本ページでは、freee会社設立の「設立」ステップにおいて、登記書類をオンライン および 郵送で提出する際、「法務局に定款を電子申請する」の作業をスマートフォンで行う場合の手順を説明します。
※ スマートフォンでfreee会社設立のWeb画面を閲覧・操作する際の推奨ブラウザは、Mozilla Firefox/ Microsoft Edge/Google Chrome/Safariとなります。
目次
本ページの対象となる方
本ページは、次のすべての要件に該当する方が対象となっております。
- 設立する法人が「合同会社」である
- freee会社設立の「入力」ステップのすべて および 「設立」ステップの「書類提出方法を選びましょう」カード手前までの操作が完了している
- 設立書類の提出をスマートフォンからオンライン申請 および 郵送で完結したい
本提出方法の概要
本提出方法の概要とメリット
通常、会社設立を行うにあたっては、必要な登記書類を法務局へ持参 または 郵送により提出する必要があります。2021年10月からは、freee会社設立と「 法人設立ワンストップサービス 」が連携し、必要な書類の提出をオンラインと郵送で完結できるようになります。
これにより、窓口で手続きを行う場合と比べて、窓口まで赴く手間や、手続きの待ち時間を省くことができます。また、サービスメンテナンス等の時間を除き、24時間申請ができるため、都合の良い時間に設立申請をすることができます。
「法人設立ワンストップサービス」とは
デジタル庁が運営する、法人設立にまつわる各省庁の手続きを一度にまとめてオンライン申請できるサービスです。マイナンバーカードを用いることで、各省庁への手続きを簡潔・スピーディーに進めることができます。
詳細については、「 サービストップ | 法人設立ワンストップサービス 」(外部サイト)をご覧ください。
設立申請の方法
本提出方法では、次のいずれかの選択肢をとることができます。「freee会社設立の操作」および「マイナンバーカードの読み取り」の各操作について、お客様のご状況に合わせて最適なものをご選択ください。
※ 本ページの記載内容は、 「選択肢2」の一部 と 「選択肢3」のすべて に対応しています。
-
【選択肢1】パソコンのみで設立申請を行う:
- freee会社設立の操作:パソコンから行う
- マイナンバーカードの読み取り:パソコンにICカードリーダーを接続してマイナンバーカードを読み取る
-
【選択肢2】パソコンで設立申請の主要操作を行い、電子申請の操作のみをモバイル端末で行う:
- freee会社設立の操作:パソコンから行う
- マイナンバーカードの読み取り:対応したモバイル端末でマイナンバーカードを読み取る
-
【選択肢3】モバイル端末のみで設立申請を行う:
- freee会社設立の操作:モバイル端末から行う
- マイナンバーカードの読み取り:対応したモバイル端末でマイナンバーカードを読み取る
※ 「freee会社設立の操作」で使用するモバイル端末と同一の端末を使用することができます。
※ 【選択肢1】【選択肢2】の操作等は別のページでご説明しております。以下のヘルプページをご覧ください。
事前準備:申請に必要なものを揃える
本提出方法で申請手続きを進める上では、下表のものが必要となります。手続き前に必要なものがすべて揃っているかどうか確認しましょう。
※ 表のチェックボックスは、準備済みの項目をチェックするためにご利用ください。
チェック | 必要なもの | 詳細 |
---|---|---|
iPhone |
マイナンバーカードの読み取りに対応したiPhoneを用意します。 アプリに対応しているOSのバージョンは、App Store「 freee電子申告・申請アプリ(iOS) 」の画面からご確認ください。 |
|
マイナンバーカード | 通知カード(紙製)ではなく、顔写真付きのマイナンバーカード(プラスチック製)が必要です。お持ちでない場合は 交付申請 をしましょう。 ※ 発行には時間がかかります。 |
申請の流れ
「 事前準備:申請に必要なものを揃える 」セクションに記載の準備が整いましたら、電子申請の手続きを行っていきます。申請の大まかな流れは次のとおりです。
※ 表のチェックボックスは、実施済みの項目をチェックするためにご利用ください。
チェック | 順番 | やること |
