本ページでは、見積作成時に明細ごとの原価や粗利を入力・管理できる「粗利計算機能」の概要や計算方法についてご説明します。
粗利計算機能の概要
粗利計算機能では、見積明細ごとに「原価」「売価」「粗利率」を入力し、粗利を意識した見積作成を行うことができます。
画面下部には見積全体の「粗利額合計」「粗利率」「売価合計」が表示され、明細を編集しながら全体の利益を確認できます。
入力した粗利情報は見積とあわせて保存され、見積の編集時や複製時に呼び出して確認・変更できます。
粗利計算機能では商品マスタを利用可能です。
商品マスタの販売単価、調達単価に登録されているものが以下の通り反映されます。
- 販売単価:売価
- 調達単価:原価
粗利情報を入力する
- [見積]メニュー →見積一覧画面の右上[登録]をクリックします。
- [粗利計算]ボタンをクリックし、粗利計算機能の画面を表示します
- 粗利計算モーダルが表示されます。利益軸のプルダウンから「売価を基準とした粗利率」「原価を基準とした粗利率」「利益額」のいずれかを選択します。
- 明細行ごとに[入力項目の選択]で入力する項目の組み合わせを選び、金額・率を入力します。
入力しなかった項目は自動で計算されます。(詳細は「自動計算項目について」をご確認ください) - 計算結果は自動的に見積明細に反映されます。
- 見積を保存すると、入力した粗利情報もあわせて保存されます。
利益軸と計算方法
どの値を基準に利益を考えるかによって、算出される売価・利益額が異なります。
利益軸 |
使用例 |
計算方法 |
|---|---|---|
| 売価を基準とした粗利率 | 「販売価格の30%が利益になるように売価を決めたい」 | 売価 = 原価 ÷ (1 − 粗利率) |
| 原価を基準とした粗利率 | 「原価に30%上乗せして売価を決めたい」 | 売価 = 原価 × (1 + 上乗せ率) |
| 利益額 | 「原価がいくらであれ、利益額を500円で固定したい」 | 売価 = 原価 + 利益額 |
計算例(原価が1,000円の場合)
売価を基準とした粗利率(30%)の場合
- 売価 = 1,000 ÷ (1 − 0.3) = 1,428.57...
- 利益 = 売価 × 粗利率 = 1,428 × 0.3 = 約428円
原価を基準とした粗利率(30%)の場合
- 売価 = 1,000 × (1 + 0.3) = 1,300
- 利益 = 原価 × 上乗せ率 = 1,000 × 0.3 = 300円
利益額(500円)の場合
- 売価 = 1,000 + 500 = 1,500
- 利益は必ず500円になります
自動計算項目について
明細行ごとに、「原価」「売価」「粗利率」のうちどの2項目を入力するかを選択できます。入力項目として選択されていない項目は、自動で計算されます。
入力できない項目はグレーアウトされています。
入力項目の選択 |
自動計算される項目 |
利用シーン |
|---|---|---|
| 原価と粗利率 | 売価 | 仕入れ値と確保したい粗利率から売価を決めたい |
| 売価と粗利率 | 原価 | 目標の売価と粗利率から、原価の上限を逆算したい |
| 売価と原価 | 粗利率 | 決まっている売価と原価から、粗利がいくら出るかを確認したい |
値引きを入力する
値引きの明細を入力する場合は、数量をマイナスの値にしてください。
例:数量「-1」、売価「50,000」と入力すると、売価計が「-50,000」となり、見積全体の売価合計・粗利額合計から差し引かれます。
なお、値引きなどにより明細の粗利額がマイナスになる場合、粗利額の欄に警告アイコンが表示されます。
入力した粗利情報の保存と複製
- 新規作成時:粗利情報は空の状態から入力します。
- 編集時:保存済みの粗利情報がすべて復元され、確認・変更できます。
- 複製時:複製元の見積に登録されていた粗利情報がすべて引き継がれます。
留意事項
- 原価または売価に「0」を入力した場合、利益額は算出されますが、粗利率・上乗せ率は算出されません。(0による割り算となるため)
- リリース日(2026/07/23)現在、ワークフロー機能を利用している事業所ではご利用いただけません。(今後対応予定です)
- リリース日(2026/07/23)現在、内税の顧客に対する見積では粗利情報を利用できません。
- 社内メモに入力した内容は、見積書のPDFや取引先向けの帳票には印字されません。
- 本機能を利用した見積データをPublic APIを利用して更新した場合、更新後の内容で粗利計算機能の内容は更新されず、更新前の内容は削除されます。