ログインなしパートナーは現在ベータ版になります。留意事項をご一読、ご了承のうえご利用ください。
本記事では便宜的に、(ログインなしパートナーではない)パートナーを、通常パートナーと呼称します。
法令について
下請取引における電磁的記録の合意について
通常、パートナーがfreee業務委託管理にご登録いただく際には電磁的記録への合意をいただくことが必須になりますが、ログインなしパートナーでは電磁的記録への事前合意機能はありません。
下請法に該当する取引における、電子メール等のコミュニケーションツールで発注書を送信する際、事前に受注者側(ログインなしパートナー)と電磁的記録の提供に関する合意を取るようにしてください。
電磁的記録の合意とは?
公正取引委員会が定める三条書面(発注書)を電磁(電子メールでの発注書交付やシステム上での発注書交付等)で行う場合、事前に受注者側との合意を取ることが定められた事項です。
freee業務委託管理で発行した発注書や支払明細書をPDFでダウンロードし、電子メールで送付する場合には、以下に則り事前に合意をお取りください。
- 参考:公正取引委員会「下請取引における電磁的記録の提供に関する留意事項」
電磁的記録の合意の取り方
- 取引前にメール等で合意を取る
- 業務委託基本契約書等にやり取りが電磁で行われることを記載する
記載事例
電磁的記録の合意文章の事例を記載します。
あくまで事例ですので、必要があれば貴社の法務部門等と内容の調整を行ってください。
下記の条件に基づき、今後の取引について、下請法第3条1項の規定による書面の交付に代えて電磁的記録の提供をいたします。
電磁的記録の定義は、電気通信回線を通じて送信し, 下請事業者の使用に係る電子計算機に備えられたファイル(以下「下請事業者のファイル」という。)に記録する方法(例えば,電子メール、取引データをまとめてファイルとして一括送信する方法(EDI等), 電磁的記録をファイルに記録する機能を有するファックス等に送信する方法等)を指します。
電磁的記録の提供の方法は、送信される電子メール。
インボイス制度について
現在、一部仕様はインボイス制度に未対応です。施行時までには対応予定です。
現段階において、適格請求書発行事業者の登録番号は入力できます。
電子帳簿保存法について
電子帳簿保存法の基本的な考え方は「2022年1月以降のfreee業務委託管理の電子帳簿保存法対応について」のヘルプページをご覧ください。
現在、一部仕様は電子帳簿保存法未対応です。猶予期間の終了後には対応予定です。
支払明細書の名称について
通常パートナーの場合、企業が請求書のドラフトを作成する場合「請求書」という名称になりますが、ログインなしパートナーの場合、税法の観点から企業が作成する書類の名称は「支払明細書」になります。
freee業務委託管理では企業側が請求書を代理作成する機能はありますが、最終的には通常パートナーが申請を行う機能になっているため「請求書」という名称で問題ありません。
チャットサポートについて
ログインなしパートナーとして登録された取引先(発注先)は、マイページの発行がないため、サポートのチャット機能は利用できません。
貴社にてお取次ぎいただき、弊社にお問い合わせください。
機能に関する補足事項
請求元IDのCSV出力について
freee業務委託管理から自動採番される「請求元ID」が通常パートナーと同じIDになる可能性があります。こちらはログインなしパートナーと通常パートナーがデータベースの構造上異なる項目として作成されるためです。
会計システムへの連携等で、請求元IDをご利用されている場合は、CSV出力後にIDの被りの有無をご確認いただくか、「カスタムID」の設定をしてください。
また、通常パートナーかログインなしパートナーを判別したい場合は、「請求元種別」をご覧ください。
上長承認後の編集
タスクの上長承認設定を有効にしている場合、上長承認後にタスクを編集することはできません。
そのタスクをキャンセルし、新しいタスクを発行してください。
過去の記録を残しておくため、新しいタスクを発行する際に、キャンセルしたタスクの発注書をダウンロードしアクティビティログに添付してください。
パートナー登録上限アラート
通常パートナーの場合、契約数以上の招待を行った場合アラートが表示され、招待ができません。
ログインなしパートナーは通常パートナーと異なり、ご契約いただいているログインなしパートナー数の上限を超えた場合でも無限に登録できます。
またログインなしパートナーはこのアラートのカウントには含まれません。
契約情報
契約情報に表示される「現在のパートナー数」には、ログインなしパートナーは含まれません。
権限:ログインなしパートナーの登録・編集・請求情報の閲覧
ログインなしパートナーは通常パートナーと異なり、企業側で、登録・請求情報を入力します。全ての権限のユーザーが登録・編集・請求情報を閲覧できます。
管理タブのデータエクスポート画面から行えるログインなしパートナーのCSVダウンロードは、通常パートナーと同じく、「オーナー権限」と「経理権限」のみ可能です。
ログインなしパートナー機能の利用をやめる場合
弊社での設定が必要になりますので、担当カスタマーサクセスもしくはチャットで停止希望の旨をご連絡ください。
現在、ログインなしパートナー機能を無効にしても、タスクにアサインできる仕様になります。
ログインなしパートナー機能を停止する際は、ログインなしパートナーの停止化をお願いします。