※ 本記事はfreee勤怠管理Plusについてのヘルプページです。freee人事労務については「freee人事労務のカテゴリー」をご覧ください。
設定 > 画面表示 > カスタムデータ項目設定 では、複数の集計項目を加算および減算して新しい集計項目(カスタムデータ項目)を作成し、各画面の[カスタム]タブに表示できます。
例えば、「残業時間」と「深夜残業時間」の合算値を、「残業合計」などの任意の名称で表示できます。カスタムデータ項目同士の並べ替えも可能です。
【カスタムデータ項目の設定例】
下図内、各項目の設定方法は、本記事の「設定例」をご参照ください。
作成したカスタムデータ項目は、各画面の[カスタム]タブに表示されます。
- 日別データ > [通常(カスタム)]タブ
- 月別データ > [通常(カスタム)]タブ
- タイムカード > [タイムカードカスタム]タブ
目次
確認事項
設定 > 画面表示 内をご確認ください。
[カスタムデータ項目設定]が表示されていない場合は、機能追加が必要です。
「メールサポートを利用する(freee勤怠管理Plus)」のヘルプページを参考に、サポートセンターへ「カスタム表示の設定機能」の追加をご依頼ください。
カスタムデータ項目の作成
カスタムデータ項目の作成方法を解説します。カスタムデータ項目設定は、日別データ項目、月別データ項目、それぞれ最大20個まで作成可能です。
※ 全権管理者、または「オプション」権限が「◯ 閲覧・編集」の一般管理者だけが可能な操作です。
- 設定 > 画面表示 > カスタムデータ項目設定 を開きます。
- [日別]タブ、または[月別]タブを開きます。
それぞれのタブで作成できる項目は、次のとおりです。
タブ名
説明
日別
日別データ項目(日単位の項目)を設定します。
【項目が表示される画面】
- 日別データ > [通常(カスタム)]タブ
- タイムカード > [タイムカードカスタム] > 「日別データ」欄
【出力可能メニュー】
- 日別データ[CSV]
- タイムカード[PDF] > 勤怠項目(タイムカード下部の明細箇所)
月別
月別データ項目(月単位の項目)を設定します。
【項目が表示される画面】
- 月別データ > [通常(カスタム)]タブ
- タイムカード > [タイムカードカスタム] > 「月別データ」欄
【出力可能メニュー】
- 月別データ[CSV]
- タイムカード[PDF] > 集計項目(タイムカード上部)
※ カスタムデータ項目を出力する場合は、該当項目を出力レイアウトに追加する必要があります。詳細は「【カスタムデータ項目】集計値の出力方法」のヘルプページをご覧ください。
- [新規作成]をクリックします。
-
「基本情報」カテゴリ内を設定します。
番号
項目名
説明
①
カスタム表示コード
※ 必須
任意のコードを英数字3~8文字で入力します(「1000」など)。日別データ項目同士、月別データ項目同士で重複したコードは登録できません。
②
カスタム表示名
※ 必須
任意の項目名を100文字以内で入力します(「時間外勤務」など)。入力欄の中で改行した場合、画面上でもその通りに改行して表示されます。
③
計算単位
「時間」「日」「数値」から選択します。選択した計算単位に該当する項目を「追加する項目の選択」欄で選択できます。
④
丸め単位(分)
集計値に対する丸めを設定できます。「切上」にチェックを入れると切り上げ、チェックを入れないと切り捨ての丸めになります。
「特60」を設定した場合は、集計値の端数が1~29分のときは切捨て、30~59分のときは1時間に切り上げられます。「特60」に関しては「切上」のチェックは影響しません。
※ 計算単位「時間」を選択した場合に設定できます。
※ 労働時間は1分単位で計算するのが原則です。
※ 日別データの丸め機能を利用している場合、「雇用区分設定」の拡張機能カテゴリ > 月別データの丸め単位、日別データの丸め単位 でも丸め単位を設定できます。
両方に丸め設定がある場合、「雇用区分設定」での設定がまず反映され、その後「カスタムデータ項目設定」での設定が反映されます。二重で丸められることになるため、両方を設定しないようご注意ください。⑤
下限値(分)
集計値を表示する際の最小限の時間を分単位で設定できます。ここに入力した数字より小さい集計結果は表示されません。
- 例:「0」と入力した場合、マイナス値は計上されません。
※ 計算単位「時間」を選択した場合に設定できます。
※ 労働時間は1分単位で計算するのが原則です。
※ 日別データの丸め機能を利用している場合、「雇用区分設定」の拡張機能カテゴリ > 日別データの有効な下限時間 でも下限値の設定が可能です。両方に下限値設定がある場合、「雇用区分設定」での設定がまず反映され、その後「カスタムデータ項目設定」での設定が反映されます。
