※ 本記事はfreee勤怠管理Plusについてのヘルプページです。freee人事労務については「freee人事労務のカテゴリー」をご覧ください。
本システムで休憩を取得する方法は3種類あり、それらを併用することも可能です。
取得方法 | 説明 |
---|---|
打刻休憩 | 従業員がタイムレコーダーで、休憩開始 / 終了時刻を打刻します。実際の休憩実績を記録したいときに最適です。 |
スケジュール休憩 | スケジュールに休憩開始 / 終了予定を登録します。決められた時間帯に休憩を自動取得したい場合や、スケジュールパターンごとに異なる休憩を自動取得したい場合に最適です。 |
雇用区分休憩 | 日の労働時間が、設定した基準時間を上回るときに休憩を自動取得します。休憩の時間帯を定めずに、労働時間に応じて自動取得したい場合に最適です。 |
貴社に最も適する休憩の計算方法を採用し、以下の手順で事前設定してください。
1. 打刻休憩
従業員がタイムレコーダーで、休憩開始 / 休憩終了時刻を打刻します。初期値では、タイムレコーダーに打刻開始/休憩終了ボタンが表示されるようになっています。
【デスクトップ版タイムレコーダーの場合】
打刻休憩を利用しない場合は、タイムレコーダー画面に[休憩開始][休憩終了]を表示しないように制御可能です。
詳しくは、「打刻休憩を利用しない場合の制御方法」のヘルプページをご覧ください。
2. スケジュール休憩
スケジュールに休憩開始 / 終了予定を登録します。決められた時間帯に休憩を自動取得したり、スケジュールパターンごとに異なる休憩を自動取得することができます。
※ スケジュールの詳細については、「スケジュールの役割」のヘルプページをご覧ください。
設定方法
スケジュールパターンを以下のように設定します。
- 設定 > スケジュール > パターン設定 を開き、[新規登録]または対象パターンの[編集]をクリックします。
- 休憩予定カテゴリの「休憩設定1~3」を入力します。[休憩追加]をクリックすると入力欄が追加されます。
- [登録]をクリックします。
このスケジュールパターンを割り当てると、上記で設定した時間帯を休憩として自動集計します。
スケジュールパターンの割り当て手順は「月間スケジュールの手動登録 / 削除方法(スケジュール管理)」のヘルプページをご覧ください。
補足:「休憩予定時間」について
休憩予定カテゴリの[詳細]を展開すると、「休憩予定時間」という項目があります。この項目を設定すると、休憩の取得時間帯を指定せずに休憩時間を取得できます。スケジュールパターンによって異なる休憩を自動取得したいが、休憩の時間帯を定めたくない場合などに利用することもできます。
ただし、以下の点に注意が必要です。
- 休憩を取得する時間帯を指定できません。
- 極端に勤務時間が短い日にも、一律で休憩時間が適用されてしまいます。このため、例えば早退のために勤務時間が2時間になってしまったような日にも1時間の休憩を取得してしまうなどのエラーが起こりえます。
特別な意図がない限りは、「休憩設定1~3」で設定するか、または本ページの「3. 雇用区分休憩」を使用することをお勧めします。
3. 雇用区分休憩
日の労働時間が、設定した基準時間を上回るときに休憩を自動取得します。休憩の時間帯を定めずに、労働時間に応じて自動取得できます。
「スケジュール休憩」と「雇用区分休憩」の併用について
「雇用区分休憩」は、「スケジュール休憩」を考慮しない労働時間に応じて自動取得されます。
【例:以下の休憩設定、勤務状況の場合】
- 休憩時間の優先順位:自動判別(デフォルト)
- 雇用区分休憩:361分間の労働につき45分間の休憩を自動取得する
- スケジュール休憩:12:00~12:30
- 勤務状況:9:00出勤、15:30退勤
9:00から15:30までの労働時間は、「スケジュール休憩」を考慮した場合は360分、考慮しない場合は390分です。
「雇用区分休憩」は「スケジュール休憩」を考慮しない労働時間を参照するため、労働時間は361分以上となり、「雇用区分休憩45分」が自動取得されます。
設定方法
※ 全権管理者、または「雇用区分設定」権限が「◯ 閲覧・編集」の一般管理者だけが可能な操作です。
- 設定 > 従業員 > 雇用区分設定 を開き、対象区分の[編集]をクリックします。
- 休憩関連カテゴリ内の「休憩時間1~3」に数字を入力します。[休憩追加]をクリックすると入力欄が追加されます。
雇用区分休憩減算先の優先順位
「自動休憩」は、休憩を取得する時間帯を指定できませんが、どの勤怠項目から優先的に減算するかを設定できます。
休憩関連カテゴリの[詳細]を展開し、「雇用区分休憩減算先の優先順位」を確認してください。
初期値は「所定 > 所定外 > 深夜所定 > 深夜所定外」となっています。変更するときは、[優先順位の設定]より設定してくだい。
※ この設定は前述のパターン設定内「休憩予定時間」にも適用されます。 - [登録]をクリックします。
- この変更は、すでに勤怠計算された日の集計には適用されません。過去の集計データにも変更を反映するには、勤怠データ再計算を行ってください。
詳しくは、「「勤怠データ再計算」の操作方法」のヘルプページをご覧ください。
設定例
「労働時間が6時間を超える場合は45分、8時間を超える場合には1時間の休憩を与える」としたい場合は、以下のように入力します。
- 休憩時間1:「361」分間の労働につき「45」分間の休憩を自動取得する
- 休憩時間2:「481」分間の労働につき「60」分間の休憩を自動取得する
集計例
「481」分間の労働につき「60」分間の休憩を自動取得するよう設定した場合の集計例です。
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出勤 9:00、退勤 17:00 の場合:
労働時間は8時間(480分)となり、基準時間を下回るため、休憩は取得されません。 -
出勤 9:00、退勤 17:01 の場合:
労働時間は8時間1分(481分)となり、基準時間を上回るため、休憩が取得されます。集計結果は以下の通りです。
- 所定時間:7時間1分
- 休憩時間:1時間
異なる休憩を併用する場合の設定
上記3種類の休憩を併用することもできます。併用時はどのように休憩時間を決定するかを、以下の項目で設定してください。
- 設定 > 従業員 > 雇用区分設定 を開き、対象区分の[編集]をクリックします。
- 休憩関連カテゴリの[詳細]を展開し、「休憩時間の優先順位」を設定します。
項目名 説明 自動判別(デフォルト) 「打刻休憩」と「スケジュール休憩」を組み合わせた休憩と、「自動休憩」を比較し、より長い休憩を採用します。 打刻休憩優先 打刻休憩がある場合は、打刻休憩だけを採用し、他の休憩は無視します。 各種休憩を合算 「打刻休憩」と「スケジュール休憩」を組み合わせた休憩と、「自動休憩」を合算して適用します。 - [登録]をクリックします。