※ 本記事はfreee勤怠管理Plusについてのヘルプページです。freee人事労務については「freee人事労務のカテゴリー」をご覧ください。
週の残業時間を設定することで、週40時間を超過した労働時間を残業として計上できます。
設定方法と計算方法について解説します。
目次
設定方法
設定 > 従業員 > 雇用区分設定 > 該当雇用区分の[編集] > 「週の時間外集計」カテゴリ > 「週の法定労働時間」にて、「40時間0分間を超過した勤務については、残業としてカウントする」 と設定します。
※ 週の法定労働時間の設定は、変更を行うと「勤怠締め」されている期間も含めて変更後の設定で集計が行われます。変更前の集計を確認する必要がある場合、変更実施前に勤怠データを出力してください。
「変形労働設定機能」とは併用できません。「週の法定労働時間」を設定している状態で「変形労働」を設定すると、「週の法定労働時間」設定が自動で外れますのでご注意ください。
変形労働設定機能の詳細は「変形労働の設定方法(任意設定)」のヘルプページをご覧ください。
対象項目
「平日」と「法定外休日」の以下の集計項目が対象です。
- 所定時間
- 所定外時間
- 深夜所定時間
- 深夜所定外時間
- 法定外休日所定時間
- 法定外休日所定外時間
- 法定外休日深夜所定時間
- 法定外休日深夜所定外時間
「休日残業計算機能」が「使用しない」になっている場合、計算対象は平日のみです。法定外休日も計算対象に含めたい場合は、「メールサポートを利用する(freee勤怠管理Plus)」のヘルプページを参考に、サポートセンターへ「休日残業計算機能:使用する」への変更をご依頼ください。
詳細は「集計項目に「休日残業時間」や「休日所定外時間」を表示する方法」のヘルプページをご覧ください。
対象期間
「週の締め日」に基づく期間が対象です。月末月初の場合、月を跨いだ1週間で計算します。
「週の締め日」は以下のメニューで変更可能です。
- 設定 > 従業員 > 雇用区分設定 > 該当雇用区分の[編集] > 「基本情報」カテゴリの[詳細] > 週の締め日
例:「週の締め日:土曜日」の場合
→ 日曜日~土曜日が対象期間です。
「週の締め日」を変更した場合は過去の勤怠データに反映するため、勤怠データ再計算を実施してください。
詳細は「「勤怠データ再計算」の操作方法」のヘルプページをご覧ください。
残業時間への計上方法
残業時間への計上方法は、「直近の所定外から計上」と「時系列で計上」のいずれかです。すべての雇用区分が、一律同じ設定となります。
また、「直近の所定外から計上」では法定外休日を優先に残業へ計上することもできます。
- すべての雇用区分の「週の法定労働時間」を2022年7月9日リリース後に設定している場合、「直近の所定外から計上」が適用されています。
- 2023年11月12日リリース後に本システムの利用を開始した場合、「法定外休日を優先に残業へ計上する」設定が適用されています。
- 「残業時間への計上方法」の変更をご希望の場合は、サポートセンターへ「週の時間外集計の計上方法」の変更をご依頼ください。「直近の所定外から計上」に変更をご希望の場合は、法定外休日を優先に残業へ計上するかどうかもお伝えください。
- 「直近の所定外から計上」を利用中で、法定外休日を優先に残業へ計上したい場合も、サポートセンターへご依頼ください。
- サポートセンターへのご依頼方法は、「メールサポートを利用する(freee勤怠管理Plus)」のヘルプページをご覧ください。
直近の所定外から計上(法定外休日を優先に残業へ計上する場合)
残業時間への計上順
- 法定外休日の「所定外」「深夜所定外」から残業へ計上します。同日に「所定外」「深夜所定外」がある場合は、直近の時間帯から計上します。
- 法定外休日の「所定」「深夜所定」から残業へ計上します。同日に「所定」「深夜所定」がある場合は、直近の時間帯から計上します。
- 平日の「所定外」「深夜所定外」から残業に計上します。同日に「所定外」「深夜所定外」がある場合、直近の時間帯から計上します。
- ここまですべて残業に計上しても40時間を超えた時間に満たない場合、平日の「所定」「深夜所定」から残業に計上します。同日に「所定」「深夜所定」がある場合、直近の時間帯から計上します。
計算例
次のような労働状況の場合、①~⑭の順で残業時間に計上します。
- 法定休日:日曜日
- 法定外休日:火曜日
- ① 火曜日の「深夜所定外」
- ② 火曜日の「所定外」
- ③ 火曜日の「所定」
- ④ 土曜日の「所定外」
- ⑤ 木曜日の「所定外」
- ⑥ 水曜日の「所定外」
- ⑦ 水曜日の「深夜所定外」