---|---|---|
0 | ||
1 | 書類提出方法の選択 | |
2 | マイナンバーカードの読み取り方法の選択 | |
3 | 申請に必要なアプリをインストールする | |
4 | 出資金を入金する | |
5 | マイナンバーカードの情報を入力する | |
6 | 法務局に定款を電子申請する | |
7 | 電子申告・申請アプリから申請する | |
8 | 登記書類を印刷・郵送する | |
9 | 登記が完了したことを確認する |
0. 書類提出前までの操作完了の確認
実際の電子申請手続きに入る前に、次の2つの操作が完了していることを確認します。
1. 書類提出方法の選択
「設立」ステップの「⑤書類提出方法を選びましょう」カードにて、[オンラインで申請して、あとから郵送する]にチェックを入れます。
2. マイナンバーカードの読み取り方法の選択
「⑥ マイナンバーカードの読み取り方法を選びましょう」カードにて、[スマートフォンで読み取る]にチェックを入れます。
3. 申請に必要なアプリをインストールする
「⑦ オンラインでの申請に必要なアプリをスマートフォンにインストールしましょう」カードにて、お使いのスマートフォンのOSに合わせた必要なアプリをインストールします。iOSの場合、以下のアプリが必要です。
4. 出資金を入金する
出資金を発起人1人の個人口座へ入金し、入金を証明するコピーをとります。入金額やコピーの取り方については「⑧ 出資金を入金しましょう」カード および 「⑨ 入金を証明するコピーをとりましょう」カードをご確認ください。
※ 詳しくは「 2.法人登記の手続きを行う(設立ステップ) - 出資金を銀行口座に入金する 」のヘルプページも併せてご覧ください。
5. マイナンバーカードの情報を入力する
「⑩ マイナンバーカードの情報を確認・入力しましょう」カードにて、マイナンバーカードの情報を 一言一句間違いのないように 入力します。[代表者情報をコピーする]ボタンをクリックすると、「入力」ステップで入力した代表者情報をそのままコピーすることができます。
6. 法務局に定款を電子申請する
「⑪ 法務局に定款を電子申請しましょう」カードにて、定款の電子申請を行います。
[申請の内容を確認する]ボタンをタップし申請内容を確認後、問題がなければ[電子申請を開始]ボタンをタップします。
※ もし、この時点で電子申請を取り止めたい場合(書類提出方法を変更したい場合)、[電子申請を開始]ボタンをタップ前であればキャンセルすることができます。詳細は「 本提出方法を取り止める / 提出方法を変更する 」をご覧ください。
7. 電子申告・申請アプリから申請する
freee電子申告・申請アプリが起動しますので、画面の案内に従ってマイナンバーカードを認証し、申請を完了させます。
7-1. アプリ起動後、読み込みが完了すると「電子申請に必要なデータの取得が完了しました」の画面が表示されます。
「利用者証明用パスワード」(数字4桁)と「署名用パスワード」(英数字6〜16桁)を正しく入力し、画面下部の[電子申請を開始する]ボタンをタップします。
署名用パスワードのご注意
- 署名用パスワードはマイナンバーカード受け取り時に設定した、 半角文字を6文字から16文字まで、かつ、数字とアルファベット(大文字)が混在した文字列 になります。
- 署名用パスワードは 5回連続で間違って入力した場合 、パスワードロックがかかってしまい 発行を受けた市区町村窓口にてパスワードのロック解除および初期化・再設定が必要となります のでご注意ください。
- パスワードロックがかかってしまった場合、またパスワードを失念してしまった場合は、公的個人認証サービス ポータルサイト「 パスワードの失念 」のページをご覧ください。
詳しくは、市区町村窓口にお問い合わせください。
7-2. マイナンバーカードを用意し、[読み取りを開始する]ボタンをタップします。
7-3. 「スキャンの準備ができました」メッセージが表示されたら、マイナンバーカードをiPhoneの背面上部に接触させます。
※ スキャン中はマイナンバーカードやiPhoneを動かさないでください。
7-4. 処理が完了すると「次の書類を電子申請します」画面が表示されますので、マイナンバーカードを外します。
[電子申請を送信する]ボタンをタップしてマイナポータルに書類を送信します。
