freeeエクセルアドインは、エンタープライズ・プロフェッショナルプランをご利用のお客様が別途お申し込みいただくことで利用できる、Excel連携機能です。
ここではfreeeエクセルアドインの設定・利用方法について解説します。
目次
概要
freeeエクセルアドインは会計freeeの[総勘定元帳一覧]の情報をExcelに出力することができる機能です。
freee独自の関数(freee関数)を使いデータ出力し、出力された情報は更新することで最新のものが都度反映する仕組みです。
動作環境について
freeeエクセルアドイン機能の動作環境は以下となります。
Excel/OS | Wondows 7 | Windows 8.1 | Windows 10 |
---|---|---|---|
Excel 2013 | ○ | ○ | ○ |
Excel 2016 | ○ | ○ | ○ |
Office 365 | ローカル環境でエクセルを利用している場合のみ利用可能 | ||
Excel 2019 | ✗ | ✗ | ◯ |
[注意事項]
※Microsoft社が提供する3つのプランの内、”Office 365 Business Essentials”はExcelが含まれていないためご利用いただけません。
※Office 365 Business/Office 365 Business Premiumをご利用の際、Microsoft ExcelをSharePoint上で操作しているユーザー様はご利用いただけません。
※Mac OSでのご利用はできません。
※ストアアプリ版Excelを使用されている場合はセキュリティの制約上、Excelアドインが使えません(Windows10にバンドルされているOffice2016は、ストアアプリ版ではなくデスクトップ版のみご利用頂けます)。
利用可能プランについて
freeeエクセルアドインは、アドイン利用契約に別途お申し込みいただくことで利用可能です。
お申込み対象のプランは以下のとおりです。
- プロフェッショナルプラン
- エンタープライズプラン
サービス内容、お申込みについてはこちらをご覧ください。
事前準備
[インストーラーのバージョンについて]
Excelアドインをご利用いただくために必要なインストーラーの種類は以下のとおりです。
- ver.1.0:2018年
- ver.1.1:2019年5月上旬リリース
- ver.1.2:2019年6月下旬リリース
バージョン | 機能差分 | インストーラー |
---|---|---|
ver.1.0 | ‐ | ‐ |
Ver.1.1 |
|
-
|
Ver.1.2 |
|
※現在ver.1.0をお使いの方は、プログラムのアンインストール後、ver.1.2のダウンロード・セットアップを行ってください。 |
1. セットアップファイルのダウンロードを行う
Excelアドイン利用で必要なインストーラーのダウンロードを行います。
2. セットアップを実行する
1.でダウンロードしたセットアップファイルをダブルクリックで実行し、セットアップします。
「次へ」ボタンを押し進み、「完了」ボタンをクリックしセットアップ完了です。
利用方法
freeeエクセルアドインでは、freee独自関数(freee関数)を利用することで、総勘定元帳一覧の指定した勘定科目に対する[発生累計][残高]、また[ログインしている事業所に設定されている項目の一覧][ログインしている事業所名]の情報を取得することができます。
操作方法について解説します。
1. ログイン
アドイン利用契約のお申込みが完了しましたら、Excelの新規ファイル開き右上の①[freee]タブをクリックし、次に②[更新]ボタンを押すことでExcelのファイルから会計freeeにログインします。
左上の[更新]ボタンを押すことでfreeeのログイン画面が表示されます。
2. freee関数の入力
freeeエクセルアドインでは、以下のfreee関数が利用可能です。
freee関数 | 取得情報 |
---|---|
GLCL |
会計freeeの総勘定元帳一覧の、指定した勘定科目に対する”発生額累計”を取得する関数 |
GLBL |
会計freeeの総勘定元帳一覧の、指定した勘定科目に対する”残高”を取得する関数 |
COMPANY | ログインしている(データ取得対象の)事業所名を取得する関数 |
また、それぞれの関数に対応している引数は以下となります。
freee関数 | 引数 |
---|---|
GLCL | (開始日,終了日,勘定科目,取引先,品目,部門,タグ,セグメント1~3) |
GLBL | (終了日,勘定科目,取引先,品目,部門,タグ,セグメント1~3) |
COMPANY | --- |
freee関数(GLCL/GLBL)でデータを取得できる範囲は、当会計年度もしくは過去の会計年度分になります。尚、会計年度を跨ぐ期間設定はエラーとなります。
※太字の引数は入力必須
総勘定元帳一覧の、指定した勘定科目に対する”残高”を出力する方法を例にとって説明します。
例)2018/12/31 時点の売掛金の残高を出力する
C3に表示期間の終了日である[2018/12/31] 、D3に取得したい勘定科目である[売掛金] と入力し、E3に [=GLBL(C3,D3)] と入力します。
残高が自動更新され表示されます。(Ver.1.1)
※旧バージョンのVer1.0をお使いの場合は、左上のメニュー表示から[更新]をクリックし、データの(再)取得を行うと、残高が表示されます。
各機能について
freeeエクセルアドインの各機能について解説します。
更新
設定されたfreee関数の条件に応じて会計freeeからデータを取得できます。
Ver.1.1より、更新対象がExcelブック全体となりました。
設定データ取得
freee関数の引数に利用可能なパラメータの一覧を取得できます。
アドイン関数の引数の内、ログインしている事業所に設定されている以下の4項目の一覧を取得出来ます。
・勘定科目
・取引先(Ver.1.1より取得可能)
・品目
・部門
・タグ
・セグメント(Ver.1.2より取得可能)
その他の機能
以下の機能のご利用も可能です。
関数の検索機能
入力補助機能
参考
- freee関数の日付形式について、以下入力にご注意ください。
入力形式 | 詳細 | |
---|---|---|
◯ | =GLCL("2018/07/01", "2018/07/01", "旅費交通費") | ダブルクォーテーションで囲んでください |
◯ | =GLCL("2018/7/1", "2018/7/1", "旅費交通費") | 0(ゼロパディング)が無くてもOK |
✗ | =GLCL(‘2018/07/01’, 2018/07/01, "旅費交通費") | シングルクォーテーションはNG |
✗ | =GLCL(2018/07/01, 2018/07/01, "旅費交通費") | ダブルクォーテーションが無いのはNG |
✗ | =GLCL(“2018.07.01”, “2018.07.01”, "旅費交通費") | 年月日の間がスラッシュでないとNG |
- 「実行時エラー’91’」というエラーメッセージが表示される場合
「Visual Studio 2010 Tools for Office Runtime」をインストール後、再度アドインをインストールをお試しください。