勤怠基本設定では打刻や勤怠入力などの管理に関する各種設定を行います。
設定対象
- 従業員を雇用している事業所
- 本ページの勤怠基本設定を行います。
設定対象外
- 役員のみの事業所の場合
- Part2. 勤怠に関わる設定は不要です(ただし使用人兼務役員を除きます)。
- 次は、[Part3] 0. 従業員情報を設定する(設定の流れを確認する) へ進みます。
目次
設定の目的
勤怠基本設定では、主に従業員の打刻方法や勤怠入力方法など、日々の運用に密接にかかわってくる項目を設定していきます。
事前準備1:設定に必要な情報を用意する・ルールを決める
freee人事労務での勤怠管理が必要な場合のみ、以下の情報を用意します。
(※他システムで勤怠管理する場合、事前準備はスキップして
Step1. 勤怠基本設定を行う - 勤怠管理の方法 へ進みます。)
確認するポイント
以下のポイントについて、あらかじめ決めておきましょう。
残業や有給休暇の申請に関するルールを決める
(対象:スタンダード・アドバンス・勤怠管理プランの場合のみ)
残業を行う場合や有給休暇を取得する場合等で、freee人事労務上で勤怠申請を行うかを決めます。
勤怠申請は、スタンダード・アドバンス・勤怠管理プランで利用可能で、次のような申請を行えます。
- 勤務時間修正
- 遅刻・早退、欠勤
- 有給休暇や特別休暇、代休の取得
- 残業
- 休日出勤
- 月次勤怠締め
勤務時間の記録方法(従業員が勤怠入力するか、打刻するか)を決める
(対象:freeeで勤怠管理を行う場合のみ)
まず勤務時間の記録方法について、「従業員や管理者が日々の勤怠を1日ずつ入力するか」
または「従業員が日々打刻するか」を決めます。
勤務時間の 記録方法 |
記録のイメージ | メリットとデメリット | 使用する機器の 選択肢 |
---|---|---|---|
勤怠入力 |
勤怠カレンダー画面から 例)
と入力する 従業員自身で入力する or 管理者がまとめて入力するかを決めて運用します。
|
メリット
デメリット
|
|
打刻 | 従業員が日々 [出勤][退勤][休憩]などのボタンを押すことで、勤務時間を記録 |
メリット
デメリット
|
|
正確な勤怠管理はなぜ必要?
2019年4月労働基準法改正により、労働者の健康確保措置を適切に実施する目的で
客観的な記録による勤怠管理が法的に義務化されました。
業務に従事している時間は労働時間として扱い、正確な記録を残す必要があります。
客観的な記録とは?
タイムカード、ICカード、パソコンの使用時間の記録などが客観的とされています。
- タイムカード、ICカードの打刻
- 修正できないため、客観性が高い
- パソコンの使用時間
- 業務時間の実態のため、客観性が高い
事前準備2:設定の流れを知る
勤怠基本設定では、次のステップにわけて設定を行います。
※この勤怠基本設定の前に、事前に対応が必要な設定はありません。
さっそく、Step1. 勤怠基本設定を行う - 勤怠管理の方法 へ進みます。
Step1. 勤怠基本設定を行う - 勤怠管理の方法
- [設定]メニュー→勤怠設定の中にある[勤怠基本設定]をクリックします。
- 「勤怠基本設定」画面が開いたら、設定を進めていきます。
-
勤怠管理の方法を設定します。
行いたい勤怠管理に合わせて、値を選択して次のステップへ進みます。
-
freee人事労務で打刻や勤怠管理する または freee以外のシステムで集計した勤怠データを使用する場合
- freee人事労務を選択します。
- 次は、Step2. 勤怠基本設定を行う へ進みます。
-
freee勤怠管理Plusで打刻や勤怠管理する場合
- freee勤怠管理Plusを選択します。
- [保存]をクリックして画面上部に「勤怠設定を保存しました」とメッセージが表示されたら、「勤怠基本設定」の設定は完了です!
