freee顧問先管理のAIエージェントにおいて、法人税申告書チェックの利用手順について説明します。
目次
概要
法人税チェックエージェントは、税理士法人の担当者様が、freee申告で作成した法人税申告書一式の提出前チェックを自動実行できる機能です。 freee顧問先管理のAIエージェント画面から起動することで、申告書の記載漏れや帳票間の不整合、税率や提出先税務署の誤りがないかを自動でチェックします。最終的な確認作業の効率化と品質向上をサポートします。
主な機能
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申告書自動チェック:
- 記載の有無、申告書内の整合性、決算報告書との金額の突合、必要書類の添付漏れなどを自動でチェックします。
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チェック結果のレポート表示:
- チェックした項目ごとに「OK」「NG」「要確認」「失敗」「スキップ」5つの区分で結果を一覧表示し、それぞれの判定の根拠や修正のヒントを提示します。
チェックについて
法人税チェックエージェントのチェックは、次の情報を使って申告内容をチェックします。
| 項目 | 用途 |
|---|---|
| 対象の法人税申告書 | freee申告から申告書と帳票を取得します。 |
| 会計期間の開始日 | freee会計から確認対象のデータを取得する期間の開始日として使用します。 |
| 会計期間の終了日 | freee会計から確認対象のデータを取得する期間の終了日として使用します。 |
対象顧問先は法人です。freee申告で選択中の法人税申告書のうち、申告区分が「確定申告」の書類をチェックします。
中間申告や修正申告など、「確定申告」以外の申告区分はチェックできません。
本機能は、対象の法人税申告書と会計期間が同じ事業所・同じ年度のものかを自動で照合しません。実行前に、対象の事業所と会計期間が正しいことを確認してください。
必要な権限
法人税申告書チェックエージェントを利用する担当者には、顧問先のfreee会計とfreee申告で、次の権限が必要です。
freee会計
顧問先のfreee会計で「管理者」権限が必要です。設定方法については、freee会計のメンバー招待・権限をご確認ください。
freee申告
顧問先のfreee申告で、次のいずれかの権限が必要です。
- 管理者
- 経理
- 申告作業担当者
- 電子申告担当者
- 次のすべての権限が付与されたカスタム権限
| 税目 | 機能 | 設定できる項目 |
|---|---|---|
| 法人税 | 申告一覧 | 作成・編集、削除 |
| 法人税 | 基本情報 | 閲覧、作成・編集 |
| 法人税 | 事業所情報 | 閲覧、作成・編集 |
| 法人税 | 申告書 | 閲覧、作成・編集 |
操作手順
- freee顧問先管理→[AIエージェント β版]の順に進みます。
- チェックする顧問先をクリックします。
- [申告書チェック]をクリックします。
- [決算日][会計期間][チェック対象]を確認します。
- [エージェント起動]をクリックします。
- [AIエージェント稼働中]の[申告書チェック]が「確認待ち」になるまで待ちます。
- 画面を移動した場合は、freee顧問先管理→[AIエージェント β版]の順に進みます。
- 対象の顧問先をクリックします。
- [AIエージェント稼働中]に表示される[申告書チェック]をクリックします。
- チェック結果を確認します。
[チェック対象]に「チェック対象の申告書がありません」と表示される場合は、[freee申告 法人税]をクリックし、申告区分が「確定申告」の法人税申告書が作成・選択されていることを確認してください。
チェック結果を確認する
各チェック項目には、次のいずれかが表示されます。
| 画面上の表示 | 意味 | 確認すること |
|---|---|---|
| 異常なし | 値があり、あらかじめ定められたルール上は問題がありません。 | 必要に応じて申告内容を最終確認します。 |