7-5. 送信に成功すると、「送信が完了しました」の画面が表示されます。[freee会社設立に戻る]ボタンをタップして、残りの操作を行っていきます。
※「送信が失敗しました」の画面になる場合、本ページの「 トラブルシューティング 」の項目をご確認ください。
8. 登記書類を印刷・郵送する
「⑬ 登記書類を印刷しましょう」カード および 「⑭ 法務局に登記書類を郵送しましょう」カードの案内に沿って、必要書類の印刷と郵送を完了させます。
9. 登記が完了したことを確認する
法務局へ書類の郵送・電子申請が完了したら、「⑫ 申請ステータス・お知らせを確認しましょう」カードにて申請ステータス・お知らせを確認します。[受付結果を更新]ボタンをクリックすることで、最新の申請ステータス・お知らせを確認することができます。
【ステータスに関するチェックポイント】
- 受付のステータスは数種類あります。すべてのステータスを把握するには、 設立ワンストップサービス へログインします。
- 電子申請後、ステータスが「終了」になるまでには1週間前後かかります(時期により多少の変動があります)。
- 申請内容に何かしらの不備があった場合、登記時に利用した電話番号宛に法務局から連絡があります。
手続きが正常に行われた場合、申請ステータスが「終了」となります。
おつかれさまでした!
続けて「 始動 」ステップへ進みましょう。
再申請が必要な場合
受付結果を更新した際に「要再申請」と表示された場合は、同列に表示されているお知らせを確認の上、必要な準備を行い再申請を行なう必要があります。
再申請のための準備はお知らせの内容にしたがい、不明な点は管轄法務局にご確認ください。
ここでは再申請の方法をご説明します。
【ご注意】使用できない文字種別の排除について
申請においては、国提供サービスのAPIを利用し送信を行います。APIの利用にあたっては、使用できない文字種が含まれている場合、正しく申請できない場合があります。
そのため、まずは使用している文字列に、 システム上受付不可能な文字が含まれていないか どうかをご確認ください。
システム上受付可能な文字列 については、次の手順で確認することが可能です。
1. 「 ソフトウェア開発民間事業者等の方へ | 登記・供託オンライン申請システム 登記ねっと 供託ねっと 」(外部サイト)にアクセスします。
2. 「 データ仕様編 」項目に表示されている[ダウンロード]ボタンをクリックし、任意の場所にZIPファイルを保存します。
3. ZIPファイルを展開し、「別紙 JIS X 0208-1997の第1水準、第2水準、非漢字の文字一覧.pdf」という名称のPDFファイルを開きます。
※ このPDFファイルに含まれる文字種が 使用できるもの です。当該PDFファイルに記載のない文字種が含まれる場合は、使用できる文字種のいずれかに変更して再申請します。
1. 再申請のための準備が完了したら、「⑫申請ステータス・お知らせを確認しましょう」カードにある「法人設立ワンストップサービスの申請状況の確認」リンクをタップします。
2. 「法人設立ワンストップサービス」に遷移したのち、[申請状況の確認]ボタンをタップします。
3. ログイン時にマイナンバーカードを読み取る必要があるため、マイナンバーカードを手元に用意し、「ログインする」に進みましょう。
ログインの際、利用者証明用電子証明書パスワードが必要になります。
4. ログインが完了したら、申請一覧より「要再申請あり」と表示されている申請の受付番号をタップし、詳細画面に進みます。
5. 「申請状況詳細」項目の「お知らせ・更新情報」欄に表示されている「不受理のお知らせがあります」に記載されている再申請に必要な準備が完了していることを確認し、画面下部の[再申請する]ボタンをタップして完了です。
その後の申請状況の確認に関しては、freee設立の「受付結果の更新」からご確認いただけます。
本提出方法を取り止める / 提出方法を変更する
もし、途中で電子申請を取り止めたい場合 または 書類提出方法を変更したい場合、 「⑪ 法務局に定款を電子申請しましょう」カードの[電子申請を開始]ボタンをタップ前 であれば申請をキャンセルすることができます。
法務局へ必要書類を直接持参する場合は、「⑤ 書類提出方法を選びましょう」カードにて[法務局に直接持っていく]にチェックを入れます。
