従業員の通勤手当を設定していきます。
このページでは、freee人事労務の画面上から1従業員ずつ通勤手当を設定する場合の手順をご案内します。
CSVファイルを用いて通勤手当を一括更新する場合は、下記ヘルプページをご参照ください。
目次
事前準備1:設定の対象者を知る
通勤手当の定義を把握した上で、対象者を確認します。
通勤手当と交通費の違い
- 通勤手当:自宅ー事業所間の通勤にかかる費用を手当として支給するものです。
- 交通費:営業やサービス提供などのための移動にかかる費用です。
通勤手当は、所得税が一部非課税となります。
交通費は、経費申請・会計ソフト等で記帳した後に「手当」として設定します。
ワンポイント
freee会計で経費精算した内容は、freee人事労務の給与明細に連携して記載できます。
経費精算額の連携機能は、freee会計ベーシックプラン以上・freee人事労務スタータープラン以上で利用可能です。
詳しくは、ヘルプページ「経費精算の内容を給与明細に追加する」をご参照ください。
なお対象プランでない場合やfreee会計をご利用でない場合は、経費精算額を [Part3] 7. 手当を設定する で手当として設定可能です。
設定対象
設定対象外
- 通勤手当を経費精算して払っている場合や、通勤手当の支払いがない場合
- →通勤手当の設定は不要です。次は、[Part3] 7. 手当を設定する へ進みます。
設定対象
- 通勤手当を給与に加算して支払っている場合
- →本ページで設定を進めます。
事前準備2:設定に必要な情報を用意する
従業員ごとに通勤手当の支払い方法を整理します。
通勤手当は、一度従業員に登録して保存すると内容を変更できない箇所が多くあります。
間違った内容で登録した時は、付与した手当を削除して再度付与しなおす必要があるため、
やり直しを防ぐためにも支払い方法を整理しておきましょう。
<確認しておきたい項目>
項目 | 内容 | ポイント |
---|---|---|
通勤手段 | 電車・バス・自動車・ 有料道路・自転車・徒歩 |
|
通勤区間 | 出発地・到着地 | 電車の場合は定期代検索が可能です。 路線・駅名・経由駅等を確認しておきます。 |
計算方法 | 定期代・その他固定額の支給 |
下記項目を確認します。
|
日数×単価 |
下記項目を確認します。
|
事前準備3:設定の流れを知る
通勤手当は、大きく2ステップにわけて設定します。
さっそく設定を始めましょう。
Step1. 正しい付与年月を選ぶ
支給月に応じて次のステップを選択します。
Step1-A. 3ヶ月分・6ヶ月分をまとめて通勤手当を支給する場合
- メニュー[従業員]を開きます。
- 「従業員一覧」画面で、情報を更新したい従業員を選択します。
- 「従業員詳細」画面上部の年月ナビゲーション(年月ナビ)で、
定期代などを支給したい年月を選択します。
たとえば6か月分の定期代を毎年1月と7月(支払い月ベース)で支給している場合、
直前の1月もしくは7月を選択します。
登録した月以降の1月と7月に定期代が支給されます。- freeeでの給与計算が 2024年6月支払い分の給与からの場合
→2024年1月を選択 - freeeでの給与計算が 2024年7月支払い分の給与からの場合
→2024年7月を選択する
- freeeでの給与計算が 2024年6月支払い分の給与からの場合
- 年月が正しく切り替わったことを確認してから、左メニューの「通勤手当」をクリックします。
- 通勤手当セクションが表示されたら、[編集]をクリックします。
- [+通勤手当を追加]をクリックします。
- 「通勤手当」画面が表示されたら、支給方法にあったステップへ進みます。
次のステップ
- 電車の定期代を支給する場合
- Step2-A. 電車の定期代を支給する場合 へ進みます。
- バスの定期代・その他固定額・過去の電車定期代の金額を支給する場合
- Step2-B. 金額を指定して支給する場合 へ進みます。
- 日数×単価を計算して支給する場合(※支給単位が1ヶ月の場合のみ)
- Step2-C. 日数×単価を支給する場合 へ進みます。