- ⑧ 土曜日の「所定」
- ⑨ 金曜日の「所定」
- ➉ 金曜日の「深夜所定」
- ⑪ 木曜日の「所定」
- ⑫ 水曜日の「所定」
- ⑬ 月曜日の「深夜所定」
- ⑭ 月曜日の「所定」
「所定」「所定外」「深夜所定」「深夜所定外」の合計が48時間の場合は、40時間を「8時間」超えているため、①~③を残業時間に計上します。
番号 | 日の集計結果 | 週の集計結果 |
---|---|---|
① | 法定外休日深夜所定外:1時間 | 法定外休日深夜残業:1時間 |
② | 法定外休日所定外:1時間 | 法定外休日残業:7時間 |
③ | 法定外休日所定:6時間 |
直近の所定外から計上(法定外休日を優先に残業へ計上しない場合)
残業時間への計上順
- 直近の「所定外」「深夜所定外」から残業に計上します。同日に「所定外」「深夜所定外」がある場合、直近の時間帯から計上します。
- 「所定外」「深夜所定外」をすべて残業に計上しても40時間を超えた時間に満たない場合、直近の「所定」「深夜所定」から残業に計上します。同日に「所定」「深夜所定」がある場合、直近の時間帯から計上します。
スケジュールを登録せず運用している場合は「所定外」が集計されないので、「時系列順で計上」で計算されます。
計算例
次のような労働状況の場合、①~⑭の順で残業時間に計上します。
- 法定休日:日曜日
- 法定外休日:土曜日
- ① 土曜日の「所定外」
- ② 木曜日の「深夜所定外」
- ③ 木曜日の「所定外」
- ④ 水曜日の「所定外」
- ⑤ 水曜日の「深夜所定外」
- ⑥ 火曜日の「所定外」
- ⑦ 土曜日の「所定」
- ⑧ 金曜日の「所定」
- ⑨ 金曜日の「深夜所定」
- ➉ 木曜日の「所定」
- ⑪ 水曜日の「所定」
- ⑫ 火曜日の「所定」
- ⑬ 月曜日の「深夜所定」
- ⑭ 月曜日の「所定」
「所定」「所定外」「深夜所定」「深夜所定外」の合計が44時間の場合は、40時間を「4時間」超えているため、①~⑤を残業時間に計上します。
※1:②は夜間22:00後の労働であるため、③の前に計上します。
※2:⑤は早朝5:00前の労働であるため、④の後に計上します。
番号 | 日の集計結果 | 週の集計結果 |
---|---|---|
① | 法定外休日所定外:1時間 | 法定外休日残業:1時間 |
② | 深夜所定外:1時間 | 深夜残業:1時間 |
③ | 所定外:1時間 | 残業:1時間 |
④ | 所定外:30分 | 残業:30分 |
⑤ | 深夜所定外:30分 | 深夜残業:30分 |
時系列で計上
残業時間への計上順
「所定」「所定外」「深夜所定」「深夜所定外」の労働時間を1日ずつ積み上げ、40時間を超えた以降の時間を残業に計上します。
計算例
次のような労働状況の場合、①から順に労働時間を1日ずつ積み上げ、⑫で40時間に達します。40時間を超えた以降の⑬、⑭を残業時間に計上します。
- 法定休日:日曜日
- 法定外休日:土曜日
- ① 月曜日の「所定」
- ② 月曜日の「深夜所定」
- ③ 火曜日の「所定」
- ④ 火曜日の「所定外」
- ⑤ 水曜日の「深夜所定外」
- ⑥ 水曜日の「所定」
- ⑦ 水曜日の「所定外」
- ⑧ 木曜日の「所定」
- ⑨ 木曜日の「所定外」
- ➉ 木曜日の「深夜所定外」
- ⑪ 金曜日の「深夜所定」
- ⑫ 金曜日の「所定」
- ⑬ 土曜日の「所定」
- ⑭ 土曜日の「所定外」
「所定」「所定外」「深夜所定」「深夜所定外」の合計が44時間の場合は、40時間を「4時間」超えているため、⑬、⑭を残業時間に計上します。
番号 | 日の集計結果 | 週の集計結果 |
---|---|---|
⑬ | 法定外休日所定:3時間 | 法定外休日残業:3時間 |
⑭ | 法定外休日所定外:1時間 |
法定外休日残業:1時間 |
週の集計の確認方法
タイムカード画面上部の「表示条件の選択」欄で「オプション:週の集計」にチェックして[表示]することで、週の集計を確認できます。
【 「週の集計」チェックなし】
【「週の集計」チェックあり】
「週の集計」を常にチェックありにする
次の設定をすることで、「週の集計」に常にチェックが入った状態になります。
- 設定 > その他 > オプション > 「表示設定」カテゴリ > 「デフォルト値設定」をクリックし、「デフォルト値設定」画面を開きます。
- 「勤務データ関連設定」カテゴリの「週の集計」にチェックを入れ、[登録]をクリックします。
休暇みなし勤務時間を設定している場合の残業計算への影響については、「「休暇みなし勤務時間」の残業計算への影響と設定変更方法」のヘルプページをご覧ください。