また、「丸め単位(分)」を設定している場合は、丸められた集計値に対して下限値が適用されます。 - 例:「0」と入力した場合、マイナス値は計上されません。
- 「追加する項目の選択」内を設定します。各項目の「+」欄、「-」欄にチェックを入れることで、複数項目を加算および減算できます。
計算単位の異なる項目は同時に選択できません。例えば、「残業時間」と「有休取得日数」は「時間」と「日」の組み合わせであるため、同時に選択できません。
「所定時間(打刻に基づく)」「労働合計(休暇みなし除く)」「有休時間」「有休時間休取得時間」など、カスタムデータ項目に設定できる項目の一覧とそれぞれの定義は「【カスタムデータ項目】設定可能な項目一覧」のヘルプページをご覧ください。
「休暇残日数」に関する重要なご注意
月別カスタムデータ項目の作成時に、「有休残日数」「代休残日数」「子の看護休暇残日数」などの各種休暇残日数項目を選択した場合、その項目は月別データ > [通常(カスタム)]タブには表示されません。タイムカード > [タイムカードカスタム]タブにのみ表示されます。ご注意ください。
-
[登録]をクリックします。
[日別]タブで作成した項目を[月別]タブで追加する方法
「月別カスタムで日別カスタム項目を選択できる」機能を追加することで、[日別]タブで作成したカスタムデータ項目を、月別カスタムデータ項目として選択できるようになります。以下のような場合に活用できます。
- 日別カスタムデータ項目の「(打刻に基づく)」項目の、月別の集計値を確認したい場合
- 日別カスタムデータ項目の「丸め単位(分)」設定や「下限値(分)」設定が反映された、月別の集計値を確認したい場合
詳細は「【カスタムデータ項目】日別カスタムデータ項目を月別で集計確認する方法」のヘルプページをご覧ください。
カスタムデータ項目の表示順変更
カスタムデータ項目同士の表示順を変更できます。項目名をドラッグ&ドロップで並べ替えた後、[表示順を登録]をクリックします。
月別データについて、各画面の[カスタム]タブには、一部のデフォルト集計項目が表示されます。画面ごとの項目の並び順は以下のルールとなり変更できません。
デフォルト項目を非表示にしたい場合は「デフォルト勤怠項目の表示 / 非表示設定方法(表示項目設定)」のヘルプページをご覧ください([通常]タブでも非表示になります)。
【月別データ画面】
- デフォルト項目 → カスタムデータ項目
【タイムカード画面 > 月別データ > 日数集計欄】
- デフォルト日数項目 → カスタムデータ項目 → デフォルト休暇日数項目
カスタムデータ項目の確認
作成したカスタムデータ項目は、管理画面と従業員画面で確認できます。ただし、従業員画面に表示させるには設定変更が必要です。
※ カスタムデータ項目は、全従業員の[タイムカードカスタム]タブに表示されます。一部の従業員だけに表示することはできません。詳細は「【カスタムデータ項目】カスタムデータ項目を一部の従業員だけに表示できますか?」のヘルプページをご覧ください。
管理画面
タブを切り替えることで、デフォルト項目とカスタムデータ項目の両方を確認可能です。
【日別データ画面 / 月別データ画面】
- [通常]タブ:デフォルト項目が表示されます。
- [通常(カスタム)]タブ:カスタムデータ項目が表示されます。
【タイムカード画面】
- [タイムカード]タブ:デフォルト項目が表示されます。
- [タイムカードカスタム]タブ:カスタムデータ項目が表示されます。
初期表示タブを[通常(カスタム)]タブや[タイムカードカスタム]タブに変更したい場合は、サポートセンターによる内部設定が必要です。
「メールサポートを利用する(freee勤怠管理Plus)」のヘルプページを参考に、サポートセンターへ「初期表示設定:カスタム勤怠一覧」への設定変更をご依頼ください。
従業員画面
初期状態ではデフォルト項目だけが表示されます。タブの選択肢は表示されません。
従業員画面に[タイムカードカスタム]を表示する方法
カスタムデータ項目での集計を従業員に表示させたい場合は、サポートセンターによる内部設定が必要です。
「メールサポートを利用する(freee勤怠管理Plus)」のヘルプページを参考に、サポートセンターへ「初期表示設定:カスタム勤怠一覧」への設定変更をご依頼ください。
なお、従業員画面に表示されるのはデフォルト項目かカスタムデータ項目のどちらか一方だけです。「初期表示設定:カスタム勤怠一覧」に設定変更した場合、デフォルト項目は非表示になります。
PDFタイムカードの出力項目について
カスタムデータ項目を作成しても、タイムカード画面 > [タイムカード出力]から出力されるPDFタイムカードのレイアウトは自動更新されません。PDFタイムカードでカスタムデータ項目を出力したい場合はレイアウト設定が必要です。詳細は後述の「カスタムデータ項目のデータ出力」をご参照ください。
