決算が終了するとfreee会計では「年度締め」を行いますが、同様に福祉freeeでも「年度締め」を行う必要があります。
常にfreee会計と福祉freeeの「会計期間」を合わせることにより、適正なレポートを作成することができます。
年度締めとは
社会福祉法人の会計期間は「4月1日〜3月31日」です。
例えば、2019年度の場合の会計期間は「2019-04-01〜2020-3-31」であり、決算が終了すると2019年度の各種レポートを完了させ、2020年度に会計期間を変更する処理が必要となります。
年度締めを行うことにより、当年度のデータ(仕訳・予算)は確定状態となり、編集ができなくなります。
年度締めの手順
- [設定]メニュー →[年度締め]をクリックします。
- 予算の繰越し項目を選択します。
繰越後の前年度予算欄の金額に反映する項目にチェックを入れます(デフォルトでは全ての項目にチェックが入っています)。
※ すべての項目にチェックを入れた状態で繰り越すと、前年度予算欄には当初予算額に予備費振替、流用、補正予算額を含めた金額で繰り越されます。
一般的には最終予算額を前年度予算とすることが多いため、チェックを入れたまま繰り越してください。
初回の年度締めでは、当初の金額は必ず翌年度に前年度予算として繰越されます。 - [○○年4月~○○年3月を確定する]ボタンをクリックします。
- バックアップを作成します。
ダウンロード形式にてバックアップを取り、年度締めを行います(バックアップ範囲はマスターデータ、仕訳、予算等のすべてのデータです)。 - 年度締めが完了するとホーム画面に切り替わります。画面右上の「会計期間」から正常に年度締めされたことを確認します。
年度締めができない場合
次の原因が考えられます。それぞれの原因ごとに必要な操作を行う必要があります。
-
チェックリストの入力状況画面の項目に「検」が表示されている場合
「検」が「OK」の表示になるように、エラー対応を行ってください。 -
仕訳が連続して入力されていない場合
API連携を行い、チェックリストの実行を行ってください。
解消方法については「【社会福祉法人】エラーチェックが出ましたがどこを修正すれば良いかわかりません」のヘルプページをご確認ください。
2回目以降の年度締めの手順
2回目以降の年度締めをする場合、予算の繰越に関して選択することができます。
すでに繰越後の翌年度データ上で予算を編集している場合、2回目の繰越で上書きされるためご注意ください。
[翌年度予算を翌期に繰り越さない(翌期の当年度予算を更新しない)]のチェックボックスにチェックを入れて更新すると、当年度の予算入力画面で翌年度予算に登録した金額が翌年度の当初予算に繰り越されません(デフォルトではチェックが入った状態です)。
繰り越したい場合は、チェックを外してください。
年度締めを解除する(年度の巻き戻し)
過年度のレポートを出力させたい場合は、「年度の巻き戻し」を行います。
[設定]メニュー →[基本情報設定]→「会計期間」の年月日を変更することで、過年度の会計期間に戻すことができます。
この操作によって、確定した過年度へ巻き戻すことができます。
(例)会計期間「2019年4月1日 ~ 2020年3月31日」を前年度に巻き戻すケース
- [設定]メニュー →[基本情報設定]をクリックします。
- 「会計期間」を変更(本ケースの場合「2019/04/01」〜「2020/03/31」)し[保存]ボタンをクリックします。
- 会計期間を変更後、ブラウザの再読み込み または 他のメニューへ切り替えを行い、画面右上に表示された「会計期間」が指定した会計期間まで巻き戻し(本ケースの場合「2018-04-01 ~ 2019-03-31」)されていることを確認します。
巻き戻した会計期間を繰越をする場合
それぞれのケースに応じて、次のような操作を行います。
閲覧のみで、API連携や予算編集をしていないケース
- 「会計期間」を元の年月日に変更し[保存]ボタンをクリックします。
- 会計期間を変更後、ブラウザの再読み込み または 他のメニューへ切り替えを行い、画面右上に表示された「会計期間」が指定した会計期間に変更されていることを確認します。
API連携をしチェックリスト実行や予算編集をしたケース
編集内容等を更新するために再度「年度締め」をする必要があります。
2回目以降の年度締めの手順 にしたがって繰越を行います。