以降はカードに記載の案内に沿って操作を行います。
トラブルシューティング
マイナンバーカードのパスワードがわからない
登記申請書の電子申請をマイナンバーカードで行う場合は、次のふたつのパスワードが必要です。
-
利用者証明用パスワード:
マイナポータルにログインするときに使用する 数字4桁 のパスワード(利用者証明用電子証明書暗証番号とも呼ばれます) -
署名用パスワード:
利用者証明用パスワードとは別に設定されている 英数字6〜16桁 のパスワード(署名用電子証明書暗証番号とも呼ばれます)
これらのパスワードを忘れてしまった場合、 住民票がある市町村の窓口にてパスワードの再設定手続きが必要です。 マイナンバーカードを持って市町村の窓口を訪ねてください。
また、 パスワードの入力を複数回間違えると、パスワードロックがかかってしまい、マイナンバーカードを利用できなくなってしまいます。 その場合、住民票がある市町村の窓口にてパスワードの再設定手続きが必要です。
詳しくは、「 公的個人認証サービス:パスワードの失念 」のページをご覧ください。
マイナンバーカードの読み取りに失敗してしまう
マイナンバーカードの読み取り中にマイナンバーカードを動かすと読み取りに失敗する場合があります。
読み取り中はマイナンバーカードとスマートフォンの位置を動かさないようにしてください。
マイナンバーカードの認証ができない、または送信に失敗しましたと表示される
いくつかの原因が考えられます。
-
freee会社設立で入力している申請者情報と、使っているマイナンバーカードの内容に差異がある:
- ご本人のマイナンバーカードを使っているかどうかご確認ください。
- 引っ越しによる住所変更や氏名の変更などマイナンバーカードに記載されている事柄に変更があった場合、マイナンバーカード側に記録されている内容を更新していないと認証ができない場合があります。マイナンバーカード側の更新ができていることをご確認ください。
- マイナンバーカードの有効期限が切れていないかご確認ください。
-
手続きの有効時間を過ぎてしまった:
マイナポータルの仕様に合わせてセキュリティを確保するため、freee電子申告・申請アプリを起動してから電子申請を完了するまでの 5分間の有効時間 を設定しています。
この時間を過ぎてからマイナンバーの読み取りをしたり、[電子申請を送信する]ボタンを押したりすると、送信に失敗する場合があります。
その場合は、freee会社設立に戻ってから改めて電子申告・申請アプリを起動し直します。
※ freee会社設立をPCで使用している場合は、QRコードを更新してから再度読み取ります。
※ freee会社設立をスマートフォンで使用している場合は、再度[電子申請を開始する]ボタンをタップします。
-
マイナポータルで何かしらの問題が発生した:
マイナポータルで何かしらの問題が発生した場合は、お時間をあけて再度認証操作をお試しください。
その他よくあるご質問
ここでは、設立申請を行う上でよくあるご質問をまとめております。
Q. 電子申請すると「ワンストップサービス」を差出人とするメールが届きました。なぜですか?
A. ワンストップサービスのAPIを利用して申請を行っているためです。
電子申請状況が更新されるとメール通知されるため、メールが届いた際は freee会社設立 にログインして状況をご確認ください。
Q. 読み取ったマイナンバー情報はfreeeに保持されるのですか?
A. 保持されませんのでご安心ください。
Q. 申請を取り下げたいです。どうすれば良いですか?
A. 申請の取り下げは 法人設立ワンストップサービス にログインの上、お手続きください。
Q.設立日はいつになりますか?
A. 基本的に電子申請した日が設立日です。ただし、申請日が土日・祝日・年末年始の場合や、平日でも申請先のシステムに17時15分以降に申請が送信された場合は、登記所の受付日である翌業務日が設立日になります。(2022年3月15日現在)
Q. 申請がエラーになるため他の方法で提出したいです。
A. 申請が受理されていない または 進行していない場合に限り、登記方法を郵送や持参に変更することができます。
準備物が変更となるため、「 本提出方法を取り止める / 提出方法を変更する 」セクションに記載の手順で提出方法を切り替えてください。