- 次は、[Part3] 0. 従業員情報を設定する(設定の流れを確認する) へ進みましょう。
-
freee人事労務で打刻や勤怠管理する または freee以外のシステムで集計した勤怠データを使用する場合
Step2. 勤怠基本設定を行う - 打刻設定・勤怠入力の設定
勤怠入力の設定は、契約プランや勤怠管理の方法によって設定項目が異なります。
条件に合ったステップへ進みましょう。
ここで設定する項目は、実際に打刻を始めた後に変更することも可能です。
契約プラン | freee人事労務で 勤怠管理するか |
従業員が打刻するか | ステップ |
---|---|---|---|
ミニマム・ スターター プランの場合 |
する/しない不問 | - (打刻は スタンダード・ アドバンスプランで利用可能) |
A.勤怠管理有無は不問・打刻設定なしの場合 へ進みます |
スタンダード・ アドバンス・ 勤怠管理プランの場合 |
しない (他システムで管理 or 役員のみで勤怠不要) |
- | B. 勤怠管理有無は不問・打刻しないの場合の設定 へ進みます |
する | しない | ||
する |
C.勤怠管理有り・打刻する場合 へ進みます |
A. 勤怠管理有無は不問・打刻設定なしの場合の設定
-
勤怠入力の設定の3項目を設定します。
①従業員の勤怠入力を有効にする- freee人事労務で勤怠管理しない場合(他システムで管理or役員のみ):
- ✔を外します。
- 管理者がすべての従業員の勤怠を入力する場合:
- ✔を外します。
- ※ただしfreee人事労務で残業や有給休暇の勤怠申請を行う場合は、
✔を入れておく必要があります。
- 従業員が自分で自分の勤怠を入力する場合:
- ✔を入れたままにします。
- ※従業員が自由に自分の勤怠カレンダーで遅刻・早退の時間を削除したり、残業時間を
追加したりできます。
(①「有効にする」が✔有りの場合のみ設定。✔を外した場合、②はスキップします。)従業員本人に[所定労働日/所定休日/法定休日]、「所定勤務時間」を変更させたい場合、
③勤怠入力画面に代休の残日数を表示する
✔を入れます。
勤怠カレンダーの下部に代休の残日数を表示して、従業員本人が代休の取得漏れを確認できるようにする場合、✔を入れます。 - freee人事労務で勤怠管理しない場合(他システムで管理or役員のみ):
-
[保存]をクリックします。
画面上部に「勤怠設定を保存しました」とメッセージが表示されたら、勤怠基本設定は完了です! - 状況に応じて、次のステップへ進みましょう。
ステップ
- freee人事労務で勤怠管理する場合
- [Part2] 2. 休暇を設定する へ進みます。
- 他システムで勤怠管理する場合
- freee人事労務で勤怠管理する場合
B. 勤怠管理有無は不問・打刻しないの場合の設定
-
打刻設定と勤怠入力の設定の4項目を設定します。
①従業員の打刻(タイムレコーダー機能)を有効にする
✔を外します。
②従業員の勤怠入力を有効にする
- freee人事労務で勤怠管理しない場合(他システムで管理or役員のみ)
- ✔を外します。
- 管理者がすべての従業員の勤怠を入力する場合
- ✔を外します。
※ただしfreee人事労務で残業や有給休暇の勤怠申請を行う場合は、
✔を入れておく必要があります。
- ✔を外します。
- 従業員が自分で自分の勤怠を入力する場合:
- ✔を入れたままにします。
- ✔を入れたままにします。
(②「従業員の勤怠入力を有効にする」が✔有りの場合のみ設定します。
✔を外した場合、③はスキップします。)従業員本人に[所定労働日/所定休日/法定休日]、「所定勤務時間」を変更させたい場合、
④勤怠入力画面に代休の残日数を表示する
✔を入れます。
勤怠カレンダーの下部に代休の残日数を表示して、従業員本人が代休の取得漏れを確認できるようにする場合、✔を入れます。 - freee人事労務で勤怠管理しない場合(他システムで管理or役員のみ)
-
[保存]をクリックします。
画面上部に「勤怠設定を保存しました」とメッセージが出たら、勤怠基本設定は完了です! - 次は、[Part2] 2. 休暇を設定する へ進みましょう。
C. 勤怠管理有り・打刻する場合の設定
「C-1. 打刻設定(タイムレコーダー機能)」→「C-2. 勤怠入力の設定」の順で設定します。
C-1. 打刻設定(タイムレコーダー機能)
打刻設定(タイムレコーダー)セクションの計9項目を設定します。
-
従業員の打刻(タイムレコーダー)機能を有効にするを設定します。
従業員に打刻をさせる場合は、✔を入れます。
-
打刻時刻の修正を有効にするを設定します。
打刻間違いをした際に従業員本人が修正できるようにする場合は、✔を入れます。
修正は当日・前出勤日の分のみ可能です。勤怠カレンダーに修正履歴が残ります。
<従業員が打刻時刻を修正する場合の画面の見え方>
<打刻を修正した場合のカレンダーの見え方> -
勤怠タグの入力を有効にするを設定します。
勤怠タグを使用する場合、✔を入れます。
勤怠タグとは?
