外貨建取引が発生した際「外貨建取引管理アプリ」ご利用いただくことで、外貨で入力した金額の円貨換算や、期末時の為替差損益の計算を自動化することができます。
目次
本ページでご説明するfreee公式アプリは、こちらのアプリストアページからすぐに利用を開始することができます。
→「外貨建取引管理アプリ」ページへ
このアプリでできること
外貨建取引の「外貨金額・通貨」を入力することで、為替レートを基にアプリが自動で日本円換算、freeeへと取引登録を行います。
また、アプリから登録された外貨建取引に対しては、決算時に指定日レートによって期末評価(洗替法)を行い、為替差損益の期末評価仕訳および翌期首の振戻仕訳を、振替伝票としてfreeeに登録します。
利用の流れ
freeeで為替差損益計上用の勘定科目を設定する
初めに、期末評価時の為替差損益を計上する際に利用する、勘定科目をfreeeで作成します。
freeeにログイン後、[設定]メニュー→[データ設定]グループにある「勘定科目の設定」を選択します。「新しい勘定科目を登録する」ボタンをクリックし勘定科目を作成します。
※勘定科目の作成については、勘定科目の設定・追加を行うのヘルプページもご参照ください。
アプリから外貨用の設定を登録する
- アプリストア上のアプリページから[連携]ボタンをクリックします。
- freeeにログインした状態で、[許可する]ボタンをクリックします。
- アプリ連携の開始画面が表示されるため、許可するをクリックします。
- 利用する事業所を選択します。
- ホーム画面が表示されるため、「設定」ボタンをクリックします。
- 「為替差損益用の勘定科目」と外貨換算後の邦貨金額に対する「小数点の端数処理設定」を行い、登録ボタンをクリックします。
外貨建取引を登録する
アプリの[外貨建取引登録]ボタンより外貨建取引に関する情報を入力し、「登録」ボタンをクリックします。
各項目の入力内容については、次の表をご参考ください。
項目 |
必須 |
詳細 |
収支 |
○ |
収入/支出のどちらかを選択します。 |
発生日 |
○ |
経過勘定が発生した日付を入力します。 |
期日 |
- |
項目名が「期日」となります。支払いがなされる予定日を入力します。 |
勘定科目 |
○ |
「売上高」、「仕入高」など取引の勘定科目を選択します。 |
税区分 |
○ |
税区分を選択します。 |
レートの適用 |
○ |
「自動」の場合 外部のレートAPIから発生日における為替レートを自動的に取得します。 「自分で入力」の場合 レート欄が表示されるため為替レートを入力します。 |
通貨 |
○ |
取引通貨を選択します。 |
金額 |
○ |
外貨建取引の金額を入力します。 |
取引先 品目 部門 メモタグ セグメント |
- |
各種タグ情報を選択します。 ※ 入力時に付与した各種タグは、経過勘定の振替仕訳にも全て反映されます。 |
備考 |
- |
取引に関するメモなどを任意で入力します。 |
決算時に外貨建取引の期末評価を行う
- アプリの[期末評価]ボタンをクリックします。
- 外貨取引の期末評価が表示されるため、右上の「期末評価を行う」ボタンをクリックします。
- ダイアログが表示されるため、期末評価日を入力します。
- 指定した評価日時点で未決済の取引(※)に対する評価結果が表示されます。確認後問題がなければ「確定」ボタンをクリックします。
※「決済済み」の取引や、「freeeで更新/削除された」取引、および「一部決済」取引(例:10万円の未決済取引に5万円のみ決済を登録している取引)は表示されません。これらの取引に対しても期末評価を行いたい場合は、手動で金額を計算し、必要に応じて期末評価時の振替伝票をfreeeから登録してください。
参考:決済時の為替差損益の計上方法
外貨建取引は、発生日から決済が行われるまでに、為替レートの変動から決済時に差額(=為替差損益)が生じることがあります。この為替差損益の計上は、freeeの「自動で経理」の機能から手動で行う必要があります。
参考:為替レートの自動取得に関して
為替レートは欧州中央銀行が毎営業日の日本時間午後11:00に発表する為替レート情報を自動的に取得しています。
採用する為替レートは、国税庁が発表している「外貨建取引に係る会計処理等の指針」にもある通り、原則主要取引金融機関のレートを採用することが望ましいですが、同一の方法により入手等をした合理的なものを継続して使用している場合には、その運用が認められています。