- 電車の定期代を支給する場合
Step1-B. 月毎に通勤手当を支給する場合
- メニュー[従業員]を開きます。
- 「従業員一覧」画面で、情報を更新したい従業員を選択します。
- 「従業員詳細」画面上部の年月ナビゲーション(年月ナビ)で、
通勤手当を追加したい年月を選択します。
登録した以後のすべての月に設定が反映されます。
年月ナビゲーションで選択している月は、給与の支払い月です。
freee人事労務では月ごとに従業員データを持ち、給与計算します。データの参照・更新の際には、年月ナビで正しく年月を切り替えましょう。
詳細は「[Part3] 1.年月ナビゲーション(年月ナビ)を理解する」をご参照ください。
- 年月が正しく切り替わったことを確認してから、左メニューで「通勤手当」をクリックします。
- 通勤手当セクションが表示されたら、[編集]をクリックします。
- [+通勤手当を追加]をクリックします。
- 「通勤手当」画面が表示されたら、支給内容にあったステップへ進みます。
次のステップ
- 電車の定期代を支給する場合
- Step2-A. 電車の定期代を支給する場合 へ進みます。
- バスの定期代・その他固定額・過去の電車定期代の金額を支給する場合
- Step2-B. 金額を指定して支給する場合 へ進みます。
- 日数×単価を支給する場合(※支給単位が1ヶ月の場合のみ)
- Step2-C. 日数×単価を支給する場合 へ進みます。
- 電車の定期代を支給する場合
Step2. 通勤手当詳細を設定する
通勤手当の支給内容によって設定項目が異なります。状況にあったステップへ進みます。
支給内容別のステップ
Step2-A. 電車の定期代を支給する場合
-
電車の定期代を設定していきます。
通勤手段〜支給月を設定します。
①通勤手段:「電車」を選択します。
②支給単位:当てはまるものを選択します。
③計算方法:「定期代を自動計算」を選択します。
④支給月:支給単位が3ヶ月分・6ヶ月分の場合に表示されます。
正しい支給月になっているか確認します。 - 通勤区間の[経路検索]をクリックします。
- 「出発」「到着」の駅名をそれぞれ入力し、下に表示される選択肢から該当の駅を選びます。
- 「出発」「到着」のどちらも選択できたら、経由駅がある場合は「+経路駅を追加」から
同じように追加し、下部の[経路検索]をクリックします。
- 経路の選択肢が表示されるので、該当の経路を選んで[選択]をクリックします。
- 表示内容に間違いがないことを確認して[保存]をクリックします。
-
「通勤手当を保存しました。」と表示されたら、1通勤手当の登録は完了です!
- 同じ従業員に2つ以上の通勤手当を付与する場合は、
Step1. 正しい付与年月を選ぶ の手順⑥以降を必要な分繰り返します。 - すべての通勤手当を付与できたら、次は Step3. 次の設定へ進む へ進みます。
Step2-B. 金額を指定して支給する場合
-
バスの定期代・その他固定額・過去の電車定期代の金額を支給する場合の
通勤手当を設定していきます。※通勤手段と支給単位の組み合わせで表示される項目が異なるため、
表示されていない項目はスキップして設定を進めます。 -
通勤手段は、当てはまるものを選択します。
- 支給単位に応じて、次の手順へ進みます。
次の手順
- 支給単位:1ヶ月分
- 手順④へ進みます。
- 支給単位:3ヶ月分・6ヶ月分
- 手順⑤へ進みます。
- 支給単位:1ヶ月分
- (支給単位:1ヶ月分の場合)
支給単位〜備考を設定します。
一部項目は特定の通勤手段でのみ表示されるため、後述の表を確認しながら設定します。
各項目での入力内容(※下表の項目番号は、上図内の番号に対応しています)
各項目/通勤手段 電車/バス/有料道路 自動車/自転車 徒歩 ①支給単位 「1ヶ月分」を選択します。 ②計算方法 「直接入力」を選択します。 ③通勤区間 「出発」「到着」をそれぞれ記入します。 ④片道距離 (項目なし) 「片道距離」を入力します。
距離別の非課税限度額を
超えた金額は、
給与として課税されます。(項目なし) ⑤支給額 支給額を記入します。
