前期にfreee申告の機能を用いて申告データを作成している場合には、次年度繰越(繰り越して作成)することで、前期末情報の繰越をして帳票を作成することができます。
また、内容を引き継がずに新たに申告書データを作成することも可能です。
次年度繰越(繰り越して作成)とは
次年度繰越は、freee申告で、前期の申告書データを作成済みである場合、そのデータの内容を一部引き継いで、今期の申告書データを作成します。
そのため、繰り越して作成することで前期申告書作成画面で入力した内容や計算結果が今期申告書へ自動で転記されます。自動転記される項目は以下の通りです。
項目・書類 |
自動転記される内容 |
---|---|
基本情報 |
全般 |
事業所情報 |
全般 |
別表二 |
全般 |
別表五(一) |
期首現在利益積立金額 |
別表五(二) |
期首現在未納税額 |
別表七(一) |
前期以前の欠損金額 |
第六号様式 |
既に納付の確定した当期分の法人税割額、均等割額、事業税割額、特別法人事業税 ※1 |
第二十号様式 |
既に納付の確定した当期分の法人税割額、均等割額 ※1 |
法人事業概況説明書 |
事業内容等、数値以外の項目 |
税務代理権限証書 |
全般 |
税理士法第33条の2第1項に規定する添付書面 |
全般 |
※1:繰り越し元が予定申告の場合のみ
なお、次年度繰越を行うには、下記条件を満たしている必要があります。
・freee会計にて、前年度データの年度締めが完了している
・freee申告にて、前年度の申告書データが作成済みである
例:
freee会計で作成した2021年1月~12月の事業年度のデータについて、
freee申告で2021年度の申告書データを作成済み。
↓
freee会計で年度締めを完了し、
2022年1月~12月の事業年度に移行済み
一方で、後述する「繰り越さずに申告書を作成」は、データの引き継ぎはせず、はじめから申告書データを作り直すものとなります。
次年度繰越(繰り越して作成)を行う
- 画面右上部の[年度切り替え]を選択します。
もしくはfreee会計の年度と申告年度が異なる場合、freee申告の画面に以下のウィンドウが表示されますので新しい年度をクリックします。 - 繰越元の事業年度の行にある[+繰り越して作成]をクリックします。
- 事業年度と、申告区分を確認し、[作成]をクリックします。
※中間申告は「申告書を繰り越して作成」に対応しておりません。
※「内訳書の連携」は、勘定科目内訳明細書を初期連携時に連携するかどうかを選択できます。連携しないにしてもデータ作成後に帳票追加、個別帳票での試算表の連携を実施できます。 - 申告書の入力項目や期首残高が引き継がれていることを確認します。
(画像例 別表五(一))
繰り越さずに申告書を作成する
既存の申告書を繰り越すことなく新規で申告書を作成開始する場合には、年度切り替え画面で「その他の操作」から申告書の作成を開始します。
- 「その他の操作」から「繰り越さずに申告書を作成」をクリックします。
- 「申告書を新規作成」ウィンドウが表示されるので、作成したい事業年度を選択し、「作成」をクリックします。
「内訳書の連携」は、勘定科目内訳明細書を初期連携時に連携するかどうかを選択できます。連携しないにしてもデータ作成後に帳票追加、個別帳票での試算表の連携を実施できます。
申告書データを削除する場合
すでに作成した申告書データを削除したい場合には、以下の手順に従って削除を行います。
注意点
一度申告書データを削除しますと、もとに戻すことはできません。ご注意ください。
- 「年度切り替え」をクリックします。
- 削除したい申告書データの右側にある「…」をクリックし、「申告書を削除」をクリックします。
- 「法人税申告を削除」という確認ウィンドウとなりますので、問題がなければ「削除」をクリックします。
※次年度繰越を行ったデータについて
繰越前と、繰越後のデータは内部で紐付いています。
そのため、繰越後のデータを残したまま、繰越前のデータを削除をすることはできません。
繰越前のデータを削除したい場合は、先に繰越後のデータを削除し、その後に繰越前のデータを削除する必要があります。