通常の給与支払とは別に、現金支給した手当がある場合の登録方法について説明します。
登録の流れ
例えば資格手当や食事手当など、通常の給与支払とは別に従業員に現金支給した場合は、下記の流れで登録することで、年末調整の計算に現金支給の手当の金額を含めた上で、給与明細上の支給額には現金支給の手当分の金額を含めないように処理することができます。
- 現金支給した内容について「手当」を作成する。
- 現金支給した手当分の金額が重複しないよう、給与から同額を差し引くための「控除」を作成する。
- 作成した手当・控除を、該当従業員に設定する。
- 給与明細を発行する。
詳しい登録手順は、次の通りです。
登録手順
① 手当を作成する
まず、現金支給した内容について手当を作成します。
- [設定]メニュー→[その他手当]を開き、[+新規追加]ボタンをクリックします。手当の追加画面が開きます。
-
「基本情報」欄を入力します。
- 手当名:現金支給の手当の名称(例:資格手当、食事手当など)
- 支給タイミング:給与の際に支給
- 備考:任意の内容
- 「支給額」欄に、初期値を入力します。
※ 金額は、従業員へ付与する際に従業員毎に変更できます。
※ 設定内容について詳しくは、「その他手当を設定する - 手当を設定・編集する」のヘルプページをご覧ください。 -
「頻度と計算方法」欄を入力します。
※ 設定内容について詳しくは、「その他手当を設定する - 手当を設定・編集する」のヘルプページをご覧ください。 - 画面下部[追加]ボタンをクリックすると、手当が作成されます。
② 控除を作成する
次に、現金支給した手当分の金額を給与から差し引く調整をするための控除を作成します。
- [設定]メニュー→[その他控除]を開き、[+新規追加]ボタンをクリックします。控除の新規追加画面が開きます。
-
「基本情報」欄を入力します。
-
控除名:現金支給の手当を給与明細から差し引く控除の名称
(例:資格手当現金支給調整分、食事手当現金支給調整分など) - 控除タイミング:給与の際に控除
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金額の初期値:初期値を入力します。
※ 金額は、従業員へ付与する際に従業員毎に変更できます。 - 備考:任意の内容
-
控除名:現金支給の手当を給与明細から差し引く控除の名称
- 「頻度と計算方法」欄を入力します。
※ 設定内容について詳しくは、「その他控除を設定する - 控除を設定・編集する」のヘルプページをご覧ください。 - 画面下部[追加]ボタンをクリックすると、控除が作成されます。
③ 手当・控除を従業員に設定する
上記①②の手順で作成した手当・控除を、該当従業員に設定します。
- [従業員]メニューを開き、画面上部の年月ナビゲーションから現金で手当を支給した支払月を選択し、該当の従業員名をクリックします。従業員詳細画面が開きます。
-
「手当」項目の[編集]をクリックして、[+手当を付与]ボタンから作成した手当を付与します。
「支給額」欄に金額を入力して、[保存]ボタンをクリックします。 -
「控除」項目の[編集]をクリックして、[+控除を付与]ボタンから作成した控除を追加します。
「控除額」欄に手順2.と同額を入力して、[保存]ボタンをクリックします。
④ 給与明細を発行する
上記③の手順で手当・控除を付与した後、従業員の給与明細を確定します。
※ 詳しい手順は、「給与明細を発行する」のヘルプページをご覧ください。
給与明細に、付与した手当・控除が反映されます。
- 支給欄:現金支給した「手当」の金額(年末調整の計算に反映されます)
- 控除欄:現金支給した手当分の金額が重複しないよう、給与から同額を差し引くための「控除」の金額