対象プラン(法人)
|
新プラン | アドバンス | エンタープライズ | |
旧プラン | プロフェッショナル | エンタープライズ | ||
対象プラン(個人) | ||||
その他 | freee経理 | freee支出管理 経費精算Plus | freee支出管理 Full | freee請求書 アドバンス |
freee for Salesforce からfreee会計の請求書を発行する際、仕訳関連情報(勘定科目・税区分・品目・部門・メモタグ)を指定できます。その設定のためには、カスタムフィールドをSalesforceへ追加する必要があります。
条件式を組み込んだ数式のカスタムフィールド等を活用し、仕訳関連情報の反映を自動化しましょう。
目次
仕訳連携の設定について
freee請求オブジェクト設定の仕訳連携設定にて、請求オブジェクト/請求明細オブジェクトそれぞれに対して請求書の作成時の仕訳情報の元となるフィールドを設定できます。(いずれもテキスト・ロングテキスト・選択リストのいずれかの型を設定可能)
設定したフィールドに入力されている文字列がそのままfreee会計の勘定科目・税区分・品目・部門・メモタグとして反映される仕組みです。freee会計側の各種マスタと対応するフィールドはSalesforce側に通常存在しないので、各項目に対してカスタムフィールドを追加する必要があります。
freee会計にて既存の値を用いる場合、テキストをfreee側のマスタ名称と完全一致させるため、次のような入力ミスが発生しないフィールドを用います。
- 選択リスト型のフィールド
- 数式型・戻り値テキストのフィールド
- freee勘定科目/freee品目/freeeメモタグ/freee部門など、freee会計から取得されたマスタのオブジェクトの名称を参照するフィールド
各オブジェクトへの設定は次の通り反映されます。標準の設定を請求オブジェクトに対して行い、請求明細オブジェクト側で詳細部分をオーバーライドするといった活用が可能です。
設定先 | 反映内容 |
---|---|
請求オブジェクト |
|
請求明細オブジェクト |
|
また、品目/部門/メモタグについては、書類の発行と同時にfreee会計のマスタに新規レコードを作成できます。その作成権限を制御したい場合、当該ユーザのプロファイルのカスタム権限から変更できます。
freee会計側マスタの確認方法
freee会計側マスタの情報は、次の2通りの方法で確認できます。
- Salesforceのカスタムオブジェクトに保存されたレコードを参照する
- [freee管理]アプリ→[freee請求書設定マスター管理]タブ→[freee会計マスターインポート]の処理によって取得されたレコードを確認する
- アプリケーションランチャーから「freee勘定科目」等を選択
- [freee会計マスターインポート]画面のリンクをクリック
- [freee管理]アプリ→[freee請求書設定マスター管理]タブ→[freee会計マスターインポート]の処理によって取得されたレコードを確認する
- freee会計で確認する
- [設定]メニュー →[勘定科目の設定]等の各種マスタの画面にアクセス
- [エクスポート]ボタンからエクスポートも可能
- [エクスポート]ボタンからエクスポートも可能
- [設定]メニュー →[勘定科目の設定]等の各種マスタの画面にアクセス
各マスタに対応するフィールドの追加について
判断の元となるフィールドに連動させた数式フィールドの追加による対応(後述するハンド入力の反映の加味を含めて)が望ましいですが、運用に合わせて構築してください。
freeeマスタ | Salesforceのフィールド制御 |
---|---|
勘定科目 |
|
税区分 |
※ 勘定科目を指定するとその税区分を反映するため、ほとんどの場合指定は必要ありません |
品目 |
|
部門 |
|
メモタグ |
|
【追加例】自動採番フィールド
Salesforce側で発番したプロジェクトコードをそのままfreee会計に反映される場合などに適しています。
メモタグ(案件・商談等に対応するプロジェクトコードとしての用途)の例:
書類の作成時にfreee会計側のメモタグが作成されることとなります。
【追加例】選択リストフィールド
選択肢が少なく、内容に応じた判断が必要な項目に利用できます。
勘定科目の例(「売上高」「前受収益」「立替金」「預り金」の4種の場合):
※ 複数のオブジェクトで利用できるような選択リストについては、グローバル選択リスト値セットを作成し使用するようにします
【追加例】ルールを反映する数式フィールド
ある程度、項目内容の制御を自動化したい場合に適しています。ただし、数式のフィールドにはハンド入力できなくなってしまうので、次のいずれかの方法でハンド入力を反映できるようにしておくことがおすすめです。
- 請求明細オブジェクト側にて、個別に入力できるフィールドを設定する
- 数式フィールドでハンド入力用フィールドの入力を加味させる
数式フィールドでハンド入力用フィールドの入力を加味させる
2つのカスタムフィールドを用意し、仕訳連携設定においては数式フィールドを用います。
- ハンド入力用フィールド(テキスト型や選択リスト型)
- 例外的な入力等に利用します
- 数式フィールド(数式型・戻り値テキスト)
- 経常的な内容は自動反映するようにします
- ハンド入力がある場合はその内容を反映するようにします
以下は請求オブジェクトにて勘定科目について対応する例です。
(請求明細オブジェクトで対応する場合は数式の参照だけ異なります)
追加フィールド①(ハンド入力用):
※ 追加フィールド②の数式で反映できないものをこの選択リストで入力するものとします
※ デフォルト値は設定しないようにします
追加フィールド②(数式):
※ ハンド入力用のフィールドに入力があれば、そちらを反映するような数式とします。また、取引先に持たせている決済条件を参照し、月払いなら「売上高」、年払いなら「前受収益」を選択するものとします。実際に行うためには、取引先へのカスタムフィールドの追加も必要です。
数式
IF (
ISBLANK( FreeeAccountItemHand__c ) ,
CASE( Account.PaymentTerm__c ,
"年額", "前受収益",
"月額", "売上高",
""),
FreeeAccountItemHand__c )
※ 取引先(Account)のカスタムフィールド「PaymentTerm__c」(選択リスト)が「年額」「月額」「その他」の値を取りうるものとしてとらえてください
【追加例】商品を参照する数式フィールド
請求明細の商材毎に固定となるタグを設定したい場合、次のように対応できます。
(商品と商談商品を例にとっていますが、他のオブジェクトでも同様に利用できます)
- 商品にテキストや選択リストのフィールドを追加
- 商談商品に上記フィールドを参照する数式フィールドを追加
商品に選択リストのカスタムフィールドを追加:
商品の登録時にカテゴリを固定値として設定する前提です。
商談商品に上述のフィールドを参照する数式フィールドを追加(※ 品目として用いる場合):
※ ProductCategory__cを選択リストとして追加したため、TEXT関数を用いています
数式
TEXT(PricebookEntry.Product2.ProductCategory__c)
【追加例】freee会計マスターオブジェクトへの参照フィールド
freee会計側マスタで先行してレコードが追加され、Salesforce側で追随する手間をなくしたい場合には適しています。(マスタの自動インポートによって新規分追加分を自動で反映できるため)
ただし、利用ユーザが正しい選択肢を判断できることが前提となります。
メモタグの例:
入力時は、前方一致で検索する形となります。
※ レコードの重複を避けるため、freeeメモタグオブジェクトへ新規レコードを追加することは避けてください。freee側マスタへのレコード追加は、テキストフィールドを用いて新規の値を入力することで反映してください。