また労働日数が0の月でも支給する場合は、
「支給する」を選択します。支給額を記入します。
全額課税対象です。また労働日数が0の月でも
支給する場合は、
「支給する」を選択します。⑥備考 任意で入力します。 - (支給単位:3ヶ月分・6ヶ月分の場合)
これ以降の項目は、支給単位や通勤手段によって表示される項目が変わるため、
後述の表を確認しながら当てはまるものを選択します。
各項目での入力内容(※下表の項目番号は、上図内の番号に対応しています)
各項目/通勤手段 電車/バス/有料道路 自動車/自転車 徒歩 ①支給単位 任意で入力します。 ②計算方法 「直接入力」を
選択します。(項目なし) 「直接入力」を
選択します。③支給月 正しい支給月になっているか確認します。 ④通勤区間 「出発」「到着」をそれぞれ記入します。 ⑤片道距離 (項目なし) 「片道距離」を入力します。
距離別の非課税限度額を
超えた金額は、
給与として課税されます。(項目なし) ⑥支給額 支給額を記入します。 支給額を記入します。
全額課税対象です。⑦備考 任意で入力します。 -
[保存]をクリックします。
「通勤手当を保存しました。」と表示されたら、1通勤手当の登録は完了です!
- 同じ従業員に2つ以上の通勤手当を付与する場合は、
Step1. 正しい付与年月を選ぶ の手順⑥以降を必要な分繰り返します。 - すべての通勤手当を付与できたら、次は Step3. 次の設定へ進む へ進みます。
Step2-C. 日数×単価を支給する場合
- 日数×単価で支給する場合の設定を進めます。
- 通勤手段(上図①): 当てはまるものを選択します。
- 支給単位(上図②):「1ヶ月分」を選択します。
- 計算方法(上図③):「日数に応じて計算」を選択します。
- 通勤区間(上図④):「出発」「到着」をそれぞれ入力します。
- 片道距離(上図⑤): 自動車・自転車の場合に表示されます。片道距離を入力します。
- 支給額・備考を設定します。
-
日数(上図⑤)
- 基本は「労働日数」を選択します。
別途勤怠タグを設定すると、勤怠タグ回数×単価で支給することも可能です。
(※勤怠タグは、スタンダード・アドバンスプランで利用できます。)たとえば、在宅勤務者の出社回数に応じた通勤手当などが設定できます。
詳しくは、ヘルプページ「勤怠タグを設定する」をご参照ください。
- 基本は「労働日数」を選択します。
-
全休の有給取得日を含めない(上図⑥)
- ✔を入れると、全休の有給取得日を支給対象日から除くことができます。
-
単価(上図⑦)
- 往復の金額を入力します。
-
上限額(上図⑧)
- 通勤手当の上限額があれば「設定する」を選んで金額を入力します。
-
備考(上図⑨)
- 任意で入力します。
-
日数(上図⑤)
-
[保存]をクリックします。
「通勤手当を保存しました。」と表示されたら、1通勤手当の登録は完了です! - 同じ従業員に2つ以上の通勤手当を付与する場合は、
Step1. 正しい付与年月を選ぶ の手順⑥以降を必要な分繰り返します。 - すべての通勤手当を付与できたら、次は Step3. 次の設定へ進む へ進みます。
Step3. 次の設定へ進む
役員・従業員や事業所の状況に合わせた次の設定へ進みましょう。
複数に該当する場合は、番号の若いものから対応します。
どんな場合 | 次のステップ | 補足 |
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手当 がある場合 |
[Part3] 7. 手当を設定する へ進みます。 |
手当:
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控除 がある場合 |
[Part3] 8. 控除を設定する へ進みます。 |
控除:
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上記に 該当しない場合 |
[Part3] 9. 所得税・住民税を
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