深夜残業だけを申請制にする方法

スケジュールパターンの「勤務終了刻限」を設定すると、その時刻を超えた労働時間は計上されなくなります。あらかじめ「勤務終了刻限」を設定したパターンを割り当てておき、深夜残業を申請したい場合は「勤務終了刻限」を設定していないパターンへの変更を申請することで、深夜労働時間だけを申請制にできます。

※雇用区分設定にて、「退勤予定後の労働時間の取り扱い」が「勤怠時間として扱う」となっていることが前提です。

【申請前の集計イメージ】
勤務終了刻限 22:00 のパターンを適用

【申請後の集計イメージ】
勤務終了刻限を設定していないパターンを適用

事前設定

雇用区分設定とパターン設定を設定したうえで、スケジュール登録します。

雇用区分設定

1. 設定 ＞ 従業員 ＞ 雇用区分設定 を開き、該当区分の ［編集］をクリックします。
2. スケジュールカテゴリ ＞ 退勤予定後の労働時間の取り扱い にて、「勤怠時間として扱う」を選択して登録します。

パターン設定

「深夜なし」と「深夜あり」、2通りのパターンを作成します。

「深夜なし」パターンの作成

勤務開始刻限が設定されたパターンを作成します。

1. 設定 ＞ スケジュール ＞ パターン設定 を開きます。［+新規登録］をクリックします。
2. 基本情報カテゴリを以下のように入力します。
   
   

   番号	項目名	説明
   1	パターンコード	任意のコードを3～10文字の半角英数字で入力します（「5001」など）。
   2	パターン名	任意の名称を20文字以内で入力します（「管理職 通常（深夜なし）」など。
   3	スケジュール種別	「通常勤務」を選択します。

3. 予定カテゴリを以下のように入力します。
   
   

   番号	項目名	説明
   1	出勤予定	出勤予定時刻を入力します（「当日9時00分」など）。
   2	退勤予定	退勤予定時刻を入力します（「当日18時00分」など）。
   3	勤務終了刻限	※カテゴリの［詳細］ボタンをクリックすると表示されます。 「当日22時00分」と入力します。

4. スケジュールで休憩を設定したい場合、休憩予定カテゴリを入力します。
   
5. 半日勤務カテゴリにて、「午前出勤パターン登録」「午後出勤パターン登録」それぞれの［編集］をクリックし、半休取得時の出勤/退勤予定を入力します。この際、それぞれの勤務終了刻限に「当日22時00分」と入力します。
   
6. 必要に応じてその他の各項目を入力し、［登録］をクリックします。
   ※各項目の設定方法は「「パターン設定」の設定方法」をご参照ください。

「深夜あり」パターンの作成

上記で作成した「深夜なし」パターンを［別名で登録］することによって、勤務終了刻限が設定されていないパターンを作成します。

1. 上記で作成した「深夜なし」パターンの、［編集］をクリックします。
2. 以下の項目だけを変更します。
   
   
   

   番号	項目名	説明
   1	パターンコード	「深夜なし」パターンと異なるコードに変更します（「5002」など）。
   2	パターン名	「深夜なし」パターンと異なる名称に変更します（「管理職 通常（深夜あり）」など）。
   3	勤務終了刻限	入力されている値を削除し、空欄とします。
   4	午前出勤パターン登録 ＞ 勤務終了刻限	入力されている値を削除し、空欄とします。
   5	午後出勤パターン登録 ＞ 勤務終了刻限	入力されている値を削除し、空欄とします。

3. 各項目の変更後、［別名で登録］をクリックします。変更した内容でパターンがコピーされます。
   ※［登録］をクリックすると、設定内容が上書きされてしまいますのでご注意ください。
   
   

スケジュール登録

上記で作成した「深夜なし」パターンを、あらかじめ割り当てておきます。

曜日によってスケジュールが決まっている場合は、「「自動スケジュール設定」の設定方法」のヘルプページを参考に設定してください。

シフト制など、各曜日のスケジュールが決まっていない場合は、「月間スケジュールの手動登録 / 削除方法（スケジュール管理）」のヘルプページを参考に手動で割り当ててください。

申請方法

従業員は、深夜残業を申請したい日に対して、「深夜あり」パターンへのスケジュール変更申請を行います。

※スケジュール申請の方法は「【従業員画面】スケジュール変更 / 休暇取得の申請方法（PC / モバイル）」こちらの記事をご参照ください。

上記のスケジュール申請が承認されると、22:00以降の労働時間が計上されます。