勤怠の集計とは別に回数をカウントする際に使用する項目です。
例えば在宅/出勤回数など、さまざまな値をカウントすることで手当計算で利用できます。※ 2024年5月現在、通勤手当のみ勤怠タグと連携して自動計算が可能です。
その他手当との連携は、今後対応を予定しています。詳細はヘルプページ「勤怠タグを設定する」をご参照ください。
-
位置情報を記録する を設定します。
従業員が打刻した時点での端末の位置情報を記録したい場合、✔を入れます。
※打刻を行うモバイル端末やPCのブラウザ自体のGPS機能がオンであり、
位置情報の参照を許可されている場合のみ、記録が取れます。
-
打刻の自動登録の3項目を設定します。
⑤遅刻・早退を自動入力する
遅刻早退時間を記録したい場合や、遅刻早退時間に応じて給与を控除する場合、✔を入れます。
✔を入れると打刻時刻と所定出退勤時刻とを照らし合わせて、遅刻早退時間を勤怠カレンダーに自動入力します。⑥退勤を自動打刻する
出勤打刻をした時間から24時間経過しても退勤打刻がされない場合は、出勤打刻から「所定労働時間+休憩時間」が経過した時間を退勤時間として、自動で登録したい場合、✔を入れます。例)所定勤務時間が9:00~18:00 出勤打刻8:57 退勤打刻なし 「1日の所定労働時間8時間」「休憩時間1時間」の場合
- ✔を入れた場合
- 出勤打刻8:57 退勤打刻17:57 と記録
- ✔を入れなかった場合
- 出勤打刻8:57 退勤打刻なし と記録
→ 次の出勤時にまず退勤打刻をする必要があります。
- 出勤打刻8:57 退勤打刻なし と記録
⑦休憩を自動打刻する
休憩時刻を自動登録したい場合、✔を入れます。
✔を入れると、退勤打刻時に休憩が打刻されていなければ自動登録されます。 - ✔を入れた場合
-
打刻方法の2項目を設定します。
⑧Web打刻を許可する
ブラウザのfreee人事労務のホーム画面から従業員に打刻させる場合、✔を入れます。
共有の打刻機のみで打刻させる場合は、✔を外します。⑨モバイルアプリ打刻を許可する
freee人事労務のモバイルアプリから従業員に打刻させる場合、✔を入れます。
※従業員はアプリのダウンロードが必要です。 -
打刻設定(タイムレコーダー)の計9項目を入力できました!
そのままの画面で、次はC-2. 勤怠入力の設定へ進みます。
C-2. 勤怠入力の設定
-
勤怠入力の設定の計3項目を設定します。
①従業員の勤怠入力を有効にする
勤怠入力画面で従業員本人に勤怠を登録・編集させたい場合、✔を入れます。✔を入れた場合、従業員が自分の勤怠入力画面で遅刻・早退の時間を削除したり、残業時間を追加したりできます。
逆に✔を外した場合、従業員は勤務時間の修正や登録を自由にできず、申請・承認のフローや管理者による修正が必要となります。
またfreee人事労務で残業や有給休暇の勤怠申請を行う場合、✔を入れておく必要があります。
②従業員の所定労働日・時間の変更を許可する
従業員本人に[所定労働日/所定休日/法定休日]、「所定勤務時間」を変更させたい場合、
✔を入れます。③勤怠入力画面に代休の残日数を表示する
勤怠カレンダーの下部に代休の残日数を表示して、従業員本人が代休の取得漏れを確認できるようにする場合、✔を入れます。 -
[保存]をクリックします。
画面上部に「勤怠設定を保存しました」とメッセージが表示されたら、
勤怠基本設定は完了です! - 次は、[Part2] 2. 休暇を設定する へ進みましょう。