前期に申告freeeの機能を用いて申告データを作成している場合には、次年度繰越機能を利用することで、前期末情報の繰越をして帳票を作成することができます。
また、内容を引き継がずに新たに申告書データを作成することも可能です。
目次
次年度繰越と年度切り替えの違い
次年度繰越は、申告freeeで、前期の申告書データを作成済みである場合、そのデータの内容を一部引き継いで、今期の申告書データを作成します。
そのため、次年度繰越を使用することで前期申告書作成画面で入力した内容や計算結果が今期申告書の基本情報、事業所情報、別表に記載した内容、期首残高等へ自動で転記されます。
なお、次年度繰越を行うには、下記条件を満たしている必要があります。
・会計freeeにて、前年度データの年度締めが完了している
・申告freeeにて、前年度の申告書データが作成済みである
※例 会計freeeで作成した2018年1月~12月の事業年度のデータについて、
申告freeeで2018年度の申告書データを作成済み。
↓
会計freeeで年度締めを完了し、
2019年1月~12月の事業年度に移行済み
一方で、後述する「年度切り替え」は、データの引き継ぎはせず、はじめから申告書データを作り直すものとなります。
次年度繰越を行う
1. [次年度繰越]を選択します。
2. 申告一覧で同一事業年度に複数の申告書を作成している場合には、繰り越す申告書データの左側が「選択中」になっていることを確認します。
その後、「現在作成中の申告書を引き継いで作成する」を選択します。
「新規の申告書を作成する」を選択すると基本情報、事業所情報の内容は引き継ぎますが、別表記載内容は今期の申告書へ連携されません。
3.「引き継ぐデータを確認しましょう」に引き継がれる基本情報、申告情報、税理士情報、事業所情報、事業年度、区分が表示されるので、内容を確認します。
4.[申告書を作成する]をクリックします。
※ 勘定科目内訳明細書を初期連携時に連携するかどうかを選択できます。
連携しないにしてもデータ作成後に帳票追加、個別帳票での試算表の連携を実施できます。
5. 申告書の入力項目や期首残高が引き継がれていることを確認します。
(画像例 別表五(一))
また、申告書の入力項目や残高を引継ぎする対象の帳票は下記になります。
・別表二 ・別表五(一) ・別表五(二)
・別表七(一) ・事業概況書 ・税務代理権限証書(国税)
・税理士法第33条の2第1項に規定する添付書面
年度切り替えからの新規作成の方法
既存の申告書を繰り越すことなく新規で申告書を作成開始する場合には、「年度切り替え」から申告書の作成を開始します。
1.「年度切り替え」をクリックします。
2.「申告一覧」の画面下にある「新規作成」という青いボタンをクリックします。
3. 「法人税申告を作成する」から、
・事業年度
・申告区分
・備考
・内訳書の連携 ※
を設定・入力して、「保存」をクリックします。
※ 勘定科目内訳明細書を初期連携時に連携するかどうかを選択できます。
連携しないにしてもデータ作成後に帳票追加、個別帳票での試算表の連携を実施できます。
4. 再び「申告一覧」が表示されますので、3で作成した事業所データの左側にある「選択する」をクリックします。
申告書データを削除する場合
すでに作成した申告書データを削除したい場合には、以下の手順に従って削除を行います。
※注意
一度申告書データを削除しますと、もとに戻すことはできません。ご注意ください。
1. 「年度切り替え」をクリック
2. 削除したい申告書データの右側にある「︙」をクリックし、削除をクリック。
3. 「法人税申告を削除してもよろしいでしょうか?」という確認ウィンドウとなりますので、問題がなければ「削除する」をクリックします。
※次年度繰越を行ったデータについて
繰越前と、繰越後のデータは内部で紐付いています。
そのため、繰越後のデータを残したまま、繰越前のデータを削除をすることはできません。
繰越前のデータを削除したい場合は、先に繰越後のデータを削除し、その後に繰越前のデータを削除する必要があります。