対象プラン(法人)
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新プラン | ひとり法人 | スターター | スタンダード | アドバンス | エンタープライズ |
旧プラン | ミニマム | ベーシック | プロフェッショナル | エンタープライズ | ||
対象プラン(個人) |
freeeではNPO法人の会計をサポートするツールとして「NPOキット」を提供しています。
本ページでは、NPOキットを用いた決算書の作成方法についてご案内します。
本ガイドは、以前「NPOキット」のZIPファイルに同梱されていたPDF版「NPO法人用 会計freeeの使い方ガイド(4.NPO_guide_Ver.5)」を改訂した最新版です。
「1.概要」「2.初期設定」「3.記帳」「4-1.決算(事前準備編)」「4-2.決算(決算書作成編)」の5ページに分かれていますので、順番にお読みください。
目次
NPOキットが対応している書類
NPO法人は、事業年度ごとに、下記7つの書類を所轄庁(NPO法人の認証・監督を行う行政機関)に提出する必要があります。
原則として、法人の主たる事務所がある都道府県の知事、または事務所がある政令指定都市の長が所轄庁となります。
番号 | 書類名 | 書類の入手・作成方法 |
---|---|---|
1 | 事業報告書等提出書 |
所轄庁のホームページ等よりダウンロードしてご自身で作成 ※ 提出が必要ない政令指定都市・都道府県もあります |
2 | 事業報告書 | 所轄庁のホームページ等よりダウンロードしてご自身で作成 |
3 | 活動計画書 | NPOキットの決算テンプレートで自動計算・作成 |
4 | 貸借対照表 | NPOキットの決算テンプレートで自動計算・作成 |
5 | 財産目録 | NPOキットの決算テンプレートで自動計算・作成 |
6 | 年間役員名簿 | 所轄庁のホームページ等よりダウンロードしてご自身で作成 |
7 | 社員のうち10人以上の者の名簿 | 所轄庁のホームページ等よりダウンロードしてご自身で作成 |
NPOキットでは、3~5を作成するための決算テンプレート(エクセルファイル)をご用意しています。
他の書類については、所轄庁のホームページ等よりテンプレートやサンプルの書式をダウンロードして、ご自身で作成して提出するようにしてください。併せて、提出部数等についてもご確認ください。
その他の都道府県については「内閣府NPOホームページ - 所轄庁一覧」または各都道府県のホームページ等を参照して、ダウンロード・ご請求ください。
freee会計から当年度の会計データをエクスポートする
ここからは、決算テンプレートを使った活動計算書・貸借対照表・財産目録の作成方法をご案内します。
該当期間の記帳・決算整理仕訳等の入力はすべて完了していることを前提とします。
freee会計のデータを決算テンプレートに取り込むため、まず会計データのエクスポート(出力)を行います。
この先へ進む前に、「3.記帳」の「記帳内容のチェック」を確実に実施してください。
記帳ミスがあるとエクスポートからやり直すことになります。
また、エクスポートの操作については順序と細かいポイントを必ず守って行ってください。
会計データを正しくエクスポートしないと、決算テンプレートに数字が正しく反映されません。
Step1. 貸借対照表をエクスポート
- [会計帳簿]メニュー →[貸借対照表]を開き、[貸借対照表]を開きます。
- 画面右上の[エクスポート]ボタンをクリックし、[CSV・PDFエクスポート]を選択します。
- 「エクスポート形式の選択」で「CSV」を選択し、次の「CSVの出力形式を選択してください」の「項目を整列する」のみにチェックを入れます。
「出力する帳票の選択」では「貸借対照表」のみにチェックが入った状態にします。 - [出力開始]ボタンを押すと、出力の処理が開始します(ダウンロードできる状態になるまで数分かかります)。
- 再度、画面右上の[エクスポート]ボタンをクリックし、[出力した帳票一覧]を選択します。
- 「試算表:貸借対照表_法人名(期間:…)」という帳票がダウンロードできる状態になっていたら、[ダウンロード]ボタンをクリックしてデスクトップなど任意の場所に保存します。
※ 最後に出力した帳票が一番上に表示されます。
Step2. 損益計算書をエクスポート
- [会計帳簿]メニュー →[貸借対照表]を開き、[損益計算書]を開きます。
- 画面上部の検索条件にて、「表示するタグ」の[部門]を選択して、[絞り込む]をクリックします。
この絞り込みを行うと、収益や費用など各勘定科目の部門別の金額が表示されます。- 検索条件の指定
- 絞り込み後の画面
貸借対照表をエクスポートする際は、この絞り込みを行わないでください。
- 検索条件の指定
- この状態で、右上の[エクスポート]ボタンをクリックし、[CSV・PDFエクスポート]を選択します。
- 「エクスポート形式の選択」で「CSV」を選択し、次の「CSVの出力形式を選択してください」の「項目を整列する」のみにチェックを入れます。
「出力する帳票の選択」では「損益計算書」のみにチェックが入った状態にします。 - [出力開始]ボタンを押すと、出力の処理が開始します(ダウンロードできる状態になるまで数分かかります)。
- 再度、画面右上の[エクスポート]ボタンをクリックし、[出力した帳票一覧]を選択します。
- 「試算表:損益計算書_法人名(期間:…)」という帳票がダウンロードできる状態になっていたら、[ダウンロード]ボタンをクリックしてデスクトップなど任意の場所に保存します。
※ 最後に出力した帳票が一番上に表示されます。
決算テンプレートに会計データをインポートする
次に、freee会計からエクスポートした会計データを決算テンプレートにインポートします。
あらかじめ「1.概要」の「NPOキットのダウンロード」より、NPOキットの「決算テンプレート(3.NPO_kessansyoファイル)」をダウンロードして、デスクトップ等に保存しておきます。