カスタムデータ項目のデータ出力
カスタムデータ項目設定で作成した項目は、以下メニューの出力レイアウトに追加することでデータ出力可能です。
詳細は「【カスタムデータ項目】集計値の出力方法」のヘルプページをご覧ください。
- 日別データ[CSV]
- 月別データ[CSV]
- タイムカード[PDFデータ]
設定例
カスタムデータ項目設定を利用した設定例をご紹介します。
番号 | 項目名 | 設定方法 |
---|---|---|
① |
残業合計 深夜合計 |
カスタムデータ項目を利用することで、複数の項目を合算して新しい項目を作成できます。以下、設定例です。
設定方法は前述の「カスタムデータ項目の作成」をご参照ください。 |
② | みなし残業超過時間 |
月のみなし残業時間を設定することで、その値をカスタムデータ項目の計算対象に含めて加減算できます。 詳細は「「月のみなし残業時間」の設定方法」のヘルプページをご覧ください。 |
③ | 早朝時間 |
時間帯区分集計機能を利用して、早朝、昼、夜間など任意の時間帯ごとの労働時間を集計できます。 設定方法は「早朝、昼、夜間など任意の時間帯ごとの労働時間の集計方法(時間帯区分設定機能)」のヘルプページをご覧ください。 |
④ | 在社時間 |
在社時間(拘束時間)を集計できます。 設定方法は「在社時間(拘束時間)の確認方法 / 計算仕様」のヘルプページをご覧ください。 |
⑤ | 控除時間 |
欠勤や中抜け、私用外出などの取得時間を集計できます。 設定方法は「賃金控除時間(欠勤、中抜け、私用外出など)を集計する方法」のヘルプページをご覧ください。 |
⑥ |
Aプロジェクト Bプロジェクト |
補助項目(時間帯)を利用して、プロジェクト工数など任意の時間集計項目を作成し、集計できます。 設定方法は「プロジェクト工数管理など、任意の時間集計項目の作成方法(補助項目:時間帯)」のヘルプページをご覧ください。 |
⑦ | 総出勤日数 |
カスタムデータ項目を利用することで、複数の項目を合算して新しい項目を作成できます。以下、設定例です。
設定方法は前述の「カスタムデータ項目の作成」をご参照ください。 |
⑧ |
平日基準日数 法定休日基準日数 法定外休日基準日数 |
基準日数管理機能を利用して、1ヶ月間の勤務すべき日数を登録し、タイムカードに表示できます。 設定方法は「1ヶ月間の勤務すべき日数を登録する方法(基準日数管理機能)」のヘルプページをご覧ください。 |
⑨ |
夜勤回数 在宅勤務回数 |
スケジュール汎用フラグ機能を利用して、夜勤回数や在宅勤務回数など、任意の名称の項目を2項目まで作成して集計できます。 設定方法は「夜勤回数や在宅勤務回数など、任意の回数項目の作成方法(スケジュール汎用フラグ)」のヘルプページをご覧ください。 |
➉ | 交通費 |
補助項目(数値 / 選択肢)を利用して、交通費や手当など任意の数値項目を作成し、集計できます。 設定方法は「交通費や手当など、任意の数値項目の作成方法(補助項目:数値 / 選択肢)」のヘルプページをご覧ください。 |
⑪ | 有休時間休取得時間 |
時間休の取得時間をタイムカードの日別データ欄に表示し、時間休の取得日と取得時間を確認できます。 設定方法は「【時間休】時間休取得時間をタイムカードに表示する方法」のヘルプページをご覧ください。 |
注意:カスタムデータ項目の設定変更は即時反映されます
カスタムデータ項目設定の、日別データ項目や月別データ項目の設定内容を変更した場合、「勤怠データ再計算」を実施しなくても、過去を含むすべての勤怠データに直ちに反映されます。勤怠を締めているデータも同様です。
このため、設定を変更する前に、過去データを出力しておくことをおすすめします。
補足:タイムカード画面に表示せずに出力のみ行いたい場合
タイムカード画面上にカスタムデータ項目を表示したくない場合は、データ出力専用のカスタム項目を作成できます。
詳細は「【エクスポート】残業や深夜残業などの各集計項目を合算して出力する方法(月別データ[CSV]、日別データ[CSV]、タイムカード[PDF])」のヘルプページをご覧ください。
一部の集計項目は、カスタムデータ項目を作成しなければデータ出力できません。ご了承ください。
-
補助項目(時間帯)
- 「プロジェクト工数管理など、任意の時間集計項目の作成方法(補助項目:時間帯)」のヘルプページをご覧ください。
-
補助項目(数値 / 選択肢)
- 詳細は「交通費や手当など、任意の数値項目の作成方法(補助項目:数値 / 選択肢)」のヘルプページをご覧ください。
-
スケジュール汎用フラグ
- 詳細は「夜勤回数や在宅勤務回数など、任意の回数項目の作成方法(スケジュール汎用フラグ)」のヘルプページをご覧ください。
-
基準日数
- 詳細は「1ヶ月間の勤務すべき日数を登録する方法(基準日数管理機能)」のヘルプページをご覧ください。
など