| 要修正 | 必須項目または必須帳票が未記載・未添付です。 | 該当する申告項目または帳票を確認します。 |
| 要確認 | 金額などが一致しない、必要と考えられる帳票が未添付、または機械的な判定だけでは確定できない状態です。 | 表示された理由と該当する申告内容を確認します。 |
| チェック未完了 | データの取得や解析に失敗し、チェックを完了できていません。 | 表示された理由を確認し、必要に応じて[再チェック]をクリックします。 |
| 対象外 | 条件に当てはまらない、比較する値がない、または別の項目で確認済みです。 | 全体の結果には影響しません。 |
結果を絞り込んで確認する
結果画面では、[すべて表示][要修正][要確認][チェック未完了][対象外][異常なし]をクリックして、判定ごとに項目を絞り込めます。各ボタンには該当する件数が表示されます。
[国税][地方税][添付書類][その他][勘定科目内訳明細書]をクリックすると、帳票分類ごとに結果を切り替えられます。
画面上部が「確認待ち」の場合でも、個別の項目に「要修正」や「チェック未完了」が含まれることがあります。すべての判定件数と各項目を確認してください。
申告内容を確認・修正する
書類名の行に表示される[帳票名(freee申告)]をクリックすると、freee申告の該当帳票を開けます。申告書の一覧を確認する場合は、[freee申告 法人税]をクリックします。
修正後にもう一度チェックする場合は、[再チェック]をクリックします。判定が「チェック未完了」の場合も、表示された理由を確認し、必要に応じて再チェックしてください。
チェックを終了して履歴から確認する
- 結果画面で[終了]をクリックします。
- 対象顧問先のAIエージェント画面に戻り、「申告書チェックが終了しました。過去の起動は「エージェント稼働履歴」から見ることができます。」と表示されたことを確認します。
- [エージェント稼働履歴]をクリックします。
- 確認したい[申告書チェック]をクリックします。
- 終了済みのチェック結果を確認します。
履歴から開いた結果では、判定や帳票分類での絞り込みと、freee申告へのリンクを利用できます。[再チェック]と[終了]は表示されません。
[終了]をクリックすると、確認画面は表示されず、チェックが終了します。
参考:主なチェック対象
| 帳票・書類 | 主なチェック内容 |
|---|---|
| 別表一 | 税務署、納税地、法人名、代表者、代表者住所、事業種目、資本金、申告区分、税理士法第30条書面提出の有無、税理士署名の記載 |
| 別表二 | 同族会社の判定結果、判定基準株主の住所・氏名、筆頭株主と別表一の代表者との比較 |
| 別表四 | 当期利益または当期欠損の額と損益計算書の比較 |
| 別表五(一) | 資本金または出資金、資本準備金と貸借対照表の比較 |
| 別表五(二) | 納付額と損益計算書、期末納税充当金と貸借対照表の比較 |
| 別表七(一) | 当期純損益がマイナスの場合の帳票添付状況 |
| 別表十五 | 交際費などの計上がある場合の金額比較 |
| 別表十六 | 定額法、定率法、繰延資産に関する帳票の添付状況 |
| 決算報告書 | 株主資本等変動計算書と貸借対照表の比較、個別注記表の添付状況と「税込経理」の記載 |
| 勘定科目内訳明細書 | 対象となる勘定科目に残高がある場合の帳票添付状況と、一部の様式の合計金額 |
| 法人事業概況説明書 | 期末従業員数、地方税帳票の従業者数、代表者報酬などの記載 |
| 地方税帳票 | 提出先、郵便番号、住所、法人名、代表者、事業種目の記載 |
参考:利用時の注意点
- 本機能は、税務上の正しさを最終判断するものではありません。チェック結果と申告内容を確認したうえで、申告の要否や修正内容を判断してください。
- 帳票が未添付の場合の表示は、チェック項目によって「要修正」「要確認」「チェック未完了」「対象外」のいずれかになります。
- freee申告またはfreee会計から必要なデータを取得できない場合は、該当するチェックが「チェック未完了」になることがあります。
- 比較に必要な会計データがない場合などは、該当するチェックが「対象外」になることがあります。