決算テンプレートには自動計算のためのマクロ関数が組み込まれているため、行・列・セル・タブの削除や追加は行わないでください。
自動計算が正しくできなくなるおそれがあります。
もし削除や追加をしてしまった場合は、決算テンプレートをダウンロードしなおしてください。
Step1. 決算テンプレートを開く
- 表計算ソフトで、決算テンプレート(3.NPO_kessansyoファイル)を開きます。
- Microsoft Excelで開いた際には、必ずマクロを有効にします。
-
【Macの場合】
次のようなダイアログが表示されますので、[マクロを有効にする]をクリックします。
※ この手順で有効にできない場合は、Microsoftサポートの「Office for Mac のマクロを有効または無効にする」を参考に環境設定を変更してください。 -
【Windowsの場合】
ダウンロード直後は「保護ビュー」になることがあります。保護ビューの表示が出た場合は、まず[編集を有効にする]をクリックします。
続いて「セキュリティの警告」が表示されますので、[コンテンツの有効化]をクリックしてマクロを有効化します。
-
【Macの場合】
Windowsでマクロの実行がブロックされる場合
Windows版Microsoft Excelでは、「セキュリティ リスク」のメッセージとともにマクロの実行がブロック(強制的に無効化)される場合があります。メッセージが表示されたら、詳細を確認してブロックを解除してください。
簡単な解除方法の一つとして、ファイルのプロパティから許可する手順をご紹介します。
- 開いた決算テンプレート(3.NPO_kessansyoファイル)をいったん閉じます。
- 決算テンプレートのファイルを右クリックして「プロパティ」を開きます。
- [全般]タブのセキュリティ欄で「許可する」にチェックを入れ、[OK]をクリックします。
- 再度、決算テンプレートを開くと「セキュリティの警告」が表示されますので、[コンテンツの有効化]をクリックしてマクロを有効にします。
他の表計算ソフトをお使いの場合など、マクロを有効にできない環境では、インポートボタンや印刷用の表示整形ボタンなど一部の機能が利用できません。
お使いのソフトにて同等の処理を行ってください。
Step2. 貸借対照表のデータをインポート
- 決算テンプレートの[使い方・設定]シートを開きます。
- シート右上の[貸借対照表をインポート]ボタンをクリックし、[OK]をクリックします。
- 事前にエクスポートしておいた貸借対照表のファイルを選択し、[開く]または[選択]をクリックします。
- 「[インポート_貸借対照表]シートに取り込みました」と表示されたら、インポートは完了です。
※ マクロを有効化できない場合は、[インポート_貸借対照表]シートを開いて、手動でデータをインポートしてください。
Step3. 損益計算書のデータをインポート
- 決算テンプレートの[使い方・設定]シートを開きます。
- シート右上の[損益計算書をインポート]ボタンをクリックし、[OK]をクリックします。
- 事前にエクスポートしておいた損益計算書のファイルを選択し、[開く]または[選択]をクリックします。
- 「[インポート_損益計算書(部門別)]シートに取り込みました」と表示されたら、インポートは完了です。
※ マクロを有効化できない場合は、[インポート_損益計算書(部門別)]シートを開いて、手動でデータをインポートしてください。
決算テンプレートの設定を行う
Step1. 基本情報の設定
決算テンプレートの[使い方・設定]シートを開き、「設定」の各項目を入力します。
項目 | 入力する内容 |
---|---|
法人名 | 決算書に記載する法人名を入力します。 |
決算期 | 報告する会計期間を入力します。 |
活動計算書への事業収益の記載方法 |
事業収益について、部門別に記載するか、勘定科目別に記載するかを選択します。 部門別に記載する設定とした場合、活動計算書には部門ごとに「◯◯事業収益」と記載されます。
|
事業部門 |
freee会計に登録した事業部門の名称を入力します。 定款に「その他の事業」を記載している場合、該当する事業について右の欄で「◯」を選択します。 管理部門は入力しません。 |
銀行口座名 |
freee会計に登録している銀行口座の名称を入力します。 [インポート_貸借対照表]シートからコピー&ペーストすることもできます。 |
クレジットカード口座名 |
freee会計に登録しているクレジットカード口座の名称を入力します。 [インポート_貸借対照表]シートからコピー&ペーストすることもできます。 |
Step2. 追加勘定科目の設定
続けて、[使い方・設定]シート下部の「追加勘定科目の設定」を確認・入力します。
NPOキットの勘定科目セットに含まれていない勘定科目を追加して使用した場合、および、特定の勘定科目を使用した場合、そのままでは集計に反映されません。
7つの区分のうち該当する欄に、先頭の【事】・【管】の文字を除いた勘定科目名を入力してください。
とくに注意が必要なポイントは、次のとおりです。
-
事業収益に該当する勘定科目
事業収益について「【事】事業収益」以外の勘定科目を使用した場合は、追加勘定科目として入力します。
- 【事】〇〇事業収益、【事】△△事業収益、【事】□□事業収益 など
- 【事】自主事業収益、【事】受託事業収益 など
-
その他経費(人件費以外)に該当する勘定科目
後から追加した勘定科目だけでなく、以下に示す特定の勘定科目を使用した場合、追加勘定科目として入力します。
- 【事】広告宣伝費、【管】広告宣伝費
- 【事】リース料、【管】リース料
- 【事】仕入高、【管】仕入高
- 【事】貸倒引当金繰入額、【管】貸倒引当金繰入額
- 【事】貸倒損失、【管】貸倒損失
例:「【事】広告宣伝費」を使用した場合
- 正:広告宣伝費と入力
- 誤:【事】広告宣伝費と入力
以上で、決算テンプレートの設定は完了です。