本ページでは、案件の使い方についてよくある質問をまとめています。
なお、案件の操作方法については「案件」のカテゴリーからご確認ください。
案件の登録について
案件には何を登録したらよいですか?
案件は売上・仕入や受発注情報、発行した帳票類を保存しておけるフォルダのようなものです。1つのプロジェクトや1つの契約単位で案件を作ることをおすすめしています。登録できるデータの詳細については「案件の概念を確認する」のヘルプページをご確認ください。
freee販売での案件管理に適した使い方は、例えば以下のような例です。
1つのプロジェクトで、複数回の受注・請求が発生するケース
案件には、見積・受注・売上・請求など各データを複数登録できます。例えば下記のようなケースでも、1つの案件にまとめて登録することで情報の振り返りがしやすくなります。
- 複数パターンでの見積を提出し、受注/失注の履歴を残す
- 長期スパンの開発案件で、請求を複数回に分ける
- 1年間の保守契約で毎月請求を行う
- 複数商品の注文を一括で受けたが納品タイミングが別々で、納品書や請求書を複数回に分ける
1つの顧客とのプロジェクトで、複数の外注先・仕入先への発注を管理したいケース
基本的に、案件に設定できる顧客は1つです。一方、発注・仕入先は1つの案件に複数登録することができます。そのため、1社からの受注に対して都度外注作業や原材料の調達が発生するケースに適しています。
1つの案件で発生した発注・仕入の情報をまとめておくことで、納入状況の確認や、案件全体での原価や粗利の把握がしやすくなります。
同じ顧客と複数の契約がある場合、案件はどのように分けたらよいですか?
基本的には、「情報を振り返りたい単位」または「粗利が見たい単位」で案件を作ることをおすすめしています。
例1:デザイン会社
案件:A社の春イベント宣伝グッズ制作
活用ポイント:イベント単位を1つの案件として、チラシ、ポスター、ノベルティなど複数の制作物の受注をまとめた。次回のイベントでも「前回は◯◯も作りましたね」と提案することができた。
例2:機械のメンテナンス業
案件:B社の製造機械定期メンテナンス
活用ポイント:1年間の定期メンテナンス契約を1つの案件にまとめた。作業の外注費、臨時の修理で仕入れたパーツなどの情報がまとまり、年間トータルでの粗利を可視化できた。
案件名には制限はありますか?
- 案件名の上限は100文字で、入力文字の形式には指定はありません。
- 同じ案件名は登録できないため、顧客名、案件概要、契約日や年度などの情報を組み合わせることをおすすめしています。
(例:「A社 販売管理導入PJ」、「 B社2023年新卒採用サイト」など)
案件名は取引先にも公開されますか?
案件名は、freee販売の内部でのみ表示され、顧客に送られるメールや請求書等の書類には表示されません。ただし、見積書や請求書等の件名の初期値として反映されますので、各帳票登録時には必要に応じて変更します。
案件は必ず登録しなければなりませんか?
案件を登録しなくても各データ登録は可能です。登録後のデータを編集して、後から案件を関連付けることも可能です。
案件を登録しない場合の利用例:
- 見積段階では案件を作成せず、受注が決まったものだけ案件化する
- 1回の請求で完了するプロジェクトなので、案件を作らず売上・請求のみ作る
案件の活用方法について
1つの案件に複数の受注や請求を登録できますか?
可能です。1つの案件に、複数の受注や請求などの各データをいくつでも登録できます。
1つの受注から複数の納品・売上に分けたり、複数の納品・売上から1つの請求にまとめることも可能です。
複数の顧客との契約を1つの案件にまとめることはできますか?
可能です。1つの案件につき顧客設定欄は1つですが、案件内の各データの顧客はそれぞれ別に選択できます。また、案件の顧客は未選択にもできます。
案件の複製はできますか?
案件の複製は可能です。詳細は「案件を複製する」のヘルプページをご確認ください。
その際、案件に紐づく個別のデータは複製されないため、各データをそれぞれ複製したうえで案件を付け替えてください。
案件内の各データを複製して他の案件に使うことはできますか?
可能です。各データを複製する際、編集画面で案件の項目から異なる案件を選択し、関連付けることができます。
レポートや粗利管理について
複数案件に跨った粗利管理や、案件以外の単位でレポート化はできますか?
部門やタグといった機能を使用することでレポート化できます。
部門を利用するケース
会計計上部門や担当部門を設定すると、freee販売のレポート機能で部門別に売上/仕入/粗利が集計できます。部門マスタはfreee会計の部門マスタと共通です。なお、freee会計が無料プランであっても設定可能です。
詳細は、「会計に連携される部門を設定する 」のヘルプページをご覧ください。
freee会計のタグを利用するケース
売上や仕入は明細ごとに品目タグ・メモタグ・セグメントタグを設定することでfreee会計の取引にも自動反映され、freee会計のレポートや会計帳簿でのタグ別集計が利用できます。
freee会計に自動反映される項目は下記のとおりです。
freee会計のレポートについては下記の通りです。
案件を使って、商品やサービスごとの売上・仕入管理は可能ですか?
案件の用途に制限はないため、工夫次第でさまざまな利用方法ができます。
現在のところ、商品やサービスを軸にした分析機能や在庫数の管理機能はありません。ただし、今後開発予定です。
※開発予定は予告なく変更になることがあります。