場合は「個別に設定する」を選択して各項目を設定します。
-
休憩打刻の詳細設定 を設定します。
この設定は事業所全体の設定がないため、勤務・賃金ごとに設定が必要です。休憩打刻ボタン
「表示する」を選択すると、許可した打刻方法の画面に休憩打刻ボタンが表示され、従業員が休憩を打刻できます。休憩打刻した場合に登録する休憩時間
打刻ボタンを表示する場合に、登録する休憩時間の内容を選択します。 - Step9-1. 打刻設定(タイムレコーダー機能)の入力が終わりました!
-
次は、Step9-2. 打刻まるめ設定を設定する へ進みます。
Step9-2. 打刻まるめ設定を設定する
設定対象
- 勤怠管理の方法が「freeeで勤怠管理する」かつfreeeで打刻を行う、かつ打刻まるめを利用する場合
- 打刻はfreee人事労務スタンダード・アドバンス・勤怠管理プランで利用可能です。
打刻まるめとは?
- 打刻まるめとは、所定の出勤時刻や退勤時刻に近い時間に打刻した際に、打刻時刻をきりのよい時間にまるめる(切り捨て・切り上げる)ことです。
- 例:所定の出勤時刻が9:00のところ8:56に出勤して打刻した
→ 5分単位のまるめ設定で、9:00に打刻したこととみなす 等
- 例:所定の出勤時刻が9:00のところ8:56に出勤して打刻した
- 労働時間の管理は1分単位が原則です。
- 打刻まるめを利用する場合、従業員にとって不利益にならない社内ルールの周知徹底が不可欠です。
設定するとどうなる?
- 設定した以降に打刻があった場合、設定内容でまるめた打刻時刻をもとに労働時間を集計し、給与を計算します。
- 設定以前の打刻データに対しては、まるめは反映されません。
- 設定以降も勤怠カレンダーで登録した勤怠データに対しては、まるめは反映されません。
-
勤務・賃金の画面を少しスクロールして、
「打刻まるめ設定」セクションへ移動します。 -
所定の出勤時刻より前の打刻・所定の退勤時刻より後の打刻 を設定します。
対象:フレックスタイム制以外の場合
(フレックスタイム制は総労働時間に対する不足時間で給与計算するため対象外)労働時間に含めるか含めないかを選択します。
労働時間に含める場合
打刻したそのままの時間を出退勤時刻とみなします。労働時間に含めない場合
始業前に席で朝ごはんを摂る、終業後に雑談をするといった、業務外のことをしている場合に使用できます。含めない場合は、時間を指定 または すべて もあわせて選択します。
- 時間を指定
- 所定時間の前後30分までを1分単位で指定できます。
- すべて
- 打刻時間に関わらず、所定の出勤時刻より前または所定の退勤時刻より後の打刻の場合、
所定の出退勤時間までの時間はすべて労働時間に含めません。
- 打刻時間に関わらず、所定の出勤時刻より前または所定の退勤時刻より後の打刻の場合、
例:所定労働時間が9:00〜18:00で、
-
時間を指定・10分前まで に指定した場合
- 〜8:49の打刻は、実際の打刻時間を記録(まるめ対象外)
- 8:50〜9:00の打刻は、9:00と記録(まるめ対象)
- 9:01〜の打刻は、実際の打刻時間を記録(まるめ対象外)
-
時間を指定・すべてに指定した場合
- 8:00出勤/20:00退勤の打刻は、9:00~18:00と記録(まるめ対象)
時刻を入力して[更新]をクリックすると確認できます。 - 時間を指定
-
打刻まるめの単位 を設定します。
出退勤や休憩の打刻を、何分単位で切り上げ・切り捨てるか、を選択します。
出勤打刻・退勤打刻
②で「所定の出勤(退勤)時刻より前(後)の打刻」を設定している場合:
②の対象時間の打刻は②の設定が優先して適用され、
②の対象時間外の打刻は、この打刻まるめの設定が適用されます。②で「所定の出勤(退勤)時刻より前(後)の打刻」を設定していない場合:
どの時間の打刻も、この打刻まるめの設定が適用されます。出勤打刻・退勤打刻の打刻まるめ例:
②で「所定の出勤(退勤)時刻より前(後)の打刻」を設定していない かつ
所定労働時間が9:00〜18:00の場合-
9:00の所定の出勤時刻に対して、10分単位で...
- 切り上げの場合
8:53の打刻は「9:00」と記録
9:04の打刻は「9:10」と記録 - 切り捨ての場合
8:53の打刻は「8:50」と記録
9:04の打刻は「9:00」と記録
- 切り上げの場合
-
18:00の所定の退勤時刻に対して、10分単位で...
- 切り上げの場合
18:04の打刻は「18:10」と記録
17:56の打刻は「18:00」と記録 - 切り捨ての場合
18:04の打刻は「18:00」と記録
17:56の打刻は「17:50」と記録
- 切り上げの場合
休憩開始打刻・終了打刻
休憩をまるめたい場合に設定します。実際のまるめ処理は、[まるめ処理を確認]をクリックし、
時刻を入力して[更新]をクリックすると確認できます。 -
9:00の所定の出勤時刻に対して、10分単位で...
-
出退勤打刻のまるめ基準 を設定します。
正時の場合は、そのまま⑤へ進みます。
対象:所定の出退勤時間が正時(0分ちょうど)でない場合のみ
正時でない場合、「所定出退勤時刻(分)」に変更します。設定するとfreee上でどうなる?
例えば所定出勤時刻が8:50で、打刻まるめが15分単位だと、以下のように記録します。- 設定せず0分のまま場合
- 8:46に打刻 → 9:00で記録
- 時間を指定・すべてに指定した場合
- 8:46に打刻 → 8:50で記録
- 打刻まるめの基準を所定出勤時刻に設定しているため
- 設定せず0分のまま場合
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Step9-2. 打刻まるめ設定を設定する の入力が終わりました!
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画面左下の[保存]ボタンをクリックして保存します。
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打刻関連の勤務・賃金の設定が完了しました!
設定完了以降に打刻されたデータにまるめがかかるようになります。
※設定以前の打刻データに対しては、まるめは反映されません。
※設定以降も勤怠カレンダーで登録した勤怠データに対しては、まるめは反映されません。 -
次は、[Part1] 3. 従業員を登録する へ進みます。