リースの勘定科目は？

リース契約の分類

【分類１】ファイナンス・リース契約とオペレーティング・リース契約

リース契約は、その内容に応じて「ファイナンス・リース契約」、「オペレーティング・リース契約」の2つに大別されます。
次の2つの要件をどちらも満たす場合「ファイナンス・リース契約」、それ以外は「オペレーティング・リース契約」に分類されます。

【分類２】所有権移転ファイナンス・リース契約と所有権移転外ファイナンス・リース契約

さらにファイナンス・リース契約には「所有権移転ファイナンス・リース契約」と「所有権移転外ファイナンス・リース契約」が含まれます。
次の4つの要件いずれかに該当するものは「所有権移転ファイナンス・リース契約」、いずれにも該当しないものは「所有権移転外ファイナンス・リース契約」に分類されます。

以上をまとめると、リース契約はその内容によって次のとおり分類されることになります。

リース契約分類別の会計処理について

中小企業においては、前項のリースの契約分類に合わせて、概ね次のように会計処理を行います。

中小企業における大部分のリース契約（ほとんどの所有権移転外ファイナンス・リース契約＋すべてのオペレーティング・リース契約）は、賃貸借取引に準じた会計処理を行うことが認められています。
具体的なモデルケースを用いた会計処理については、次項にてご説明します。
（売買取引に準じた会計処理については、本ページ下部「参考」にてご説明します。）

賃貸借取引に準じた会計処理について

中小企業における大部分のリース契約（ほとんどの所有権移転外ファイナンス・リース契約＋すべてのオペレーティング・リース契約）は、賃貸借取引に準じた会計処理として、リース料の支払い時に取引登録を行います。
取引登録においては「リース料」勘定を使用します。具体的なモデルケースとその仕訳例は次のとおりです。

モデルケース
リース料：50,000円を普通預金から支払った

仕訳例

参考：売買取引に準じた会計処理について

中小企業のリース契約としては稀ですが、すべての所有権移転ファイナンス・リース契約＋一部の所有権移転外ファイナンス・リース契約については、売買取引に準じた会計処理を行います。具体的には次のとおり会計処理を行います。